日本囲碁ニュース (その他)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2019年3月28日 ]

藤沢、女流名人位を逆転防衛

 藤沢里菜女流名人に、謝依旻六段が挑戦する第31期女流名人戦三番勝負は、挑戦者の先勝に続いて、第二局が3月14日に京都市平安女学院大学「有栖館」にて、第三局が22日に東京都千代田区の日本棋院にて行われた。 第二局は、難戦から白番の謝が優勢を築いたが、謝に失着があり藤沢が逆転。その後の険しい攻め合いも制して藤沢が一勝を返した。第四局は藤沢が「自分らしく打てた」と振り返る満足の一局となり、白番中押し勝ちで防衛し、三連覇を決めた。謝の無冠返上はならなかった。

一力、悲願のNHK杯初優勝

 3月24日に第66回NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の決勝戦が放映され、一力遼七段が、井山裕太五冠を降して悲願の初優勝をとげた。井山のNHK杯三連覇はならなかった。  一力は過去に二回決勝戦に進みながら敗れており「今年こそ」と臨んだ一局だった。「優勝できホッとしている」と笑顔を見せた一力は、優勝・準優勝者が出場する「テレビアジア選手権でも結果を出したい」と意欲を見せた。井山は「三年連続で決勝戦に勝ち上がれたことは上出来。前回テレビアジア選手権で優勝したときは、NHK杯は準優勝でしたので、今回もと、ポジティブに考えたい」と語った。

囲碁ニュース [ 2019年3月15日 ]

女流アマ 吉田さん二度目V

 第61回女流アマチュア囲碁選手権が3月9日、10日の両日、東京市ヶ谷の日本棋院において行われた。各6人が16のブロックにわかれて3回戦を行い、1人が決勝トーナメントに進出する。
 予選リーグは順当な勝ち上がりが多い中、過去2回の優勝経験があり毎年好成績をおさめている大沢摩耶さんが予選敗退となった。大沢さんを破った松本実優さんは今年度の女流棋士採用試験で本戦まで進んだ実力である。女流アマ選手権では近年、元院生でプロ志望者、またはプロを目指していた10代後半から20代前半の優勝者や上位入賞者が多い。松本さんもそんな選手として注目を集めた。
 ベスト4に進んだのは松本さん、藤原彰子さん、吉田美穂さん、久代迎春さんとなった。松本さん以外は優勝経験者。久代さんは2連覇を目指す。
 準決勝は吉田さんと久代さん、藤原さんと松本さんというベテラン同士、若手同士の対戦となり、吉田さんと藤原さんの決勝となった。決勝戦はお互いの大石の目がなく、盤上全体に及ぶ大激戦を吉田さんが制し、第51回以来10年ぶりの優勝となった。若手が活躍する中、昨年の久代さんに続きベテランの優勝となった。久代さんと松本さんの3位決戦は松本さんが制した。

囲碁ニュース [ 2019年3月13日 ]

女流名人戦、謝依旻六段が先勝

 藤沢里菜女流名人に、謝依旻六段が挑戦する第31期女流名人戦三番勝負(産経新聞社主催)が開幕した。昨年、11年ぶりの無冠となった謝だが、すぐにタイトル戦挑戦者に名乗りをあげて実力者ぶりを示した。両者が、女流タイトル戦の番碁、または決勝戦で頂点を争うのは8回目。女流囲碁界を盛り上げる両雄でもある。
 第一局は、3月6日に、大阪府東大阪市の大阪商業大学で行われた。序盤、白番の藤沢が、上辺で思い切った「二段バネ」を見せ、その後の折衝で優勢を築いたが、終盤に入り、謝が勝負手を繰り出す。藤沢の打ち過ぎをとがめた謝が逆転に成功して、黒番中押し勝ちを治めた。藤沢は「気持ちを切り替えて次に臨みたいです」、謝は「次も一生懸命打つだけ」とコメントを残した。第二局は、14日に、京都市上京区の平安女学院大学で行われる。

囲碁ニュース [ 2019年2月26日 ]

日本勢、入賞ならず

 SENCO CUP ワールド碁女流最強戦2019(センコーグループホールディングズ株式会社特別協賛)が、22日、23日、24日に行われた。昨年スタートした本大会は、日本から、万波奈穂扇興杯ら扇興杯女流最強戦の上位4名、中国、韓国、中華台北、欧米からそれぞれ一位の棋士が参戦し8名のトーナメントで争われる。日本勢は奮闘したものの、世界の壁は厚く、昨年に続いて3位入賞はならなかった。決勝に勝ち上がったのは、女流二強と言われる韓国の崔精九段と中国の於之瑩六段。大混戦を制し、於六段が大会二連覇を果たした。
 期待のかかった上野愛咲美二段は、一回戦で中華台北の黒嘉嘉七段と互角の形勢だったが一手を境に流れを渡して惜敗。黒七段は「序盤から悪く、運よく勝てた」と振り返った。黒七段との三位決定戦に臨んだ佃亜紀子五段は、劣勢から必死の追い上げを見せ、「攻めまくっている」と検討陣がエールを送りつつ見守ったが、惜しくも届かなかった。於六段と崔七段は「来年も出場したい」と抱負を語り、佃五段は「日本が勝つまでこの大会を続けてください」と巻き返し宣言。若い新初段らと共に切磋琢磨して、近い将来の「日本が勝つ」日を期待したい。

囲碁ニュース [ 2019年2月23日 ]

上野、謝、棋聖戦Cリーグ入り決定

 第43期棋聖戦挑戦手合七番勝負(読売新聞社主催)が佳境に入る中、次期挑戦者を目指す戦いも進行している。第44期棋聖戦のCリーグ入りをかけたファーストトーナメント予選は、決勝に進出した三人の女流棋士が注目を集めた。2月14日は、藤沢里菜女流本因坊と上野愛咲美女流棋聖がそれぞれ決勝戦に臨んだ。藤沢は広瀬優一二段に惜敗したが、上野は橋本雄二郎九段に黒番中押し勝ちを収め、現在の制度になってから女性棋士として鈴木歩七段に続く二人目のCリーグ入りを果たした。局後、上野はおっとりと「決勝は意識せず、いつもどおりに打てました。でも、負けそうになったときは悔しかったです」と独特のコメントで周囲を笑わせていた。
 翌15日には、女流史上3番目に若い12歳でプロ入りを決めた妹の上野梨紗さんの記者会見が行われ、姉妹そろって明るい話題を囲碁界に運んだ。
 21日は、謝依旻六段が、大竹英雄名誉碁聖を降してCリーグ入りを決めた。女性棋士2名がCリーグに参戦するのは史上初。活躍が期待される。

仲邑菫さん「うまく打てた」

 2月20日、週刊碁企画の「新初段シリーズ」の特別対局として、今年4月に史上最年少の棋士となる仲邑菫さんが、台湾最強の女流棋士、黒嘉嘉七段に挑戦した。22日から始まる「SENCO CUP」に出場する黒七段の来日に合わせて実現したものだ。仲邑さんは中盤までは優勢を築く健闘ぶりだったが、ヨセで逆転されて中押し負けとなった。大盤解説を担当した小林覚九段は「昨年の張栩さんとの試験碁に始まり、井山裕太五冠、韓国女流ナンバーワンの崔精九段、曺薫鉉九段らトップ棋士との記念対局を見てきましたが、今回の碁が一番面白い。よく打てています」と成長を評価。仲邑さんも「うまく打てた」と自信をのぞかせた。

囲碁ニュース [ 2019年2月9日 ]

ジャンボ月組 バトリアヌス帝国V

 2月2日、東京市ヶ谷の日本棋院において第48回ジャンボ大会月組が行われ1チーム15人、33チームが2ブロックにわかれて熱戦を繰り広げた。Aブロックは15人が強力なメンバーで構成され日本一の団体を目指し、Bブロックは仲間たちと参加し他の団体との対戦・交流に楽しんだ。
 Aブロックは毎年のように優勝争いに関わっている多岐技会と大熊義塾、近年現役の学生を中心に構成されたバトリアヌス帝国、洪道場のOBを中心に構成されたパンダ道場が2連勝し、前評判通りの勝ち上がりとなった。
 3回戦では前回決勝を争った多岐技会と大熊義塾、バトリアヌス帝国とパンダ道場の対戦となった。多岐技会は元アマ本因坊の瀧澤雄太さんを中心に世界アマ日本代表経験のある坂本修作さん、小学生から大学生まで活躍した癸生川聡さん等アマチュア強豪を集めた。大熊義塾は関西棋院の大熊悠人初段が学生のころからの仲間を集めたチームで、大関稔さんを筆頭に元学生タイトルクラスで構成されている。今大会において両チームは10年続けて対戦しておりまさにライバル同士である。昨年は多岐技会が大熊義塾を降し優勝したが、今回は大熊義塾が制した。大熊初段は昨年のリベンジをしたかったと語った。
 一方のバトリアヌス帝国はアマ名人の栗田佳樹さん等現役学生を中心に構成された。チーム名はメンバーを集めた幹事の馬鳥さんからとったもの。パンダ道場も今年の世界アマ日本代表である川口飛翔さんを主将にしているチーム。これはバトリアヌス帝国が制した。
 決勝は大熊義塾とバトリアヌス帝国になり、数年前まで学生囲碁界を引っ張ってきたチームと現役学生トップという先輩後輩と言える対決となった。昨年も対戦しており、そのときは大熊義塾が先輩の貫禄を見せたが、今年はバトリアヌス帝国が若手の勢いを見せ9-6で勝利、見事初優勝を果たした。

囲碁ニュース [ 2019年2月1日 ]

藤沢里菜四段、初の本戦勝利

 昨年女流三冠を達成した藤沢里菜四段が、一般棋戦でも快挙の記録を残した。1月21日、第45期天元戦の本戦1回戦で、藤沢四段が勝利。史上初の女流棋士「本戦」初勝利となった。女流棋士は、藤沢自身も含め過去10人、のべ13回が本戦入りを果たしたことがあるが、初戦の壁を越えることはできなかった。藤沢四段は、韓国の女流ナンバーワン、崔精九段が「世界戦ベスト4が目標」と公言していることに刺激を受け、「男性にも負けていない。気構えを見習わなければ」と語る。今回も「女流本戦初勝利は光栄です」としながらも「ふだんと変わらず対局に臨みました。せっかく本戦に入れたので、一局でも多く打ち、勝ちたい」と話した。

上野愛咲美女流棋聖、最強挑戦者を退け防衛

 上野愛咲美女流棋聖に、藤沢里菜三冠が挑戦する第22期女流棋聖戦(株式会社NTTドコモ協賛)の挑戦手合三番勝負が行われ、上野女流棋聖が二連勝のストレート勝ちで初防衛を果たした。第一局は、1月17日に神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で打たれ、白番2目半勝ち。第二局は、1月28日に東京都千代田区の「竜星スタジオ」で打たれ、持ち前のパワーで圧倒して黒番中押し勝ちを収めた。上野女流棋聖は、昨年、16歳3カ月という女流棋聖戦史上の最年少記録で初タイトルを手にしたときも、謝依旻女流棋聖(当時)に二連勝。タイトル戦では負け知らずの勝負強さを発揮した。上野は、藤沢女流三冠を「あこがれの棋士」と呼び、「一勝できればと思っていたので驚いています。気負いがなかったのがよかったのかも。これから国際棋戦の出場機会が増えるので結果を残したいです」と前向きなコメントと共に喜びを語った。

囲碁ニュース [ 2019年1月29日 ]

第29回東日本大学OB・OG団体戦

 1月20日、東京市ヶ谷の日本棋院において東日本大学OB・OG囲碁大会が行われた。東日本の大学OB・OG 13人の団体戦で、36チームが3ブロックにわかれて母校のために競い合った。
 一番上のAブロックは一昨年優勝の早稲田大学は世界アマ日本代表経験のある坂本修作さんを主将に2年ぶりの優勝を目指したが、1回戦で明治大学に7-6で敗れた。連覇を狙う昨年優勝の慶應義塾大学は学生王座経験のある丹羽隼也さんを筆頭に20代の若手を若手中心のメンバー構成で1回戦を13-0で快勝。
 2回戦では早稲田大学が1回戦で敗退したことにより、事実上の優勝争いと前評判が高かった慶應義塾大学と東京大学の対戦となり、6-6と最後に残る1局まで勝敗が決まらない大熱戦となったが、慶應が制し7-6と2回戦を制した。慶應は3回戦も一橋大学戦を13-0で制した。
 決勝は慶應と1回戦で早稲田を破った明治大学との対戦となり、7-6で慶應義塾大学が連覇を果たした。
 1回戦で敗れた早稲田も3位を決める4回戦で村上深さん率いる中央大学を破り3位となった。
 来年のAブロックへの繰り上がりを目指すBブロックは北海道大学が優勝、東北大学が2位となった。
 5人制のCブロックは5チームが参加し、東京外国語大学が優勝した。Cブロックの参加者からは「チーム数がどんどん減ってきて寂しい」という声があった。

囲碁ニュース [ 2019年1月16日 ]

ジャンボ雪組 横浜本因坊優勝

 1月12日、東京市ヶ谷の日本棋院において第48回ジャンボ囲碁大会雪組が行われた。1チーム11人の団体戦で、企業、日本棋院支部が参加できる。この日は16チームが出場した。
 今回注目を集めたのは初出場の全碁協中野坂上支部である。全日本囲碁協会のメンバーと中野坂上の囲碁サロンたつみに集まるメンバーで構成されている。元アマ本因坊の村上深さんを主将にアマ碁界のレジェンド菊池康郎さん、学生強豪の星合真吾さんなど豪華メンバーである。観戦者の数も多かったが2回戦で彩の国連合に5-6で敗れた。
 優勝決定戦に進出したのは昨年優勝の横浜本因坊支部と彩の国連合である。
 横浜本因坊は神奈川県の関内にある碁会所で、主将に府川浩二さん、副将に石村竜青さんなどベテランから若手まで神奈川県の県代表クラスを中心に集まっている。1回戦から3回戦まで11-0と隙のない勝利で優勝決定戦に駒を進めた。
 彩の国連合は埼玉県の支部で浦和から川口にかけてあたりの強豪が集まっている。主将に曽我部敏行さん、副将に田熊秀行さんなど埼玉県代表に何度もなったことのあるベテランを中心に構成されている。
 昨年も優勝争いをした両チームで、接戦が予想されたがスコアは9-2で横浜本因坊が勝利し見事優勝を果たした。

大会の様子
優勝決定戦 2列にかけて右が横浜本因坊

囲碁ニュース [ 2019年1月10日 ]

史上最年少の女流棋士誕生

 日本棋院は、5日、英才特別採用推薦棋士の第一号として、小学校4年生の仲邑菫さん(9歳)の入段が決定したと発表した。「英才特別採用推薦棋士制度」は、世界戦の優勝を目指すなど、最高レベルの棋士となるために昨年12月に新設され、原則として採用は小学生に限るという。仲邑さんは今年4月1日から、国内では藤沢里菜女流三冠の11歳6カ月を抜き、10歳0カ月の史上最年少のプロ棋士となる。
 仲邑さんの父は、日本棋院所属の棋士・仲邑信也九段、母はアマチュア強豪の幸さん。3歳のとき幸さんに手ほどきを受けた後、韓国への囲碁留学などで才能を伸ばしてきた。2016年には第11回関西ジュニアペア碁大会にお母さんと出場して優勝、昨年に行われた第4回パンダネットレディース囲碁トーナメントでも優勝するなど、数々の実績もあげている。取材陣に囲まれて、はにかむ様子はまだあどけないが、「目標にする棋士は井山裕太棋聖。中学生のうちにタイトルを取りたい」と話すときには勝負師の表情ものぞかせた。昨年、仲邑さんと対局をした張栩名人は「衝撃でした。必ず世界で戦える棋士になると強く思いました」、今年6日にイベントで公開対局をした井山裕太五冠は「男性棋士とまじって、天下を獲れる才能」と、それぞれ仲邑さんの強さを高く評価している。仲邑さんのプロ入りは、テレビや新聞、外国のBBCニュースなどでも取り上げられ、注目度は抜群。囲碁界が大きく盛り上がりそうだ。

第4回パンダネットレディース囲碁トーナメント 決勝戦
第4回パンダネットレディース囲碁トーナメント 表彰式
第11回関西ジュニアペア碁大会 決勝戦
第11回関西ジュニアペア碁大会 表彰式

囲碁ニュース [ 2019年1月4日 ]

藤沢、新記録を達成

 2018年の年間最多勝ち星などが発表された。最多勝利は2年連続で、46勝(23敗)をあげた芝野虎丸七段。最多対局、69局と合わせてトップとなった。勝率一位は富士田明彦六段が8.37割(41勝8敗)の驚異的な数字で一位。連勝は小池芳弘三段の19連勝が一位にランキングされた。なお、藤沢里菜女流本因坊は、43勝(23敗)をあげ、2001年の小林泉美女流名人の41勝(18敗)を抜いて女流最多勝記録を更新し、一般でも一力遼八段(43勝23敗)と並んで勝ち星2位タイとした。こちらも2007年の謝依旻女流本因坊の3位を抜き、女流棋士の最高位を記録した。

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