日本囲碁ニュース (その他)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2018年10月11日 ]

一力遼八段、阿含・桐山杯初優勝

 阿含・桐山杯第25期全日本早碁オープン戦(日本棋院主催、毎日新聞、京都新聞後援、阿含宗特別協賛)の決勝戦が10日6日、京都市山科区の阿含宗釈迦山大菩提寺で行われた。決勝に勝ち上がったのは、本戦で伊田篤史八段、井山裕太六冠、許家元碁聖を破ってきた一力遼八段(21)と、同じく瀬戸大樹八段、張栩九段、余正麒七段を降した芝野虎丸七段(18)。台頭する若手の中でも、今最も注目を集める二人の決戦となった。
 序盤、黒番の一力が上辺の白に攻めかかる積極策に出ると、戦いは全局に波及し、若手らしい気合いの応酬となった。最後は下辺で起きたコウ争いが、形勢を決めたようだ。
 一力が213手で中押し勝ちを収め、初優勝を手にした。今年、竜星戦についで二つめの早碁棋戦の優勝となり、総タイトル数も7に伸ばした。
 局後一力は、「難しい戦いが続いたが、自然体で自分らしい碁が打てた」と決勝戦を振り返り、予選からの道のりを「際どい碁が多く、勝てたのは自信になります」と胸を張った。

囲碁ニュース [ 2018年10月5日 ]

一力遼八段、二度目の竜星に輝く

 第27期竜星戦(囲碁将棋チャンネル主催)の決勝戦が、9月24日放映された。決勝に勝ち上がったのは、井山裕太棋聖、村川大介八段らを破った本木克弥八段と、許家元碁聖、今村善彰九段らを破った一力遼八段。前期に続き、注目の若手同士の決戦となった。険しい乱戦の中、やや優勢に進めていた白番・本木に錯覚があり、局面は一気に黒ペースとなり、一力が中押し勝ち。二期ぶり二度目の優勝を果たした。本木は「(錯覚に気がついたときは)ショックでした」と局後悔しさを隠しきれない様子。一力は「どちらに転んでもおかしくない難しい碁でしたが、粘り強く打てました」と喜びを語り、「今年から韓国も加わり、日中韓竜星戦になりました。こちらもベストを尽くしたい」と、早くも世界の戦いに目を向けていた。

広瀬優一二段が、新人王獲得

 25歳以下、六段以下の棋士による「若手棋士登竜門」――第43期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負・第二局が、10月1日に、東京・市ヶ谷の日本棋院「幽玄の間」にて行われた。黒番・広瀬優一二段(17)が、大西研也三段(23)に4目半勝ちを収め、プロ三年目で初タイトル獲得を果たした。局後、「ずっと難しいと思っていた」と振り返り、「まだ実感がわかないのですが、今年は若手棋戦で優勝することが目標でしたので、達成できてホットしています」と笑顔で語った。

囲碁ニュース [ 2018年9月20日 ]

世界アマ 川口さん最年少V

 9月15日、16日の両日、東京市ヶ谷の日本棋院において第40回囲碁・将棋チャンネル杯世界アマチュア囲碁選手権日本代表決定戦の全国大会が行われ、高校1年生の川口飛翔(かわぐち つばさ)さん(埼玉)が16歳で最年少優勝を果たした。
 今大会の2日目(ベスト4)に勝ち進んだのは、昨年の優勝者である村上深さん、同じく準優勝の柳田朋哉さん、過去2回の優勝経験のある江村棋弘さんと川口さんの4名である。その中から川口さんと江村さんが決勝に進出した。
 江村さんは、先日の学生最強位戦で優勝した山田真生さん、今年のアマチュア本因坊戦で優勝した平岡聡さん、昨年優勝の村上深さんを破り決勝まで勝ち上がってきたが、16歳の優勝者誕生なるかという注目と空気の中、川口さんに敗れた。
 川口さんは院生でAクラスの経験があり、洪道場で腕を磨いた。プロ試験では惜しくもプロ入りを逃し、中学で院生を辞め、筑波大学付属駒場高等学校に進学した。今年は院生辞退後の規定で高校選手権には参加できなかったが、来年は注目選手の一人になるであろう。
 今大会優勝の川口さんは来年行われる世界アマチュア選手権に日本代表として挑む。川口さんは日本では最年少記録ではあるが、これまで中国や韓国では10代での代表は何人も出てきており、けっして珍しいことではない。プロだけではなくアマ碁界でも若手が活躍してきている。この勢いで来年の世界大会での川口さんの活躍を期待したい。

囲碁ニュース [ 2018年9月12日 ]

女流本因坊戦、4年連続「謝×藤沢」の対決!

 謝依旻女流本因坊への挑戦権をかけた第37期女流本因坊戦(共同通信社主催)の本戦決勝戦が、9月6日、東京都市ヶ谷の日本棋院で行われた。決勝の大一番に勝ち上がったのは、タイトル奪還を期す藤沢里菜女流立葵杯(19)と、勝てば初の五番勝負登場となる上野愛咲美女流棋聖(16)。謝女流本因坊を脅かす若い2強の決戦となった。序盤から難しい戦いに突入し黒番の上野がリードを奪うと、藤沢が「シノギ勝負のつもりで」勝負手を決行。黒が取りかけのチャンスを逃した後コウになり、この折衝で白が逆転に成功したようだ。白番中押し勝ちを収め、藤沢が挑戦者に名乗りをあげた。
 女流本因坊戦は、藤沢が初めて番碁を経験した「思い入れの深い棋戦」。第33期にタイトルを手中にしたが、翌年、謝に奪われた。その翌年奪い返すも、再び謝に奪い返されている。昨年、第36期の第五局は、勝勢の碁を逆転される内容で「今思い出しても悔しい」と振り返る。雪辱への強い思いを胸に秘め、藤沢は「謝さんとは長期戦になると思うので、体調管理に気をつけて一局一局を精一杯打ちたい」と静かに抱負を語った。注目の第一局は、10月10日、岩手県花巻市「佳松園」で行われる。

囲碁ニュース [ 2018年8月23日 ]

アマ本因坊 平岡さん四度目の優勝

 第64回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会が8月18日、19日に東京市ヶ谷の日本棋院東京本院で行われ、64名の選手がアマチュア日本一を目指した。
 1日目は8人8リーグに分かれて3回戦の予選を行い、全勝者が2日目の本戦トーナメント進出者を決定する。大会会場は観戦が自由になっており、アマ名人の栗田佳樹さんがいるブロックが一番の注目を集めていた。このブロックは栗田さんの他にアマ名人戦の決勝で栗田さんに敗れた星合真吾さん、それぞれ過去にアマ名人戦で準優勝の経験がある夏冰さん、闇雲翼さんという若手強豪が集まったブロックで、栗田さんが勝ち抜けた。他のブロックでも過去3度アマ本因坊になった平岡さんと昨年のアマ本因坊である林隆羽さんが2回戦でぶつかるなど好勝負が各所で繰り広げられた。そんな中、優勝候補のひとりで、一昨年のアマ本因坊である大関稔さんが一回戦で敗退する波乱も起こった。
 激戦の予選リーグ、本戦トーナメントを勝ち上がり決勝進出を決めたのは平岡さんと栗田さんである。平岡さんは準決勝の坂本修作さんとの勝負を劇的な逆転半目勝ちで制し、決勝に勝ち上がった。また栗田さんは2週間前に行われた学生本因坊戦決勝で敗れた岡田健斗さんを準々決勝で倒して決勝に進出してきた。プロアマともに若手の活躍が目立つ中、47歳の平岡さんが19歳の栗田さんにどう戦うか、熱戦が期待されたが、平岡さんの完勝ともいっていい内容で決着し、6年ぶり四度目の優勝を果たした。
 平岡さんは、今回の優勝により名誉アマ本因坊の資格を得た。

囲碁ニュース [ 2018年8月2日 ]

世界戦で、日本勢ベスト4ならず

 7月下旬は、2つの世界戦が開催された。中国主催の第4回百霊杯世界囲碁選手権は、24日に中国・北京で開幕した。16名によるトーナメント戦となる「選手権戦」には、中国6名、韓国4名、中華台北1名、特別シード1名、そして、日本からは井山裕太七冠、山下敬吾九段、許家元七段、芝野虎丸七段の4名が参加した。1回戦で、井山裕太七冠が連笑九段(中国)に中押し勝ち、芝野虎丸七段が壇嘯九段(中国)に半目勝ちを収め、ベスト8に駒を進めたが、26日の2回戦では芝野七段が陳耀燁九段(中国)に、井山七冠も辜梓豪九段(中国)にそれぞれ敗れ、ベスト4進出はならなかった。この大会は、「選手権戦」と同時に、日中スーパー囲碁を記念した「元老戦」と「アマチュア戦」も設けられており、中国4名、日本4名で争われる元老戦では、依田紀基九段が常昊九段を破って決勝進出を決めた。
 韓国主催の第5回全羅南道国手山脈国際囲碁大会は、全羅南道康津郡にて28日に開幕した。16名のトーナメント戦「世界プロ最強戦」には、日本から井山七冠、結城聡九段、一力遼八段が参戦したが、いずれも初戦で敗退し、結果を残せなかった。

個人戦 井山裕太九段
個人戦 結城聡九段
個人戦 一力遼八段
個人戦会場

囲碁ニュース [ 2018年8月1日 ]

全国高校囲碁選手権

 7月23日~25日の三日間に渡り第42回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権全国大会が行われた。23日、24日の午前に団体戦、24日の午後から25日に個人戦という日程となっている。

 男子団体戦は3連覇を目指す春日部(埼玉)と灘(兵庫)による決勝となった。春日部は昨年のアマチュア本因坊である林隆羽さんが主将を務める強豪校であったが、2-1で灘が春日部の3連覇を阻止、19年ぶりの優勝を決めた。  女子団体戦は準決勝で昨年優勝の白百合(東京)を破った札幌南(北海道)と洛南(京都)の決勝となり、主将戦は破れたものの2-1で洛南が初優勝を果たした。

 男子個人戦はアマ大会で活躍している強豪が多く非常にレベルの高い争いとなった。その中で、昨年の中学生名人であり、世界アマチュア選手権全国大会ベスト4になった北芝礼さん(愛知)が予選リーグで敗退する波乱があった。ハイレベルな争いを勝ち抜き、準決勝に進出したのはアマ本因坊の林隆羽さん、同じ埼玉代表の林朋哉さん、中学生名人、ジュニア本因坊など中学生の大会をいくつも制した森田拳さん(京都)、院生でAクラスに在籍経験のある鈴木智大さん(神奈川)の4名である。埼玉のダブル林と言われている対決は林朋哉さんが制した。二人は共に三年生で、中学三年の時、中学生名人をかけ少年少女囲碁大会の全国大会で争ったときも林朋哉さんが制している。森田さんと鈴木さんは鈴木さんの時間切れ勝ちとなり、決勝は林朋哉さんと鈴木さんと対決となった。林さんが攻め、鈴木さんがしのぐ展開となり、林さんの攻めが決まり、林さん初優勝となった。  女子個人は昨年優勝の岩井温子さん(京都)と田中ひかるさん(北海道)の決勝となり、岩井さんが連覇を果たした。田中さんは団体戦にも主将として出場しており、ともに準優勝となった。

女子個人決勝 優勝の岩井さん(右)
男子個人決勝 優勝の林さん(右)
個人戦入賞者

囲碁ニュース [ 2018年7月26日 ]

依田紀基九段、マスターズカップ初優勝

 50歳以上の七大タイトル経験者16名(16名に満たない場合は予選を行う)による、第8回フマキラー囲碁マスターズカップ(日本棋院主催、フマキラー株式会社協賛)の決勝戦が、7月21日に、東京都千代田区に日本棋院東京本院で行われた。決勝に勝ち上がったのは、依田紀基九段と片岡聡九段。同日行われた大盤解説会場にも多くのファンが集まった。片岡九段が優勢の局面もあったが、厳しい打ち回しを見せた依田九段がポイントをあげていき、白番中押し勝ち。二度目の参加で初優勝を果たした。

囲碁ニュース [ 2018年7月18日 ]

万波奈穂三段、初タイトル獲得

 第3回扇興杯女流囲碁最強戦(日本棋院主催、センコーグループホールディングス株式会社協賛)の決勝戦が、15日(日)に滋賀県東近江市「迎賓庵 あけくれ」で行われ、万波奈穂三段が、プロ入り13年目にして嬉しい初タイトルを獲得した。
 万波三段は、本戦1回戦で石井茜三段、2回戦で藤沢里菜扇興杯、準決勝で佃亜紀子五段と実力者を降して決勝に駒を進めた。決勝戦の前夜祭では「立葵杯の準決勝では、形勢が良くなり、決勝ではどんなあいさつをしようなど邪念がでた瞬間に悪手が続き負けました。今回は邪念をおさえたのが勝因でした」と会場を沸かせた。決勝戦ではまだ十代の新鋭の牛栄子二段を相手に、序盤の折衝でポイントをあげると、そのまま押し切って白番中押し勝ちを収め、初タイトルを獲得した。優勝後のあいさつでは、涙を浮かべながら感謝と喜びを語った。また、一夜明け、自身のツイッターに「寝てしまったら起きた時に全て夢になってしまうのではないかと思い、昨夜は寝られませんでした」と明かしている。本棋戦は二年前に設立され、第1回は謝依旻六段、第2回は藤沢里菜三段(当時)が優勝している。

囲碁ニュース [ 2018年7月6日 ]

アマ名人戦 栗田さん優勝

 第13回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会が6月30日、7月1日の両日、東京市ヶ谷の日本棋院で行われ、57名の選手が全国大会優勝、その先の大関稔アマ名人への挑戦権を目指し競った。
 1日目はベスト8までの決定となる。2回戦から注目の対戦多く、第11期アマ名人の平野翔大さん(招待)と学生王座の豊田裕仁さん(東京)の対戦は3回戦開始予定時間を過ぎる大熱戦で、豊田さんが制した。世界アマ日本代表経験のある江村棋弘さん(兵庫)と学生十傑戦全国優勝の星合真吾さん(学生招待)は星合さんが半目で制した。他にも昨年準優勝の闇雲さん、3位の夏さんも2回戦で姿を消した。
 2日目に残った8人はいずれも強豪で、誰が優勝してもおかしくない顔ぶれとなった中、決勝進出を決めたのが、昨年の高校選手権全国優勝の栗田佳樹さん(招待)と星合真吾さんである。栗田さんも星合さんも元院生で1、2を争う実力者で、大盤解説の平田智也七段は「ベスト8は強豪ばかりですが、その中でも際立って強いお二人だと思う」と語った。会場に姿を見せた大関アマ名人は「最近この二人には負けているので、どちらが来ても厳しい戦いになる」と決勝戦開始前に語った。
 決勝は難しい戦いとなったが、中盤でポイントを上げた栗田さんがその後堅実に打ち、優勝を決めた。
 栗田さんと大関アマ名人の三番勝負は7月28日、29日に行われる。

第13回 朝日アマチュア囲碁名人戦 全国大会の特選棋譜再現はこちら <朝日新聞社特設ページへ>

会場の様子
決勝戦 優勝の栗田さん(左)
左から3位の豊田さん、優勝の栗田さん、
準優勝の星合さん、4位の小野慎吾さん

囲碁ニュース [ 2018年6月20日 ]

女流立葵杯、藤沢が防衛

 藤沢里菜女流立葵杯に、謝依旻女流本因坊が挑戦する第5期会津中央病院・女流立葵杯(日本棋院主催、温知会協賛)の第三局は、6月22日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われ、藤沢が黒番中押し勝ちで初防衛を決めた。序盤は藤沢が主導権を握るが、謝が巻き返して乱戦に突入。秒読みの中、必死の攻防が繰り広げられた。「チャンスはあったと思うが、読み切れなかったのは実力」と謝は熱戦を振り返り、藤沢は「途中から流れがおかしくなってしまったのですが、最後は下辺が手になったので幸いしました。初めて取った思い入れのあるタイトルなので、嬉しいです」と笑顔で喜びを語った。

囲碁ニュース [ 2018年6月20日 ]

会津中央病院・女流立葵杯、女流2強の挑戦手合は最終局へ

 第5期会津中央病院・女流立葵杯(日本棋院主催、温知会協賛)は、藤沢里菜女流立葵杯への挑戦者に謝依旻女流本因坊が名乗りをあげ、2年連続の同一カード。今期から挑戦手合三番勝負となり、第一局と第二局が、本因坊戦第五局と同じ舞台、福島県会津若松市の「今昔亭」で15日と17日に行われた。一局目は、黒番の謝女流本因坊が模様を張り、入ってきた白に襲いかかる展開。謝女流本因坊得意の攻めが炸裂して中押し勝ちを収めた。二局目は難しい大斜定石が2か所にでき、その組み合わせに成功した藤沢女流立葵杯が序盤からリードに立つと、その後もうまくまとめて黒番中押し勝ち。一勝一敗のタイに戻した。決戦となる第三局は、22日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

囲碁ニュース [ 2018年6月8日 ]

第63回関東甲信越静囲碁大会

 6月2、3日の両日、東京市ヶ谷の日本棋院に於いて第63回関東甲信越静囲碁大会が行われた。本大会は関東甲信越静の1都9県(茨城を除く)の代表で行われる団体戦である。1チーム5人で、東京、神奈川、埼玉は毎年2チーム参加している。今年はその他に群馬が2チーム参加した。本大会は毎年各県が持ち回りで幹事をしており、その年の担当の県がチームの数を調整して合計で16チームになるようにしている。今年は埼玉の担当であったため今年の埼玉は4チームの参加だった。
 例年は東京、神奈川、埼玉が優勝争いをしており、今年もその例に漏れることなくこの1都2県が順当に勝ち星を重ねた。
 決勝は神奈川ヤング(大関稔・平野翔大・石村竜青・栗田佳樹・高根宏之)と埼玉しらこばと(中園清三・坂本修作・伊藤裕介・川口飛翔・中島光貴)で行われ、各対局はどれも接戦であったが5-0で神奈川ヤングが優勝を決めた。準優勝が続いていた神奈川は5年ぶりの優勝となり、埼玉は連覇を逃した。3位決定戦は東京が3-2で静岡を降した。
 今年の注目は群馬の2チーム参加で、うち1チームを10代の若手で揃えてきたことである。群馬の若者に囲碁を広めたいという思いが伝わってきた年であったと大会実行委員長が語った。

決勝戦 優勝の神奈川ヤング(右)

囲碁ニュース [ 2018年5月23日 ]

第8回東京23区対抗囲碁大会

 5月20日、東京市ヶ谷の日本棋院で第8回東京23区対抗囲碁大会が行われた。23の各区が9人の選手で戦う団体戦である。メンバーのエントリーにも特徴があり、5人の一般(うち1人は65歳以上のシニア)、女性1人、青年1人、子供2人にしなければならない。大会の面の他に各世代の交流の意味も含まれている。23区に区長会チームが加わり24チームで4回戦を行う。
 3回戦が終わったところで3連勝が文京区、世田谷区、豊島区の3チームとなり、4連勝が2チームになれば個人の勝ち数の合計が多い方が優勝となる。
 3連勝同士では文京区と世田谷区の対戦となり、豊島区は2勝1敗で個人勝ち数が多い千代田区との対戦となった。
 現在2連覇中で3連覇を目指す世田谷区は谷口洋平さんを主将とするチーム。対する文京区は昨年学生王座になった豊田裕仁さんをはじめ、東京大学のレギュラーなど学生が参加した。大熱戦の末、文京区が5-4で勝利した。
 一方の豊島区は中園清三さんが主将を務め、佐藤邦器さん、寺田浩さんとかつて全国大会で活躍したベテランを中心にしたメンバーとなった。豊島区は第1回の優勝区であり、常に上位に名を連ねているが、同じく上位常連の中野区、優勝経験のある渋谷区など、決勝でもおかしくない組み合わせを勝ち上がり、4回戦でも優勝経験のある千代田区との対戦となった。4回戦も制し4勝となったが、勝ち数が及ばず、今回は文京区の優勝となった。文京区は、本大会初めての優勝だった。

大会の様子
4回戦 優勝の文京区(左)

囲碁ニュース [ 2018年5月18日 ]

世界女子団体戦で日本チームが中国チームに勝利

 冠名協賛を変えながら第7回を数える天台山森然楊帆杯世界女子囲碁団体チャンピオンシップが、5月10日から12日、中国浙江省天台県で行われた。韓国、中国、日本、中華台北からの3名の代表選手による団体戦で、今年日本からは、謝依旻六段、藤沢里菜四段、上野愛咲美二段が出場した。優勝は韓国、2位は中国。日本は1回戦で中華台北に1-2、2回戦で韓国に0-3で敗れたものの3回戦・中国戦で藤沢四段が芮迺偉九段、上野二段が李赫五段を破って1勝をあげ、個人の勝ち星数で中華台北を上回って3位となった。初出場の上野二段が2勝の活躍を見せたのが頼もしい。

おかげ杯、許家元七段が初優勝

 30歳以下の棋士による非公式戦「第9回おかげ杯」(日本棋院主催。株式会社濱田総業協賛)が5月14日、15日の両日、三重県伊勢市のおかげ横丁で開催された。ベスト4には、一力遼八段、余正麒七段、許家元七段、中国から帰国したばかりの謝依旻女流本因坊が勝ち上がり、余七段と許七段が決勝戦に駒を進めた。結果は、許七段が黒番2目半勝ちを収め初優勝。「錚々たるメンバーの中、優勝できたのはとても嬉しいです。秋のおかげ国際も優勝できるようがんばりたいです」と喜びを語った。許七段は、今年に入って国内公式戦でも負け知らずの好調ぶりで、飛躍の年になるのではと注目される。

囲碁ニュース [ 2018年5月9日 ]

第30回テレビ囲碁アジア選手権、優勝は韓国の金志錫九段

 日本、中国、韓国のテレビ棋戦(それぞれNHK杯、CCTV杯、KBS杯)の優勝者、準優勝者で争われるテレビ囲碁アジア選手権が、5月1日から4日、今年は韓国ソウル市で開催された。日本からは井山裕太九段と志田達哉七段が参加したが一回戦で敗退。韓国の金志錫九段が初優勝を飾った。
 各国2選手と一回戦シードの前年優勝者によるトーナメント方式の本棋戦。志田七段は1日に韓国の朴廷桓九段と、井山九段は2日に范廷鈺九段と対戦した。大会前日、「私が生まれた1989年にスタートした大会なので親近感があります」(井山九段)、「世界のトップ棋士と打つ機会はないのでがんばりたい」(志田七段)と語って臨んだ両者だったが、志田七段は力を出し切れず、井山九段は逆に力みが出る内容となったようだ。
 金九段は「KBS杯ではなかなか決勝まで勝ち上がれず、この大会は初参加でした。優勝できてとても嬉しいです。支えてくれた妻に感謝しています」と喜びを語り、東京が開催地となる来年に向けて「日本のファンの皆さんに楽しんでいただき視聴率も増えるように、面白い碁を打ちたい」と抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2018年5月2日 ]

芝野虎丸七段、日中竜星戦で柯潔九段に勝利

 第4回日中竜星戦(中国棋院、日本棋院、囲碁・将棋チャンネル主催)が、4月29日、中国北京市の中国棋院で行われ、日本竜星の芝野虎丸七段(18)が、中国竜星の柯潔九段(20)に白番中押し勝ちを収め、日本勢初の優勝を決めた。日中竜星戦は、日本と中国それぞれで開催される「竜星戦」優勝者が対戦する国際公式戦。過去3回はいずれも中国選手が勝利していた。
 NHK方式(1手30秒、考慮時間10分)の早碁で、日本では囲碁将棋チャンネルで生中継された。芝野七段は、背筋を伸ばして微動だにせず、全く音をたてずに石を打ちおろす独特の静かな対局スタイル。「相手が誰かということはいつも気にしない」と語るように、世界一とも称される柯九段に普段どおりの力を出し切った。中継の解説を担当した本木克弥八段は「序盤に芝野さんが仕掛け、そこでポイントをあげたかもしれません。その後、劣勢と見た柯潔さんの仕掛けに冷静に対処して、優勢を拡大。芝野さんの悪いシーンが見当たらなかった気がします。完勝と言ってよいかもしれません」と総評し、内容的にも素晴らしい優勝を讃えた。

囲碁ニュース [ 2018年5月2日 ]

オールアマ囲碁団体戦

 4月29日、東京市ヶ谷の日本棋院において第14回オールアマ囲碁団体戦が行われた。1チーム5名の団体戦で、無差別クラス24チーム、クラス別戦96チーム(A~Fクラス各16チーム)、600人が仲間たちとともに熱戦を繰り広げた。
 その中でも無差別クラスは多くの県代表や全国大会の上位者が参加する高レベルの戦いとなった。4回戦の結果で優勝を争う無差別クラスは3回戦終了時に3連勝がHIKARI、星研、碁鬼会の3チームとなった。
 全勝同士がHIKARIと星研の対戦となった。HIKARIは洪道場のメンバーで、院生出身者中心のメンバーである。主将の栗田佳樹さんは院生では1、2を争う実力者だった。副将以下も院生Aクラス経験のある20歳前の顔ぶれである。対する星研は主将の星合真吾さんを中心に集まった学生の研究会チームで、こちらも院生A経験者の集まりでこちらは20代前半のメンバーである。院生の先輩後輩対決ともいえる戦いは星研(星合真吾・石村竜青・石田太郎・平野翔大・豊田裕仁)が3-2で勝利し先輩の貫禄を見せつけた。
4勝が2チーム出れば個人の勝ち数の合計で優勝が決まるが、3連勝のひとつ碁鬼会が2勝1敗の初台碁聖選抜に敗れ、星研の優勝となった。

会場の様子
無差別クラスの決勝 優勝の星研(右)とHIKARI(左)

囲碁ニュース [ 2018年4月24日 ]

グロービス杯 中国・許優勝!

 第5回グロービス杯世界囲碁U-20が4月20日(金)~22日(日)にかけて、東京都千代田区のグロービス経営大学院で行われた。本棋戦はその名の通り、20歳未満の若手棋士による国際戦。NHK方式(1手30秒、考慮時間10分)の早碁で、グループリーグでベスト8を選出したのち、トーナメント戦を行う。参加者は日本6人、韓国3人、中国3名人、中華台北、欧州、北米、アジア・オセアニア各1人の計16人。日本からは国内予選を勝ち上がった六浦雄太七段、芝野虎丸七段、姚智騰四段、藤沢里菜三段、大西竜平三段、関航太郎初段が出場した。
 日本勢でベスト8に入ったのは姚と藤沢の2人。準々決勝で姚は申旻埈七段(韓国)、藤沢は申真諝八段(韓国)にそれぞれ敗れ、ベスト4の内訳は韓国勢3人、中国勢1人となった。決勝に勝ち上がったのは申と許嘉陽六段(中国)。申が優位に戦いを進めていたが許が驚異の粘りを見せ、結果は許の白番1目半勝ち。初優勝を飾った。  芝野や六浦など、国内ではトップ棋士入りしている若手が中韓棋士を前に相次いで沈んで行く中、唯一の1勝を挙げたのは藤沢だった。グループリーグ3回戦で中国の謝科五段に黒番中押し勝ちを収めたのだ。女流でただ一人代表の座を獲得し、さらに日本勢でただ一人中国の棋士を破った。日本勢全体としては振るわない結果の中で、ひと際光る活躍ぶりだ。偶然にも藤沢はこの1勝により規定の勝星数に到達し、四段への昇段を決めた。女流の枠、国内の枠に留まらない活躍を今後も期待したい。

囲碁ニュース [ 2018年4月13日 ]

女流立葵杯 ベスト4出そろう

 第5期会津中央病院・女流立葵杯本戦トーナメントのベスト4が4月12日、出そろった。藤沢里菜立葵杯への挑戦権をかけて戦うのは謝依旻女流本因坊、吉田美香八段、田村千明三段、星合志保二段。準決勝は吉田―田村、謝―星合の組み合わせとなる。
 中でも注目なのは星合だ。吉田、田村とベテラン勢の活躍が目立つ中、若手で唯一ベスト4に入った。世界のトップは10代、20代があたりまえの時代だ。次は第一人者である謝と戦う。同世代の藤沢に追いつけるか、星合にとっては正念場と言えそうだ。準決勝、決勝は5月19日、20日に行われる。

囲碁ニュース [ 2018年3月29日 ]

ジュニア本因坊戦 森田拳さんV

  第21回花まる学習会杯ジュニア本因坊戦全国大会が3月24日、25日に毎日ホールで行われ、全国10地区22大会の予選を勝ち抜いた32名の小中学生が腕を競った。本大会は、小学生、中学生とわかれず、ともに参加できるのが特徴である。
 1日目の注目は昨年度夏の少年少女全国大会中学生の部で優勝した森田拳さん(京都・中3)と昨年のジュニア本因坊戦全国大会で中学生を押しのけて優勝した福岡航太朗さん(東京・小6)との対戦で、これを森田さんが制した。
 森田さんは2日目、ベスト8で今年度夏の少年少女全国大会中学生の部で準優勝だった福元倫太郎さん(東京・中3)との熱戦を半目差で制した。
 ベスト4に進出したのはいずれも強豪ばかりで、森田さん、今年度夏の少年少女全国大会中学生の部で優勝した北芝礼さん(愛知・中3)、小学6年のときにこども棋聖戦全国大会で優勝した田口昴征さん(埼玉・中2)、今年度のこども棋聖戦で全国優勝した保田翔太さん(愛知・小6)である。
 それぞれ森田さんが北芝さんを、保田さんが田口さんを降し決勝戦に勝ち上がった。もし保田さんが優勝すれば、昨年に続き小学生が優勝することとなり注目を集めたが、森田さんが勝利し見事優勝を果たした。

大会の様子
優勝の森田さん

囲碁ニュース [ 2018年3月27日 ]

ワールド碁女流最強戦 中国・於優勝!

  新設された日本開催の女流世界戦「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2018」が3月14日から16日にかけて東京の日本棋院で行われた。参加選手は中国、韓国、中華台北、欧州から各1人と、第2回扇興杯女流最強戦ベスト4に進出した日本代表4人の計8人。トーナメント戦で優勝を争う。
 抽選の結果、一回戦の組み合わせは藤沢里菜三段(日本)―N・コヴァレヴァ アマ五段(欧州)、牛栄子二段(日本)―黒嘉嘉七段(中華台北)、謝依旻六段(日本)―於之瑩六段(中国)、向井千瑛五段(日本)―崔精九段(韓国)となった。この中で日本勢として勝ち上がったのは藤沢ただ一人。世界の壁を感じる厳しい結果となった。
 続く準決勝は藤沢―黒と於―崔の対決。藤沢は黒と国際戦で度々当たっており、分も悪くなかったが、本局では精彩を欠く内容で敗れてしまった。もう一方の於、崔はともに世界戦優勝の常連、世界の2トップと言える。ハイレベルな戦いを制したのは於。決勝は黒―於によって行われた。結果は白番於が優勢の中、黒の時間が切れて於の優勝となった。なお、藤沢―崔による3位決定戦は崔が白番中押し勝ちを収めた。最終的な順位以下の通り。優勝・於(中国)、準優勝・黒(中華台北)、3位・崔(韓国)、4位・藤沢(日本)

WGC 韓国・朴2連覇!

優勝した朴廷桓九段

日本開催の世界戦、ワールド碁チャンピオンシップ2018が3月17日から19日にかけて東京の日本棋院で行われた。昨年は日中韓の代表に和製AI囲碁ソフト、DeepZenGoを加えてのリーグ戦を行ったが、今年は形式が変わった。日本から井山裕太九段、山下敬吾九段、中国から柯潔九段、韓国から朴廷桓九段、申眞諝八段、中華台北から王元均八段が参加し、計6人によるトーナメント戦を行った。このうち、昨年優勝の朴と井山は1回戦シード。朴は柯―申の勝者と、井山は王―山下の勝者と戦うことになった。
1回戦の結果、準決勝は朴―柯、井山―山下の対決になり、それぞれ朴と井山が決勝に進出した。朴は柯と共に長く世界をリードしている第一人者だ。最近はAIの考え方を自分の碁に上手く取り入れ、さらに強くなったとも言われている。結果は朴の白番中押し勝ち。序盤からペースをつかみ、128手の短手数で押し切った。
「もう少し見せ場を作りたかった」と井山。国内では敵なしだが、世界では決して特別な存在ではない。「世界トップとの差を感じた」というのは本心だろう。日本でも若手が育ってきているとはいえ、井山と互角に戦える人材はまだいない。一人世界を目指す井山の孤独な戦いはまだまだ続きそうだ。

囲碁ニュース [ 2018年3月12日 ]

プロペア碁 加藤・井山ペア優勝!

優勝した加藤・井山ペア

プロ棋士ペア碁選手権2018の決勝戦が3月4日、日本棋院で行われた。決勝を争ったのは加藤啓子六段・井山裕太七冠ペアと鈴木歩七段・黄翊祖八段ペア。難しい読み合を制して加藤・井山ペアが白番中押し勝ちを収め、優勝を飾った。

藤沢 女流名人2連覇!

  藤沢里菜女流名人に矢代久美子六段が挑戦する第30期女流名人戦挑戦手合三番勝負が3月7日、十段戦第1局の会場でもある大阪府東大阪市「大阪商業大学」で行われた。
藤沢の先勝でスタートした本シリーズ、本局は藤沢が防衛を決めるか矢代が1勝1敗に持ち込むかが焦点となった。
白番矢代の作戦が功を奏し、白優勢で局面が進んでいった。しかし途中矢代に誤算があり、一気に細かい形勢に。最後は藤沢が的確なヨセで黒番3目半勝ちを収めた。これにより藤沢は女流名人を初防衛。女流立葵杯、扇興杯女流囲碁最強位と合わせて三冠を堅持した。

囲碁ニュース [ 2018年3月2日 ]

女流名人戦 開幕!

  藤沢里菜女流名人(19歳)に矢代久美子六段(41歳)が挑戦する第30期女流名人戦三番勝負が2月28日、京都府京都市の「平安女学院大学 有栖館」で開幕した。
 女流名人戦は第29期まで挑戦者をリーグ戦で決めていたが、今期からトーナメント戦に変更された。矢代は女流本因坊2連覇の実績を持つ。一回戦で知念かおり六段、二回戦で中部総本部期待の若手、牛栄子二段、準決勝で奥田あや三段、決勝で井澤秋乃四段と実力者を破って挑戦者に名乗り出た。
 昨今は棋士の低年齢化が進み、20代で打ち盛り、30代でベテランと言われる時代になった。女流棋士も例外ではなく、ここ2、3年は謝依旻女流本因坊と藤沢を中心に、牛や上野愛咲美二段など若手が食い込むという構図になっていた。その中で今回ベテランの矢代が挑戦者になったことは、多くのミドルエイジ層に勇気を与えたと思う。
 挑戦手合三番勝負初戦の結果は途中黒番の矢代にミスがあり、藤沢の白番中押し勝ちとなった。このまま藤沢が押し切るか、それとも矢代が一矢報いるか、注目の第2局は3月7日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われる。

第一局会見の様子
三番勝負第一局の様子

囲碁ニュース [ 2018年2月26日 ]

ジャンボ大会 多岐技会V

会場の様子

2月25日(日)、東京市ヶ谷の日本棋院において第47回ジャンボ大会月組が行われた。1チーム15人で行われる団体戦で、囲碁の団体戦では最大規模のものである。15人の人数になると親善や仲間との交流の意味もあるが、優勝を狙えるチームになるとメンバー全員が県代表クラスというチームもある。今回からクラス分けを行い、各20チーム、合計40チーム600人が参加した。

 県代表クラスの強豪メンバーが集うチームが多数出場するAクラスは多岐技(たきわざ)会と大熊義塾による決勝となった。
大熊義塾は関西棋院の大熊悠人初段が同世代の仲間を集めたチームで、元院生や学生大会などで活躍したメンバーである。結成当初は現役学生を中心としていたが、現在ではほとんどが卒業し現役学生はアマ名人の大関稔さん含め2人となっている。昨年の優勝チームあり、今年も優勝候補の一つである。1回戦では女流アマ優勝経験のある金井和子さん率いる金井囲碁教室、2回戦で関西棋院の洪清泉三段の主宰する洪道場、3回戦で学生トップクラスを集めた現役学生連合であるバトリアヌス帝国を破り4回戦の全勝決戦に進出した。

決勝戦、優勝の多岐技会(左)

多岐技会は元アマ本因坊の瀧澤雄太さんが主宰している研究会で幅広い年代層の方が集まっている。坂本修作さんや森洋喜さんといった全国優勝経験者や癸生川聡さんといった学生タイトル者など多彩なメンバーが集まっている。毎年、優勝争いをするものの優勝経験はない。1回戦では世界アマ選手権世界戦優勝経験のある今村文明さん主宰の明友会、2回戦で平岡聡さんなど全国大会優勝経験者など県代表クラスが多く所属する団碁汁、3回戦でアマ強豪の永代和盛さん率いる永代塾を破り4回戦の全勝対決に進出した。
大熊義塾、多岐技会の両チームは毎年のように対戦して熱戦を繰り広げている。最終戦は9-6で多岐技会が勝利し念願の初優勝となった。主将の瀧澤さんは「優勝はチームのみんなが頑張ったおかげ。結束力が高いです」と語った。

囲碁ニュース [ 2018年2月19日 ]

プロ棋士ペア碁選手権

  プロ棋士ペア碁選手権2018の準決勝までが10日、日本棋院で行われた。参加したのは前年度チャンピオンの藤沢里菜女流名人・羽根直樹九段ペアなど16組32人のトップ棋士。ペア碁ならではの豪華なメンバーで華やかに開催された。
 3回戦行われ、決勝に勝ち進んだのは鈴木歩七段・黄翊祖八段ペアと加藤啓子六段・井山裕太棋聖ペア。鈴木・黄ペアは1回戦で知念かおり六段・河野臨九段ペア、準々決勝で牛栄子二段・平田智也七段、準決勝で謝依旻女流本因坊・伊田篤史八段を破って決勝進出。一方の加藤・井山ペアは前年度チャンピオンの藤沢・羽根ペアを破って準決勝に進出した向井千瑛五段・山下敬吾九段ペアを破って決勝に進出した。決勝は3月4日に日本棋院で行われる。

多くの観客で賑わった
謝女流本因坊・伊田八段ペア 対 石井三段・一力八段ペア
決勝戦に進んだ鈴木七段・黄八段ペアと加藤六段・井山七冠ペア

囲碁ニュース [ 2018年2月9日 ]

LG杯決勝 謝初優勝

  日本の井山裕太九段(28)と中国の謝爾豪五段(19)による第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝三番勝負第3局が2月8日、日本棋院で行われた。結果は謝の白番中押し勝ち、LG杯初優勝を果たした。
 本棋戦で日本勢が決勝に残ったのは2005年の張栩九段以来実に13年ぶり。中韓に押され長らく国際戦優勝から遠ざかっていただけに、井山への期待は大きく膨らんでいた。まずは第3局までの流れを振り返ろう。
 LG杯はシード選手16人と統合予選を勝ち上がった16人の計32人によるトーナメント戦だ。井山は一回戦で李映九九段(韓国)、2回戦で周睿羊九段(中国)、3回戦で楊鼎新六段(中国)に勝ち、準決勝では世界ランク1位と言われる柯潔九段を破って決勝に進出した。そして決勝三番勝負、第1局は一進一退の攻防が続いたが井山の僅かな隙を突いて謝が白番中押し勝ち。第2局は謝が早くから優勢を築き、井山は一時、絶望的な形勢に追い込まれながらも驚異の粘りで奇跡的に逆転。白番半目勝ちを収め、最終局に希望をつないだ。
 第3局当日は日本棋院全体が異様な熱気に包まれていた。大盤解説会は200人以上が入る大ホールで行われたにも関わらず、すぐに満席になり立ち見客が多数出た。また、報道陣が多く詰めかけたのはもちろん、日頃切磋琢磨している棋士も多く集まり、固唾を飲んで見守った。
 結果は井山にとって、また日本のファンにとって残念なものではあったが、「世界一を賭けた戦いの盛り上がり」を間近で感じることができたのは囲碁界全体にとって大きな財産になっただろう。ともすれば、世界一は遠い世界の話になりかねないほど、日本と中韓の差は開いている。しかし井山は本棋戦を通じて、世界一を実現できる可能性があるとはっきり示した。表彰式で井山は「世界戦の決勝という舞台で戦えたことは財産になった。今後自分の碁を見つめ直して、またこういう舞台に戻って来られるように努力したい」と語った。これまで着実に、一つ一つ結果を積み上げ、その結果が二度の七冠という偉業につながった。おそらく国際戦も同様だ。今回の戦いは積み上げた一つの結果に過ぎない。孤高をいく井山の挑戦は続く。

対局開始
井山裕太九段
謝爾豪五段
表彰式にて賞金を受け取る両対局者

囲碁ニュース [ 2018年1月30日 ]

上野 女流棋聖奪取!

  謝依旻女流棋聖(28)に上野愛咲美二段(16)が挑戦する第21期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第2局が東京都千代田区「竜星スタジオ」で行われた。第1局目は上野の力強い攻めが冴え、白番中押し勝ちで上野が勝利。第2局はこのまま上野が初タイトルとなるか、謝が意地を見せるかが注目されていた。
 1局目と同じく激しい戦いの碁となった。上野は自他ともに認める戦い好き。存分に持ち味を発揮して黒番中押し勝ちを収めた。これにより上野は2勝0敗でタイトルを奪取。嬉しい初タイトル獲得となった。16歳3カ月での女流棋聖獲得は最年少記録。女流タイトル全体では藤沢里菜女流名人の15歳9カ月(会津中央病院杯)に次ぐ記録だ。伸び盛りの16歳。今後目の離せない存在になっていきそうだ。

囲碁ニュース [ 2018年1月29日 ]

プロ・アマ本因坊対抗戦

対局する本因坊文裕とアマ本因坊林隆羽さん

1月13日(土)、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館において第55回プロ・アマ本因坊対抗戦が行われた。現在、囲碁界最強の本因坊文裕(井山裕太本因坊)に、史上最年少17歳でアマ本因坊になった林隆羽さんが挑戦した。手合割は毎年の結果で変動し、今回はアマの二子コミなしである。
当日は同会場の別フロアで大盤解説も行われており、多くの囲碁ファンが来場した。置石は通常の配置ではなくアマが自由に置ける自由置石制となっており、置石クイズなども行われる。
熱戦ではあったが、文裕が力を見せ中押し勝ちを収め、自身でプロ4連勝となった。来年も文裕がこの場に立つのだろうか、次回アマ側の奮起も期待したい。


プロ・アマ名人戦

  1月28日(日)、東京・築地の朝日新聞東京本社において第12回プロ・アマ囲碁名人戦が行われた。名人は井山裕太名人、アマ名人は大関稔さん。大関さんは学生タイトルを制覇するなど、ここ2、3年大活躍している。
 両者がこのような公式のプロアマ戦で対戦するのは4回目。昨年は、プロ・アマ本因坊対抗戦、学生王座記念対局、一昨年にも学生王座記念対局で顔を合わせている。初戦では大関さんが勝利したが、その後、井山名人の連勝となっている。
 また、これまでの3局は二子の手合いであったが、今回は先番6目半のコミもらい(逆コミ)である。
 今局は井山名人の強さが際立った1局となり、快勝と言って良い内容でプロの力を見せつけた。これで通算成績はプロ側の8勝3敗となった。また今回は敗れたが、大関さんは、実力者であり今後さらなる活躍が期待される。

囲碁ニュース [ 2018年1月18日 ]

青木喜久代 600勝達成

  青木喜久代八段は11日の碁聖戦予選Cで戸沢昭宣九段に不戦勝し、通算600勝(508敗4持碁)を達成した。女流棋士では杉内寿子八段以来、史上2人目の快挙だ。
 青木八段は49歳。1986年に17歳で入段し、女流名人など様々なタイトルを取ってきた。若手の台頭著しい近年でもその存在感は揺るがない。2012年の女流棋聖戦では謝依旻六段を破りタイトルを奪取。2016年には女流名人挑戦、会津中央病院杯準優勝と特出した成績を収めている。
 通算成績は非公式戦を含まないため、想像以上にハードルが高い。しかも600勝達成時に49歳というのは若い(杉内八段は87歳で達成)。青木八段に心からの称賛を送るとともに、今後も若手女流棋士たちの高い壁であり続けて欲しいと願う。



囲碁ニュース [ 2018年1月9日 ]

囲碁井山・将棋羽生 国民栄誉賞決定

  井山裕太七冠(28)と将棋の羽生善治竜王(47)の国民栄誉賞授与が1月5日、正式に決定した。国民栄誉賞は1977年に設立され、これまでにスポーツ、文化、芸能関係者23人と1団体が受賞している。囲碁、将棋の棋士の受賞はそれぞれ初めて。表彰式は2月13日に首相官邸で行われる予定だ。
 井山七冠は中学一年生でプロ入りし、19歳で七大タイトルの一角、名人を史上最年少で獲得した。2013年には囲碁界初の六冠に。その後一時は四冠にまで後退するのも、不屈の精神力で一つ一つタイトルを積み重ね、2016年に1度目の七冠を成し遂げた。同年、名人を失うも保持する全てのタイトルを防衛。そして2017年、名人を取り返し、2度目の七冠を達成した。これは囲碁将棋ともに前例のない快挙。現在も七冠を維持し続けている。
 羽生竜王は1996年に史上初の七冠を達成した。永世称号は七大タイトルをそれぞれ所定の回数保持、または連覇することによって得られる。羽生は長く第一人者であり続け、通算タイトル獲得数は99を数える。2017年、永世竜王の資格を獲得すると同時に永世七冠を達成。金字塔を打ち立てた。

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