日本囲碁ニュース (十段戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2020年7月8日 ]

芝野、史上最年少三冠

 村川大介十段を挑戦者の芝野虎丸名人がカド番に追い詰めて迎えた第58期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第4局は、26日に東京都千代田区の日本棋院で行われ、141手まで、黒番芝野が中押し勝ちを収めた。この瞬間、伊田篤史八段の持つ21歳1カ月の記録を塗り替える最年少十段が誕生した。また、20歳7カ月での「三冠」(名人・王座・十段)達成も、井山裕太棋聖の持つ「23歳1カ月」を大幅に更新する最年少記録となった。
 対局は、中盤に芝野のミスがあり村川が優勢に立った。しかし、その後に今度は村川にミスが出て逆転を許す。これが、タイトルを明け渡すつらい敗着となった。村川は「終盤はもっと粘り強く打たなければいけなかった」と悔やんだ。芝野は「結果については素直にうれしいですが、内容的には満足できないところがあるので、反省のほうが強い」と謙虚にシリーズを振り返り、「最年少記録についてはあまり考えていませんでしたが、こういう記録はうれしいことなので、それを励みに頑張ろうと思う」と語った。

囲碁ニュース [ 2020年6月25日 ]

芝野、三冠に王手

 村川大介十段に芝野虎丸名人・王座が挑戦している第58期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)が、約3カ月ぶりに再開され、1勝1敗で迎えた第3局が、6月17日に東京都千代田区の日本棋院で打たれた。序盤から積極的な打ち回しを見せた村川が、下辺で芝野の後悔の一手を捉えてリードを奪う展開となったが、中盤の勝負所で、今度は芝野が村川の一瞬の隙を捉えて逆転。176手まで、芝野が白番中押し勝ちを収めた。角番に追い詰められた村川は、「右辺の白を攻めにいったのですが、黒も薄く、(白からの)見えていない手があった」と振り返る。対局中、中座してマスクを交換する時間があり、慣れない対局環境も心配された。かたや芝野は「下辺でうまくやられて、はっきり悪くなった。白は3カ所薄いので大変かなと思っていた」と振り返りつつ「その後しっかり粘り強く打てたので、この調子で次もがんばりたい」と語った。また、「(タイトル奪取まで)あと1勝ということより、6月に対局が再開して初めて勝てて、だいぶ安心しました」とも振り返った。本因坊戦七番勝負も同時進行するハードな日程の中、第4局は26日に東京都千代田区の日本棋院で打たれる。

囲碁ニュース [ 2020年3月27日 ]

村川十段、一勝を返しタイに

 村川大介十段に芝野虎丸名人・王座が挑戦する第58期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第2局が、3月26日、大阪府大阪市の「関西棋院」で行われた。310手の熱戦は、村川十段が白番2目半勝ちを収め、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。対局は、黒の実利と白の模様という立ち上がりから、上辺で両者の気合いがぶつかる険しい競り合いに突入した。互いの死活が絡む複雑な戦いが続き、形勢互角のまま終盤戦へと進んだ。その後、村川が、芝野の一瞬の隙を突いてリードを奪ったようだ。村川は「中盤にもっと厳しく打つべきところもありました。半目勝負と思っていましたが、とりあえず一つ勝ててホッとしました」と安堵の笑顔を見せた。芝野は「経験したことのない布石で中盤以降は苦しかった」と振り返り、「まだ負け越しているわけではないので、次も今まで通り打ちたいです」と淡々と語った。第3局は、4月16日に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2020年3月4日 ]

十段戦開幕。芝野が先勝

 村川大介十段に、芝野虎丸名人・王座が挑戦する第58期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)が開幕した。第1局は、3月3日、大阪府東大阪市の大阪商業大学で打たれ、芝野が白番3目半勝ち。初の十段獲得に向け、好スタートを切った。序盤は村川が優位に立ったという。その後、芝野が下辺で戦いを仕掛け、村川の妥協の一手から形勢不明に。さらに芝野が上辺に踏み込んだ一手で流れを引き寄せると、粘る村川を振り切った。村川は「読みをしっかり鍛え直し、次局からをがんばりたい」、芝野は「後半乱れた部分もあったので、少しでもいい碁をうてるようにがんばりたい」とそれぞれ次局への抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2020年2月4日 ]

芝野、井山を破り十段戦挑戦者に

 村川大介十段への挑戦権をかけた第58期十段戦本戦決勝(産経新聞主催)が、1月30日、大阪府梅田の日本棋院関西総本部で打たれた。井山裕太棋聖と芝野虎丸名人という日本囲碁界2強が対する注目の一戦は、両者の工夫が見られる立ち上がりから、右上で井山が仕掛けて険しい競り合いが始まった。互角の戦いが続くなか、芝野がコウを仕掛けたところで、井山に錯覚があったようだ。一手の疑問手で形勢は一気に白番の芝野に傾いた。その後も芝野にスキはなく、210手まで、芝野の中押し勝ちとなり、同棋戦史上最年少の挑戦者となった。井山は「後悔する手がいくつかあり、内容的には少し残念」とコメント。十段奪還は持ち越されることとなった。芝野は「村川十段は戦いが強い印象。大変な戦いになると思いますが頑張りたい」と三冠奪取に向け、静かに抱負を語った。

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