日本囲碁ニュース (名人戦)

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囲碁ニュース [ 2020年9月18日 ]

井山、終盤の大逆転で、名人戦2連勝

 芝野虎丸名人に、挑戦者の井山裕太棋聖が先勝して迎えた第45期名人戦挑戦手合(朝日新聞社主催)の第2局が、9月15、16の両日、兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」で行われた。一日目は、左辺の攻防で白番の芝野が石を働かせ、「白優勢」の声が多かった。二日目に入り、白模様に侵入した右下隅の黒を、井山は生きずにあえてコウにして局面を難しくする。芝野がコウを譲り、上辺と右辺の大場に回った時点でも「白優勢」との評。井山が右辺へ深く踏み込んで、最後の勝負所となった。「ヨセ勝負だが白がよさそう」と見守られたが、一転、両者残り1分の秒読みの中、井山の石が生きるか死ぬかという険しい局面へと進んだ。芝野がほぼ勝利を手中にしたと思われたとき、結果的には手順前後となった、芝野の痛恨の一手があり、これに井山が反応する。「この手が打たれた時点では、井山さんもまだ読み切れてはいなかったと思う」と新聞解説の山田規三生九段。だが、その井山の渾身の一手がシノギ筋を拓き、午後7時12分、芝野が投了を告げた。213手まで、黒番井山が大逆転勝利を収め、開幕から2連勝とした。「この負け方はあとを引くかもしれません」と山田九段は心配する。1週間で芝野が気持ちを立て直せるか否か。注目の第3局は、9月23、24の両日に山口県山口市の「山口市菜香亭」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2020年8月28日 ]

頂上決戦、井山が先勝

 芝野虎丸名人に、井山裕太棋聖が挑戦する第45期名人戦挑戦手合(朝日新聞社主催)が開幕した。共に三冠の両者が七番勝負を戦うのは、今年の本因坊戦に続いて二度目。調子を上げている芝野は「こんなに早く(本因坊戦の)リベンジをする機会がきてうれしい」と語り、井山も「七冠のころより強くなっている」という周囲の声を否定せず、数々のコメントに充実ぶりが伺える。第1局は、8月25、26の両日に東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で打たれ、白番井山が芝野の猛追を振り切って1目半勝ちを収めた。対局前日に行われたネット前夜祭では、両者と立会人の趙治勲名誉名人との座談会も企画され、ファンを楽しませた。
 注目の開幕局は早いペースで進行し、新聞解説の高尾紳路九段は「序盤中盤はずっと井山さんが押していた」と振り返る。左辺の白のケイマが巧手で、黒が苦しい状況のなか、芝野が封じて一日目を終えた。二日目も井山が順調に打ち進めたが、右辺の攻防で井山に一手の疑問手が出る。これを芝野が捉えて白の大石が危なくなり、一気に険しい状況に突入し、井山は秒読みにも突入した。だが、秒に読まれながらも強手を繰り出し逆襲し、コウの形に持っていく。芝野の猛追に耐え、1目半勝ちとした。高尾九段は「井山さんにプレッシャーを与え、勝つのは簡単ではないと思わせたことが1局目の芝野名人の収穫。井山さんにとっては、残り1分で踏ん張れたことが自信につながる1勝。2局目以降、ますます目が離せません」と話した。第2局は、9月15、16の両日、兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2020年8月14日 ]

井山、リーグ全勝で名人挑戦者に

 芝野虎丸名人への挑戦権をかけた第45期名人戦リーグ(朝日新聞社主催)の最終一斉対局が8月6日に打たれた。挑戦者争いは、ここまで全勝の井山裕太棋聖、1敗の一力遼八段に絞られており、井山が敗れて一力が勝った場合は10日のプレーオフが予定されていた。しかし、共に好調の両者が白星を重ねる結果となり、井山が堂々の8戦全勝で挑戦権を獲得した。井山は「芝野さんは勢いも実力もある棋士なので、今回は挑戦者という立場ですし、思い切ってぶつかっていきたい」と抱負を語った。なお、今期リーグ戦の結果は、残留が一力(7勝1敗)、河野臨九段(4勝4敗)、許家元八段(4勝4敗)、羽根直樹九段(3勝5敗)、山下敬吾九段(3勝5敗)、陥落が張栩九段(2勝6敗)、村川大介九段(2勝6敗)、林漢傑八段(3勝5敗)となった。

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