日本囲碁ニュース (本因坊戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2019年6月12日 ]

本因坊文裕(井山裕太)、大逆転で一勝を返す

 ここまで挑戦者、河野臨九段の二連勝となっている第74期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第3局が、北海道函館市の「五稜郭・函館奉行所」で行われ、本因坊文裕(井山裕太)が白番半目勝ちを収めて一勝を返した。本局は、序盤から黒番の河野が自信の打ち回しを見せ、優勢を築いて一日目を終えた。井山は「一日目のフリカワリの時点では全然ダメ。二日目はさらに悪くなってしまった。投了も考えた」と振り返る。現地検討陣からは「河野の名局」の声もあがったという。しかし、井山は諦めずに追いかけ、一方の河野にはわずかな油断があったようだ。最後の最後に井山が抜き去り、大逆転での勝利となった。河野は「1目計算間違いをしていて、安易に打ってしまった」とまさかの敗戦を悔やんだ。井山は26回目の七番勝負となるが、連敗スタートは初めて。河野は他棋戦でも充実した内容で好調を維持している。だが、長期戦の七番勝負は精神的なコントロールが難しいと言われ、流れが一気に変わることもある。井山が本シリーズの流れを掴むのか、河野が気持ちを立て直すのか。注目の第4局は、6月13日、14日に、静岡県沼津市の「旧沼津御用邸」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2019年5月31日 ]

本因坊戦、河野が連勝

 本因坊文裕(井山裕太本因坊)に、河野臨九段が挑戦する第74期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第2局が、5月22、23日に、山梨県甲府市の「山梨県立文学館」で行われ、166手まで河野が白番中押し勝ちを収め二連勝とした。第1局で充実の打ち回しを見せ先勝した河野は「少しでもいい碁を残せるよう努力したい」、井山は「20代最後の対局をいい形で締めくくれるようベストを尽くしたい」と語って臨んだ。穏やかな立ち上がりから井山が戦いを仕掛け、白番の河野がやや打ちやすく、「黒は一手一手が難しい」と評される局面へ。その難しい勝負所で井山が封じて一日目を終えた。しかし、二日目に河野が疑問手を放ち、主導権は黒の手に渡る。その後、「黒が勝負を決めにいった」と検討陣が見守るも、井山がさらに厳しい手を繰り出したところから局面は混沌とし、最後は井山らしくないミスで急な終局を迎えた。二連敗の井山は「考えていた変化にならず、よく分からなかった」と肩を落とした後、「苦しい状況になりましたが、精一杯自分の納得がいく碁を打ちたい」と巻き返しを誓い、河野は「苦しい時間が長かった。黒にいい手があれば一気に差が開いても文句は言えないと思っていました。勝てると思ったのは最後の最後」と振り返った後、「次局もいい碁を残せるように」と語った。第3局は、6月4、5日に、北海道函館市の「五稜郭・函館奉行所」で行われる。

囲碁ニュース [ 2019年5月15日 ]

本因坊戦、七番勝負開幕戦は河野が制す

 本因坊文裕(井山裕太本因坊)に河野臨九段が挑戦する第74期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第1局が、5月11、12日、岩手県大船渡市の「おおふなぽーと(防災観光交流センター)」で行われ、黒番の河野が169手まで中押し勝ちを収めた。井山は「一日目で少し悪くした」と振り返る。45分長考して井山が封じた手に対して、二日目に河野が的確に対応してはっきりリードを奪ったようだ。その後、河野が手堅く打ち進めて際どい勝負となったが、「黒155のハネ出しが読みの入った絶妙な手だった」と新聞解説の趙善津九段は話す。今年に入って15勝2敗の河野の充実ぶりが出た一局となった。河野は「最後に中央を手にするまでは、分からなかった。いい手が見つかり勝ちになったと思いました。第2局も体調を整えて一生懸命打ちたい」、井山は「最後は際どくなったと思ったが、黒155に打たれて、その後を正しく打たれたら負けだと思いました。第2局は少しでもいい状態で迎えられるようにしたい」と話した。第2局は、22、23日に、山梨県甲府市の「山梨県立文学館」で打たれる。

囲碁ニュース [ 2019年4月9日 ]

河野、本因坊挑戦を決める

 第74期本因坊戦(毎日新聞社主催)の挑戦者決定プレーオフ第2戦――河野臨九段対芝野虎丸七段の一戦が、4月10日に、東京都千代田区の日本棋院で行われた。どちらが勝っても本因坊戦初挑戦となる大一番に、河野は落ち着いた様子で、芝野はやや緊張した表情で臨んだ。芝野が勝てば、最年少記録と史上最短の八段昇段記録を塗り替えることとなる。局面は、中盤過ぎまで互角の形勢のまま進み、大フリカワリとなるも、やはり形勢は細かく、神経をすり減らすヨセ勝負となった。河野は「少し足りないと思っていた」と振り返るが、巧みに打ち回して白番1目半勝ちを収めた。リーグ戦二連敗スタートからの大逆転で挑戦者に駆け上がった河野は「陥落しないようにと頑張っていたので、まさかここまで来られるとは思いませんでした」と笑顔を見せ、5月11日に開幕する七番勝負に向けて「精一杯自分の力を出し切りたい」と抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2019年4月9日 ]

本因坊戦リーグ、三者のプレーオフへ!

 大混戦の第74期本因坊戦(毎日新聞社主催)リーグ一斉最終対局が、4月5日(金)に東京都千代田区の日本棋院で打たれた。まず注目されたのは、山下敬吾九段と羽根直樹九段の一戦。ここまで5勝1敗の羽根が勝てば挑戦者決定、敗れるとプレーオフが必至という状況だった。3敗の山下は挑戦者争いからははずれていたが、勝てば残留、負ければ陥落が決定する大一番。結果は山下が白の大石を仕留めての黒番中押し勝ちとなった。
 リーグ内序列が一位の山下の勝利によって、2敗同士の河野臨九段と一力遼九段の一戦は、勝者がプレーオフ進出、敗者が陥落という、文字通り「明暗」を分けることとなった。戦いに次ぐ戦いの結果、河野が白番1目半勝ちを収めた。同じく2敗だった芝野虎丸七段も勝利し、三者によるプレーオフが確定した。
 山下と芝野が勝利したことで、余正麒八段は最終局に勝利したが陥落が決定。4勝3敗という勝ち越しの成績でプレーオフなしに2名が陥落するのは20期ぶりのこと。「一勝」があまりにも大きい今期のリーグ戦となった。
 三者による挑戦者決定プレーオフは、まず序列が下の羽根と河野が戦い、勝者が芝野と戦う。

本因坊戦挑戦者決定プレーオフ第一局は、河野が勝利

 井山裕太本因坊への挑戦権をかけて、熾烈な戦いがクライマックスを迎えている。第74期本因坊戦(毎日新聞社主催)の挑戦者決定プレーオフの第1戦――羽根直樹九段と河野臨九段の一局が、4月8日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた。羽根は今年に入り14勝6敗で、本因坊戦リーグの最終局で山下敬吾九段に敗れるまでは11連勝を記録していた。対する河野も今年12勝1敗。まさに絶好調同士の一戦となった。結果は河野が黒番中押し勝ち。リーグ内序列が上位の芝野虎丸七段との決戦に駒を進めた。いよいよ、挑戦者が決定するプレーオフ第2戦は、10日に、千代田区の日本棋院で行われる。

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