日本囲碁ニュース (棋聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2020年3月11日 ]

井山棋聖、8連覇達成

 井山裕太棋聖の三連勝に続いて河野臨九段が二連勝して迎えた第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第6局が、3月5、6日の両日に山梨県甲府市の「常盤ホテル」にて行われた。序盤から戦いの碁となった本局は、形勢互角のまま一日目を終えた。二日目、最大の勝負所となった中央で、井山が最強手を放つと、その後、河野に読み落としがあり、一気に形勢が傾いた。井山が、敗れた二局も含め、一貫して最強手を選択する姿勢を貫いたシリーズとなった。262手まで、白番の井山が3目半勝ちを収め、棋聖防衛を果たした。棋聖8連覇は、小林光一名誉棋聖の持つ連覇記録に並んだ。河野は、「勝負所で読み落としがあるようでは、勝てません」と言葉少な。連勝してシリーズの流れを呼び込みたかったが、無念の敗退となった。対局前、「記録は意識していない」と話した井山だが、「光一先生の記録に並べたことは光栄です。シリーズの途中は、連覇のことを考える余裕はなかったのですが、8年間を振り返ると、よくできたものだなと思います」としみじみ語った。また、「最近は若手が台頭して碁界が盛り上がっている。若い人たちと先輩たちとも、共に高め合っていけるよう、これからも精一杯がんばります」と、第一人者としての抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2020年3月4日 ]

河野、二勝目

 井山裕太棋聖三連勝の後、挑戦者の河野臨九段が一勝を返して迎えた第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局が、2月26、27日に、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現地の大盤解説会は中止されたが、盤上は熱戦が繰り広げられた。一日目に井山がわずかにリードを奪い、二日目の開始早々の河野の緩着でその差が大きく開く展開に。しかし、河野は勝負手を繰り出し、辛抱強くチャンスをうかがい、最後は読みの正確さで井山を上回って逆転を果たして白番中押し勝ちをおさめた。井山は「負けた二局はいずれも、打ちやすくなってからの打ち方に問題が多かった。次局はいいパフォーマンスができるよう努力したい」と反省のコメント。河野は「七番勝負の後半戦と呼べるところまでつなげることができてホッとしています」と笑顔を見せ、「今までどおり、一生懸命やるしかありません」と語った。井山が8連覇を決めるのか、シリーズの流れを引き寄せ河野が3勝目をあげるのか――注目の第6局は、3月5、6日の両日に山梨県甲府市の「常盤ホテル」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2020年2月18日 ]

河野、一勝を返す

 井山裕太棋聖の三連勝で迎えた第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第4局が、2月14、15日に、福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われた。形勢が何度も入れ替わる大熱戦の末、231手まで、黒番河野臨九段が中押し勝ちを収め、待望の一勝を返した。1日目は、右上の攻防で白の打ちやすい形勢となり、井山も「封じ手のあたりでは、(上辺と左辺の弱い)二つの石を逃げだせば、いけるかなと思っていたのですが」と振り返る。「でも、二日目に入り、打っているといろいろ難しく…もう少しいい手があったかもしれませんが…」と井山。その難戦のなか、次第に河野が流れを掴み、ヨセで勝ちを引き寄せた。局後の河野は、「一つ勝つことができてよかったです」と小さな声で語り、ホッとした表情を見せていた。「依然として厳しい状況ですので、悔いのないようにがんばりたい」と河野。井山も「悔いのないように準備したい」と語った。第5局は、26、27日に、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われる。

囲碁ニュース [ 2020年2月4日 ]

井山、棋聖8連覇に王手

 第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第3局が、2月1、2日に長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われ、井山裕太棋聖が黒番中押し勝ちを収め、シリーズ3連勝とした。二日目に入り、河野臨九段が右辺の大石を捨てる選択をした時点で、形勢は大きく黒に傾いた。「見ていない黒の作戦があった。右辺を取られた状況は、明らかに白が悪化している」と河野は振り返る。井山も「封じ手のあたりでは難しいと思っていたが、右辺の白を取る展開になって、元から思えば仕方ないと思った」と手応えをつかんだようだ。その後、左辺から上辺にかけた戦いで、河野が必死に勝機を探るが、逆に井山にリードを広げられていった。「中盤は打つ手打つ手が筋に入ってきた」と井山自身も振り返る完勝譜となり、午後5時5分、153手までという早い終局を迎えた。河野は「悔いのないよう、一生懸命準備します」、井山は「まだまだ大変だと思っている。しっかり準備したい」とそれぞれ次局への抱負を語った。河野の巻き返しなるか、井山の8連覇が決まるのか――注目の第4局は、14、15日に、福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われる。

囲碁ニュース [ 2020年1月21日 ]

井山棋聖、二連勝

 井山裕太棋聖が挑戦者の河野臨九段に先勝してスタートした第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第2局が、1月20、21日に埼玉県川越市の「蓮馨寺」で行われた。序盤、井山の左辺への積極的な一着から始まった折衝でポイントをあげると、河野の下辺での仕掛けに手を抜く機敏な打ち回しもあり、リードを広げていった。二日目に入り、「白よし」の評価が多い進行のなか、手堅く進める井山に対して、河野は右辺から中央にかけて戦いを仕掛け、難しい局面へと導いた。河野らしい柔軟な発想の意表をつく手も見られたが、井山が時間をかけて冷静に読み切り追撃を振り切り、198手目まで白番中押し勝ちを収めた。井山は「流れは悪くないと思っていましたが、中盤の大事なところで見損じがあるなど反省点も多い一局でした」と振り返り、「これからも大事な戦いが続くので、いい内容の碁を打っていきたい」と気を引き締めた。苦しい連敗スタートとなった河野は「1日目から悔いが多すぎる碁でした。次局は少しでもいい状態でベストを尽くしたい」と語った。河野の巻き返しが期待される第3局は、2月1、2日に長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われる。

囲碁ニュース [ 2020年1月14日 ]

棋聖戦開幕。井山が先勝

対局に勝利した井山棋聖

 井山裕太棋聖に河野臨九段が挑戦する第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)が開幕した。第1局は、1月9、10日に東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」にて打たれ、黒番の井山が5目半勝ちを収めた。
 一日目は、井山の厚みと河野の実利という碁形となり、黒模様に深く入った河野が打ち回して「白優勢」の声が多かった。だが、二日目に入り、中央の難解な折衝のなか河野が「判断が甘かった」と振り返る手をとらえ、井山が逆転。さらに河野の疑問手が続き、黒が優勢を築いた。その後、河野は勝負手を繰り出し粘るが、井山が冷静に対処して寄せ付けなかった。井山は「二日目も苦しいかなと思っていました」と、白星にも反省が多い表情。河野は「次局は悔いのない碁を打てるよう頑張りたい」と語った。
 棋聖位7連覇中の井山は、今期防衛を果たすと、小林光一名誉棋聖の持つ8連覇の記録と並ぶ。小林名誉棋聖の弟子である河野がこれを阻止し、初の棋聖奪取を実現できるか。井山が第一人者の座を守るのか、群雄割拠の時代に突入していくのかという意味でも注目が集まるシリーズ。第2局は、1月20、21日に埼玉県川越市の「蓮馨寺」で行われる。

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