日本囲碁ニュース (棋聖戦)
日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。
囲碁ニュース [ 2026年6月2日 ]
第51期棋聖リーグ Sリーグ開幕
芝野虎丸新棋聖に挑戦する第51期棋聖戦(読売新聞社主催)は、2月開幕のAリーグ、Bリーグに続いて、5月からSリーグ、Cリーグも開幕した。Cリーグは、紅一点の上野愛咲美六段、ベテランの小松英樹九段の活躍が注目される。6名によるSリーグは、5月18日に許家元九段と高尾紳路九段、28日に一力遼名人と余正麒九段、6月1日に井山裕太碁聖と本木克弥九段の対戦がそれぞれ組まれた。許×高尾戦は、序盤から激しい戦いに突入した。手所の多い難戦の中、許が抜け出し、213手まで黒番中押し勝ちとなった。一力×余戦は、下辺の攻防を終えたあたりでは互角の形勢だったが、右辺に転戦し白番の余が力強い好手を繰り出してリードを奪う。一力は右辺のコウを解消する道を選んだが、代償として左上で二手連打されたマイナスが大きかったようだ。余が左上の黒を攻めながら主導権を手放さず、白番2目半勝ちとした。井山×本木戦は、中盤まで黒番の井山のペースで進み優勢を築いていたが、左辺の白模様に踏み込んだあたりから流れが白に傾いていった。次第に白のリードが広がり190手まで本木が中押し勝ちを収めた。棋聖戦は、同星の場合はリーグ内「順位」上位者が上位となる。Sリーグは、順位上位の3名のうち一力と井山が敗れたことにより、最終ラウンドまで目が離せない混戦模様となりそうだ。
囲碁ニュース [ 2026年3月31日 ]
芝野虎丸新棋聖誕生
第50期棋聖戦の挑戦手合七番勝負(読売新聞社主催)の第七局が、3月25、26の両日に、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」にて打たれ、挑戦者の芝野虎丸十段が一力遼棋聖に黒番中押し勝ちをおさめて初の棋聖位を奪取した。一力の「名誉号」がかかる五連覇はならなかった。一日目は、中央の白石を攻める芝野がやや優勢となる。二日目に入った時点では長い勝負になるかと思われたが、一力の疑問手を芝野が的確にとらえ、AIの示す勝率が一気に「黒90%」台となる。その後、紛れを求める一力の着手に対して、芝野は冷静に応じ、白の大石を攻めながら地合いのリードを広げていく展開に。一力は大石をシノギきったが地合いが大差となり無念の投了となった。現地の記者は「終局後、両者ともに、目が赤く、かすかに潤んでいるように見えた」と記し、シリーズの重みを感じさせた。一力は「実力が足りませんでした」と絞り出した。芝野は「信じられない気持ち」と語り、「第三局のミスが自分でも許せず、そこから勝ちたい気持ちが強くなった」、「危ない碁を勝つことができた第四局がターニングポイントになった」とシリーズを振り返り、今後は「世界戦でも結果を出していきたい」と新棋聖としての力強いメッセージを残した。
囲碁ニュース [ 2026年1月28日 ]
一力、開幕ハワイ戦を制す
第50期棋聖戦の挑戦手合七番勝負の第1局が、1月22、23の両日、アメリカ・ハワイ州の「プリンス・ワイキキ」にて打たれた。両雄は現地で購入したアロハシャツを着用し、椅子対局にて決戦に臨んだ。序盤から左辺で黒番の芝野が仕掛け、これに一力が受けてたち、難解な戦いに突入した。この攻防では黒がポイントをあげる。芝野は「左辺で生きたあたりは悪くないと思っていた」、一力も「(生きられて)損をしたと思い、封じ手あたりも苦しいと思っていた」と振り返る。だが、二日目に入ると、「白が左上をつないでからはいい勝負」と一力。右下を助けた芝野は「右下と左上の大きさがわかっていないかった。判断ミスだったと思います」と反省する。芝野は左上の全体の白を攻めに向かったが、やや無理気味だったようだ。一力が見事にシノいで形勢は互角となる。その後、一力が右上隅の黒模様を手にして優勢を築くと盤石に押し切って芝野を投了に追い込んだ。局後、一力は「海外タイトル戦も二日制での椅子対局も初めてでしたが、盤に向かってしまえば普段と変わりませんでした」と笑顔で語り、芝野は「今日は形勢判断でミスが多かったので、振り返り、次につなげたい」と巻き返しを誓った。第2局は、1月30、31の両日、広島県尾道市の「Ryokan尾道西山」にて打たれる。




