ヨーロッパ囲碁ニュース

ヨーロッパの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

囲碁ニュース [ 2020年2月18日 ]

グルノーブル国際囲碁大会が開催

仏グルノーブルにおいて国際囲碁大会が2月1-2日にかけて開催された。グルノーブルは現在フランス国内で最も活力のあるクラブ。ベテランのドミニク・コルニュエジョルス会長およびグルノーブル在住で仏囲碁協会指導員を務める黄仁聖8dなどのイニシアチブにより、3年前から国際囲碁大会を開催している。

会場の様子。(写真:Olivier Dulac、以下同)

3度目となる今回の大会の参加者数は欧州各国から強豪が集まったほか、中国からの訪問団もあり157人と過去最高を記録した。特にトップグループの「エリー杯」には、中国棋院の呉天2pを含め、6d以上が13人参加した。

大会のトップグループ「エリー杯」のスポンサーである黄仁聖8dによるライブコメント。
エリー杯の決勝、呉天2pとシクシン3pとの対局。

決勝は呉2pとロシアのイリヤ・シクシン3pとの間で争われ、呉2pが中押し勝ちを収めて優勝した。3位には第1回、2回目の優勝者である呉治民8d、4位にはフランスのバンジャマン・ドレアン=ゲナイジア6dが入賞した。

日曜日に開催された子供向けの大会。
成績優秀者。左から呉2p、シクシン3p、呉8d、ドレアン=ゲナイジア6d、オスカル・ヴァスケス6d(5位)、アリ・ジャバリン2p(6位)、黄8d、金成進8d(8位)、コルニュエジョルス会長。
大会に先立って、一週間にわたる「囲碁スキー合宿」がグルノーブルから1時間ほどのスキー場で開かれた。
合宿における対局の様子。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2020年1月27日 ]

欧州グランプリファイナル、スルマ2pが優勝

欧州グランプリファイナル大会が1月16-19日にスウェーデンのレクサンドにおいて開催された。グランプリファイナル大会は、2019年に欧州グランプリを構成した15大会における成績優秀者16人が参加する大会である。まず4人ずつのリーグ戦で決勝ステージ進出者を決定。以降はノックアウト方式で優勝を争う。

予選リーグの結果は以下の通り。

Aグループ
順位 名前 段位 勝敗
1 ニコラ・ミティッチ 7d セルビア 2-1
2 マテウシュ・スルマ 2p ポーランド 2-1
3 ルカシュ・ポドペラ 7d チェコ 2-1
4 ドミニク・ボビーズ 6d ハンガリー 0-3

2勝1敗で3者が並ぶ激戦となったAグループ。ニコラ・ミティッチ7dとスルマ2pが枠抜けした一方、ポドペラ7dが涙をのんだ。ミティッチ7dはスルマ2pを破った星が光る。

Bグループ
順位 名前 段位 勝敗
1 イリヤ・シクシン 3p ロシア 3-0
2 バンジャマン・ドレアンゲナイジア 6d フランス 2-1
3 オスカル・ヴァスケス 6d スペイン 1-2
4 コルネル・ブルゾ 7d ルーマニア 0-3

シクシン3pが圧倒した。もう一人の枠抜けは、フランスのドレアンゲナイジア6d。最終戦でヴァスケス6dとの接戦を制した。

Cグループ
順位 名前 段位 勝敗
1 アンドリー・クラヴェッツ 1p ウクライナ 2-1
2 アルテム・カチャノフスキー 2p ウクライナ 2-1
3 アリ・ジャバリン 2p イスラエル 2-1
4 デュシャン・ミティッチ 7d セルビア 0-3

3人のプロが入ったCグループも激戦となった。2勝1敗で3人のプロが並んだが、クラヴェッツ、カチャノフスキーのウクライナ勢が枠抜けした。

Dグループ
順位 名前 段位 勝敗
1 ダニエル・フー 5d 英国 2-1
2 スタニスワフ・フレイラック 7d ポーランド 2-1
3 パヴォル・リジー 2p スロヴァキア 1-2
4 タンギー・ルカルヴェ 1p フランス 1-2

最も番狂わせとなったのがDグループ。リジー、ルカルヴェの両プロが脱落し、先日ロンドン大会で優勝した新鋭のフー5dが1位、ポーランドのフレイラック7dが2位通過した。

決勝トーナメント1回戦では、フレイラック7dが激しい戦いの末に昨年の覇者シクシン3pに半目勝ちを収めた。また、今大会の台風の目となったフー5dはドレアンゲナイジア6dを破った。準決勝ではスルマ、フレイラックのポーランド2強が対決、こちらはスルマ2pが貫禄を見せ、フー5dを止めたカチャノフスキー2pとの決勝に臨んだ。

フレイラック7d(右)はシクシン3pを破った。(写真:欧州囲碁連盟)
スルマ2p(左)対カチャノフスキー2pによる決勝の様子

決勝は、スルマ2pが序盤から優勢に打ち進め、中押勝を収めた。「予選ステージ第1局目で(ミティッチ7dに)負けたときはもうだめかと思ったが、尻上がりに調子が良くなった。決勝はプレッシャーなく打てた」と語った。

決勝トーナメントの結果は以下の通り。

ニコラ・ミティッチ カチャノフスキー カチャノフスキー スルマ
カチャノフスキー
ドレアンゲナイジア フー
フー
スルマ スルマ スルマ
クラヴェッツ
シクシン フレイラック
フレイラック
検討の様子。左からシクシン3p、クラヴェッツ1p、フー5d、ヴァスケス6d。

[ 記事:野口基樹 ]

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