ヨーロッパ囲碁ニュース

ヨーロッパの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

囲碁ニュース [ 2026年5月20日 ]

欧州ペア碁選手権、オーストリアペアが優勝

欧州ペア碁選手権が4月25-26日にかけてスロバキアのブラチスラバにおいて開催された。20ペアが参加し、6回戦で欧州チャンピオンの座を争った。

大会の様子(写真:欧州囲碁連盟)。
大会の様子。

結果、オーストリアの黎婷1p(リティン、関西棋院)/ロタール・シュピーゲル6dペアが全勝優勝を飾った。2位にはクロアチアのミルタ・メダック3d/スチェパン・メダック6dが5勝1敗で食い込み、今年9月に名古屋で開かれるペア碁ワールドフェスティバルへの欧州代表としての出場権を獲得した。3位にはドイツのマーニャ・マルツ4d/ヨハネス・オブナウス6d(4勝2敗)が入賞。これにルーマニアのアントニア・スタンチウ1d/エリアン・グリゴリウ6d、フランスのミレナ・ボクレ3d/バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア1pがやはり4勝2敗で続いた。

成績優秀者。

パリ大会、戴8dが優勝

第53回となるパリ国際囲碁大会が、イースターの3連休(4月4-6日)にパリ南東のシャラントンルポンで開催された。合計では177人が参加した。

大会の様子。

英国などに在住の中国出身プレーヤーが多く参加し、ハイレベルな大会となったが、6回戦の結果、フランスの戴俊夫8dが全勝優勝を果たした。またドイツの若手のシン6d、ピットナー6dが好成績を収め、上位に入賞した。上位の結果は以下の通り。

順位 名前 段級位 勝敗
1 戴俊夫 8d フランス 6-0
2 バオ・イファン 5d 英国 4-2
3 ユーツェ・シン 6d ドイツ 4-2
4 ウー・シー 5d 英国 4-2
5 フー・ティアニー 6d スイス 4-2
6 アーヴェド・ピットナー   ドイツ 4-2
右が優勝の戴8d。

プラハ大会、クラヴェッツ3pが優勝

プラハ国際囲碁大会が5月第1週に開かれた。21か国から158人が参加した。

大会の様子。
女優のダナ・モラフコヴァ(Dana Moravkova)さんと、数学者のカレル・ヤネーチェク(Karel Janeček)さんが対局。
日本棋院関西総本部の吉川一4pが多面打ちなどの活動を行った。

6回戦の結果、全勝はなく1敗で3人が並んだが、ウクライナのアンドリー・クラヴェッツ3pが優勝。これに英国のウー・シー6d、ウクライナのヴァレリー・クルシェルニツキー7dが続いた。4位は英国のダーメン・ウー6d、5位は英国のリー・ユアンツェン6dだった。

優勝のクラヴェッツ3p。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2026年5月1日 ]

クラベッツ3p、欧州プロ選手権優勝

清華囲棋財団杯第9回欧州プロ選手権がルーマニアのブカレストにおいて3月5-8日にかけて開かれた。欧州囲碁連盟(EGF)所属のプロを中心に、8人が参加した。

名前 段位
マテウシュ・スルマ 4p ポーランド
アンドリー・クラヴェッツ 3p ウクライナ
アリ・ジャバリン 3p イスラエル
スタニスワフ・フレイラック 2p ポーランド
バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア 1p フランス
タンギー・ルカルヴェ 1p フランス
黎ティン 1p オーストリア
ヤン・シマラ 1p チェコ

ジャバリン3pは、中東紛争のためオンラインで参加した。

総当たりリーグ戦7回戦の結果、クラベッツ3pが持ち前の勝負強さを発揮し、全勝優勝で2025年大会に続く連覇を果たした。2位はスルマ4p(6勝1敗)、3位はドレアン=ゲナイジア1p(5勝2敗)だった。この3人は、清華大学・欧州チームとして中国丙リーグに参加する。

参加者。左から3番目が優勝のクラベッツ3p。「欧州では、プロ同士で多く対局していてお互いをよく知っている。皆の棋風が異なっていて、毎局それに適応しなければいけないが、それを楽しんでいる」と語った。

欧州青少年選手権、クロアチアで開催

第31回欧州青少年選手権が、3月25-28日にかけてクロアチアのプリトヴィッツェ湖群において開かれた。14カ国から128人が参加した。

世界遺産に登録されているプリトヴィッツェ湖群は大雪に見舞われた。
大会の様子。

本戦である青少年選手権では、12歳未満、16歳未満、21歳未満の3大会が行われた。結果は以下の通り。

12歳未満(参加者数:48人)

大本命のシロトキン3dが優勝した。しかし、最終戦ではロトツキー1kがシロトキン3dに半目勝ちし、見事2位に入賞した。

順位 名前 段級位 勝敗
1 ラリオン・シロトキン 3d ウクライナ 5-1
2 デニス・ロトツキー 1k ウクライナ 5-1
3 ミハリ・パップ=シラード 2k スロバキア 4-2
12歳未満の成績優秀者。

16歳未満(参加者数:49人)

3人が5勝1敗で並ぶ大混戦となったが、規定によりダッハ4dが優勝した。

順位 名前 段級位 勝敗
1 バルティク・ダッハ 4d チェコ 5-1
2 スチェパン・メダック 6d クロアチア 5-1
3 ヤン・コミン 4d チェコ 5-1
16歳未満の成績優秀者。

21歳未満(参加者数:31人)

新進気鋭、ドイツのシン6dが全勝優勝を果たし、グロービス杯に参加する権利を得た。

順位 名前 段級位 勝敗
1 ユツェ・シン 6d ドイツ 6-0
2 ダビデ・ベルナルディス 6d イタリア 5-1
3 ロコ・ツルベリン 4d クロアチア 4-2
21歳未満の成績優秀者。
ペア碁大会の成績優秀者。
このほか、初となる国別チーム大会が開かれた。5か国が参加し、チェコが優勝。クロアチアが2位、ウクライナが3位、ルーマニアが4位に入った。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2026年1月26日 ]

グランプリファイナル、英ウー6dが優勝

2025年度のグランプリファイナル大会が、1月8-11日にかけてスウェーデン・ストックホルムの中国文化センターにおいて開かれた。グランプリファイナルは、グランプリ・サーキットを構成する大会(2025年度は12大会)においてポイントを獲得した成績優秀者16人が参加する。雪嵐や病気のために予定参加者が欠席となるアクシデントに見舞われたが、無事開催にこぎつけた。

予選ステージでは、4人ずつの4グループに分かれて総当たり戦を行い、枠抜けの上位2人を決定。8人に絞られた決勝ステージでは、トーナメント方式で優勝者を決定する。

決勝に進んだのは、好調のルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)とダーメン・ウー6d(英国)。ウー6dは、マテウシュ・スルマ3p(ポーランド)、アンドリー・クラヴェッツ2p(ウクライナ)をなぎ倒しての決勝進出となった。両者は予選ステージでも同じリーグに入り、そこではポドペラ7dが勝利した。しかし、決勝では柔軟な打ち回しを見せたウー6dが21目半勝を収め、初優勝した。3位には、新鋭のフセヴォロド・オフシェンコ6d(ウクライナ)が入賞した。

決勝トーナメントの結果は以下の通り。

マテウシュ・スルマ3p(ポーランド) ウー ウー ウー
ダーメン・ウー6d(英国)
アンドリー・クラヴェッツ2p(ウクライナ) クラヴェッツ
リュカ・ネイリンク6d(ベルギー)
ルカシュ・ポドペラ7d(チェコ) ポドペラ ポドペラ
ドミニク・ボヴィズ6d(ハンガリー)
バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア1p(フランス) オフシェンコ
フセヴォロド・オフシェンコ6d(ウクライナ)
予選ステージの様子(写真:欧州囲碁連盟)。
決勝の様子。
成績優秀者。真ん中が優勝のウー6d、左が2位のポドペラ7d、右が3位のオフシェンコ6d。

スルマ3pとポドペラ7d、2025年末の欧州囲碁大会を席巻

2025年末に開かれた大会を紹介する。マテウシュ・スルマ3p(ポーランド)とルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)が好成績を収めた。

● Moyoオープン:ラデック・ネカニッキ・メモリアル

Moyoオープンは、チェコのブルノにおいて11月8-9日にかけて開催された。69人が参加した。5回戦の結果、1敗で4人が並ぶ大混戦となったが、優勝はスルマ3pとなった。2位はポドペラ7d、3位はアシェ・バスケス7d(スペイン)、4位はホ・ユンウ6d(英国)だった。

成績優秀者。中央が優勝のスルマ3p。左が2位のポドペラ7d、右が3位のバスケス7d。

● ハンガリー・オープン囲碁チャンピオンシップ

ハンガリー・オープン囲碁チャンピオンシップは、ブダペストにおいて11月23-24日にかけて開かれた。62人が参加した。
5回戦の結果、ポドペラ7dが5戦全勝で優勝。パル・バログ7d(ハンガリー)、バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア1p(フランス)を半目で制しての薄氷の優勝だった。
2位はバログ7d、3位はドミニク・ボヴィズ6d(ハンガリー)、4位はドレアン=ゲナイジア1p(フランス)だった。

大会の様子。
成績優秀者。

● ヴェリカゴリツァ・シティ囲碁トーナメント

クロアチア・ザグレブ郊外ヴェリカゴリツァにおいて、12月13-14日に開催。80人が参加した。全勝のない混戦で、1敗が三人並んだが、優勝はポドペラ7dとなった。2位はスルマ3p、3位は売り出し中の若手、スチェパン・メダック6d(クロアチア)だった。4位にはドレアン=ゲナイジア1pが入った。

成績優秀者。

● ロンドン・オープン囲碁コングレス

年末恒例のロンドン・オープン囲碁コングレスには、74人が参加。スルマ3pが7戦全勝で優勝した。2位は韓国のキム・ミンソン7d、3位は英国のリ・ユアンツェン6d、4位は英国のマイケル・チュン5dだった。

優勝のスルマ3p。左は、検討などのサポートを行った中国棋院のファン・ウェイジン3p。

欧州囲碁連盟のマーティン・シュティアスニー会長が退任

欧州囲碁連盟(EGF)のマーティン・シュティアスニー会長(ドイツ)が2025年末をもって退任した。シュティアスニー会長は2009年に就任して以来、欧州囲碁の発展に尽力してきた。その強力なリーダーシップの下で、EGFプロ制度の開始、パンダネット主催の欧州チームチャンピオンシップの開催(2010年開始)など、EGFの未来を形づくる制度・イベントが整備されてきたほか、アジアの様々な囲碁連盟との関係が強化されてきた。

後任は同じくドイツのマーニャ・マルツ氏となる。

左がシュティアスニー前会長。

[ 記事:野口基樹 ]

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