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ヨーロッパ囲碁ニュース

ヨーロッパの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

ヨーロッパからの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2017年3月21日 ]

アイルランドで「孔子杯」開催

 3月4-5日の週末に、アイルランド・ダブリンにおいて「孔子杯」が開催された。この大会はアイルランド孔子学院が協賛して2012年から開催されており、囲碁だけでなく、中国象棋の大会も同時開催されるユニークな大会である。比較的賞金も高いため、毎年多くの強豪を集めている。アイルランドの囲碁人口は多いとは言えないため、今年の参加者は例年並みの約50人だったが、このうち8人が6段以上だった。


強豪の対局。(写真:欧州囲碁連盟)

キム・ソンジン7dと対局を検討するリジー1pとスルマ1p。
(写真:欧州囲碁連盟)

 優勝は韓国棋院元院生のキム・ソンジン7dだった。キム7dは現在ドイツに在住しており、欧州の各大会で好成績を記録している。2位はパボル・リジー1p(スロバキア)で、キム7dに半目まで迫ったもののあと一歩及ばなかった。3位はマテウシュ・スルマ1p(ポーランド)、4位はチャバ・メロ6d(ハンガリー)だった。

中央が優勝したキム・ソンジン7d。左が2位のリジー1p、右が3位のスルマ1p。(写真:欧州囲碁連盟)


ルーマニアで冬季囲碁キャンプが開催

 ルーマニア北部ブコヴィナ地方のヴァトラ・ドルネイにおいて、2月6-12日にかけて「冬季囲碁キャンプ」が行われた。このキャンプは同地方出身のツァラヌ・カタリン5pなどが呼びかけて実現したもので、ルーマニア全土から80人が集まった。キャンプでは青少年選手権、女流選手権、ペア碁選手権のほか、各種大会、レッスンなどが行われた。
 ルーマニア囲碁界はかつて「秀策杯」など大型の大会開催の常連だったが、ここ数年は全体的に低調気味だった。これを機会に復活が期待される。


ペア碁大会の様子。(写真:ラルカ・ゲツ、欧州囲碁連盟)

表彰式。(写真:ラルカ・ゲツ、欧州囲碁連盟)

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月27日 ]

仏グルノーブルで開催の欧州青少年選手権、200人超を集める

 2月18日から20日にかけて、仏グルノーブルで欧州青少年選手権が開催された。フランスが欧州レベルの大会を開くのは久しぶりで、青少年選手権に関しては2003年の南仏カンヌ以来となる。そのカンヌ大会は欧州に『ヒカルの碁』ブームが到来した時期に開かれ、200人近くを集めたものだった。そして、今年の大会は組織者が大規模な大会を目指したことと、地元グルノーブルの小学校で囲碁を学ぶ子どもたちが50人近く参加したこともあり、参加者数は欧州約20カ国から219人と過去最高に達した。並行して開かれた大人・欧州以外の子供向けの大会「エリー杯」も80人以上が参加、付き添いで来た人も含めると400人近くが集まる一大イベントとなった。また、ゲストとして『ヒカルの碁』原作者のほったゆみさんが招かれ講演を行ったほか、ルーマニア在住のツァラヌ・カタリン五段、関西棋院の林耕三六段が指導役として参加した。


参加者の集合写真。(写真:Olivier Dulac)

-12トップボード、ロシア対ルーマニア。対局姿が板についている。(写真:Olivier Dulac)

-16の対局風景。(写真:Olivier Dulac)

 欧州青少年選手権の結果は以下の通り。

12歳未満(参加者92人)

1イワン・クロチキン4kロシア
2ステファン=アドリアン・ロタリア5kルーマニア
3ポリーナ・クルシェルニツカ8kウクライナ
4ジャロスラフ・クライノフ4kロシア
5フセボロド・オフシェンコ9kウクライナ
6シアン・トゥゾ8kフランス

-12では過去2年間ルーマニア選手が優勝していたが、今回は昨年4位だったロシアのクロチキン4kが全勝優勝を果たした。2位のロタリア5kは昨年19位、3位のクルシェルニツカ8kは昨年10位からの躍進だった。このカテゴリーでは東欧が圧倒的な強さだが、フランスのトゥゾ8kが6位に食い込む健闘を見せた。

16歳未満(75人)

1オスカル・バスケス3dスペイン
2バレリー・クルシェルニツキー4d クライナ
3キム・シャホフ4dロシア
4アルベド・ピトネル3dドイツ
5デニス・ドブラニス3dルーマニア
6アンドレイ・ムラモロフ2dロシア

 中国でトレーニングを積んだバスケス3dが、スペイン選手として初優勝の快挙を果たした。クルシェルニツキー4dは3年連続の2位、シャホフ4dは2年連続の3位だった。

20歳未満(52人)

1ビアチェスラフ・カイミン5dロシア
2グレゴリー・フィオニン6dロシア
3アントン・チェルニフ5dロシア
4マティアス・パンコケ4dドイツ
5マルティン・ルジカ4dドイツ
6エリアン=ヨアン・グリゴリウ3dルーマニア

 カイミン5dは昨年の-16優勝者。昨年の-20覇者であるフィオニン6dを抑えて優勝した。トップ3はロシアが占め、これにドイツ勢が続いた。どのカテゴリーでもロシアの活躍が甚だしい。昨年のロシアでの欧州囲碁コングレスにも訪れた林耕三六段曰く、「数年後、ロシアの囲碁人口は日本を超えるだろう」。子供への普及努力が素晴らしいという。


欧州青少年選手権上位入賞者。(写真:Olivier Dulac)

林六段(中央左)とツァラヌ五段が共同で検討。
(写真:Olivier Dulac)


13路盤大会には、ほったゆみさんも参加、子どもたちとの手談を楽しんだ。(写真:Olivier Dulac)

グルノーブル囲碁クラブは、イベントにあたって囲碁に関する展示を作成した。(写真:Olivier Dulac)


グルノーブル市庁舎における表彰式。クラブは市と協力して熱心な普及活動を進めている。(写真:Olivier Dulac)

「エリー杯」の表彰式。この大会は韓国棋院元院生でグルノーブル在住のファン・インソンさん(左)がスポンサーとなって開催し、欧州プロのイリヤ・シクシン(ロシア)、マテウシュ・スルマ(ポーランド)1pなど強豪が多く参加した。優勝はやはり韓国元院生でグルノーブル在住のオ・チミン7d(中央)だった。表彰式にはリヨン領事事務所の小林龍一郎所長(右から二人目)、地元出身のベラン下院議員(右から四人目)も駆けつけた。 (写真:Olivier Dulac)

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月14日 ]

第2回欧州プロ選手権、シクシン1pが混戦を勝ち抜く

 ロシアが昨年から主催している第2回欧州プロ選手権が2月8-10日にかけてサンクトペテルブルクで開催された。会場は昨年の欧州囲碁コングレスと同じアジムート・ホテルである。

 この大会は欧州国籍を持つプロに参加資格が限られている。現在この条件を満たすのは以下の13人。

欧州囲碁連盟プロ(5)
パボル・リジー(スロバキア)
アリ・ジャバリン(イスラエル)
マテウシュ・スルマ(ポーランド)
イリヤ・シクシン(ロシア)
アルテム・カチャノフスキー(ウクライナ)

韓国棋院プロ(4)
アレクサンダー・ディナーシュタイン(ロシア)
スベトラナ・シクシナ(ロシア)
ダイアナ・コセギ(ハンガリー)
マリア・ザハルチェンコ(ウクライナ)

日本棋院プロ(2)
ツァラヌ・カタリン(ルーマニア)
アンティ・トルマネン(フィンランド)

中国棋院プロから欧州に帰化(2)
グオ・ジュアン(オランダ)
パン・フイ(フランス)

 このうち、欧州プロ5名と地元ロシアのディナーシュタイン3pを含む6名が今大会に参加、総当りリーグ戦で優勝を競った。


参加プロ。左からディナーシュタイン3p、シクシン1p、ジャバリン1p、リジー1p、スルマ1p、カチャノフスキー1p。
(写真:欧州囲碁連盟、ロシア囲碁連盟、Mikhail Krylov)

 第1回大会ではパン・フイ2pが全勝優勝を果たしたが、今大会は初日第2回戦から全勝者が消える大混戦となった。最終的には3勝でシクシン、スルマ、リジー、ディナーシュタインの4人が並んだが、「勝った相手の勝数(SODOS)」を優先するとの規定によりシクシン1pが優勝、スルマ1pが準優勝となった。3位にはリジー1p、4位にはディナーシュタイン3pが入賞した。


表彰式にて。左が優勝のシクシン1p。(写真:欧州囲碁連盟、ロシア囲碁連盟、Mikhail Krylov)
 なお、同大会は週末に行われる「中国公使館杯」とセットになっている。この関係で、中国のトッププロである柁嘉熹(トゥオ・ジアシ)九段も訪露し、対局のコメントを行った。

Youtube上のロシア囲碁連盟チャンネルでライブ解説をする柁嘉熹九段(左)
 「中国公使館杯」には中国プロを含め100人を超える参加者があり、初心者大会も盛況となった。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2017年1月30日 ]

2017年欧州プロ入段手合、6-7月に開催へ

 第4回目となる2017年欧州プロ入段手合のスケジュールが発表された。1段階のみで入段者が決定された昨年と違い、今年は2段階にわけて実施される。第1段階は6月15-16日にオーストリア・ウィーン大会の機会に開催され、1-3回戦が行われる。決勝ラウンドはそれから一ヶ月後、7月13-14日にチェコ・パルドゥビツェ大会において開催され、今年の入段者一人が決定されることとなる。決勝ラウンドが予定されるパルドゥビツェはチェコ中部の都市で、毎年7月に大規模なマインドスポーツフェスティバルが開催されており(昨年のフェスティバルサイトは こちら)、その枠内で15年来開かれている囲碁大会もチェコ有数の大会となっている。

 今年の欧州のプロ関連大会日程は以下の通り。

2月8-10日: 第2回欧州プロ選手権(ロシア、サンクトペテルブルク)
 昨年に続いてサンクトペテルブルクにて開催される。
 第1回大会ではフランスの樊麾(Fan Hui)プロが全勝優勝を飾っている。今年は、欧州プロ5人(パボル・リジー、アリ・ジャバリン、マテウシュ・スルマ、イリヤ・シクシン、アルテム・カチャノフスキー)に加え、ロシアのアレクサンダー・ディナーシュタイン3pが参加する見込み。昨年の欧州囲碁コングレスのスポンサーだった貴金属大手ポリメタルが協賛する。

3月25-26日:グランドスラム予選(ルーマニア、クルジュ・ナポカ)
4月28-5月1日:第3回グランドスラム大会(ドイツ、ベルリン)
 第3回目となるグランドスラム大会の予選は、ルーマニアの大学都市クルジュ・ナポカにて開催され、4月末から5月初頭にかけてのベルリンでの決勝ラウンドへと駒を進めるプレーヤーを決定することとなる。

7月22-8月6日: 欧州囲碁コングレス(ドイツ、オーバーホフ)
 欧州囲碁コングレスの第一週目(7月23-30日)に、欧州ナンバーワンを決定する欧州選手権が開催される。チェコでのプロ入団手合直後の開催ということになる。なお、最終的にドイツ開催となった今年の欧州囲碁コングレスのサイトは こちら

 このほかの選手権では、2011年の欧州囲碁コングレス以来欧州レベルの大会開催から遠ざかっていたフランスが、欧州青少年選手権、欧州ペア碁選手権を開催するのが目新しい。 青少年選手権は2月18-20日にグルノーブルにて、 ペア碁選手権は4月1-2日にストラスブールにて開かれる予定。

[ 記事:野口基樹 ]

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