日本囲碁ニュース (天元戦)
日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
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囲碁ニュース [ 2025年11月11日 ]
一力、天元戦防衛
第51期天元戦(新聞三社連合主催)挑戦手合五番勝負の第3局が、11月9日、佐賀県唐津市の「ONCRI-KARATSU(おんくり唐津)」にて打たれ、一力遼天元が、挑戦者の志田達哉八段に白番中押し勝ちし、3連勝で防衛を決めた。序盤は、右下の攻防で一力が黒の種石を取ってポイントを取る。その後は、志田が右辺を盛り上げながら互角の攻防が続いた。一力が大場の左上に先着し、左上の白地を大きくまとめて優勢を築くと、その後の中央の攻防を制し、右辺の黒地を削減しながらじわじわと差を広げていき、志田を投了に追い込んだ。志田は「難しそうかなと思っていましたが、中央の攻防から一気にうまく打たれてしまいました。(シリーズを通し)中盤以降は、けっこう差あがるなと感じました」と初挑戦を振り返った。3連覇(通算4期目)とした一力は「中央の折衝ももう少しいい図はあったかなと思う」と本局を振り返り、シリーズを通しては「判断が難しい碁が多かったので、その中で結果を残せたのはよかったと思いますが、中盤以降、もう少し精度をあげられるかなと思ったところもあるので、そのあたりはまた成長してきたいと思います」と語った。
囲碁ニュース [ 2025年10月7日 ]
天元戦、一力先勝
3連覇(通算4期目)を期す一力遼天元に、志田達哉八段が挑戦する第51期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の開幕局が、10月4日、静岡県浜松市の「浜松市茶室松韻亭」にて打たれた。志田は、初のタイトル戦登場。挑戦者決定戦で芝野虎丸十段を降して大舞台に勝ち上がった。序盤はじっくりと進み、右辺、右上の折衝では、黒番の志田が一力の攻めをかわしながら、中盤まで互角の形勢が続いた。局後の一力は「どこから局面を動かすか難しかった」と話し、下辺から仕掛けていった手を「積極的にいったのですが、よかったかどうかは分からないです」と振り返る。一力は、さらに右下の白も動き、勝負所を迎えた。下辺一帯の戦いでは、下辺と右下の白が弱く、志田にチャンスが多かったようだ。だがこの機を逃し、逆に下辺の黒が弱体化し、一力が、右下の黒をコウにして優勢を築き、そのまま志田を投了に追い込んだ。志田は「下辺の攻防が始まるまでは、難しい形勢かなと思っていたのですが、下辺でうまいこと打たれてしまったかなという感じです。コウになってはダメです」と無念の弁。新聞解説の林漢傑八段は「初めてのタイトル戦で、自分らしさ満点の碁を打てる志田さんは、本当に凄い。そして、勝負所の難解な読み合いでの一力天元の精度の高さは流石でした」と、両者にエールを送った。第2局は、10月21日に、北海道札幌市の「ホテルエミシア札幌」にて打たれる。
囲碁ニュース [ 2025年8月26日 ]
志田八段が初の天元戦挑戦者
一力遼天元への挑戦権をかけ、芝野虎丸十段と志田達哉八段による第51期天元戦の挑戦者決定戦が、8月22日、千代田区の日本棋院東京本院で打たれた。序盤から両者の棋風通り、黒番の芝野が積極的に攻め、志田がしっかり守る展開となった。芝野は右上で切りを入れ攻勢となり、わずかながらリードを奪う。その後、志田が、左辺から中央の黒の大模様に深く踏み込み、ここからの攻防が勝負所となった。「形勢がよくわかっていなかった」と芝野は振り返る。白のツケの好手に対して、芝野にやや妥協気味の一手があり、白が好形でしのいで逆転したようだ。地合いでは白が大きくリードし、芝野は右辺の白を取りかけに向かったが、志田が冷静に受け切って、芝野を投了に追い込んだ。七大タイトルで初の挑戦を決めた志田は、局後、「正直、芝野さんのようなトップ棋士に勝てるとは思っていなかったので、うれしい結果です」と静かに喜びを表現し、天元戦五番勝負に向けては「一力さんは、どんな碁を打っても強い。どんな準備をしていいのかわからないので、普段通りにやるだけです」と抱負を語った。3連覇(通算4期目)を期す一力天元との五番勝負は、10月4日に静岡県浜松市で開幕する。




