レーティングシステムについて

正確かつ会員の皆様に分かりやすい、ご納得いただける囲碁レーティングシステムです。

パンダネットの囲碁レーティングシステムは、会員様の正確なレーティングの計算ができ、皆様に分かりやすく、ご納得いただけるレーティングシステムです。日本国において特許登録をしております。レーティングは、段級位が認定された相手との対局、すなわち「レーティング対局」を20局打つと、認定段級位となります。その後はレーティング対局の勝敗によって「レーティングポイント」が増減します。段級位はレーティングポイントの増減により変わる仕組みです。

正確なレーティングの計算ができることはもちろん、会員の皆様に分かりやすく、ご納得いただけるレーティングシステムです。

本レーティング認定システムは、
2007年8月3日、日本国において特許登録(特許第3993887号)されました。
中国(特許第 ZL 200580048808 6 号)と韓国(特許第10-1046485号)でも特許登録されています。

※以下よりそれぞれの詳細説明がございます。

1) 段級位の表記について

最初は自己申告の段級位から打ち始めていただきます。
この自己申告の段級位はあくまで仮の段級位で、対局を重ねていきますとコンピュータが自動的に適切な段級位に認定いたします。レーティング対局を20局打ち終わるまでは、段級位の表示に「仮」印が付きます。

認定後は1つの段級位を2つに分けて手合割を決めます。
例えば三段格の場合、認定前は三段仮(1d?)、認定後は2つに分け、上半分の方は三段★(1d+)、下半分の方は三段(1d)と表記されます。三段★と三段の段位差は0.5となります。

段級位の表記例
三段★(1d+) 認定された「三段」の上半分です(3.5段相当)
三段(1d) 認定された「三段」の下半分です
三段仮(1d?) 自己申告(仮段級位)の「三段」です

※レーティング対局とは・・・段級位が認定された相手との対局がレーティング対局です。ただし、以下の対局は除きます。

  • 19路盤以外の対局
  • 2手未満の対局
  • プロ(棋力にpが付いている)との対局
  • ビギナーズクラスとの対局
  • 3段差より大きく棋力が違う相手との対局
    (置石・コミにより3段差以内となる手合割の対局はレーティングの対象となります)
  • 自由対局室、ロボットと練習対局室、月例大会室での対局
  • ペア碁対局

2) 手合割について

手合割は段級位の差により、下表のようになります。この手合割を「正規の手合割」といいます。 今までは段級位が離れている場合、1段差1子を正規の手合割としておりましたが、やや白(上手)有利の手合割でした。これを段位を2段階に分け、「正規の手合割」を下表のように変更することにより、より適正な手合割で対局をお楽しみいただけるようになりました。

段位差 手合割
0 置石なし、黒番6目半コミ出し
0.5 置石なし、下手半目コミ出し
1 置石なし、上手5目半コミ出し
1.5 置石2子、下手半目コミ出し
2 置石2子、上手5目半コミ出し
2.5 置石3子、下手半目コミ出し
3 置石3子、上手5目半コミ出し
………
8.5 置石9子、下手半目コミ出し
9 置石9子、上手5目半コミ出し

※ 対局が終了するとすぐにレーティングポイントに反映されます。レーティング対局に勝つと必ずポイントが上がり、負けると下がり、ポイントによって段級位が決まります。

※ 相手との段位差と手合割によって増減ポイントが決定されます。例えば、正規の手合割の場合ちょうど100点になります。

3) レーティングポイントの増減について

正規の置石・コミ以外の手合割で対局した場合は、1局あたりの増減ポイントは下表のようになります。

正規の手合割でない対局
置石・コミを考慮した段位差 上手勝ち 下手勝ち
0 100 100
<正規の手合割>
0.5 92 108
1 84 116
1.5 78 122
2 72 128
2.5 68 132
3 64 136
3.5以上 レーティング対象外

※互先(置石なし・コミ6目半)以外の場合、実際の段位差から置石・コミの分を差し引いた段位差となります。

(段位差の計算例)

白番 黒番 実際の段位差 置石・コミ 置石・コミを考慮した段位差
三段 初段 2.0 置石なし・コミ0.5 1.5
三段 初段 2.0 置石2子・コミ0.5 0.5
四段★ 初段 3.5 置石なし・コミ0.5
3.0

※対局者同士の同意によるコミの変更は、従来どおりに行えます。コミ1目を1/12段換算で、上記の表の増減ポイントからスライド方式で算出します。

※段級位が下の方(黒番)が正規の手合割以上の置石・コミを設定された場合は、黒番の方が上手とみなされます。

また、レーティング対局数が少ないとき、本来の段級位により早く近づけるため、下表のように1局当たりのポイントの増減が大きくなります。

1局のポイント
上下幅
局数 ~20 21~50 51~100 101~
上下ポイント 特殊計算 150% 120% 100%

4) 段級位の変動について

ボーダーゾーン制

昇段・昇級と降段・降級のラインが異なる「ボーダーゾーン制」を採用しております。そのためこれにより、段級位の境目付近で頻繁に段級位が変わるようなことがありません。

昇段・昇級、降段・降級のポイントの一覧はこちら

5) ビギナーズクラス(BC)について

レーティングの一番下の段級位は15級(17k)ですが、その下にビギナーズクラスを創設しました。 ビギナーズクラスは BC と表記されます。
ビギナーズクラスでは、負け数に関係なく5勝すると15級に昇級します。
逆に15級で負け越し降級ポイント以下になるとビギナーズクラスに降級します。

6) 仮段級位からの認定方法について

最初のレーティング対局20局について、「対局相手の段級位と手合割、およびその対局結果」によってのみ、認定段級位が決まります。仮段級位は、5局毎にそれまでの勝敗により自動的に変更されますが、ご自身でも変更することができます。

7) その他、特別な計算がされる対局について

※ 次に挙げる対局はレーティングに反映されません。

  • ロボットとの対局
  • 3段差より大きく棋力が違う相手との対局
    (但し推奨の手合割の対局であればレーティングの対象となります)
  • プロ(棋力にpが付いている)との対局
  • ペア碁
  • 19路盤以外での対局
  • 自由対局室/月例大会での対局
  • 2手未満の対局

※その他、特別な計算がされる対局について

次のようなケースの対局は、レーティング対局とはなりませんが、レーティングポイントが増減されることがあります。

  • 対局開始後、1分以内に挨拶をしない場合は負けとなります。
    この対局はレーティング対局には含まれませんが、勝者に50点加算され、敗者は50点減点されます。
  • 対局開始後、投了や切断を含め1分以内に1手目を打たない場合は負けとなります。
    この対局はレーティング対局には含まれませんが、勝者に50点加算され、敗者は50点減点されます。
  • 段級位が「仮」またはビギナーズクラス(BC)の相手との対局は、レーティング対局には含まれませんが、勝った場合のみレーティングポイントが50点加算され、負けても減点されません。
    ただし、直前の2局がレーティング対局ではない場合、50点加点の対象外となります。
    また、ビギナーズクラスとの対局は、7級★以上の方の場合、50点加点の対象外となります。