ヨーロッパ囲碁ニュース

ヨーロッパの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

囲碁ニュース [ 2021年9月14日 ]

フランス、欧州チーム選手権3連覇

パンダネット協賛の欧州チーム選手権の決勝ステージが8月28、29日にかけてパンダネット上で開催された。決勝に進出したのはロシア、ポーランド、フランス、ウクライナの4か国。総当たりリーグ戦の結果、フランスがロシアに4-0、ポーランドに3-1、ウクライナに3-1の圧倒的な内容で3連勝し、3連覇、通算4回目の優勝を果たした。

フランスチーム。左から戴俊夫8d、チームキャプテンのアントワーヌ・フネック4d、トマ・ドゥバール7d、タンギー・ルカルヴェ1p、バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア6d。

決勝ステージの最終結果は以下の通り。

    フランス ロシア ウクライナ ポーランド 勝-敗-引き分け
1
フランス
- 4-0 3-1 3-1 3-0
2
ロシア
0-4 - 3-1 2-2 1-1-1
3
ウクライナ
1-3 1-3 - 4-0 1-2-0
4
ポーランド
1-3 2-2 0-4 - 0-2-1

フランスオープン選手権が対面式で開催

フランスオープン選手権が8月27-29日の3日間にかけてグルノーブルにおいて開催された。昨年もグルノーブルでの開催が予定されていたが、新型コロナウイルス禍のために直前になってオンライン開催に切り替わっており、対面式では2年ぶりの開催となる。

オープン選手権は、フランス囲碁連盟(FFG)の全メンバーに開かれており、外国人、プロも参加可能。今年は、パンダネット主催の欧州チーム選手権決勝ステージが同じ週末に開かれたためフランスの主力メンバーが残念ながら抜けたものの、それでもフランス中から26人が参加した。参加にあたっては、ワクチン接種またはPCR検査陰性を証明するQRコード式「衛生パス」の提示が求められた。また、対局にあたってプレーヤーはマスクを着用した。

会場はグルノーブルの中心にある公園のそばにあり、週末には巨大碁盤を使ったイベントも開かれた。ちなみに石は白黒のフリスビーである。
最年少参加者のシアン・トゥゾ2dは鋭い読みを武器に、見事4勝を上げた。
元欧州女流選手権者のアリアーヌ・ウジエ4d(左)と、欧州青少年選手権者(16歳未満)のリンヴ・トゥ4dが最終第7ラウンドで対決。遅々とした進行で、両者秒読みの中延々と続いた。結果はトゥ4dが逆転勝ちで4位入賞を果たした。
フロラン・ラボレ5d(左)と、昨年のフランス選手権優勝者デニス・カラダバン5dのグルノーブル在住同士の対局。結果はラボレ5dが土壇場での大逆転勝ちで、2位に食い込んだ。
昨年オープン選手権優勝のリュカ・ネイランク6d(左)と筆者の対局。

7回戦の結果、筆者が全勝し、6年ぶり5度目の優勝を果たした。2位はフロラン・ラボレ5d、3位はリュカ・ネイランク6d、4位はリンヴ・トゥ4dだった。

フランスもAI流が大流行で、今回の大会でも布石はほとんどの対局が似通ってしまったのはやむを得ないところか。勿論それはよいのだが、それを消化した上で、是非囲碁の本質を捉える努力をしてほしい、と願わずにはいられない。

欧州女流選手権、ブルダコヴァ5dが優勝

欧州女流選手権が9月4-5日にかけてオンラインで開催された。当初はロンドンでの開催が予定されていたが、新型コロナウイルス禍を鑑み直前にオンラインでの開催に変更された。ロシア、ウクライナ、キルギスタン、ルーマニア、クロアチア、チェコ、フィンランド、英国、オーストリア、フランス、ドイツから31人が参加した。

優勝したブルダコヴァ5d。

6回戦の結果、ロシアのディナ・ブルダコヴァ5dと新鋭ヴィルジニア・シャルネヴァ3dが共に5勝1敗で並んだが、規定の結果ブルダコヴァ5dが優勝となった。実力者として知られるブルダコヴァ5dだが、欧州女流選手権での優勝は2014年以来となる。

3位は昨年優勝のコヴァレヴァ5d、4位はこちらも新鋭のクレペティナ1dと上位4位はロシアが占め、5位には最終戦でブルダコヴァ5dに一発いれたフランスのミレナ・ボクレ2dが入賞した。

結果は以下の通り。

1 ディナ・ブルダコヴァ5d ロシア 5勝1敗
2 ヴィルジニア・シャルネヴァ3d ロシア 5勝1敗
3 ナタリア・コヴァレヴァ5d ロシア 4勝2敗
4 アナスタシア・クレペティナ1d ロシア 4勝2敗
5 ミレナ・ボクレ2d フランス 4勝2敗
6 オレシア・マルコ1d ウクライナ 3勝3敗
7 マーニャ・マルツ3d ドイツ 3勝3敗
8 アリアーヌ・ウジエ4d フランス 3勝3敗

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年9月2日 ]

ライアン・リー3p、トランスアトランティック・プロリーグに優勝

欧州囲碁連盟(EGF)プロ6人、北米囲碁連盟(NAGF)プロ2人、欧州アマ2人により争われたトランスアトランティック(大西洋両岸)・プロリーグの決勝ステージが8月半ばに開催された。

予選リーグを勝ち抜いたのはイリヤ・シクシン4p(ロシア)、アルテム・カチャノフスキー2p(ウクライナ)、ライアン・リー3p(カナダ)、タンギー・ルカルヴェ1p(フランス)の4人。準決勝3番勝負では、シクシン4p、リー3pがそれぞれルカルヴェ1p、カチャノフスキー2pを下して決勝に進出した。

決勝生中継の様子。

決勝3番勝負はリー3pが落ち着いた打ち回しで2連勝、優勝した。リー3pは前身の欧州プロリーグ第2回大会ですでに優勝を飾っている。3位決定戦ではカチャノフスキー2pがルカルヴェ1pを2-1で下した。

今回の大会では、NAGFに所属するリー3p、カルヴィン・スン1p(米国)の戦いぶりが特に注目された。国際大会でも活躍しているリー3pはさておき、NAGFのプロはEGFのプロに比べて対局数が少ないために棋力についての情報が少ないからだ。結果はリー3pが優勝。スン1pも枠抜けを惜しいところで逃したが、予選リーグでシクシン4pとの間で接戦を繰り広げるなどその力を存分に見せつけた。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年8月10日 ]

オランダ・オープン大会、ヴェルティケ5dが優勝

オランダ・オープン大会が7月30日から8月1日にかけてオランダのデンハーグで開かれた。合計参加者数は50人と中規模だったが、中でも5d以上のプレーヤーが10人参加。新型コロナウイルス禍が始まって以来、対面式の国際大会としては最もハイレベルな大会の一つとなった。

6回戦の結果、優勝したのは2017-2018年のドイツチャンピオンであるヨナス・ヴェルティケ6d。強敵をなぎ倒し、見事全勝優勝を飾った。2位はオスカル・バスケス6d(スペイン)、3位はジハン・ヤン5d(オランダ)、4位はコルネル・ブルゾ6d(ルーマニア)、5位はルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)だった。

なお欧州ではワクチン接種が進む中で対面式のイベントが復活しつつあり、今夏はフランス、ハンガリーで合宿が開かれた。フランスの合宿は2週間にわたって開催され、合計では150人の参加者を集めた。

優勝したヴェルティケ6d(写真:Adriana Tomsu、2019年ストラスブールにおけるプロ入段手合にて)
フランスの囲碁合宿にて。犬も多面打ちに参加?(写真:Camille Lévêque / Loïc Lefebvre)

プロ入段手合、今秋に開催へ

欧州囲碁連盟(EGF)は、同連盟8人目となるプロを選ぶ入段手合を今秋に開催する。10月25-31日にかけて、オランダのデンハーグおよびベルギーのブリュッセルにおいて行われる。前回は2019年に仏ストラスブールで開かれ、地元フランスのタンギー・ルカルヴェ選手が入段を果たした。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年7月10日 ]

欧州チーム選手権、決勝ステージ進出国が決定

パンダネット協賛の欧州チーム選手権の決勝ステージ進出国がロシア、ポーランド、フランス、ウクライナの4か国に決定した。10月-5月にかけてのリーグ戦を勝ち抜いた。
注目は、2017-2018年シーズン以来の決勝ステージ進出を果たしたポーランド。マテウシュ・スルマ2p、スタニスワフ・フレイラック7dの強力ツートップの力でトップ3以内への食い込みを目指す。

決勝ステージ開催日時は現在のところ未定。昨年は8月末にオンラインで開催され、フランスが二連覇を果たしている。

同大会における過去の決勝ステージ進出国ならびに順位は以下の通り。

開催年度 2010-2011 2011-2012 2012-2013 2013-2014 2014-2015 2015-2016 2016-2017 2017-2018 2018-2019 2019-2020
優勝
ロシア
ロシア
チェコ
ロシア
フランス
ウクライナ
ロシア
ロシア
フランス
フランス
2位
ルーマニア
チェコ
ロシア
チェコ
ウクライナ
ロシア
ルーマニア
フランス
ロシア
ロシア
3位
ウクライナ
ウクライナ
ウクライナ
フランス
チェコ
フランス
ハンガリー
ウクライナ
ウクライナ
チェコ
4位
ハンガリー
フランス
ハンガリー
ウクライナ
ルーマニア
ルーマニア
ウクライナ
ポーランド
ルーマニア
ウクライナ

なお、同大会はA-Dの4リーグに分かれており、囲碁振興の目的でアフリカの南アフリカ、モロッコや、中央アジアのカザフスタンといった国も受け入れている。

対面式のイベントが再開

ワクチン接種が進み、新型コロナウイルスの新規感染者が全体的に減少する中、対面式の大会が欧州各地で再開されつつある。また、ウクライナでの囲碁コングレスこそ中止されたが、7-8月にはフランス、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアなど各地で囲碁キャンプも予定されている。ただし、デルタ変異株による感染拡大が進んでいる国もあり、見通しは相変わらず不透明なままだ。

フランスのシャンベリーで開催された地方選手権の様子。「一年以上オンラインでばかり囲碁を打ってきたので水平な碁盤が奇妙に見える」との声も聞かれた。(写真:筆者)
会場に貼られた衛生に関する注意書き。(写真:筆者、イラスト:Camille Lévêque)

欧州選手、世界アマ選手権で活躍

第41回目となる世界囲碁アマチュア選手権が6月3-9日にかけてロシアのウラジオストクにおいて開催された。ロシア開催はこれが初めてとなる。世界アマは昨年、新型コロナウイルス禍にともなって中止されており、2年ぶりの開催となる。

今回は、特別な状況であることもあり、実際にウラジオストクに来たプレーヤーとオンライン参加のプレーヤーを混ぜたハイブリッド式での開催となった。全体では57人が参加。現地には、欧州のプレーヤーを中心に約25人が馳せ参じた。ウラジオストクでは、過去数年国際的な経済会議である「東方経済フォーラム」の機会に囲碁大会・囲碁関連イベントが開かれている。今回も世界アマに加えて囲碁フェスティバルが開かれ、様々な催しが開催された。また国際宇宙ステーション(ISS)のロシア人クルーがメッセージを送るなど、豪華な大会となった。

6回戦の結果は以下の通り。

順位 名前 勝敗
1 馬天放 中国 5-1
2 詹宜典 中華台北 5-1
3 キム・ダビン 韓国 5-1
4 ルカシュ・ポドペラ チェコ 5-1
5 スタニスワフ・フレイラック ポーランド 4-2
6 陳乃申 香港 4-2
7 バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア フランス 4-2
8 ウィチリッチ・カルエハワニット タイ 4-2
9 ファム・ドゥク・アン ベトナム 4-2
10 ヴィアチェスラフ・カイミン ロシア 4-2

欧州の最高は4位のルカシュ・ポドペラ7dだったが、それ以上に話題を呼んだのは5位のスタニスワフ・フレイラック7dである。フレイラック7dは3回戦で日本代表の森川舜弐さんを倒し、更に続く4回戦で中国代表の馬天放7dを撃沈。最終日に詹宜典7d(中華台北)、ポドペラ7dに連敗して5位に終わったが、最終局ポドペラ7dに勝っていれば、欧州選手としては過去最高の2位に入賞するところだった。また、7位に入賞したフランスのドレアン=ゲナイジア6dも日本代表に辛勝するなど、結果以上に欧州にとっては豊作な大会だった。

最終局、フレイラック7d(左)対ポドペラ7dの対局。「欧州大会で何度も当たった相手で、これまで勝ち越しているので自信もあった」とポドペラ7d。(写真:欧州囲碁連盟)
イリヤ・シクシン4p(中央)を中心に検討する欧州のプレーヤー達。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年5月20日 ]

欧州プロリーグが「大西洋両岸プロリーグ」に拡大:北米プロ2人も参戦

欧州囲碁連盟(EGF)のプロが参加し、これまで3回にわたりオンライン開催されてきた「欧州プロリーグ」が、「大西洋両岸(トランスアトランティック)プロリーグ」へと拡大される。具体的には、EGFプロに加え、北米囲碁連盟(NAGF)のプロ2人、欧州のアマ2人が参戦する。

EGFからは、イリヤ・シクシン4p(ロシア)、アルテム・カチャノフスキー2p(ウクライナ)、パヴォル・リジー2p(スロバキア)、アリ・ジャバリン2p(イスラエル)、アンドリー・クラヴェッツ1p(ウクライナ)、タンギー・ルカルヴェ1p(フランス)の6人が参加。NAGFからは、すでに第2回大会に参戦し優勝したライアン・リー3p、カルヴィン・スン1pが参加する。

またアマチュア予選は5月頭に開催され、フランスのレミ・カンパニー6dとスペインのオスカル・ヴァスケス6dが勝ち抜いた。

10人は2つのリーグに分かれて対局。リーグトップ同士が決勝を争う。リーグ戦はすでに始まっており、決勝は7月に開かれる予定。優勝賞金は1000ユーロ。

AGAプロのライアン・リー3p(左)とカルヴィン・スン1p。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年4月20日 ]

『欧州囲碁ジャーナル』が創刊

ウクライナのアルテム・カチャノフスキー2pが音頭を取って、囲碁雑誌『欧州囲碁ジャーナル』が3月頭に創刊された(創刊号はこちらから無料でダウンロードできる:https://www.eurogofed.org/newsp/2020/European%20Go%20Journal/journal-february2021.pdf)。月刊で、PC上で読めるPDF版および紙版を発行する。内容は欧州およびアジアでの囲碁ニュースに加え、打碁の解説、インタビュー、AIによる最新分析などを含み、全50ページ超。価格は、PDF版が5ユーロ、紙版が送料込みで15ユーロ。

カチャノフスキー2pは数年前から囲碁雑誌を作るアイデアを温めていたという。ビデオやストリーミングなどデジタルコンテンツなどが増加し、囲碁の勉強にあたっての中心となりつつあるが、「読むこととビデオを見ることでは、情報の捉え方が異なる。読書にも必ず需要があるはずだ」と語る。

なお、カチャノフスキー2pは今年に延期されたウクライナにおける欧州囲碁コングレスの組織でも中心的な役割を果たしている。新型コロナウイルス禍が収束の気配を見せぬ中、対面式の開催には相変わらず不透明性がつきまとうが、これについては4月末までに決定が下される見通し。

創刊号の表紙。

パリ大会、オンラインで開催

イースター連休恒例のパリ囲碁大会が4月3-5日にかけてオンラインで開催された。昨年は大会そのものがキャンセルとなっており、2年ぶりの開催。欧州外からも参加者を呼び、全体では175人が参加する大きな大会となった。オンライン大会組織のノウハウがこの一年、欧州全体で蓄積された一つの証だろう。ただし、欧州のトッププレーヤー達はアルテム・カチャノフスキー2p、アントン・シェルニフ6d(ロシア)を除いて不在。対局姿のビデオ撮影を義務化するなどの措置が採られているものの、不正が発生するのではないかとの不信感も根強いことを示す結果となった。

大会は6回戦の末、韓国出身でベルリン在住の金成進8dが全勝優勝を果たした。2位は香港のカンノ・ヒロキ5d、3位はカチャノフスキー2pだった。

ウクライナでの欧州囲碁コングレス、中止に

ウクライナで今夏の開催が予定されていた欧州囲碁コングレスが中止となった。新型コロナウイルス禍が理由。昨年に続く中止となる。コングレスはウクライナ南西部カームヤネツィ・ポジーリシクィイにおいて7月末から8月頭まで2週間の開催が予定されていた。また第二週目には欧州青少年選手権の対面式での開催も予定されていたが、こちらも中止となる。

なお、ウクライナは2023年に再びコングレスを開催することとなった。来年はルーマニアのヴァトラ・ドルネイにおける開催が予定されている。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年2月25日 ]

第3回欧州プロ・オンライン選手権、シクシン3pが優勝

第3回となる欧州プロ・オンライン選手権が12月頭から2月上旬にかけて開催された。今回の参加者はイリヤ・シクシン3p(ロシア)、アルテム・カチャノフスキー2p(ウクライナ)、パヴォル・リジー2p(スロバキア)、アリ・ジャバリン2p(イスラエル)、アンドリー・クラヴェッツ1p(ウクライナ)、タンギー・ルカルヴェ1p(フランス)の6人。

本大会では予選リーグ(すべての対戦は3番勝負で行われる)で上位3人が決勝ステージに進出。2、3位が準決勝3番勝負を行い、その勝者が1位と決勝5番勝負を打つ、というシステムである。欧州の選手権では、このように複数局を通じて勝敗を決めることが多くなってきた。

優勝のシクシン4p。

予選のリーグ戦ではシクシン3pが圧倒的な強さを見せ、土付かずのリーグ戦5戦全勝(総合成績も10勝0敗)で1位通過。2位はリーグ戦3勝2敗でカチャノフスキー2p、リジー2p、ルカルヴェ1pの3人が並んだが、規定によりリジー2p、ルカルヴェ1pが準決勝3番勝負を打ち、これはリジー2pが2勝1敗で勝利。決勝はシクシン3pとリジー2pによる対局となった。

決勝5番勝負では、リジー2pも第3局で一発を入れたものの、シクシン3pが3勝1敗で優勝。先日のグランプリファイナルに続く勝利を上げた。なお、シクシン3pは今回の優勝により4pへと昇段した。

第7回青少年チーム選手権、ロシアが優勝

第7回となるチーム対抗の青少年チーム選手権が11月から2月にかけて実施された。本大会は国別対抗戦だが、青少年の人数が少ない国は他の国と連合チームを組むことができる。参加チームは、ベラルーシ、クロアチア、チェコ、フランス、ドイツ、ハンガリーオランダ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、セルビア、トルコ、英国、ウクライナの各チームに加え、スイス、オーストリア、ギリシャ、イタリアのプレーヤーが形成する「Chagi」チーム、そしてスロバキア、デンマークのプレーヤーが形成する「Slovadan」チームの全16チーム。

大会は4回戦で争われ、結果層の厚いロシアが4連勝で優勝を果たした。2回戦のウクライナ戦を3-2で制したのが大きかった。2位には英国、3位にはルーマニアが入賞した。なお本大会では第1回からロシアが5連覇を果たしており、昨年はドイツが初優勝していた。

第3回コロナカップ開催へ

第3回となるコロナカップが3月頭から4月末にかけてオンラインで開催される。本大会は、新型コロナウイルス禍に伴う外出制限下でも国際的な大会が楽しめるように、とチェコのルカシュ・ポドペラ7dが音頭を取って開いているもので、参加者は第1回が360人、第2回は400人と大変な成功を収めている。

[ 記事:野口基樹 ]

囲碁ニュース [ 2021年2月10日 ]

欧州グランプリファイナル、シクシン3pが優勝

第4回となる欧州グランプリファイナルが1月8-31日にかけてオンラインで開催された。参加者16人は、欧州国籍保有者に限られ、2020年に開かれ「ボーナスポイント大会」に指定された大会の結果を元に選考された。新型コロナウイルス禍が祟り、「ボーナスポイント大会」の数はわずか6と、前年の15から大幅に減少した。

まず、8-20日にかけて開かれた予選リーグでは、イリヤ・シクシン3p(ロシア)、スタニスワフ・フレイラック7d(ポーランド)、アルテム・カチャノフスキー2p(ウクライナ)、パヴォル・リジー2p(スロバキア)、ルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)、オスカル・バスケス6d(スペイン)、アンドリー・クラヴェッツ1p(ウクライナ)、アリ・ジャバリン2p(イスラエル)の8人が決勝ステージに進出した。

決勝ステージはすべて3番勝負で争われた(カッコ内は勝敗)。

準々決勝 準決勝 決勝  
シクシン シクシン(2-1) シクシン(2-1) シクシン(2-0)
ジャバリン
ポドペラ リジー(2-1)
リジー
フレイラック フレイラック(2-1) カチャノフスキー(2-1)
クラヴェッツ
バスケス カチャノフスキー(2-0)
カチャノフスキー

結果は、シクシン3pが決勝でカチャノフスキー2pを2-0で下し、2年ぶりの優勝を果たした。3位はリジー2p、4位はフレイラック7dだった。

なお新型コロナウイルス禍を背景に、対面式の大会は2021年に入って行われておらず、今春に予定される大会も非常に少ない。

[ 記事:野口基樹 ]

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