日本囲碁ニュース (十段戦)
日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
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囲碁ニュース [ 2026年4月29日 ]
芝野十段防衛
第64期十段戦(大和ハウス工業株式会社特別協賛)の挑戦手合五番勝負第5局が、4月28日、千代田区の日本棋院東京本院で打たれ、芝野虎丸十段が白番中押し勝ちを収めてタイトル防衛を果たした。許家元九段の4期ぶり復位はならなかった。握り直して黒番となった許は、勝利した第一局と同じ向かい小目を選択した。対して芝野は、16手目に「15七」(黒1に小ゲイマガカリした白石から中央に三間トビの位置)という珍しい手を放った。黒はこの1子を取り込んで右上に、白はこの1子を捨て気味に下辺にそれぞれ模様を築く展開かと思われたとき、芝野は黒模様の中で1子を動き出した。ここまでわずかに許がリードを奪っていたが、芝野は効率よく生きて右上の荒らしに成功し、わずかに逆転した。許は「けっこうあっさり生きられて、はっきりまずいかなと思っていました」と振り返る。続く左辺の攻防でも許が攻勢に出るが、許は「(劣勢を意識して)少し無理気味にやっていったので、もう少しバランスを取ったほうがよかったかもしれません」と反省。左辺の白が生き、リードが広がる。芝野はここで優勢を意識したという。その後、許は下辺の白模様に踏み込み、勝負手を繰り出していくが、芝野が的確に対応し、終盤は許につけ入る隙を与えぬ手堅い打ち回しで寄り切った。
敗れた許は、「どの碁も判断も難しかったですし、打ちたいように打てない部分もあったのですが、一応実力は出せたかなと思います」と淡々とシリーズを振り返った。「十段」二連覇を達成した芝野は「全局を通して判断が難しい碁が多かったので、大変な五番勝負でした。それなりに集中して打てたのでそこはよかったです。防衛というのはかなり大変なことですので、このような結果を出せたのはすごくうれしいです」と喜びを語った。
囲碁ニュース [ 2026年4月23日 ]
十段戦、最終局へ
芝野虎丸十段に許家元九段が挑戦している第64期十段戦(大和ハウス工業株式会社特別協賛)の挑戦手合五番勝負第4局が、4月22日、千代田区の日本棋院東京本院で打たれた。許が先勝した後、芝野が2連勝して防衛に王手をかけていたが、本局は許が白番中押し勝ちを収め、決着は最終局に持ち越されることとなった。黒番の芝野が右辺の模様を広げ、「入ってこい」と挑発した。これに許が応えて深々と打ち込み、芝野の攻め対許のシノギという戦いに突入した。芝野は取りかけに向かうが、黒模様は広く白を攻めきれず、形勢は早い段階から白に大きく傾いた。その後、下辺の白に狙いを定めるものの、許が逆に右下の黒を攻める。下辺の白の生きが確定した時点で、芝野が投了を告げ、早い終局となった。許は「右下の攻め合いもはっきりわかっていなかったので、実戦は運よくしのげたと思います」と振り返った。最終局に向けて、許は「(結果は)あまり気にせず、パフォーマンスをあげていきたいと思います」、芝野は「この碁はあまりチャンスがなかったような気がしますけれど、また切り替えて、集中して打てたらと思います」とそれぞれ語った。決戦の第5局は、4月28日に、同じく日本棋院東京本院にて打たれる。
囲碁ニュース [ 2026年3月10日 ]
十段戦。許が先勝
第64期十段戦(大和ハウス工業株式会社特別協賛)の挑戦手合五番勝負が開幕した。芝野虎丸十段は2連覇(通算4期目)を、許家元九段は4期ぶりの復冠(3期目)を期すシリーズだ。第1局は、3月3日に千代田区の日本棋院東京本院にて打たれ、許が黒番中押し勝ちをおさめた。序盤は左辺で黒の実利と白の模様に分かれたが、芝野は「黒地が多く、あまり自信はなかった」、許も「黒の形がひどかったので、ちょっと大変かなと思っていた」と、それぞれ形勢を悲観。芝野は、その後の右下の折衝も「よくなかったかなと思っていて、苦しい局面が続いていると感じていた」と振り返る。その思いから中央の黒を取りかけに向かった手が、結果的には疑問だったようだ。許は「(中央の黒は)けっこう危ないと思っていたのですが、利き筋があったので、しのいだときは、少しよくなったかなと思った」と勝因を語った。白の攻めが空振りに終わり、間もなく芝野が投了を告げた。
第2局に向け、許は「パフォーマンスをあげてがんばりたい」と意欲を見せ、芝野は「1局目は残念でしたけど、変わらず集中して打てたらと思います」。棋聖戦と並行してのタイトなスケジュールについては、「もちろん大変な部分もありますけど、充実した時間をすごせるのは、すごくありがたいです」と落ち着いた表情で語った。第2局は、3月16日に、和歌山市の「ダイワロイネットホテル和歌山」にて打たれる。




