日本囲碁ニュース (名人戦)
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囲碁ニュース [ 2026年1月9日 ]
名人リーグ、芝野が福岡を制す
あけましておめでとうございます。昨年は、一力遼棋聖が棋聖、名人、天元、本因坊を防衛し、王座を奪取して史上3人目の五冠を達成した。一力が一強時代を築いていくのか、あるいは、新たな波が訪れるのか――新年1月は、棋聖戦七番勝負がハワイにて開幕、一力の世界戦優勝をかけたLG杯決勝三番勝負開幕、上野梨紗女流棋聖に上野愛咲美女流立葵杯が挑戦する姉妹対決、テイケイ杯俊英戦の5名によるプレーオフなど、注目対局が目白押しとなる。
1月8日、やはり注目の名人リーグ戦の2節、芝野虎丸十段と福岡航太朗七段の一戦が、日本棋院東京本院にて打たれた。芝野は昨年、74局の最多対局と最多勝利(52勝)に輝いている。1節は手空きだった芝野にとっては初陣。福岡は桑原樹七段との10代対決(史上初)を制し白星発進している。優勝争いに大きく関わることが予想される本局は、期待に違わぬ大熱戦となった。序盤は四隅で定石が打たれ、両者手堅い印象だったが、AIの勝率は白番の福岡に傾き、芝野も「ずっと苦しく、やられたと思っていた」と振り返る。芝野は中央の白の大石の攻めに向かう。福岡は中央を放置し、シノギ勝負にもっていき、しのぎ切る。AIの勝率も大きく白に傾いていた。だが、解説の鶴山淳志八段によると「AIの数字は、この後を白が完璧に打った場合」。その「完璧」な手順は、人間的には理解不可能というほどの難解さなので、「そもそもAIの数字ほど白が優勢だったとは言えなかった、ということですね」。その言葉どおり、芝野の好手に続く福岡の一手で形勢は逆転。抜き去った芝野が、1目半勝ちを収めた。局後の芝野は、「いい結果が出てよかった。いい内容の碁だったと思う」と穏やかな笑顔で語った。




