日本囲碁ニュース (名人戦)
日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
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囲碁ニュース [ 2026年7月28日 ]
芝野、名人戦挑戦者に決定
一力遼名人への挑戦者を決める第51期名人リーグ戦(朝日新聞社主催)の最終一斉対局が、7月27日に打たれ、芝野虎丸棋聖が1敗を堅持して3期連続で挑戦者に名乗りをあげた。ここまで単独トップの6勝1敗の芝野と単独2位の5勝2敗の許家元九段の一戦が、事実上の挑戦者決定戦となった。許が勝てば2敗で並びプレーオフとなる。「自力優勝」のある黒番の許は気合い十分で臨み、序盤から中盤にかけてリードを奪っていた。だが、「左下で少し誤算があって、実戦ははっきり持ち込んでだいぶ悪くした」と許が振り返る。ここで逆転した芝野がリードを手放さず白番中押し勝ちを収めた。芝野は「今期は自分なりに戦えていたと思うので、そこはよかったが、勝った碁の中でも苦しい碁はかなり多かったので、7勝1敗という結果は、内容的にはできすぎ」とリーグ戦を振り返り、「せっかくここまでこれたので、しっかり準備して戦いたいと思います」と抱負を語った。
井山裕太碁聖と福岡航太朗本因坊の一戦は、敗れた方がリーグ陥落という注目局となった。序盤は白番の井山が優勢を築きAIの勝率を「90%」台としたが、その後に福岡が追い上げ、逆に勝率は「黒90%」となる。だが、井山は中央の黒を取りかけに向かい再逆転し、福岡の猛追を振り切り中押し勝ちとした。
囲碁ニュース [ 2026年5月5日 ]
名人リーグ戦、許が1敗を堅守
一力遼名人への挑戦権をかけた第51期名人戦(朝日新聞社主催)のリーグ戦は第6節に入り、5月4日は、許家元九段と福岡航太朗七段のカードが組まれた。ここまで許は3勝1敗(1手空き)と優勝争いに加わり、福岡は2勝3敗と残留争いに回っている。互いに負けられない一戦は、序盤から気合いのこもった熱戦となった。
布石早々、右上のAI定石から許が「研究で打ったことがある」という手を放ち、コウが絡む大難戦に突入。互いに長考して読み続け、一時は右辺が硬直状態となった。結局読み合いを制した許が優勢を築き、その後は福岡の頑張りに的確に応じて寄り切り、許の黒中押し勝ちとなった。難戦を振り返る感想戦は2時間も行われた。
4勝1敗とした許は、本木克弥九段と並んで首位を堅持。3勝1敗(1手空き)の芝野虎丸棋聖、2勝2敗(1手空き)の井山裕太碁聖と優勝を争う後半戦となる。4名の中の直接対局は、6月に「井山×本木戦」、7月に「芝野×井山戦」、最終局の8月に「芝野×許戦」が組まれている。
局後に「許さんのスタートダッシュは初めて。十段戦を奪還できなかったので、これですね」と朝日新聞記者に振られ、許は「そうですね、これにかけます」とにこやかに返答した。
囲碁ニュース [ 2026年1月9日 ]
名人リーグ、芝野が福岡を制す
あけましておめでとうございます。昨年は、一力遼棋聖が棋聖、名人、天元、本因坊を防衛し、王座を奪取して史上3人目の五冠を達成した。一力が一強時代を築いていくのか、あるいは、新たな波が訪れるのか――新年1月は、棋聖戦七番勝負がハワイにて開幕、一力の世界戦優勝をかけたLG杯決勝三番勝負開幕、上野梨紗女流棋聖に上野愛咲美女流立葵杯が挑戦する姉妹対決、テイケイ杯俊英戦の5名によるプレーオフなど、注目対局が目白押しとなる。
1月8日、やはり注目の名人リーグ戦の2節、芝野虎丸十段と福岡航太朗七段の一戦が、日本棋院東京本院にて打たれた。芝野は昨年、74局の最多対局と最多勝利(52勝)に輝いている。1節は手空きだった芝野にとっては初陣。福岡は桑原樹七段との10代対決(史上初)を制し白星発進している。優勝争いに大きく関わることが予想される本局は、期待に違わぬ大熱戦となった。序盤は四隅で定石が打たれ、両者手堅い印象だったが、AIの勝率は白番の福岡に傾き、芝野も「ずっと苦しく、やられたと思っていた」と振り返る。芝野は中央の白の大石の攻めに向かう。福岡は中央を放置し、シノギ勝負にもっていき、しのぎ切る。AIの勝率も大きく白に傾いていた。だが、解説の鶴山淳志八段によると「AIの数字は、この後を白が完璧に打った場合」。その「完璧」な手順は、人間的には理解不可能というほどの難解さなので、「そもそもAIの数字ほど白が優勢だったとは言えなかった、ということですね」。その言葉どおり、芝野の好手に続く福岡の一手で形勢は逆転。抜き去った芝野が、1目半勝ちを収めた。局後の芝野は、「いい結果が出てよかった。いい内容の碁だったと思う」と穏やかな笑顔で語った。




