日本囲碁ニュース (本因坊戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
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囲碁ニュース [ 2021年5月13日 ]

本因坊文裕が初戦を制す

 第76期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)が開幕した。本因坊文裕(井山裕太本因坊)の10連覇なるか。挑戦者の芝野虎丸王座がこれを阻止するか。注目の第1局は5月11、12の両日、群馬県高崎市の「旧井上房一郎邸」で行われ、184手まで、井山本因坊が白番中押し勝ちを収めた。互いに模様を張り合い、荒らし合う進行となった本局は、やや井山優勢から芝野が盛り返し、一日目が終わるころには互角の形勢。二日目に入ってからも石の張った好勝負が展開された。井山は「右辺の黒地を荒らしてまずまずかなと思った」、芝野は「右辺を荒らされたとき、厳しい手を選ばないといけなかった」と振り返る。現地大盤解説をつとめた本木克弥八段は、下辺の攻防で井山から見て先手ゼキにした時点で黒が優勢に立ったという。その後、芝野が目一杯に囲ったが、持ち時間を残していた井山が絶妙な打ち回しで黒地に手をつけ、成功させて、芝野を投了に追い込んだ。井山の読みの鋭さが印象に残る一局となった。井山は「始まったばかり。次もしっかり準備して悔いのないよう戦いたい」、芝野は「切り替えて次も集中して打ちたい」と話した。第2局は5月24、25の両日、秋田県能代市の「旧料亭金勇」で行われる。

囲碁ニュース [ 2021年4月6日 ]

芝野、2年連続の本因坊挑戦者

 10連覇を期す本因坊文裕(井山裕太本因坊)への挑戦権をかけた第76期本因坊戦リーグ(毎日新聞社主催)は、4月2日に最終一斉対局が打たれた。4名が可能性を残していたが、1敗で単独トップだった芝野虎丸王座が羽根直樹九段を破り、2年連続の挑戦権を獲得した。最終戦績で2敗の許家元八段、一力遼天元と3敗の羽根が残留。今期リーグ入りを果たした黄翊祖九段、鶴山淳志八段、佐田篤史七段、大西竜平七段の4名が陥落となった。
 注目の芝野・羽根戦は、序盤、左下で、羽根の様子伺いの一手に芝野が最強手で応じて険しい攻防に突入し、早くも勝負所を迎えた。羽根は「攻め合いでひどい読み違い、錯覚があった」と振り返る。芝野はここで読み勝ち、さらに右下も大きく取り込んで、羽根を投了に追い込んだ。97手まで、黒番芝野の中押し勝ち。過去は芝野から見て2勝6敗と苦手にしていたが、気合いのこもった積極策が実を結んだ。リーグを振り返り、「令和三羽ガラス」の許に敗れた後、一力に勝って、挑戦者を意識するようになったという。「井山先生には、昨年本因坊戦と名人戦でやられているので(いずれも、1勝4敗)、リベンジしたい気持ちはありますが、結果にはこだわらずに臨みたい」と抱負を語った。趙治勲名誉名人と並ぶ、井山の10連覇がなるか、芝野のリベンジがかなうのか。注目の七番勝負は、5月11日に群馬県高崎市にて開幕する。

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