日本囲碁ニュース (碁聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2025年8月21日 ]

井山裕太碁聖防衛。5連覇(通算11期)達成

 第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負(新聞囲碁連盟主催)は、第5局が8月20日に千代田区の日本棋院東京本院で打たれ、井山裕太碁聖が挑戦者の芝野虎丸十段を降し、5連覇(通算11期)を達成した。序盤は、黒番の芝野が中央を志向し、右辺の白への攻めに回った。「右辺を攻めていく展開は想定どおりではあったのですが、ただ、形勢としては苦しくしてしまったのかなという気がした」と芝野は振り返る。実利では井山がリードを奪い、中央と右下の黒模様がどのくらいまとまるかがポイントとなる。ここで井山は中央から下辺になだれ込む。芝野は右下の白を捕獲し、さらに下辺の白を取りに向かい、難解な戦いへと突入していった。コウ争いから、下辺の白と中央の黒は互いに生き、その後は中央の白のシノギ勝負となる。だが、外側の黒が支え切れず、白がシノギ形とし、最後は芝野が勝負手のコウを仕掛け、このコウに負けて投了を告げた。敗れた芝野は、「後半にいろいろミスが多かった。(シリーズを通して)力が足りていなかった部分が多かった。(来期に向けて)挑戦者になるのは大変ですが、またここに戻ってこられるようにがんばりたい」と語った。井山は、「下辺が想定していない進行になり、それ以降は分からないまま打っていた。選択と判断に迷いながらだった」と難戦を振り返り、「今年はなかなか結果が出ずに苦しい時期が長かったので、自分にとっては非常に大きな防衛になったかなと思います」と喜びを語った。

囲碁ニュース [ 2025年8月14日 ]

井山碁聖、タイに戻す

 井山裕太碁聖の1勝、挑戦者の芝野虎丸十段の2勝で迎えた第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第4局が、8月1日、千代田区の日本棋院東京本院で打たれた。険しい戦いの碁を制し、井山が黒番中押し勝ちを収め、シリーズの決着は最終局に持ち越された。本局は、一進一退の序盤から、左上で戦いに突入した。「一手一手難しく、自信がなかった」と井山は振り返る。戦場が中央へと拡大していく中、味良く連絡した芝野の一手がやや緩着だったようだ。先手で利かされ下辺に回られた時点で、今度は芝野が「自信がなかった」と振り返る。その後の下辺の攻防で「コウにされる手をうっかりしていた。どのくらい苦しいかはわかっていませんでしたが、その時点でちょっと大変だと思います。そのあともチャンスはなかった」と芝野。コウ争いが続く中、黒の勝率があがっていき、「最後は形が決まって、地合いで少し残りそう」と判断した井山が、コウを譲った。下辺の白は生きたが、数手後に芝野が投了を告げた。最終局に向け、井山は「引き続き、悔いのないように戦えればと思います」、芝野は「これまでと変わらず、集中して打てたらいいなと思います」とそれぞれ抱負を語った。決着局となる第5局は、8月20日に、同じく千代田区の日本棋院東京本院で打たれる。

囲碁ニュース [ 2025年7月22日 ]

大激戦の末、芝野が碁聖奪取に王手

 井山裕太碁聖に芝野虎丸十段が挑戦している第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第3局が、7月18日、千代田区の日本棋院東京本院で打たれた。1勝1敗で迎えた本局は、両者秒読みになってから、形勢が大きく入れ替わる大激戦となった。序盤は、白番の井山がおそらく作戦の布石から実利を先行してリードを奪った。白優勢のまま進んだが、上辺で実利を稼ぐ間に芝野が中央の白の要石2子を取り逆転する。そのまま芝野が寄り切るかと思われたが、終盤に入るあたりから、盤上はすさまじい変化をとげた。井山が30子もある白の大石を捨てる大胆な作戦から、逆に左上の黒の大石を仕留めて大逆転する。だが、細かいヨセ勝負の中、最後は井山が左辺のコウを解消したのが敗因となったようだ。コウが左上に移り、白のコウダテが足りず、仕留めていた黒が生還することとなって井山が無念の投了を告げた。初の碁聖位奪取に王手をかけた芝野は「フリカワリは考えておらず、形勢判断もできていなかった。それで悪いのなら、別の打ち方をしなければいけなかった」と反省し、「この碁はわかっていない部分も多かったが、次も集中して打てたらいいかなと思います」と語った。カド番に追い詰められた井山は「いろいろ死活が読めていない部分があって、どこかでもう少し正しく打てれば、少し残る図もあったような気がします」と本局を振り返った後、「それなりに、悔いのないように次も戦います」と抱負を述べた。第4局は、同じく日本棋院東京本院にて、8月1日に打たれる。

囲碁ニュース [ 2025年7月16日 ]

囲碁ニュース [ 2025年7月1日 ]

碁聖戦、芝野が先勝

 井山裕太碁聖に、芝野虎丸十段が挑戦する第50期碁聖戦(新聞囲碁連盟主催)の挑戦手合五番勝負が開幕した。第1局は6月25日に千代田区の日本棋院東京本院にて打たれ、芝野十段が黒番中押し勝ちを収めた。立ち上がりは互角に進んだが、芝野が右下の白を切り離したあたりで、流れが黒に傾いたようだ。芝野は「少し打ちやすいかなと思った」、井山は「はっきり損をして、苦しくしてしまった」と振り返る。その後の上辺の攻防で、井山のがんばりを芝野が的確に咎めて白2子を抜き、井山は「そのへんではっきりしてしまった」と劣勢を意識したようだ。局面は、両者のいくつもの石が絡み合う難解な攻め合いへと突入し、最後は芝野が白の大石を仕留めて井山を投了に追い込んだ。局後の芝野は、「一応、黒が耐えているつもりではいたのですが、読めていない部分も多かったので、よくなっていたかは、今ははっきりとはわからない」と語った。このコメントからも難解さが伝わる一局だった。一局目を制した芝野は「まだ始まったばかりですので、次も集中してうてたらいいかなと思います」、井山は「また自分なりに精一杯コンディションを整えて臨みたいと思います」と次局への抱負を語った。第2局は、7月9日に、同じく日本棋院東京本院で打たれる。

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