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定石について [12]高目・目外しの定石

定石は、昔から伝えられてきた部分的に正しい打ち方のことです。有段者、高段者になれば着手の意味をしっかりして定石ではない手を打つこともできますが、はじめのうちはいくつかの基本定石を覚えておくことが上達の早道になります。 続きを読む

●定石について


1図

[11]高目・目外しの定石
 ▲の高目は右辺に勢力を作るための打ち方です。特殊な打ち方なので、全局をよく見て使いこなすことが大切です。白からのカカリはa~cの3種類で、そぞれに対する基本的な打ち方を説明します。


2図

【定石1】
 白1のカカリが最も普通の打ち方です。黒2、4のツケ引きから黒6とヒラけば簡明な定石です。白7はaとケイマに構える定石が主流でしたが、最近は白7のほうが多く打たれています。


3図

【定石2】
 また、最近は黒2、4のツケ引きに白5と二間にヒラく定石が主流です。黒はaとハネて隅で根拠を得ることができるので、黒6と広くヒラキます。白はここで手を抜いて先手を取ります。黒がaとハネてきたらbとヒラき、黒が上辺から迫ってきたら白aと隅に根拠を持ちます。


4図

【定石3】
 白1に黒2のカケは、高目の意図をもっとも素直に反映する定石です。白は3、5から7までと隅に実利を得て根拠を作り、黒は右辺に向けて勢力を築きます。


5図

 4図白7のスベリで、白1、3としっかり生きるのもあります。黒4とツゲば厚みはさらに強力になりますが、黒は後手です。黒4は手抜きをすることもできます。また、黒4でa、白b、黒cという打ち方もあります。白は先手を取れますが黒の厚みが強力なので、白が先手を取る場合には4図の白7を手抜きするほうがよく打たれています。


6図

【定石4】
 白1のツケに黒2とハネ出す定石もありますが、非常に難解です。しかし、白の立場で白1とツケるときには、黒2と打たれる可能性があることは覚えておきましょう。白23までが定石ですが途中の変化も多く、理解するのは高段者になってからでいいでしょう。


7図

【定石5】
 白が簡明を求めるなら、白1と三々にカカるのがお勧めです。黒2と封鎖するのが普通で、白3、5から7と二段バネをして、白9とノビます。部分的には黒十分の分かれですが、黒の高目が重視したはずの右辺に進出できるのが白の自慢です。


8図

 7図の白7で、白1の切りから白3と打てば黒△を取ることができます。しかし、黒8や10を利かされ、黒12、14と隅の実利も奪われてしまうので、白1、3と打つのはよくありません。


9図

 黒1(8図黒12)のツケに白2とオサえるのは黒3のオキが急所です。白4のツギには黒5、7のシボリから黒11とハネられて白苦戦です。


10図

 9図の白3で、白1とオサえるのは、黒2のアテから黒4、6が手筋で次に黒aとbが見合いです。


11図

 白1とこちらからオサえるのも、黒2から4、6でやはり黒aと白bが見合いです。10図と本図の黒の打ち方は応用範囲が広い手筋ですので、覚えておきましょう。


12図

 白1に黒2とツケると、白3のハサミツケでサバかれてしまいます。続いて黒aには白b、黒bには白aとなり、あまり黒のよい進行にはなりません。


13図

 白1のカカリに対して、どうしても右辺を重視するなら黒2のコスミツケから黒4のトビになりますが、白5とヒラかれて、黒の厚みがあまり強くないので不満です。白1の三々は、黒に右辺へ厚みを作らせたくないときに有力です。


14図

【定石6】
 白1のカカリは簡明です。黒2と受ければ普通で、白3と二間にヒラキます。部分的には黒十分ですが、穏やかで簡明な分かれになります。


15図

 黒△の目外しは上級者向けの打ち方です。右辺を重視していますが、実利と厚みの両面で打てる柔軟性があります。白のカカリはa~cの3種類が中心です。


16図

【定石7】
 白1のカカリには黒2のカケが普通です。白は3から5と受けて上辺に実利を得て、黒は右辺に厚みを築いて黒6などと展開します。


17図

 白1のカカリには黒2の大斜ガケや黒aのハサミなど難し変化を含む定石もたくさんあります。目外しにカカルときには注意が必要です。


18図

【定石8】
 目外しに対しても、白1と三々にカカれば簡明です。黒2から白9までは7図の定石と同じですが、黒は重視していた右辺に勢力を向けることができるので、不満はありません。


19図

【定石9】
 黒に右辺への勢力を与えたくなければ、白1とカカることになります。黒2、4と隅の実利を確保し、白は7と上辺にヒラくのが定石です。黒6のコスミは重要で、手を抜くとすぐにでも白aとツケられてしまい、黒がいけません。


20図

 19図の白7で、白1と4間にヒラくと、黒2のケイマが好点になります。手を抜くと黒aやbなどの打ち込みが厳しく、白cと受けるのでは黒2を先手で打たれたことになってしまいます。白1はややヒラキ過ぎです。


21図

 白1のカカリに対しては黒2、4とツケノビてくる場合もあります。白5に黒6となりますが、白7とハネると黒8の切りから難解定石に引きずり込まれます。


22図

【定石10】
 黒2から6には白7と上辺に展開すれば簡明です。黒8の要点は打たれてしまいますが、白は先手で簡明に切り上げることができます。