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定石について [1]星の定石-受け

定石は、昔から伝えられてきた部分的に正しい打ち方のことです。有段者、高段者になれば着手の意味をしっかりして定石ではない手を打つこともできますが、はじめのうちはいくつかの基本定石を覚えておくことが上達の早道になります。 続きを読む

●定石について

 定石は、昔から伝えられてきた部分的に正しい打ち方のことです。有段者、高段者になれば着手の意味をしっかりして定石ではない手を打つこともできますが、はじめのうちはいくつかの基本定石を覚えておくことが上達の早道になります。
 石数の多い置き碁のときはどのような定石を選んでもいいのですが、互先になると、周囲の状況に合わせて定石を使い分ける必要があります。そのためには、状況に応じて使い分けることのできるいくつかの基本定石を覚え、その意味を理解することが大切です。


1図

[1]星の定石-受け
【定石1】
 白1のカカリに対して、黒2とケイマに受けるのが基本の受けです白3のスベリに黒4と受け、白5と二間にヒラクのが基本定石で、黒は右辺に勢力を向け、白は上辺で治まって互角です。
 白5まででお互いの石が強くなって一段落しているので、ここで他の大場に回ります。


2図

 1図の定石手順の意味を考えていきましょう。白1のカカリに石がくると▲が弱くなります。黒が手抜きをすると白3と両ガカリをされて▲が弱くなります。


3図

 さらに手を抜いて白1と封鎖されると、とても悪い形になります。▲は隅で生きることはできるかもしれませんが、生きても黒がとても悪いのです。▲と空き隅に先着しても、いつまでも手を抜いていると弱くなってしまうので、1図白1のカカリには黒2と受けて、▲を補強することが大切なのです。


4図

 白1、黒2のときに白もaのスベリを省くと、黒4のコスミツケでaのスベリを防ぎ、白5のノビに黒6のハサミなどで攻められます。
 黒2と受けることで黒が強くなっているので、手抜きをすると、白1の石が弱くなって攻められてしまいます。1図の白3と補強するのが基本で、定石です。


5図

 1図の白3の状態で手抜きをすることはあります。次に白aと打たれても黒bとヒラけば攻められる心配はありませんし、黒からcと打つような定石もあるからです。
 しかし、はじめのうちは1図の黒4と受けるようにしまししょう。


6図

 △のスベリに対して黒1とツケて止めようとするのはよくありません。白2のハネ出しから白4のアテで取られてしまいます。黒5、7と上辺を分断することはできますが、隅の白が強いので、後で白aなどを狙われます。1図の黒4が基本の受けです。


7図

 黒1のブツカリは初級者がよく打つミスです。白3と引かせて黒2とオサえる予定だと思いますが、白2とノビられて隅を止めることができません。黒3のハネ出しも白4と切られてそれまでです。黒1で正しくaとコスんでいれば、白2には黒bと止めることができます。


8図

 1図の白5を手抜きするのは、黒1のハサミが厳しい。△と▲の交換だけでは白に根拠はなく、サバキの方法も難しくなるので、1図の白5のヒラキも必要な守りです。


9図

【定石2】
 白1のカカリに黒2と一間で受けるのも定石です。白3から5まで1図の定石とほぼ同じ意味ですが、黒2の一間トビのからは黒6と右辺にヒラくのが大きくなります。
 右下隅に黒が先着しているなど、右辺に模様を広げたいときには、黒2の一間トビを選びます。


10図

 9図の黒6を打たないでいると、白から1とツメてくるのも大きな手です。▲が四線で高いので、白1からaとスベられて根拠を脅かされる心配があります。


11図

 その代り、▲の一間トビからは黒1、3や黒1でaなどと打って、右辺を盛り上げやすいという特長があります。1図の小ゲイマは部分的に治まる打ち方で、▲の一間トビは右辺に模様を広げようとするときなどに有効です。


12図

【定石3】
 星に対する白1の一間高ガカリは、あまり打たれることはありません。黒8までは定石ですが、黒の有利なワカレとされています。
 白がどうしても上辺に白模様を作りたいときなど、特殊な状況のときに選ぶ打ち方です。


13図

 白1の一間高ガカリには、普通は12図のように受けます。白3と両方を高く両ガカリされるのは、とても厳しく、黒4と出るよりありませんが、白5と三々に入られて、黒があまりよくないとされています。


14図

 12図の黒6のサガリは大切な要点です。手を抜いて黒1などとハサむと、白2、4と隅に入られてしまいます。この白2、4は見た目以上に大きく、隅の地も大差ですし、黒は根拠を脅かされるので黒5のヒラキも必要になります。こうなると、黒1とハサんだ手が、働きに乏しい手になりそうです。