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2日目…地を広げる - [2]9路盤模範対局

囲碁は自分の陣地を広げて、相手よりたくさん作った方が勝ちになるゲームです。自分の陣地を「地(じ)」と言って、碁盤の上の19×19路の線の交差点の一つ一つを、何目の地と数えます。この自分の地を互いに増やし合うのと同時に、相手の地を減らしていきます。自分の地を10目増やすのと、相手の地を10目減らすのは同じ価値があるからです。そこで、さまざまな争いが起こり、複雑なゲーム性が生まれるのです。少しずつ、ゲームのコツを覚えていきましょう。 続きを読む

●2日目…地を広げる

[2]9路盤模範対局

・ 9路盤の打ち方を見ていただきましょう。
・ 4図 黒1から始めて、白2、黒3と進みます。黒7までの進行を見ると、黒が右の矢印の方向に黒の陣地を作っています。白は反対に左の矢印の方向が白地になりそうです。これは分かりやすい例でした。
 
4図
・ 5図 これはどうでしょう。黒が右の矢印の方向に大きな陣地を広げているのに対して、白は左の狭いところを白地にしているだけです。将来的に、黒の地が上回りそうな予感がしませんか。今は詳しく分からなくても大丈夫ですから、なんとなく感じていただければ十分です。  
5図
・ 6図 これは、白が左上と右下に石を置いています。黒は右上から中央、左下あたりを占めています。黒の陣地は右上の矢印の方向にあり、白の陣地は左の矢印のあたりです。ここで、右下の白4の石に注目してください。自分の陣地を作れるでしょうか。周囲を黒石に囲まれて、不安な感じがしませんか。でも、立場を変えて黒で考えてみるとどうでしょう。この白4の石をどう扱えばいいのか、黒だって困っているかもしれません。お互いにいろいろな悩みを抱えて、一手一手考えながら打つのが、囲碁の面白いところです。なんでもマニュアルどおりやればいいわけではありません。自分の頭で考えながら打つのが、囲碁の特徴でもあります。工夫と独創性が大切な、不思議なゲームを楽しんでくださいね。  
6図
・ 7図 黒1はこれまでと似たような感じですが、白2に対して、黒3と石をくっつけて行きました。白4に黒5と打ったのは、どういう意味でしょう。黒3と黒5の石はつながっていません。白2と白4の石もつながっていません。この後、どうしていいか、初めは分からないかもしれませんが、こういう分からないことを考えて、自分なりの答えを見つけていくのが、囲碁の醍醐味でもあります。どうぞ分からないまま、たくさん悩んでください。悩めば悩むほど、囲碁の世界が分かってくるはずです。   7図
     
・ 【応用】8図 この図も、複雑な形になっています。初めは、黒1と右の方を占め、白2と左に置いて、互いの石が離れていましたが、黒3と左下に打った後、白4から分けが分からなくなりました。黒7まで右上の矢印の方向は黒の陣地になりそうです。また、左下の黒も矢印の方向は自分のところだと主張しているように見えます。白は左上を占めていますが、右下の白8の石はどうなっているのでしょうか。白4と白6の石が近いので、孤立しているわけではなさそうです。でも、右下が白のものになるように見えますか。黒7の石も近くにありますから、何とも言えないかもしれません。どうなるか、先を見ないと、はっきりとは分かりません。先の見通しが分かるところと、はっきりしないところがあるのは、おかしなことではありません。囲碁はそのはっきりしないことを、考えながら打つゲームなのです。打ちながら、だんだん自分の陣地にしたり、相手の陣地を減らしたり、分からないところを少しずつ解明していくのが楽しいのです。  
8図
・ プロのトップに立つような、名人と言われる人でも、囲碁のすべてが分かっているわけではありません。もちろん、入門クラスの方たちや、平均的なアマチュアとは悩みの質が違いますが、それでも分かっていないことがたくさん残っているのは同じです。だから、最新のコンピューターを使っても、囲碁を完全に解析することはできません。コンピューターの最強ソフトを使っても、プロはもとよりアマチュアの強い人にはまったくかなわないのです。コンピューターは計算や決まったコースを調べるのは得意でも、「悩む」のは苦手ですね。人間が得意な「悩む」ことこそ、囲碁の真髄でもあるわけですから、当分コンピューターがプロも脅威になることはないでしょう。ただし、入門や初心者には、コンピューターソフトはいい練習台になりますから、それもいずれご案内いたします。
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●2日目…地を広げる
[1]9路盤と19路盤 [2]9路盤模範対局 [3]初めの10手 [4]布石の考え方
[5]効率のいい打ち方 [6]自分の地を増やす [7]相手の地を減らす
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