第1章 パンダネットレーティングとリアル棋力の関係
パンダネットレーティング(以降「パンダネット棋力」と言います)と、碁会所や公民館で打つ棋力(「リアル棋力」と言います)に違いがあるのは、もうお感じの通りですが、これはパンダネット棋力が2種類の棋力を表しているからです。
一つは、普通の囲碁の棋力で、これはパンダネット棋力もリアル棋力も関係なしに、15級から十段と、その階級を表している棋力です。
もう一つは、部分戦、接近戦の強さ、更には囲碁の経験値を表す棋力です。これは、石が混んできた時にどれだけ正確さ、強さを出せるかという棋力で、強くなる上ではとても大切な棋力です。
パンダネット棋力では、15級から始まり、初段に近くなるにつれて部分戦が強い方や、対局経験が多い方が集まっています。第3章で詳しくお話ししますが、大局観はそれほど良くなくても、部分戦が強いだけで初段近くになっている方もおられるということです。
パンダネットでは右図のように、この2種類の棋力が総合的に加味されて、レーティングという形で表されています。
そして、レーティングシステム特有のものですが、棋力を表す要因として、結果が全てということがあります。リアル対局では、私は三段の人に二子でそこそこ打てるから 「初段です」と、自称初段で打つことになります。しかし、日によっては四段の人にも二子でそこそこ打てたり、同じ初段の人に二子で勝てなかったりしますので、実際のところは何段なのかははっきりしません。自ら初段と言ってしまえば、周囲の方も初段として扱ってくれます。
更には、その周囲の方々も、それぞれが「自称〇〇段」として打っているので、日本全国、統一棋力というものが存在しません。
ただ、仲間同士で楽しむための棋力なので、それで特に問題ではないというのが実情でしょう。
しかしパンダネット棋力では、全国の方が一か所に集まって対局しているので、それぞれが「自称」〇〇段であっても、長い年月をかけると、統一棋力として「自称」ではない棋力の世界ができあがってきます。
そして、ネットのレーティング対局では、結果が全てなので、良い碁であろうが美しい碁であろうが関係なく、勝ったものが上に。負けたものは下になる世界です。
対局中に奥さんから「ごはんですよ~」の一言でやむなく投了したとしても、友人から電話があったり、突然の来客があったりして投了したとしても棋力は下がります。
それだけ勝敗に厳しい世界がネット対局のレーティングシステムなのです。
言わば、常に「真剣勝負の囲碁大会」を打っているようなものでしょう。
そこに、前述の部分戦、接近戦の強さ、更には囲碁の経験値を表す棋力が加わってくるので、少しリアル棋力とは違う性質があります。更には、「ネット対局」特有の性質 もあり、性格的なものも棋力に影響してきます。