パンダネット 囲碁入門

8日目…手筋とコツ- [3]二線の折衝

碁を打つのに、いろいろなコツがあります。とくに互いの石が接触したときに、上手な打ち方をすれば優位に立てるのです。そういう接近戦のコツのことを、「手筋」と言います。「手筋」は実戦のいろいろな変化に、応用が利きます。たくさん知っていると、一手一手悩まなくてすみますし、上達につながります。

●8日目…手筋とコツ


[3]二線の折衝

・ 二線は碁盤の端に近いので、いろいろな事件が起こります。二線の特徴をよく理解して、味方につければ大いに役に立ちますから、よく勉強しましょう。
・ 1図、黒から白△を取れるのですが、どううてばいいか考えてから、次の図を見てください。

1図

・ 2図、黒1は白2と連絡されてしまいますから、これは問題外ですね。

2図


・ 3図、黒1で取れています。白2には、黒3で先に取り上げることができます。白2で、(次の図へ)

3図


・ 4図、白1と逃げても、一線にぶつかりますから行き止まりです。黒2で白は逃げられません。白3には、黒4で先に取れます。これが二線の特徴の一つで、上から追われると、逃げ場がないのです。

4図


・ 5図、今度は、白△が二子になりました。黒から取ることができるでしょうか。

5図

・ 6図、これも黒1で取れるのです。白は×印に逃げても無駄ですね。続いて、

6図

・ 7図、白1には黒2で取れています。二線の石は、すぐ逃げ場がなくなりますから、注意が必要です。

7図


【問題1】黒番
・ 石が複雑に絡み合っていますが、原理は簡単です。黒△一子と白△二子はどういう関係でしょうか。まず、黒番でどうなりますか。白番でも考えてください。

問題1

・ 1図、黒△の石を、黒1と逃げればいいのです。これで、次に白△二子を抜くことができます。

1図

・ 2図、白1と逃げても、黒2と打てば、白は逃げられません。白1で、(次の図へ)

2図


・ 3図、白1と外から打っても、黒2で取れています。二線の攻防は、有利不利に直結しますから、よく慣れて、安心して打てるようにしましょう。

3図


・ 4図(白番)、白番なら、白1と打って黒石を取れば解決します。どちらがの番かで、これだけ結果が違います。

4図

【問題2】白番
・ 二線がテーマです。白番でどう打てばいいでしょうか。

問題2

・ 1図、白1と切るのが正解です。黒2と黒も抵抗しますが、白3で先に追い詰めれば、黒△三子を取ることができます。

1図

・ 2図、白1では、黒2と連絡されて、左上の白二子が置き去りになります。

2図


・ 3図(黒番)、黒番なら、黒1と連絡します。これで黒△三子を助け出しながら、白△を取ることができます。二線の連絡と切断は、大きな違いを生みますから、間違えないようにしたいものです。

3図

【問題3】黒番
・ 黒△の石がピンチです。黒番で、これを助けるには、どう打ちますか。

問題3

・ 1図、黒1と逃げれば、黒が連絡しています。これで安泰です。

1図

・ 2図、黒1ではつながっていません。白2で黒△の石が取られてしまいます。黒3と打っても、白4で先に抜かれます。

2図

・ 3図、黒1と一線に逃げても、碁盤の端にぶつかってしまいます。白2で黒の逃げ道がなくなります。黒3と切っても、白4で取られですね。

3図



●8日目…手筋とコツ


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