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囲碁ニュース [ 2026年1月26日 ]

グランプリファイナル、英ウー6dが優勝

2025年度のグランプリファイナル大会が、1月8-11日にかけてスウェーデン・ストックホルムの中国文化センターにおいて開かれた。グランプリファイナルは、グランプリ・サーキットを構成する大会(2025年度は12大会)においてポイントを獲得した成績優秀者16人が参加する。雪嵐や病気のために予定参加者が欠席となるアクシデントに見舞われたが、無事開催にこぎつけた。

予選ステージでは、4人ずつの4グループに分かれて総当たり戦を行い、枠抜けの上位2人を決定。8人に絞られた決勝ステージでは、トーナメント方式で優勝者を決定する。

決勝に進んだのは、好調のルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)とダーメン・ウー6d(英国)。ウー6dは、マテウシュ・スルマ3p(ポーランド)、アンドリー・クラヴェッツ2p(ウクライナ)をなぎ倒しての決勝進出となった。両者は予選ステージでも同じリーグに入り、そこではポドペラ7dが勝利した。しかし、決勝では柔軟な打ち回しを見せたウー6dが21目半勝を収め、初優勝した。3位には、新鋭のフセヴォロド・オフシェンコ6d(ウクライナ)が入賞した。

決勝トーナメントの結果は以下の通り。

マテウシュ・スルマ3p(ポーランド) ウー ウー ウー
ダーメン・ウー6d(英国)
アンドリー・クラヴェッツ2p(ウクライナ) クラヴェッツ
リュカ・ネイリンク6d(ベルギー)
ルカシュ・ポドペラ7d(チェコ) ポドペラ ポドペラ
ドミニク・ボヴィズ6d(ハンガリー)
バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア1p(フランス) オフシェンコ
フセヴォロド・オフシェンコ6d(ウクライナ)
予選ステージの様子(写真:欧州囲碁連盟)。
決勝の様子。
成績優秀者。真ん中が優勝のウー6d、左が2位のポドペラ7d、右が3位のオフシェンコ6d。

スルマ3pとポドペラ7d、2025年末の欧州囲碁大会を席巻

2025年末に開かれた大会を紹介する。マテウシュ・スルマ3p(ポーランド)とルカシュ・ポドペラ7d(チェコ)が好成績を収めた。

● Moyoオープン:ラデック・ネカニッキ・メモリアル

Moyoオープンは、チェコのブルノにおいて11月8-9日にかけて開催された。69人が参加した。5回戦の結果、1敗で4人が並ぶ大混戦となったが、優勝はスルマ3pとなった。2位はポドペラ7d、3位はアシェ・バスケス7d(スペイン)、4位はホ・ユンウ6d(英国)だった。

成績優秀者。中央が優勝のスルマ3p。左が2位のポドペラ7d、右が3位のバスケス7d。

● ハンガリー・オープン囲碁チャンピオンシップ

ハンガリー・オープン囲碁チャンピオンシップは、ブダペストにおいて11月23-24日にかけて開かれた。62人が参加した。
5回戦の結果、ポドペラ7dが5戦全勝で優勝。パル・バログ7d(ハンガリー)、バンジャマン・ドレアン=ゲナイジア1p(フランス)を半目で制しての薄氷の優勝だった。
2位はバログ7d、3位はドミニク・ボヴィズ6d(ハンガリー)、4位はドレアン=ゲナイジア1p(フランス)だった。

大会の様子。
成績優秀者。

● ヴェリカゴリツァ・シティ囲碁トーナメント

クロアチア・ザグレブ郊外ヴェリカゴリツァにおいて、12月13-14日に開催。80人が参加した。全勝のない混戦で、1敗が三人並んだが、優勝はポドペラ7dとなった。2位はスルマ3p、3位は売り出し中の若手、スチェパン・メダック6d(クロアチア)だった。4位にはドレアン=ゲナイジア1pが入った。

成績優秀者。

● ロンドン・オープン囲碁コングレス

年末恒例のロンドン・オープン囲碁コングレスには、74人が参加。スルマ3pが7戦全勝で優勝した。2位は韓国のキム・ミンソン7d、3位は英国のリ・ユアンツェン6d、4位は英国のマイケル・チュン5dだった。

優勝のスルマ3p。左は、検討などのサポートを行った中国棋院のファン・ウェイジン3p。

欧州囲碁連盟のマーティン・シュティアスニー会長が退任

欧州囲碁連盟(EGF)のマーティン・シュティアスニー会長(ドイツ)が2025年末をもって退任した。シュティアスニー会長は2009年に就任して以来、欧州囲碁の発展に尽力してきた。その強力なリーダーシップの下で、EGFプロ制度の開始、パンダネット主催の欧州チームチャンピオンシップの開催(2010年開始)など、EGFの未来を形づくる制度・イベントが整備されてきたほか、アジアの様々な囲碁連盟との関係が強化されてきた。

後任は同じくドイツのマーニャ・マルツ氏となる。

左がシュティアスニー前会長。

[ 記事:野口基樹 ]

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