韓国囲碁ニュース

韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2024年4月25日 ]

姜東潤九段など7名がLG杯国内先発戦を通過!


写真:国内先発戦の様子

 LG杯の本戦に参加する韓国代表選手が全員決まった。
 2024年4月14日から19日まで、韓国棋院で行われた第29回LG杯朝鮮日報棋王戦国内先発戦で金明訓(キム・ミョンフン)九段、東姜潤(カン・トンユン)九段、李昌錫(イ・チャンソク)九段、李志賢(イ・ジヒョン)九段、金眞輝(キム・ジンヒ)七段、韓相朝(ハン・サンゾ)六段、崔顯宰(チェ・ヒョンジェ)五段など7名が本戦チケットを手に入れた。
 国内先発戦通過者中では、東姜潤九段が15回目の本戦進出となった。金眞輝七段と崔顯宰五段は今回が初めての本戦に進む。
 韓国は先発戦通過者7名と共に、前期優勝者の申眞諝(シン・ジンソ)九段と準優勝者の卞相壹(ビャン・サンイル)九段、国家シード者の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、朴鍵昊(パク・ゴンホ)九段と元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段など13名が大会2連覇に挑む。
 中国は三星火災杯チャンピオンの丁浩九段を始め、柯洁九段、羋昱廷、辜梓豪九段、范廷鈺九段と謝爾豪九段の6名が、日本は芝野虎丸名人、伊田篤史九段、許家元九段など3名が代表になった。
 中華台北はアジア競技大会の金メダルリストの許皓鋐九段と頼均輔八段の2名が参加する。
 LG杯朝鮮日報棋王戦の本戦1回戦は、5月20日に韓国京畿道光州市にある昆池岩リゾートで行う予定。
 第29回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月18日 ]

申眞諝九段、マキシムコーヒー杯で2年連続優勝!


写真:決勝戦の様子

 韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段がマキシムコーヒー杯2連覇を果たした。
 2024年4月15日、韓国京畿道光州市にある昆池岩リゾートで行われた第25期マキシムコーヒー杯入神最強戦(九段の別称)決勝3番勝負の第2局目で、申眞諝九段が金明訓(キム・ミョンフン)九段に235手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
 申眞諝九段は9日に行われた第1局目も174手白中押し勝ちで勝利を収めていた。
 今大会の優勝で大会通算3回目の優勝となった申眞諝九段は、プロ通算37回目の優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「入神中で最強の入神を決めるマキシムコーヒー杯で連覇をすることができてすごく嬉しい。最近の世界大会で負けたので、再出発する気持ちで頑張りたい。」と抱負を語った。
 一方、マキシムコーヒー杯2回目の出場で初めて決勝に進出した韓国ランキング6位の金明訓九段は申眞諝九段に破られ、準優勝となった。
 10分の持時間、1手ごとに30秒加算のフィッシャー方式行われた第25期マキシムコーヒー杯入神最強戦は韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月10日 ]

金昇珍四段、利鵬杯の優勝で初タイトル獲得!


写真:金昇珍四段(左)と康材宇初段(右)

 金昇珍(キム・スンジン)四段が入段3年目で初の優勝カップを手に入れた。
 2024年4月7日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第5期利鵬杯新鋭最高位戦決勝3番勝負で金昇珍四段が康材宇(カン・ジェウ)初段に2勝0敗で勝利し、優勝を果たした。
 午後1時に行われた第1局目に261手黒中押しで勝利を収めていた金昇珍四段は、1局目終局後、15分後に行われた第2局目にも162手白中押しで勝利した。
 今大会は本戦対局を3番勝負で行い、新鋭棋士達により多くの実戦経験を提供できるようにした。
 優勝インタビューで金昇珍四段は「入段後初めて優勝できて嬉しいし、今大会を通じてたくさん成長することができた。最終目標は世界大会の優勝で、3年以内に世界的な棋士になりたい。」と抱負を語った。
 優勝した金昇珍四段は、韓国棋院の規定により五段に特別昇段した。
 一方、韓国移籍後初めて本戦に進出したスミレ三段は、準々決勝で嚴動虔(オム・ドンゴン)二段に破られ、姿を消した。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月4日 ]

「囲碁オリンピック」の応氏杯、韓国代表が確定!


写真:女子部の様子。

 韓昇周(ハン・スンジュ)九段、金眞輝(キム・ジンヒ)九段、洪性志(ホン・ソンジ)九段、金恩持(キム・ウンジ)九段が「囲碁オリンピック」応氏杯の本選チケットを手に入れた。
 2024年4月 3日、韓国棋院で行われた第10回応氏杯世界プロ囲碁選手権大会の国内選抜戦決勝で、韓昇周九段、金眞輝九段、洪性志九段がそれぞれ安成浚(アン・ソンジュン)九段、朴常鎭(パク・サンジン)七段、姜東潤(カン・トンユン)九段を破り、選抜戦を通過した。 金恩持九段は女子代表に選ばれた。 韓国女子ランキング2位の金恩持九段は、3位の金彩瑛(キム・チェヨン)八段と4位の呉侑珍(オ・ユジン)九段を連破した。女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段は準決勝で呉侑珍九段に破られ、姿を消した。 選抜戦を通過した4名は、応氏杯本選初進出となる。
 今期の応氏杯の本選には韓国13名、中国20名、日本11名、台湾9名、その他5名(米州2名、·欧州2名、·東南アジア1名)など合計58名が出場する。韓国は前期の優勝者申眞諝(シン・ジンソ)九段を始め、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段などシード9名と選抜戦通過者4名を合わせ13名が大会2連覇に挑む。 本選1回戦と2回戦は4月20日と21日にオンライン対局で行う予定。
 1988年に中華台北の大富豪應昌期氏が創設した応氏杯は應昌期氏が作った「応氏ルール」という特別なルールを使用する。応氏ルールはコミが8目で最後のダメも地になるのが特徴である。
 応氏杯の優勝賞金は単一大会では最高額の40万ドル(約6000万円)。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月29日 ]

スミレ三段など7名が利鵬杯本選進出!


写真:大会場の様子。

 新鋭最高棋士は誰がなるのか。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦予選が2024年3月25日と26日に韓国棋院で行われた。
 今大会の予選では2022年以後に入段した49名と最年少選手7名など56名が出場した。
 その結果、スミレ三段始め、金玧台(キム・ユンテ)四段と金昇珍(キム・スンジン)四段、嚴動虔(オム・ドンゴン)二段、李旻䄷(イ・ミンソク)初段、康材宇(カン・ジェウ)初段、趙相衍(チョウ・サンヨン)初段が本選チケットを手に入れた。
 韓国での活動名を仲邑菫からスミレに変更し、韓国移籍後初めて予選から出場したスミレ三段は「自分の力で本戦に進出することができてすごく嬉しい。目標はまず準々決勝で勝利すること。」と抱負を語った。
 本戦進出者7名は主催者シードで本戦から出場する金恩持(キム・ウンジ)九段と優勝を争う。本戦は毎ラウンド3番勝負で行い、対局後15分後に次の対局を行い、次のラウンドの進出者を決める。
 準々決勝は4月1日から4日まで行い、午後1時からK囲碁(囲碁専門放送局)で生放送される予定。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月20日 ]

仲邑菫三段、韓国移籍後初勝利!


写真:移籍後、初勝利した仲邑菫三段。

 仲邑菫三段が韓国移籍後初勝利を果たした。
 2024年3月13日、韓国棋院行われた第11回韓国プロ棋士協会リーグ6-2組で同い年の韓遒永(ハン・ジュヨン)初段に白中押しで勝利した。
 韓遒永初段は去年11月に「15歳以下院生プロ試験」を通じて入段した新鋭棋士で、「2024年囲碁国家代表常備軍」青少年代表に選抜され国家代表として活動している。
 仲邑菫三段は移籍後、いろいろな棋士と対局する事を希望し、現在137人のプロ棋士が参加している韓国プロ棋士協会リーグに申し込みした。
 韓国プロ棋士協会リーグは韓国棋院の棋士達に対局経験を提供し、棋力向上に役立つために作られたリーグで、仲邑菫三段は最後の組である6-2組に合流し、3月から6月まで19人のリーグ戦を消化する予定。
 仲邑菫三段は3月3日に第5期ソパルコサノル杯最高棋士決定戦でデビュー戦を行い、本格的な韓国活動を始めた。 ソパルコサノル杯では強者達に2回とも破られたが、韓国プロ棋士協会リーグを通じてデビュー戦を行ってから10日ぶりに初勝利を収めた。
 次の対局は3月15日の韓国プロ棋士協会リーグで、金成來(キム・ソンレ)六段を相手に2勝目に挑む。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月12日 ]

朴廷桓九段、韓国棋院選手権戦2連覇達成!


写真:最終戦の終局の様子。

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段を破って韓国棋院選手権戦2連覇を達成した。
 2024年3月6日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦の決勝5番勝負最終局で朴廷桓九段が偰玹準九段に164手白中押し勝ち、総合成績3勝2敗で優勝を果たした。
 優勝インタビューで、朴廷桓九段は「最終局まで来て体力的にもメンタル的にも厳しかったが、最終局は満足できる内容で勝てたので嬉しい。今大会の優勝が今年活躍できるきっかけになりそう。 一つの大会で2連覇した記憶があまりないが、韓国棋院選手権戦は私とよく合う棋戦のようで、 3連覇に挑みたい。」と抱負を語った。
 朴廷桓九段は2022年4月に行われた第23期マキシムコーヒー杯入神最強戦優勝以来、1年11か月ぶりに国内棋戦優勝カップを手に入れた。
 一方、初優勝に挑んだ偰玹準九段は、朴廷桓九段の壁を越えられず準優勝となった。
 第1期は牛膝鳳爪韓国棋院選手権戦で開かれた今大会は、名称を変えて第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦として行われた。
 持ち時間90分、秒読み40秒3回で行われた第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦は株式会社インフォベールが主催した。5六七関節タイミングは株式会社インフォベールの主力商品の商品名である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月6日 ]

仲邑菫三段、韓国移籍後初手合は黒星


写真:対局の様子。

 3月から韓国棋院の「客員棋士」として活動する事になった仲邑菫三段が韓国移籍後初の公式手合を行った。
 2024年3月3日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第5期ソパルコサノル最高棋士決定戦本戦リーグの第1局目で仲邑菫三段が李昌錫 (イ・チャンソク)九段に220手黒中押しで負けた。
 仲邑菫三段の初対局として注目を集めていたこの対局は、序盤から押されていた仲邑三段にヨセの段階で逆転のチャンスがあったが上手く掴むことができず、残念な結果となった。
 局後インタビューで仲邑菫三段は「今日はすごく緊張しながら打った。負けたが内容が良かったので、後悔はしていない。現在韓国女流ランキング15位ぐらいだと思うが、努力して年末までには2位になりたい。」と抱負を語った。
 一方、対局した李昌錫九段は「今日打ってみて仲邑菫三段の強さを感じた。韓国に来たことを歓迎するし、強い棋士とたくさん打ってどんどん成長してほしい。」と励ました。
 仲邑菫三段の韓国移籍は、日本では爆発的な関心を示している。この日も多くの日本メディアの取材陣が現場を訪れた。
 仲邑菫三段の第2戦目は3月11日に行う予定で相手は朴廷桓(パク・ジョンファン)九段である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月27日 ]

農心辛ラーメン杯、今回も申眞諝九段の活躍で韓国が4連覇達成!


写真:表彰式の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段の6連勝で、4年連続で韓国が優勝カップを手にした。
 2024年2月23日、中国上海にあるグランドホテルで行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦最終局で、韓国の申眞諝九段が中国の辜梓豪九段に249手黒中押しで勝利した。これで申眞諝九段は自分の手で4大会連続、韓国の優勝を決めた。
 今大会での申眞諝九段の活躍は凄かった。韓国は偰玹準(ソル・ヒョンジュン)八段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段まで負けが続き、主将の申眞諝九段が出るまで1勝もできなかった。
 申眞諝九段はまず謝爾豪九段の7連勝を止め、日本の井山裕太九段に勝利、中国の趙晨宇 九段、柯潔 九段、丁浩 九段と辜梓豪九段を連破し6連勝で優勝を決めた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「大事な対局に勝利できて嬉しいし、1局目を打つ時は遠い道と思っていたが、6連勝できて光栄です。最終局は優勝を意識してしまい、ミスが多かった。優勝できて嬉しい。」と語った。
 最終局では申眞諝九段が勝ちを決め、韓国は通算16回目の優勝に成功した。中国が準優勝で日本は3位。
 申眞諝九段は4年前の大会から連勝を始め、農心辛ラーメン杯で16連勝を記録している。持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月21日 ]

韓友賑九段、楊口郡国土正中央杯2連覇達成!


写真:表彰式の様子。

 韓友賑(ハン・ウジン)九段が楊口郡国土正中央杯で2連覇を果たした。
 2024年2月18日、韓国江原道楊口郡にある楊口樹木園で行われた「2024楊口郡国土正中央杯ミレニアム天元戦」の決勝で韓友賑九段が白現宇(べク・ヒョンウ)五段に175手黒中押しで勝利した。
 天元戦の決勝で1手目を天元から始めた韓友賑九段は序盤から主導権を奪い、最後まで勝ち切ることに成功した。
 去年の大会で優勝し今大会では本戦から出場した韓友賑九段は、任敬讚(イム・ギョンチャン)二段と金丞求(キム・スング)二段、文敏鍾(ムン・ミンジョン)八段を連破し、決勝では白現宇五段を破って大会2連覇に成功した。
 優勝インタビューで韓友賑九段は「今年成績があまり良くなく、期待もあまりしていなかったが優勝できて嬉しい。天元戦なので、初手を天元に打つのは意味があるかなと思って用意していた。去年も天元戦を優勝してから成績が上がったので、今年もこの優勝をきっかけにしてもっと良い成績を取りたい。」と抱負を語った。
 一方、決勝まで進み、初優勝に挑んだ白現宇五段は、最後に韓友賑九段の壁を越えられず準優勝となった。
 2000年以降生まれの73名のプロ棋士が参加した「2024楊口郡国土正中央杯ミレニアム天元戦」は楊口郡が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月16日 ]

レジェンドリーグのYes聞慶、チャンピオンカップ初優勝!


写真:表彰式の様子。

 Yes聞慶がレジェンドリーグの優勝チームとしては初めて、チャンピオンズカップで優勝を果たした。
 2024年2月15日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「デバン建設杯2024レジェンドvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」でYes聞慶がH2 DREAM三陟を2勝0敗で破り、初優勝を飾った。
 Yes聞慶の金日煥(キム・イルファン)九段が趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段に勝利すると、Yes聞慶の日本助っ人、中根直行九段が金彩瑛(キム・チェヨン)八段に勝利しチームの優勝を決めた。
 2018年から始まった大会で、勝利なし6連敗を記録していたレジェンドチームは、Yes聞慶の勝利で初めて優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで中根直行九段は「対局前に金彩瑛八段の碁をたくさん研究していた。最後まで難しい碁だったが、運が良く勝つことができた。チームメートの金日煥九段が強いので、心配することなく気楽に打てました。」と語った。
 持ち時間20分、秒読み40秒3回で行われた「デバン建設杯2024レジェンドvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」は、レジェンドリーグチャンピオンの完全勝利、初めての優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月7日 ]

朴鍵昊八段、クラウンヘテ杯優勝で初タイトル獲得!


写真:朴鍵昊八段の対局の様子。

 朴鍵昊(パク・ゴンホ)八段がクラウンヘテ杯で優勝し、入段後初めてタイトルを獲得した。
 2024年2月7日、囲碁テレビスタジオで行われた2023クラウンヘテ杯3番勝負の最終局で朴鍵昊八段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)八段に250手白中押し勝ちを収め、総合成績2勝1敗で優勝を果たした。
 5日に行われた第1局目に169手黒中押しで勝利を収めていた朴鍵昊八段は6日に行われた第2局目では253手白中押し負けし、同点を許した。
 1勝1敗で行われた最終局は中盤までは良い勝負の流れだったが中盤から朴鍵昊八段が力を発揮、最後まで勝ち切ることができた。前期大会の決勝で申旻埈(シン・ミンジュン)九段に2勝0敗で破られた朴鍵昊八段は、今年は見事に優勝を飾った。
 優勝インタビューで朴鍵昊八段は「最終局まで行き、難しい決勝戦だったが優勝できてすごく嬉しい。クラウンヘテ杯のおかげで自分も成長できました。自分にとってはありがたい大会です」と語った。
 今回が大会に参加できる最後の年だった朴鍵昊八段は、優勝で今大会を卒業した。
 2023クラウンヘテ杯はクラウンヘテが主催し、25歳以下のプロ棋士74名が参加した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月1日 ]

申眞諝九段、LG杯通算3回目の優勝!


写真:最終局目の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がLG杯通算3回目の優勝を果たした。
 2024年1月31日、韓国棋院で行われた第28回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負の第2局で申眞諝九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段に229手黒中押しで勝利した。
 29日に行われた第1局目でも勝利を収めていた申眞諝九段は第2局目でも勝利し、総合成績2勝0敗で優勝を決めた。
 LG杯決勝直前までに35勝7敗で卞相壹九段にリードしていた申眞諝九段は、2勝を追加し37勝7敗で更に差を広げた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「去年の世界大会の成績には満足できなかったので、優勝できて嬉しい。LG杯が無ければ私もこの場にいなかったかもしれない。深い縁があるLG杯でこれからも頑張りたい。」と抱負を語った。
 申眞諝九段は今大会の優勝で世界大会の優勝回数を6に増やした。
 一方、2度目の世界大会の優勝に挑んだ卞相壹九段は今回も申眞諝九段の壁を越えられず準優勝となった。
 今までLG杯は韓国が13回、中国が12回、日本が2回、中華台北が1回優勝を記録している。
 持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月25日 ]

韓国ランキング1位の申眞諝九段と2位の卞相壹九段、LG杯優勝を争う


写真:LG杯決勝進出者の二人。

 韓国ランキング1位と2位がLG杯決勝の舞台で戦う。
 第28回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負が1月29日から韓国棋院で行われる。
 決勝には韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と2位の卞相壹(ビャン・サンイル)が上がっている。
 申眞諝九段は中国の李軒豪九段、辜梓豪九段と柯潔九段を連破して決勝進出を、卞相壹(ビャン・サンイル)九段は日本の 余正麒八段、中国の王星昊九段とミ昱廷九段を破って決勝進出に成功した。
 申眞諝九段は「今回のLG杯に多くのことをかけた。」と話し、今大会優勝への熱望を見せた。24期(2020年)と26期(2022年)の大会で優勝した申眞諝九段は通算3回目の優勝に挑む。
 一方、卞相壹九段は「LG杯の決勝舞台に初めて上がったので、最善を尽くして良い姿を見せたい。」と抱負を語った。
 二人の対戦成績は最近13連勝を含め35勝7敗で申眞諝九段が大幅にリードしている。
 今までLG杯は韓国と中国が12回ずつ、日本が2回、中華台北が1回優勝を記録している。
 持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月17日 ]

MVP申眞諝、49か月連続で韓国ランキング1位!


写真:申眞諝九段。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が2024年初のランキングでも1位を記録、49か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
 去年12月の1ヶ月間、申眞諝九段はLG杯の決勝に進出、第46期名人戦では2年ぶりに名人タイトルを取り戻すなど6勝2敗を記録した。12月28日に行われた囲碁大賞では一年間で最高の活躍を見せた棋士に与えられる最優秀棋士賞(MVP)を受賞すると同時に、人気棋士賞、特別記録賞、最多勝、勝率、連勝賞など、6冠王を記録した。
 囲碁大賞で優秀棋士賞を受賞した卞相壹(ビャン・サンイル)九段は2023年1月以来1年ぶりに2位に復旧した。12月に9勝3敗を記録した卞相壹九段は申眞諝九段と共にLG杯決勝進出を果たした。
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は2位から3位に、申旻埈(シン・ミンジュン)九段と金明訓(キム・ミョンフン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段は先月と順位の変化なく4位から6位まで席を守った。
 洪性志(ホン・ソンジ)九段は先月より三つ上がって7位、金志錫(キム・ジソク)九段は一つ上がって8位、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段は一つ下がって9位、安成浚(アン・ソンジュン)は三つ下がって10位となった。
 100位圏内では金相天(キム・サンチョン)五段が113位から96位まで順位を上げた。
 女子棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が21位、金恩持(キム・ウンジ)七段は69位を、金彩瑛(キム・チェヨン)七段が73位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。

2023年10月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10392点)
2位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9910点)
3位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段((9904点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9863点)
5位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9771点)
6位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9747点)
7位:洪性志(ホン・ソンジ)九段(9688点)
8位:金志錫(キム・ジソク)九段(9686点)
9位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9676点)
10位:安成浚(アン・ソンジュン)(9629点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月10日 ]

最高の“天才少女”は金恩持九段!


写真:表彰式の様子。

 金恩持(キム・ウンジ)九段が韓・日・中天才少女三国志で優勝を果たした。
 2024年1月4日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「韓・日・中天才少女三国志」決勝で、金恩持九段が呉依銘五段に181手黒中押しで勝利し、頂点に立った。
 3日に行われた2回戦で、日本の仲邑菫三段を破って決勝に進出した金恩持九段は、決勝でも呉依銘五段に勝利し韓・日・中の中で最高の“天才少女”となった。
 1月2日から始まった「韓・日・中天才少女三国志」は呉依銘五段が第1回戦で、金恩持九段が第2回戦でそれぞれ仲邑菫三段に勝利し決勝で優勝を争った。
 優勝インタビューで金恩持九段は「今大会を開いてくださった、サイバーオーロに感謝の気持ちを伝えたい。今大会を通じて、仲邑菫三段の成長を感じ、呉依銘五段とはこれからも良いライバルになりそう。今年の良い出だしとなったので、去年より頑張りたい」と抱負を語った。
 韓国棋院とサイバーオーロが主催し、囲碁テレビの新年特集で行われた「「韓・日・中天才少女三国志」」は全ての対局は囲碁テレビで生放送された。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月3日 ]

崔精九段、女流国手戦通算6回目の優勝!


写真:表彰式の様子。

 崔精九段が女流国手戦通算6回目の優勝を果たした。
 2023年12月22日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第28期ハリム杯プロ女流国手戦決勝3番勝負の最終局で、崔精九段が金彩瑛(キム・チェヨン)八段に235手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で大会2連覇を果たした。
 14日に行われた第1局に187手黒中押しで勝利を収めていた崔精九段は、15日の第2局目には209手白中押し負けで破られたが、最終局で勝利し、6個目の優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで崔精九段は「今日は2023年の最終局だったので勝ちたい気持ちが強かった。数日前に女流棋聖戦で負けて辛かったが、勝つことができて嬉しく思います。今年も応援してくださった方々に感謝し、来年はさらに良い姿を見せたい。」と抱負を語った。
 崔精九段は22期大会で初めて決勝に進出してから、今大会まで7年連続で決勝の舞台で戦っている。
 一方、金彩瑛八段は最終局までに持ち込んだが、今回も崔精九段壁を越えられず準優勝となった。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第28期ハリム杯プロ女流国手戦は、韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

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