韓国囲碁ニュース

韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2023年12月25日 ]

金恩持八段、女流棋聖戦で崔精九段を破って優勝!


写真:終局後の様子。

 「天才少女」金恩持(キム・ウンジ)八段が「囲碁女帝」崔精(チェ・ジョン)九段を破って女流棋聖戦初優勝を果たした。
 2023年12月19日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第7回海成女流棋聖戦決勝3番勝負の最終局で、金恩持八段が崔精九段に250手白中押し勝ち、総合成績2勝1敗で頂点に立った。
 金恩持八段は12日に行われた第1局で252手黒番中押し負けと不安な出だしとなったが、18日行われた第2局目に231手白2目半勝ちで反撃に成功、次の日に行われた最終局でも勝利を収めて、逆転優勝を決めた。
 金恩持八段は優勝インタビューで「今大会は全般的に運が良かった。崔精九段に勝って優勝できたのはすごく嬉しい。これからも努力する姿を見せたい」と語った。
 女流棋聖戦のタイトル獲得となった金恩持八段は、九段に特別昇段した。16歳の九段は最年少記録。
 8月31日の開幕式と共に始まった第7回海成女流棋聖戦は、韓国女流プロ棋士46名とアマ先発戦を通過したアマ4名が参加し、金恩持八段の優勝で幕を閉じた。
 第7回海成女流棋聖戦は海成グループが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年12月19日 ]

申眞諝九段、2年ぶりに名人戦で優勝!


写真:決勝戦の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段を破り、名人タイトルを獲得した。
 2023年12月16日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第46期SG杯韓国日報名人戦の決勝3番勝負の第2局で申眞諝九段が卞相壹九段に231手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝を果たした。
 15日に同じ場所で行われた第1局でも136手白中押し勝ちで勝利を収めていた申眞諝九段は、第2局でも勝利し、2年ぶりに名人になった。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「本来、敗者復活戦は要らないと思っていたが、今回敗者復活戦で復活したので、敗者復活戦への考えが変わった。もう一度名人になることができてすごく気分が良いです」と語った。
 今日の勝利で国内棋戦7冠王になった申眞諝九段は、現在卞相壹九段に12連勝を記録、対戦成績は34勝7敗で大幅にリードしている。
 韓国棋戦中では一番長い歴史を持っている名人戦だが、通算13回優勝を記録した李昌鎬(イ・チャンホ)九段を始め、たった10名のみが名人戦で優勝を収めている。
 一方、2年前も決勝で申眞諝九段に破られ11番目の名人にはなれなかった卞相壹九段は今年も申眞諝九段に破られ準優勝となった。
 申眞諝九段と卞相壹九段は来年2月に行うLG杯決勝で再び対決する。
 第45期SG杯韓国日報名人戦はSGグループが主催し、本戦全ての対局はK囲碁で生放送された。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年12月14日 ]

Yes聞慶、創立初年度で統合優勝!


写真:表彰式の様子。

 正規リーグ1位のYes聞慶がチャンピオン決定戦でも勝利し、統合優勝を飾った。
 2023年12月9日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「2023ソパルコサノル杯レジェンド囲碁リーグ」チャンピオン決定戦最終戦でYes聞慶が議政府幸福特別市に2勝1敗で勝利、総合成績2勝1敗でチャンピオンになった。
 Yes聞慶の金日煥(キム・イルファン)九段が議政府幸福特別市の金東燁(キム・ドンヨップ)九段に勝利すると、議政府幸福特別市の劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段がYes聞慶の日本助っ人、中根直行九段に勝利し、これで成績はお互い1勝1敗に。決勝局となった第3局目で、姜勳(カン・フン)九段が車敏洙(チャ・ミンス)六段に勝利し、Yes聞慶が今年のチャンピオンになった。
 優勝インタビューで梁相國(ヤン・サング)監督(韓国棋院プロ九段)は「いつも応援してくださる聞慶市民に感謝している。今年が監督8年目だが、やっと優勝できてとても嬉しい。」と語った。
 一方、劉昌赫九段の活躍で創立後に初めてチャンピオン決定戦まで進出した議政府幸福特別市は最後にYes聞慶に破られ準優勝となった。
 Yes聞慶の優勝で幕を閉じた「2023ソパルコサノル杯レジェンド囲碁リーグ」は韓国棋院と株式会社インフォベールが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年12月6日 ]

崔精九段、呉清源杯通算3回目の優勝!


写真:終局後の様子。

 崔精(チェ・ジョン)九段が日本の藤澤里菜六段を破って呉清源杯通算3回目の優勝を果たした。
 2023年12月3日に中国の福州にある呉清源会館で行われた第6回呉清源杯世界女流囲碁大会決勝3番勝負の第2局目で、崔精九段が藤澤里菜六段に158手白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で呉清源杯優勝カップを手に入れた。
 崔精九段は前日行われた第1局目でも163手黒中押しで勝利を収めていた。
 優勝インタビューで崔精九段は「今年最後の世界大会を優勝で終えることができてすごく嬉しい。応援してくださったファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたい。来年は健康面にも気をつけて、楽しく囲碁を打つのが目標。」と話した。
 本戦16戦から参加した崔精九段は中国の呉依銘五段、日本の上野愛咲美四段、中国の方若曦五段を破って決勝に進出し、決勝では藤澤里菜六段に勝利して優勝を決めた。
 一方、日本の女流本因坊の藤澤里菜六段は李小溪四段、王晨星五段、於之瑩七段、周泓余七段など中国の棋士を連破して初めて世界大会決勝まで進出したが、最後に崔精九段の壁を越えられず準優勝となった。
 第6回呉清源杯世界女流囲碁大会は中国囲碁協会と福州囲碁協会、福州人民政府が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年11月29日 ]

中国の丁浩九段、三星火災杯初優勝


写真:優勝後インタビューの様子。

 中国の丁浩九段が同じ中国の謝爾豪九段を破って三星火災杯の優勝カップを手に入れた。
 2023年11月28日、韓国高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた2023三星火災杯世界囲碁マスターズの決勝3番勝負の最終局で、丁浩九段が謝爾豪九段に300手黒中押しで勝利し、総合成績2勝1敗で優勝を果たした。
 三星火災杯で初参加した丁浩九段は本戦1回戦から洪性志(ホン・ソンジ)九段、金昇珍(キム・スンジン)四段、金明訓(キム・ミョンフン)九段と朴廷桓(パク・ジョンファン)九段など韓国棋士4人を連破し、決勝に進出した。
 優勝インタビューで丁浩九段は「大会中に体調があまり良くなかったので、優勝は予想しなかった。今回の優勝は運が良かった。これからもさらに実力を伸ばしてまた優勝が出来るように頑張りたい。」と抱負を語った。
 今年2月にLG杯で優勝した丁浩九段は今回の優勝で世界大会2冠王になった。
 一方、5年ぶりに世界大会の決勝に進出した謝爾豪九段は準優勝で大会を終えた。
 今大会が28回目である三星火災杯は主催国の韓国が14回、今回優勝した中国が12回、日本が2回優勝を記録している。
 2023三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年11月22日 ]

三星火災杯、韓国は3人が準々決勝進出!


写真:準々決勝の組み合わせ。

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と金明訓(キム・ミョンフン)九段が中国の檀嘯九段と黄雲嵩九段に勝利し、準々決勝進出を決めた。
 2023年11月20日、韓国高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた2023三星火災杯世界囲碁マスターズの本選16強戦二日目で、朴廷桓九段は檀嘯九段に193手黒中押しで勝利した。続いて金明訓九段も黄雲嵩九段に315手白半目勝ちした。
 一方、金ヌリ(キム・ヌリ)四段は中国の連笑九段に破られ姿を消した。韓雄奎(ハン・ウンギュウ)九段も中国の謝爾豪九段の壁を越えられなかった。
 これで韓国選手は前日に中華台北の許皓鋐九段を破った申眞諝(シン・ジンソ)九段を含めて3人が準々決勝進出を果たした。中国は辜梓豪九段、許嘉陽九段、丁浩九段、連笑九段、謝爾豪九段など5人が進出している。
 対局直後には準々決勝の組み合わせが行われた。準々決勝は21日と22日、二日で分けて行われる。
 組み合わせの結果、21日は朴廷桓と連笑九段、辜梓豪九段と許嘉陽九段、22日は申眞諝九段と謝爾豪九段、金明訓九段が丁浩九段九段と対局することになった。
 2023三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催している。
 ちなみに昨年の大会決勝では、申眞諝九段が崔精(チェ・ジョン)九段を2勝0敗で破って優勝している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年11月16日 ]

H2 DREAM三陟、女子囲碁リーグでチャンピオンに


写真:表彰式の様子。

 正規リーグ1位のH2 DREAM三陟がチャンピオン決定戦でも勝利し、今年女子囲碁リーグのチャンピオンになった。
 2023年11月10日、韓国棋院囲碁テレビスタジオ行われた2023NH農協銀行韓国女子囲碁リーグチャンピオン決定戦最終戦でH2 DREAM三陟がポスコヒューチャーMに2勝0敗で勝利した。
 1回戦に続き最終戦で勝利したH2 DREAM三陟は、総合成績2勝1敗で2021シーズン以来2年ぶりに頂点に立った。通算2回目の優勝は女子囲碁リーグ史上初めて。
 H2 DREAM三陟は主将金彩瑛(キム・チェヨン)八段がポスコヒューチャーMの朴泰姬(パク・テヒ)三段に勝利すると、金恩善(キム・ウンソン)六段が金京垠(キム・ギョンウン)四段に勝利し、優勝を決めた。
 優勝インタビューで金彩瑛八段は「今年が同じチームで戦える最後の年だったので(韓国女子囲碁リーグは同じメンバーで参加できるのは3年まで)、初優勝よりはるかに嬉しい。」と喜びの気持ちを伝えた。
 一方、正規リーグ2位のポスコヒューチャーMはプレーオフでソウル富光薬品を破って6年ぶりにチャンピオン決定戦に進出したが、H2 DREAM三陟に負けて準優勝でシーズンを終えた。
 2023年韓国女子囲碁リーグは農協銀行が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年11月8日 ]

申眞諝九段、史上初年間100勝達成!


写真:100勝を達成した申眞諝九段。

 韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段が韓国プロ棋士史上初の年間100勝を達成し、年間最多勝記録を更新した。
 2023年11月3日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第46期SG杯韓国日報名人戦敗者復活戦の第4回戦で、申眞諝九段が金恩持(キム・ウンジ)七段に213手黒中押しで勝利、2023年100回目の勝利を飾った。
 1月2日に行われた第24期マキシムコーヒー杯入神最強戦(九段の別称)本戦1回戦で李志賢(イ・ジヒョン)九段を相手に今年初勝利を収めた申眞諝九段は、今年100勝12敗、勝率89.12%を記録している。
 大記録を達成した申眞諝九段は「今年は対局が多くて100勝までできた。まだ大事な大会が残っているので、最後まで良い成績を収めることができるように頑張りたい。」と抱負を語った。
 申眞諝九段は引き続き年間最多勝記録更新に挑む。2023年が2か月ほど残っている時点で100勝超えた申眞諝九段はこのまま進むと115~120勝のペースとなる。申眞諝九段は11月6日から行う中国の甲級リーグで101勝目に挑む予定。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年10月31日 ]

アジア競技大会 パラリンピックで韓国が金メダル獲得!


写真:表彰式の様子。

 韓国がアジア競技大会パラリンピック囲碁男子個人戦で金メダルと銅メダルを獲得した。
 2023年10月23日、中国杭州の杭州棋院国際交流センターで行われた第4回アジア競技大会パラリンピック囲碁種目男子個人戦第5ラウンドで、韓国のキム・ドンハン選手が中華台北のYAN Jeng-chi選手を破り、総合成績5戦全勝で金メダルを獲得した。
 局後インタビューでキム・ドンハン選手は「二度とない機会だと思って一生懸命準備した。結果に繋がってすごく嬉しい。」と語った。一方、キム・ドンハン選手と共に参加した韓国のイム・ヨンシク選手は最終局で中華台北KOU Shan-wen選手に破られたが、総合成績3勝2敗で銅メダルを獲得した。
 10月23日から三日間行われた囲碁男子個人戦は韓国、中国、中華台北、タイ、モンゴルなど5か国9名が参加し、スイスリーグ方式で優勝者を決めた。
 韓国はキム・ドンハン選手とイム・ヨンシク選手の活躍で金メダルと銅メダル、中国のXie Haitao選手が銀メダルを手に入れた。
 第4回アジア競技大会パラリンピック囲碁種目は今年で初めて行い、中国ルールで行った。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年10月24日 ]

韓国、卞相壹九段も敗退し、農心辛ラーメン杯の第1ラウンドを全敗で終える


写真:終局後の様子。

 卞相壹(ビャン・サンイル)九段が中国の謝爾豪九段に246手白半目負けし、韓国は成果なく、1ラウンドを0勝2敗で終えた。
 2023年10月19日、中国の北京にある「駐華韓国文化院」で行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第3局目で、韓国の2番手の卞相壹九段は謝爾豪九段に破られた。
 第16回、第23回、第24回の大会に続き4回目の本戦出場でまだ勝ち星を収めたことがない卞相壹九段は、今回も1勝をあげることができなかった。
 一方、卞相壹九段に勝利した謝爾豪九段は、次の日の20日に行われた第4局目でも日本の芝野虎丸九段に勝利した。
 中国は第1ラウンドでチームの先鋒として出場した謝爾豪九段が3連勝を記録し、好調な滑り出しとなった。続いて日本は1勝2敗、韓国は2敗を記録した。
 韓・中戦で行われる第5局に韓国からは元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段が謝爾豪九段の連勝を阻むため、対局する予定。元晟溱九段と謝爾豪九段の対戦成績は、謝爾豪九段が1勝0敗でリードしている。
 第5局から第9局まで行われる第2ラウンドは11月30日から韓国の釜山で行われる予定。
 韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国15回、中国8回、日本1回である。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年10月20日 ]

H2 DREAM三陟、正規リーグ優勝でチャンピオン決定戦へ!


写真:正規リーグ最終戦の様子。

 H2 DREAM三陟が正規リーグ1位でチャンピオン決定戦チケットを手に入れた。
 2023年10月19日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2023NH農協銀行韓国女子囲碁リーグ第14ラウンド最終戦で、H2 DREAM三陟がソウル富光薬品に3勝0敗で勝利した。
 H2 DREAM三陟は金彩瑛(キム・チェヨン)八段がソウル富光薬品の許瑞玹(ホ・ソヒョン)四段との主将対決勝利を始め、趙恵連(チョ・ヘヨン)九段が中国から参加した呉依銘五段に勝利、金恩善(キム・ウンソン)六段も鄭有珍(チョン・ユジン)を破り、チームの勝利を決めた。
 今年三陟海上ケーブルカーからH2 DREAM三陟にチームを変更したH2 DREAM三陟は、正規リーグで10勝4敗の成績で1位を記録、チャンピオン決定戦進出を果たした。
 H2 DREAM三陟は2年前も今年と同じメンバーで統合優勝を収めた。
 一方、ソウル富光薬品は最終戦を0勝3 敗で破られたが7勝7敗で正規リーグ4位になり、準プレーオフに進出することができた。
 今年7月から始まった韓国女子囲碁リーグは、1位H2 DREAM三陟、2位ポスコヒューチャーM、3位西帰浦七十里、4位ソウル富光薬品の順で正規リーグを終えた。
 女子囲碁リーグのチャンピオンを決めるポストシーズンは3位西帰浦七十里と4位ソウル富光薬品対決で10月25日から始まる予定。
 2023年韓国女子囲碁リーグは農協銀行が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年10月10日 ]

申眞諝九段、46か月連続で韓国1位!


写真:韓国ランキング1位の申眞諝九段。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が10月ランキングでも1位になり、46か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
9月に申眞諝九段は第6期竜星戦優勝、第19回アジア競技大会の男子個人戦では銅メダルを獲得するなど14勝2敗を記録した。
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は9勝2敗で2位を守った。卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段も先月と順位の変化なく3位から5位まで席を守った。
30代の姜東潤(カン・トンユン)九段と金志錫(キム・ジソク)九段は一つずつ上がって6位と7位でベテランの力を見せた。同じく30代の元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段は6位から8位に下がった。安成浚(アン・ソンジュン)九段と洪性志(ホン・ソンジ)九段は先月と同じく9位と10位を守った。
100位圏内では嚴動虔(ヨム・ドンゴン)初段が98位から89位まで、崔明勳(チェ・ミョンフン)九段が107位から98位まで順位を上げた。
そして、第11期河燦錫国手杯英才囲碁大会の優勝者、朴只玹(パク・ジヒョン)五段は9月の1ヵ月間71点で最も多くの点数を獲得し、67位から63位に上がった。
女子棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が先月と同じく17位を、金恩持(キム・ウンジ)七段は71位を、吳侑珍(オ・ユジン)九段は78位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。

2023年10月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10410点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9951点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9838点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9843点)
5位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9786点)
6位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9748点)
7位:金志錫(キム・ジソク)九段(9746点)
8位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9735点)
9位:安成浚(アン・ソンジュン)(9727点)
10位:洪性志(ホン・ソンジ)九段(9670点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年10月4日 ]

韓国、アジア競技大会の男子団体戦で金メダル獲得!


写真:表彰式の様子。

 韓国がアジア競技大会男子団体戦で金メダルを獲得した。
 2023年10月3日、中国杭州の杭州棋院国際交流センターで行われた第19回アジア競技大会囲碁種目男子団体戦の決勝で、韓国が中国に4勝1敗で勝利、金メダルを獲得した。
 5人団体戦で行われた決勝で卞相壹(ビャン・サンイル)九段が李欽誠九段に破られたが、申眞諝(シン・ジンソ)九段が楊鼎新九段に、申旻埈(シン・ミンジュン)九段が柯潔九段に、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が羋昱廷九段に、金明訓(キム・ミョンフン)九段が趙晨宇九段に勝利し、総合成績4勝1敗で勝利し金メダルを手に入れた。
 一方、午前中に行われた女子団体戦決勝では韓国が中国に1勝2敗で破られ銀メダルとなった。
 韓国は2010年に中国の広州で行われた第16回アジア競技大会以来、13年ぶりに囲碁が正式種目になった今大会で、金メダル1個(男子団体戦)、銀メダル1個(女子団体戦)、銅メダル1個(男子個人戦)ずつ計3個のメダルを獲得し、今大会を終えた。
 中国は金メダル(女子団体戦)1個と銀メダル2個(男子個人戦と男子団体戦)、日本は銅メダル2個(男子団体戦と女子団体戦)、中華台北は金メダル1個(男子個人戦)を獲得した。第19回アジア競技大会囲碁種目は持ち時間1時間半秒読み30秒3回、中国ルールで行った。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年9月29日 ]

申眞諝九段、アジア競技大会で銅メダル獲得


写真:表彰式の様子。
左が銀メダルの柯洁九段、中央が金メダルの許皓鋐九段、右が申眞諝九段。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がアジア競技大会男子個人戦で銅メダルを獲得した。
 2023年9月28日、中国杭州の杭州棋院チェスホールで行われた第19回アジア競技大会囲碁種目 男子個人戦 3位決定戦で日本の一力遼九段に135手黒中押しで勝利、銅メダルを獲得した。
 局後インタビューで申眞諝九段は「準決勝で負けてしまい、期待に答えられなくて申し訳ない。団体戦では全ての力を尽くして良い結果が残せるように努力する。」と語った。
 韓国のランキング1位の申眞諝九段とランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が参加し、期待を集めた韓国チームだったが、銅メダルで男子個人戦を終えた。
 一方、今大会囲碁種目の初の金メダルは中華台北の許皓鋐九段が手に入れた。
 準々決勝と準決勝で朴廷桓九段と申眞諝九段を連破した許皓鋐九段は、決勝では中国の柯洁九段に勝利し、表彰式で一番高い所に立つことができた。
 9月24日から五日間行われた男子個人戦は中華台北の許皓鋐九段が金メダル、中国の柯洁九段が銀メダル、韓国の申眞諝九段が銅メダルで幕を閉じた。
 9月29日から10月3日までは男子団体戦と女子団体戦が行われる。
 第19回アジア競技大会囲碁種目は持ち時間1時間30分、秒読み30秒3回、中国ルールで行っている。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年9月20日 ]

文敏鍾六段、利鵬杯優勝!


写真:表彰式の様子。(左:金奇彦、右:文敏鍾)

 文敏鍾(ムン・ミンジョン)六段が金奇彦(キム・ギオン)初段に勝利し、利鵬杯優勝カップを手に入れた。
 2023年9月18日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第4期利鵬杯新鋭最高位戦決勝で文敏鍾六段が金奇彦初段に224手白中押しで勝利した。
 第1期大会の決勝で文儒彬(ムン・ユビン)三段に敗退した文敏鍾六段は、4度目の挑戦で初めて優勝することができた。文敏鍾六段の今大会参加資格は今年が最後。
 2017年英才プロ試験で入段した文敏鍾六段は、河燦錫国手杯英才囲碁大会で2回優勝するなど、2020年日本主催の第8回グロービス杯世界囲碁U-20、2021年第6期未来の星新鋭最強戦を合わせて新鋭大会だけで通算5回の優勝を果たしている。
 優勝インタビューで文敏鍾六段は「今日の碁は中盤まで難しい碁でしたが、最後にうまく仕留めることができました。予選から内容がよくなかったので、優勝はあまり期待しなかったが、優勝できて嬉しい。」と語った。
 一方、中国生まれの金奇彦初段は10歳の時に囲碁の勉強のために家族とともに韓国に渡り、去年12月に英才プロ試験で入段した15歳の新初段。最後に文敏鍾六段に敗退し準優勝となったが、權孝珍(クォン・ヒョジン)六段に勝利するなど5連勝で大活躍を見せた。
 2020年以降の入段者56名と、2019年より前の入段者の若手8名が参加した第4期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年9月14日 ]

趙漢乘九段、2年連続で紳士チームに優勝カップをもたらす


写真:最終局の終局後の様子。

 趙漢乘(チョウ・ハンスン)九段が最終局で崔精(チェ・ジョン)九段を破り、紳士チームの優勝を決めた。
 2023年9月13日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第17期GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦の最終局で、趙漢乘九段が崔精九段に226手白中押し勝ちで勝利した。
 前回大会の最終局でも崔精九段に勝利した趙漢乘九段は2年連続で紳士チームに優勝カップをもたらした。
 去年に続き今年も主催者シードで紳士チーム合流した趙漢乘九段は優勝インタビューで、「あまり期待してなかったのに優勝できて嬉しい。年々紳士チームが不利になってきたので紳士チームを応援してくださる方も多く、そのおかげで勝つことができたと思う。」と語った。
 白大鉉(ペク・デヒョン)九段、崔明勳(チェ・ミョンフン)九段、李昌鎬(イ・チャンホ)九段を連破し、勝負を最終局まで持ち込んだ崔精九段は、最後には趙漢乘九段の壁を越えられず準優勝となった。
 今回紳士チームの勝利で通算成績は紳士チームの8勝9敗となった。
 株式会社GGオークションが主催する第17回GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦は、40歳以上の男性棋士と女流棋士(年齢制限なし)が12名ずつでチームを組み、連勝対抗戦で行われる。持ち時間は20分で秒読み60秒5回。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年9月6日 ]

李昌鎬九段、13年ぶりにタイトル獲得!


写真:表彰式の様子。

 蔚山廣域市杯で李昌鎬(イ・チャンホ)九段が優勝を果たした。
 2023年9月3日、蔚山廣域市南区ホテルシンラステイで行われた2023蔚山廣域市杯全国囲碁大会プロシニア最強戦の決勝で、李昌鎬九段が崔明勳(チェ・ミョンフン)九段に290手黒10目半勝ち、今大会初代チャンプになった。
 優勝インタビューで李昌鎬九段は「対局の内容は全般的に良くなかったが、優勝できたのは嬉しい。大会を開催してくださった蔚山廣域市に感謝の気持ちを伝えたい。」と話した。
 李昌鎬九段がプロ棋戦で優勝したのは2010年の国手戦以来、13年ぶり。シニア棋戦の優勝も今回が初めてだ。通算タイトル獲得数は141に増えた。
 一方、2009年の名人戦以来、15年ぶりに李昌鎬九段と対戦した崔明勳九段は、李昌鎬九段の壁を越えられず準優勝となった。
 2日と3日の二日間で行われた2023蔚山廣域市杯全国囲碁大会はプロシニア最強戦を始め、アマ個人戦や学生部門など8つの部門に分かれて350人以上が参加した。大会以外にもプロ棋士の指導碁や様々なイベントを行い、大勢の囲碁ファンが囲碁を楽しむことができた。
 2023蔚山廣域市杯全国囲碁大会プロシニア最強戦は蔚山廣域市が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年9月2日 ]

申眞諝九段、「囲碁オリンピック」の応氏杯で初優勝!


写真:表彰式の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が「囲碁オリンピック」の応氏杯で初優勝を飾った。
 2023年8月23日、中国の上海で行われた第9回応氏杯世界選手権大会、決勝3番勝負の第2局目で申眞諝九段が中国の謝科九段を226手白中押し勝ちで破り、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
 応氏杯は世界大会中で賞金が一番高く(40万ドル)、4年で1回行われていることから「囲碁オリンピック」とも呼ばれている。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「応氏杯のために準備をたくさんしたので、優勝できて嬉しい。緊張して対局前日はあまり寝られなかったが、応援してくださるファンの皆さんのおかげで大きな力を発揮することができた。」と感謝の気持ちを伝えた。
 今大会本選は2020年4月に幕を上げる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で5ヶ月後の9月に本選28強から準々決勝まで行い、2021年1月に行った準決勝で申眞諝九段と謝科九段が勝ち上がり、決勝進出を決めた。
 決勝戦のみ対面で行うという主催側の意向で大会開幕後、約3年ぶりに中国・上海で決勝戦が開かれ、申眞諝九段の優勝で大長征の幕を閉じた。
 1988年に中華台北の大富豪、應昌期氏が創設した応氏杯は、應昌期氏が作った「応氏ルール」という特別なルールを使用する。応氏ルールはコミが8目で、最後のダメも地になるのが特徴である。
 第9回応氏杯世界選手権は中国囲碁協会と應昌期囲碁教育基金会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年8月23日 ]

金志錫九段、入段19年9か月目で1000勝達成!


写真:1000勝を達成した金志錫九段。

 金志錫(キム・ジソク)九段が国内棋士18番目で通算1000勝を達成した。
 2023年8月18日、中国浙江省湖州市で行われた2023中国甲級リーグの開幕戦で中国のランキング1位の柯潔九段に161手黒中押しで勝利し、通算1000勝となった。
 權甲龍九段の門下の金志錫九段は2003年11月に入段し、1か月後に行われた第23期KBS囲碁王戦で崔東恩(チェ・ドンウン)初段の相手にプロデビュー戦を勝利で飾った。以後、2006年12月に第4期電子ランド杯王中王戦で廉正勳(ヨム・ジョンフン)五段に勝利しプロ通算100勝、2013年7月に第15回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦国内先発戦で姜至省(カン・ジソン)九段を破って通算500勝を達成。
 2014三星火災杯世界囲碁マスターズで優勝、2015年第19回のLG杯で準優勝、第30回TVアジア選手権大会優勝など様々な世界大会で活躍して来た金志錫九段は、国内外大会でも7回の優勝、8回の準優勝記録を残している。
 現在韓国ランキング9位の金志錫九段の通算成績は1000勝477敗。勝率は67%である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年8月18日 ]

李元道九段、大統領杯で入段後初優勝!


写真:表彰式の様子。

 李元道(イ・ウォンド)九段が入段後初優勝を飾った。
 2023年8月13日、韓国の京畿道華城市華城総合競技タウン体育館で行われた、第5回大統領杯全国囲碁大会プロ棋士部の決勝で、李元道九段が洪性志(ホン・ソンジ)九段に330手黒半目勝ちで入段後初めて優勝カップを手に入れた。
 本戦で朴河旼(パク・ハミン)九段、金顯燦(キム・ヒョンチャン)六段、安成浚(アン・ソンジュン)九段を連破した李元道九段は決勝まで勝利し、入段17年目で初めて優勝することができた。
 優勝インタビューで李元道九段は「名誉ある大統領杯でプロ初優勝ができたのはすごく嬉しい。今回の優勝をきっかけに、他の棋戦でも良い成績を収めたい」と抱負を語った。
 一方、全国最強部ではキム・ジョンソンさんが去年に続き、2連覇を果たした。
 優勝したキム・ジョンソンさんは第44回世界アマ囲碁選手権大会に韓国代表として出場する。
 12日と13日の二日間で行われた大統領杯はプロ棋士の部を始め、アマ個人戦や学生部門など33個の部門に分かれて1300人以上が参加した。大会以外にもプロ棋士の指導碁や様々なイベントを行い、大勢の囲碁ファンが囲碁を楽しむことができた。
 第5回大統領杯全国囲碁大会は韓国棋院、大韓囲碁協会、華城市、文化体育観光部が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年8月9日 ]

卞相壹九段、GSカルテックス杯初優勝!


写真:終局後の様子。

 卞相壹(ビャン・サンイル)九段がGSカルテックス杯で初優勝を飾った。
 2023年7月31日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第28期GSカルテックス杯プロ棋戦決勝5番勝負の第3局目で、卞相壹九段が崔精(チェ・ジョン)九段に206手白中押し勝ち、総合成績3勝0敗で今大会初優勝を飾った。
 一昨年と去年の決勝では申眞諝(シン・ジンソ)九段に破られた卞相壹九段は、3回目の挑戦で優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで卞相壹九段は「最後まで難しい碁だったが、勝つことができて嬉しい。最近コンディションが良くないと思っていたが、1局1局ずつ勝つことでコンディションも回復している気がする。今年の目標はアジア競技大会で金メダルを獲得すること。」と抱負を語った。
 卞相壹九段は春蘭杯に続きGSカルテックス杯も優勝し、7月だけで二つのタイトルを手に入れた。
 一方、予選から8連勝で決勝まで進出し、女子棋士としては22年ぶりに決勝舞台に立った崔精九段は、卞相壹九段の壁を越えられず準優勝となった。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第28期GSカルテックス杯プロ棋戦は毎日経済新聞とGSカルテックスが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年8月3日 ]

申旻埈九段、申眞諝九段を破って国手山脈杯初優勝!


写真:今大会で初優勝を飾った申旻埈九段。

 申旻埈(シン・ミンジュン)九段が申眞諝(シン・ジンソ)九段を破って国手山脈杯初優勝を果たした。
 2022年7月28日、全羅南道新安郡ラマダプラザで行われた第9回全羅南道国手山脈杯世界プロ最強戦で、申旻埈九段が申眞諝九段に152手白中押し勝ち、今大会初優勝を飾った。
 決勝の碁は申旻埈九段の完勝だった。無敵の申眞諝九段を相手に序盤からリードを掴んだ申旻埈九段は、最後まで危ないところもなく最後まで勝ち切った。
 優勝インタビューで申旻埈九段は「優勝は全く予想できなかった。コンディションがあまり良くなかったにもかかわらず優勝できてすごく嬉しい。来週に中国で行う世界大会の夢百合杯では今回の優勝に満足せず、良い成績が取れるように頑張りたい。」と抱負を語った。
 申旻埈九段は申眞諝九段に7月だけで4連敗するなど今年6戦全敗している状況だったが、国手山脈杯決勝戦で見事にリベンジを果たすことができた。
 申旻埈九段は今大会優勝で個人通算8個目の優勝カップを手に入れた。
 一方、去年のチャンピオンの申眞諝九段は申旻埈九段に破られ、準優勝となった。
 第9回国手山脈杯国際大会は韓国棋院と全羅南道囲碁協会、全羅南道、康津郡、霊岩郡、新安郡が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年7月27日 ]

金恩持五段、女流棋士で初の新鋭棋戦優勝!


写真:表彰式の様子。

 16歳の金恩持(キム・ウンジ)五段が女流棋士で初めて新鋭棋戦で優勝を果たした。
 2023年7月25日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第1期ジョア製薬杯ルーキー囲碁英雄戦決勝で金恩持五段が權孝珍(クォン・ヒョジン)六段に205手黒中押しで勝利、優勝カップを手に入れた。
 2007年生まれで入段前から天才囲碁少女として注目を集めていた金恩持五段は、男女が一緒に参加する新鋭棋戦で優勝し、その実力を証明した。新鋭棋戦の優勝は、女流棋士の各記録を更新中の崔精(チェ・ジョン)九段さえできなかった大記録。
 優勝インタビューで金恩持五段は「予選から難しい碁が多かったが、決勝では良い内容で勝つことができて嬉しい。今年、もっとも大事に思っているアジア競技大会で金メダルを取りたいし、他の世界大会でも優勝したい。」と抱負を語った。
 金恩持五段は今回の優勝で六段に特別昇段した。
2004年以後生まれのプロ棋士54人と8人の韓国棋院院生が参加した第1期ジョア製薬杯ルーキー囲碁英雄戦はジョア製薬が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年7月27日 ]

金恩持五段、女流棋士で初の新鋭棋戦優勝!


写真:表彰式の様子。

 16歳の金恩持(キム・ウンジ)五段が女流棋士で初めて新鋭棋戦で優勝を果たした。
 2023年7月25日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第1期ジョア製薬杯ルーキー囲碁英雄戦決勝で金恩持五段が權孝珍(クォン・ヒョジン)六段に205手黒中押しで勝利、優勝カップを手に入れた。
 2007年生まれで入段前から天才囲碁少女として注目を集めていた金恩持五段は、男女が一緒に参加する新鋭棋戦で優勝し、その実力を証明した。新鋭棋戦の優勝は、女流棋士の各記録を更新中の崔精(チェ・ジョン)九段さえできなかった大記録。
 優勝インタビューで金恩持五段は「予選から難しい碁が多かったが、決勝では良い内容で勝つことができて嬉しい。今年、もっとも大事に思っているアジア競技大会で金メダルを取りたいし、他の世界大会でも優勝したい。」と抱負を語った。
 金恩持五段は今回の優勝で六段に特別昇段した。
2004年以後生まれのプロ棋士54人と8人の韓国棋院院生が参加した第1期ジョア製薬杯ルーキー囲碁英雄戦はジョア製薬が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年7月20日 ]

崔精九段、GSカルテックス杯決勝進出!


写真:崔精(チェ・ジョン)九段の対局の様子。

 崔精(チェ・ジョン)九段がGSカルテックス杯の準決勝で勝利し、入段後初めて韓国国内の一般棋戦で決勝進出に成功した。
 2023年7月6日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第28期GSカルテックス杯プロ棋戦準決勝で、崔精九段が朴進率(パク・ジンソル)九段に225手黒中押しで勝利、決勝進出を果たした。
 女子棋士が一般棋戦の決勝に進出したのは、芮乃偉九段が2001年に第44期国手戦で決勝に進出した以来22年ぶり。韓国人の女流棋士の中では崔精九段が初めて。
 対局後インタビューで崔精九段は「GSカルテックス杯は個人的にも上手くやりたかった棋戦だったので、初めての決勝進出をGSカルテックス杯で果たしたのは凄く嬉しい。決勝相手の卞相壹(ビャン・サンイル)九段は強い相手だが、私にも勝つチャンスもあると思う。」と抱負を語った。
 一方、反対枠では卞相壹九段が金志錫(キム・ジソク)九段を破って決勝進出を先に決めていた。
 二人の対戦成績は卞相壹九段が7勝1敗で大幅にリードしている。しかし、二人の対決でもっとも大事な対局であった去年の三星火災杯の準決勝では崔精九段が勝利した。
 決勝は7月23日から5番勝負で行う。
 第28期GSカルテックス杯プロ棋戦は毎日経済新聞とGSカルテックスが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年7月12日 ]

申眞諝九段、YK建機杯でも優勝し9冠王に輝く


写真:対局中の申眞諝九段の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がYK建機杯で優勝し、9冠王に輝いた。
 2023年7月5日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2023 YK建機杯決勝五番勝負第3局目で、申眞諝九段が申旻埈(シン・ミンジュン)九段に162手白中押しで勝利した。
 3日に行われた第1局目と4日に行われた第2局目で勝利を収めていた申眞諝九段は、第3局目でも勝利し、総合成績3勝0敗のストレートでタイトルを手に入れた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「去年は本戦リーグの序盤にたくさん負けて決勝に進出できなかったが、今年は自分とよく合うフィッシャー方式に変わり、大会序盤から順調に進むことができた。決勝1局目の厳しい碁に勝って、勢いに乗ったのが優勝できた要因だと思う」と話した。
 申眞諝九段は前期大会を4位で終えたので本戦シードを獲得できず、今大会は予選から参加した。
 43ヵ月連続で韓国ランキング1位を守り抜いている申眞諝九段が予選から参加したのは2018年の第20回農心辛ラーメン杯以来、5年ぶり。
 予選で柳珉瀅(リュ・ミンヒョン)八段と安成浚(アン・ソンジュン)九段を連破し、本戦進出に成功した申眞諝九段は、本戦リーグでは6勝1敗で決勝に進出し、同じく6勝1敗で決勝に進出した申旻埈九段を3勝0敗で完破、通算32回目のタイトルを獲得した。
 今年1月に行われた2023YK建機杯の予選では韓国所属棋士213人とアマ先発戦通過者5人など218人が参加し、4人が本戦に進出した。
 本戦は予選通過者4人と(申眞諝九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段、金丞求(キム・スング)初段)と前期大会優勝と準優勝者の姜東潤(カン・トンユン)九段と朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、主催者シードの李昌鎬(イ・チャンホ)九段、申旻埈九段の8名がリーグ戦で決勝進出者の二名を決めた。
 2023 YK建機杯はYK建機が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年7月3日 ]

申眞諝九段、ソパルコサノル杯4連覇達成!


写真:終局後の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がソパルコサノル杯4連覇に成功した。
 2023年6月27日、韓国江原道春川市にある江原道情報文化産業振興院で行われた第4期
 ソパルコサノル最高棋士決定戦挑戦手合の五番勝負第3局目で申眞諝九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に175手黒中押しで勝利、総合成績3勝0敗で大会4連覇を果たした。
 第1局目と2局目でも勝利を収めていた申眞諝九段は、優勝インタビューで「先日、世界大会の決勝で負けてしまい、辛い時間を過ごしていたが、春川市という良い場所で対局したことが良い気分転換になった。優勝できて嬉しいし、来年も良い内容の碁を打ちたい。」と抱負を語った。
 一方、第1期ソパルコサノル最高棋士決定戦を含め、これまで3回申眞諝九段に挑戦している朴廷桓九段は、3回とも申眞諝九段の壁を越えられず準優勝となった。
 二人の対局者は対局の前日に春川の囲碁ファンのためにサイン会を行い、春川の囲碁ファン達と交流した。
 韓国唯一の挑戦手合いであり、株式会社インフォベールが主催しているソパルコサノル最高棋士決定戦は今年も申眞諝九段の優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年6月28日 ]

Kixx、今年の囲碁リーグチャンピオン!


写真:表彰式の様子。

 奇跡的にポストシーズンに進出したKixxが今年の囲碁リーグのチャンピオンになった。
 2023年6月25日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2022-2023KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦第2回戦でKixxが正官庄天鹿に3勝1敗で勝利した。
 前日行われた第1回戦でも3勝0敗で勝利を収めていたKixxは、3番勝負で行うチャンピオン決定戦で2連勝し、2006年シーズンの優勝以来、通算2回目の優勝を果たした。
 正規シーズンは爛柯リーグ3位という成績によりギリギリでポストシーズンに合流したKixxは準プレーオフではセルトリオン、プレーオフでは韓国物価情報を連破し、チャンピオン決定戦進出を決めた。勢いに乗ったKixxは手談リーグ1位の正官庄天鹿とのチャンピオン決定戦でも連勝し、16年ぶりに囲碁リーグチャンピオンになった。
 優勝インタビューで金榮桓(キム・ヨンファン)監督(韓国棋院プロ九段)は「優勝することができて、言葉では言い表せないほど嬉しい。正規シーズンでは成績が振るわなかったが、ポストシーズンで頑張ってくれたし、エースの申眞諝(シン・ジンソ)九段が安定した力が優勝へ導いてくれたと思います。来年も同じメンバーでもう一度優勝に挑みたいので、たくさんの応援をお願いします。」と語った。
 2022-2023KB囲碁リーグは日本と中華台北のチームを含め史上最多の12チームが参加し、両大リーグで正規シーズンを行った。
 各リーグの1~3位チームが準プレーオフとプレーオフを行い、勝ち抜いた最終の2チームがチャンピオン決定戦で優勝チームを決めた。
 半年にかけて行った2022-2023KB囲碁リーグはKixxの優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年6月22日 ]

申眞諝九段、欄柯杯で惜しくも準優勝


写真:最終局の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が欄柯杯決勝最終局で逆転を許し、準優勝となった。
 2023年6月17日、中国浙江省衢州市衢州国際囲碁文化交流センターで行われた第1回衢州欄柯杯世界囲碁オープン戦決勝3番勝負の最終局で、申眞諝九段が中国の辜梓豪九段に141手白中押し負け、総合成績1勝2敗で準優勝となった。
 申眞諝九段は6月14日の第1局目で勝利を収めていたが、16日の第2局目で同点を許した。最終局で白を持った申眞諝九段は、序盤から地でリード奪い、打ちやすい碁にした。
 しかし、辜梓豪九段が中央を最大限広げ、中央に浸透した白石を攻撃し、流れが一気に変わった。最強で圧迫した辜梓豪九段の攻撃に申眞諝九段の白がひどく苦しめられ、左下の大きな白石が取られてしまい、申眞諝九段が投了した。
 昨年11月の三星火災杯優勝以来、7ヵ月ぶりに通算5度目の世界大会優勝を目指していた申眞諝九段の挑戦は、次を期待する結果となった。
 一方、欄柯杯で優勝した辜梓豪九段は、2017年の三星火災杯以来、通算2回目の世界大会優勝を収めた。
 コロナ流行以来、初めて対面対局で行った世界大会である第1回衢州欄柯杯世界囲碁オープン戦は辜梓豪九段の優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年6月14日 ]

崔精九段、3年連続で呉清源杯 準決勝に進出!


写真:崔精九段の対局の様子。

 韓国女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段が3年連続で呉清源杯準決勝進出を決めた。
 2023年6月11日、オンライン対局で行われた第6回呉清源杯世界女流囲碁大会準々決勝で崔精九段が日本の上野愛咲美四段に189手黒中押しで勝利、準決勝に進出した。去年、同じ大会の準々決勝で上野愛咲美四段に勝利を収めていた崔精九段は、今年も完勝に近い内容で勝利した。
 一方、韓国女子ランキング2位の金彩瑛(キム・チェヨン)八段は序盤のリードを守り切れず、中国の周泓余七段に逆転負けした。
 日・中戦で行われた2局の準々決勝は日本の藤沢里菜六段が中国女子ランキング1位の於之瑩七段に勝利したが、日本の牛栄子四段は中国の方若曦五段に敗退した。
 準々決勝直後に行われた組み合わせ結果崔精九段は方若曦五段、藤沢里菜六段は周泓余七段と対決する事になった。
 準決勝は対面対局で行い、中国の福州にある呉清源会館で11月に行う予定。
 第6回呉清源杯世界女流囲碁大会は中国囲碁協会と福州囲碁協会、福州人民政府が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年6月8日 ]

韓友賑七段、グロービス杯で初優勝!


写真:優勝した韓友賑(ハン・ウジン)七段。

 韓友賑(ハン・ウジン)七段がグロービス杯で優勝し、20歳以下で世界チャンピオンになった。
 2023年6月4日、オンラインで行われた第10回グロービス杯世界囲碁 U-20決勝で韓友賑七段が269手白番2目半勝ちで、初めて世界大会で優勝を果たした。
 韓友賑七段は準々決勝戦と準決勝戦で中国の許一笛三段と屠暁宇八段を連破、決勝では大会2連覇中の王星昊八段に勝利し、優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで韓友賑七段は「昨日1人で散歩したら、何となく優勝できる気がした。決勝で対戦した王星昊八段は強い相手だったが、普段から棋譜をたくさん見ていた。初の世界大会優勝ができてすごく嬉しいです」と語った。
 韓友賑七段は今大会の優勝で八段に特別昇段した。
 一方、年齢制限で今大会が最後の参加となった文敏鍾六段(ムン・ミンジョン)は、準決勝戦で王星昊八段、3位決定戦では屠暁宇八段に破られ、4位となった。
 20歳以下の16名が参加した今大会は、4名一組のグループリーグをダブルエリミネーション方式で行い、グループリーグで2勝した8名が本戦トーナメントで優勝を争った。
 第10回グロービス杯世界囲碁 U-20は株式会社グロービスが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年6月1日 ]

韓国、申眞諝九段など4名がLG杯準々決勝進出!


写真:準々決勝の進出者達。

 LG杯の準々決勝は韓国と中国の4:4の対決となった。
 2023年5月31日、韓国京幾道広州市「昆池岩(コンジアム)リゾート」で行われた第28回LG杯朝鮮日報棋王戦16強戦で、韓国は申眞諝(シン・ジンソ)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、安成浚(アン・ソンジュン)九段、韓昇周(ハン・スンジュ)九段など4名が準々決勝進出を決めた。
 韓国ランキング1位の申眞諝九段は、中国ランキング3位の李軒豪九段に164手白中押しで勝利した。韓昇周九段は去年のチャンピオン、中国の丁浩九段に勝利し、安成浚九段も去年の準優勝者の楊鼎新九段に勝利した。卞相壹九段は余正麒八段との唯一の韓・日戦で勝利した。
 対局後インタビューで申眞諝九段は「去年12月の春蘭杯で李軒豪九段に負けたが、そのことについては特に意識しなかった。良い内容で勝つことができて嬉しいし、準々決勝まで時間があるので、しっかり準備して優勝したい。」と抱負を語った。
 一方、LG杯2回目の優勝に挑んだ朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と申旻埈(シン・ミンジュン)九段は中国の王星昊八段と柯洁九段に破られた。初めて世界大会16強戦に進出した金庭賢(キム・ジョンヒョン)八段も中国の羋昱廷九段に破られ、姿を消した。
 日・中戦だった芝野虎丸九段と辜梓豪九段の対決は辜梓豪九段が勝利し、準々決勝は韓国と中国の4:4の対決となった。
 準々決勝の組み合わせ結果、申眞諝九段は辜梓豪九段と対決する。欄柯杯決勝でも辜梓豪九段と対決する申眞諝九段は、LG杯でも顔を合わせる事になった。卞相壹九段は王星昊八段、安成浚九段は羋昱廷九段、韓昇周九段は柯洁九段と対決する。
 準々決勝は11月12日と13日に行われる予定で、場所は未定。
 持ち時間3時間、秒読み40秒3回で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦は主催が朝鮮日報社、株式会社LGが協賛している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年5月24日 ]

朴廷桓九段、ソパルコサノル杯の挑戦権獲得!


写真:リーグ最終局の様子。(朴廷桓九段と卞相壹九段)

 韓国唯一の挑戦手合いであるソパルコサノル杯で、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が挑戦権を獲得し、申眞諝(シン・ジンソ)九段に挑戦することになった。
 2023年5月15日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第4期ソパルコサノル最高棋士決定戦本戦リーグの最終ラウンドで、朴廷桓九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段に232手白中押しで勝利した。
 4月27日に行われた第8ラウンドで申旻埈(シン・ミンジュン)九段に178手白中押しで勝利し、既に挑戦権を手に入れていた朴廷桓九段は、8戦全勝で本選リーグを終えた。
 対局後インタビューで朴廷桓九段は「申眞諝九段にもう一度挑戦することができて嬉しい。
 申眞諝九段は強いが、相手を意識せず面白い勝負をしたい。」と抱負を語った。
 朴廷桓九段は2020年第1期大会の決勝で申眞諝九段に0勝3敗で破られ準優勝、第2期の大会でも挑戦権を獲得し申眞諝九段に挑戦したが、2勝3敗で敗退した。
 現在大会3連覇中の申眞諝九段と朴廷桓九段の挑戦5番勝負は5月22日から始まる。
 二人の対戦成績は申眞諝九段が36勝23敗でリードしている。
 持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われているソパルコサノル最高棋士決定戦は、株式会社インフォベールが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年5月15日 ]

申旻埈九段、ワイルドカードでLG杯の本選に合流


写真:ワイルドカードの申旻埈九段

 申旻埈(シン・ミンジュン)九段がワイルドカードに選ばれ、LG杯本選に合流する。
 申旻埈九段は2023年4月23日に行われた第28回LG杯朝鮮日報棋王戦の国内先発戦4回戦で金庭賢(キム・ジョンヒョン)八段に敗退したが、ワイルドカードに選ばれLG杯の本選に5年連続で出場することになった。
 第25回の大会で柯洁九段を破って優勝を果たした申旻埈九段は、今までLG杯本選で11勝4敗を記録している。
 申旻埈九段は「ワイルドカードを頂いて凄くありがたい。大事な大会なので、出来るだけたくさん勝ちたい。」と抱負を語った。
 申旻埈九段が合流し、第28回LG杯朝鮮日報棋王戦本選の参加選手が全員決まった。
 主催国の韓国は、申旻埈九段他にも申眞諝(シン・ジンソ)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、安國鉉(アン・クッヒョン)九段、安成浚(アン・ソンジュン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、韓昇周(ハン・スンジュ)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段、金庭賢八段、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)八段、韓態熙(ハン・テヒ)七段、朴常鎭(パク・サンジン)七段など12名が本戦に出場する。
 韓国最大のライバルの中国は、前期大会チャンピオンの丁浩九段を始め、楊鼎新九段、柯洁九段、羋昱廷、辜梓豪九段、李軒豪九段、李維淸九段、王星昊八段など8名が出場する。
 日本は芝野虎丸九段、余正麒八段、許家元九段の3名、中華台北は頼均輔八段が本選に合流する。
 3年ぶりに対面対局で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦本選1回戦は5月29日に韓国京畿道にあるゴンジ亜夢アムリゾートホテルで行う。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年5月10日 ]

申眞諝九段、欄柯杯決勝進出!


写真:決勝進出者の写真(申眞諝九段と辜梓豪九段)

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が欄柯杯初代チャンプまであと1歩となった。
 2023年5月9日、中国浙江省衢州市衢州国際囲碁文化交流センターで行われた第1回衢州欄柯杯世界囲碁オープン戦準決勝で、申眞諝九段が中国の檀嘯九段に203手黒中押しで勝利し、決勝進出を決めた。
 申眞諝九段はこの日の勝利で通算700勝を記録すると同時に、29連勝(2月26日~現在)で個人通算最多連勝記録を更新した。
 対局後インタビューで申眞諝九段は「苦労して決勝に上がったので優勝しなければならないと思っている。 辜梓豪九段との対決をしっかり準備して優勝したい」と覚悟を伝えた。
 一方、反対枠では朴鍵昊(パク・ゴンホ)七段が辜梓豪九段271手白中押し負けし、初の世界大会決勝進出を逃した。朴鍵昊七段は勝利を目の前にしたが、ヨセで大きなミスが出てしまい、辜梓豪九段に勝利を譲った。
 申眞諝九段と辜梓豪九段の韓・中戦で行われる欄柯杯決勝は6月14日から3番勝負で行う。
 衢州欄柯杯世界囲碁オープン戦はコロナ以来、初めて対面対局で行った世界大会である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年5月8日 ]

劉昌赫九段、大舟杯で初優勝!


写真:表彰式の様子

 劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段が大舟杯の10番目のチャンピオンになった。
 2023年4月28日、京畿道板橋にあるK―囲碁スタジオで行われた第10期大舟杯シニア最強者戦の決勝戦で、劉昌赫九段が權孝珍(クォン・ヒョジン)七段に162手白中押し勝ち、今大会初優勝を飾った。
 予選から参加した劉昌赫九段は本戦1回戦で朴鋕恩(パク・ジウン)九段に勝利、準々決勝では李基燮(イ・ギソプ)八段に勝利し、準決勝で去年のチャンピオンの金惠敏(キム・へミン)九段に勝利し、決勝進出に成功した。2年ぶりに勝ち上がった決勝では權孝珍七段を破って今大会初優勝を果たした。
 優勝インタビューで劉昌赫九段は「現在個人戦のシニア大会は大舟杯だけ。こんなに素晴らしい大会のスポンサーをしてくださっているTMマリンに感謝している。今まであと少しのところで優勝できなかったが、今回やっと優勝できて凄く嬉しい。」と語った。
 一方、李昌鎬(イ・チャンホ)九段、李玟眞(イ・ミンジン)八段など、強豪を破ってプロ28年目で初めて決勝進出した權孝珍七段は劉昌赫九段の壁を越えられず準優勝となった。
 TMマリンと韓国棋院が主催、持ち時間15分、秒読み40秒3回で行われた第10期大舟杯プロシニア最強者戦は、50歳以上の男性プロ棋士と30歳以上の女性プロ棋士が参加した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年4月25日 ]

權孝珍五段、未来の星で優勝し初タイトルを獲得!


写真:表彰式の様子

 權孝珍(クォン・ヒョジン)五段が未来の星新鋭最強戦で優勝し、入段7年目で初タイトルを獲得した。
 2023年4月24日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第8期未来の星新鋭最強戦決勝で權孝珍五段が金凡瑞(キム・ボンソ)四段に301手白半目勝ちし、新しい未来の星になった。決勝戦の碁は金凡瑞四段リードしていたが最後のヨセでミスが出てしまい、權孝珍五段の劇的な逆転勝利になった。
 優勝インタビューで權孝珍五段は「決勝戦の碁は内容が悪かったが、運が良かった。金凡瑞四段には河燦錫国手杯の決勝で負けたが、今回リベンジ出来て嬉しい。これからもファンの皆様に良い姿を見せたい。」と抱負を語った。
 二人の決勝戦は今回が2回目。第10期河燦錫国手杯英才囲碁最強戦では金凡瑞四段が勝利したが、今回は權孝珍五段がリベンジを果たした。
 權孝珍五段は今大会の優勝で六段に特別昇段した。
 現在、棋戦が昔と比べて少なくなり、対局回数が少なくなった新鋭達の勉強のために睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われている未来の星新鋭最強戦は、2015年に第1回大会が行われ、今回が8回目となる。今年の大会には2004年以降に生まれた韓国棋院プロ棋士48名が参加した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年4月20日 ]

元晟溱九段、韓国棋士17番目で1000勝達成!


写真:韓国棋士17番目で1000勝に成功した元晟溱九段

 元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段が入段24年11か月で1000勝を果たした。
 2023年4月20日、韓国棋院で行われた第28回LG杯朝鮮日報棋王戦予選3回戦で元晟溱九段が李沇(イ・ヨン)五段に白中押し勝ち、韓国棋士の中で17番目に1000勝を記録した。
 1998年5月13日に入段した元晟溱九段は、その年6月9日に行われた第9期BCカード杯予選で朴勝文(パク・スンムン)四段相手にプロ初勝利を収めた。以後、2001年に新人王戦本戦で安祚永(アン・ジョヨン)九段に勝利しプロ通算100勝、2009年8月にKB国民銀行囲碁リーグで朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を破って通算500勝を達成した。
 元晟溱九段は2011三星火災杯世界囲碁マスターズで中国の古力九段を破って初めて世界大会優勝カップを手に入れた。国内棋戦ではGSカルテックス杯で優勝するなど、4回優勝と9回の準優勝を記録している。
 対局後インタビューで元晟溱九段は「プロデビュー戦を今でも覚えているが、もう25年も経った。1000勝がまだ実感出来てないが、自分にご苦労様と言いたいし、周りの方々にも感謝の気持ちを伝えたい。」と話した。
 1985年生まれ38歳の元晟溱九段は、今でも韓国ランキング10位圏以内でたくさんの棋戦で活躍している。プロ通算成績は1000勝511敗。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年4月12日 ]

申眞諝九段、マキシムコーヒー杯2回目の優勝


写真:終局後の様子

 近頃負け知らずの申眞諝(シン・ジンソ)九段がマキシムコーヒー杯決勝2局目でも勝利し、優勝を果たした。
 2023年4月10日、韓国京畿道光州市にある昆池岩リゾートで行われた第24期マキシムコーヒー杯入神最強戦(九段の別称)決勝3番勝負第2局目で申眞諝九段が李元榮(イ・ウォンヨン)九段に184白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
 申眞諝九段は3日に行われた第1局目も完勝で勝利を収めていた。
 マキシムコーヒー杯で2019年以来、4年ぶり通算2回目の優勝に成功した申眞諝九段は2月26日に行われた第41期KBS囲碁王戦決勝以来、19連勝を記録している。今年の成績は37勝3敗。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「マキシムコーヒー杯は自分より1歳上の棋戦。長い間主催して下さっている東西食品に感謝の気持ちを伝えたい。マキシムコーヒー杯はいつも優勝したいと思っている棋戦で、4年ぶりに優勝できて凄く嬉しい。」と喜びの気持ちを伝えた。
 一方、今大会に初参加した李元榮九段は、1回戦から強敵申旻埈(シン・ミンジュン)九段を破り、その後も朴進率(パク・ジンソル)九段と韓相勳(ハン・サンフン)九段、韓昇周九段を連破して決勝まで進出したが、申眞諝九段の壁を越えられず準優勝となった。
 持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われる第24期マキシムコーヒー杯入神最強戦は韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年4月7日 ]

17連勝中の申眞諝九段、40ヵ月連続で韓国1位!


写真:40ヵ月連続王座の申眞諝九段

 3月の1ヵ月間、12戦全勝し、現在17連勝を記録している(2月26日~現在)申眞諝(シン・ジンソ)九段が40か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
 3月にレーティングポイントを32点獲得した申眞諝九段はマキシムコーヒー杯の決勝に進出し、大会通算2回目の優勝を狙う。
 10位圏内では朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段が順位の変化なく2位から5位まで席を守った。
 金明訓(キム・ミョンフン)九段は1ランク上昇した6位を記録、個人ランキング記録を更新した。元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段は先月と同じく8位、金志錫(キム・ジソク)九段は1ランク上昇した9位に上がった。朴鍵昊(パク・ゴンホ)六段は先月よりランキングが二つ上がり、10位で10位圏内の再度ランクインした。
 10位圏外では玄釉斌(ヒョン・ユビン)五段が最も大きな上昇幅を見せた。 2022-23KB国民銀行フューチャーズリーグで活躍している玄釉斌五段は3月に6勝2敗を記録し、レーティングポイントを72点獲得、108位から87位まで上がった。
 女子棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段がSENKO CUPワールド碁女流最強戦2023 で優勝したが、その後7連敗の成績不振を記録、14位から22位まで落ちた。金彩瑛(キム・チェヨン)七段が73位、金恩持(キム・ウンジ)五段が94位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。

 2023年4月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
 1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10388点)
 2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9975点)
 3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9883点)
 4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9761点)
 5位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9755点)
 6位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9751点)
 7位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9732点)
 8位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9694点)
 9位:金志錫(キム・ジソク)九段(9681点)
 10位:朴鍵昊(パク・ゴンホ)六段(9663点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年3月31日 ]

申眞諝九段と李元榮九段、マキシムコーヒー杯決勝で対決!


写真:決勝で対決する申眞諝九段と李元榮九段

 申眞諝(シン・ジンソ)九段と李元榮(イ・ウォンヨン)九段がマキシムコーヒー杯で激突する。
2023年3月21日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第24期マキシムコーヒー杯入神最強戦(九段の別称)準決勝で、申眞諝九段が洪性志(ホン・ソンジ)九段に233手黒中押しで勝利、今大会2回目の決勝進出を決めた。前日同じ場所で行われた反対枠の準決勝では李元榮九段が韓昇周(ハン・スンジュ)九段を197手黒中押しで破り、決勝進出を決めた。
 これで今大会の決勝は39か月連続で韓国ランキング1位の「絶対王座」申眞諝九段と今大会に初参加した「ニュー入神」李元榮九段の対決となった。
 2018年に九段になった申眞諝九段は、初参加した20期大会で李東勳(イ・ドンフン)九段を決勝で破って優勝を果たした。4回目の参加となる今大会では李志賢(イ・ジヒョン)九段を始め、趙漢乘(チョウ・ハンスン)九段と卞相壹(ビャン・サンイル)九段、洪性志九段を連破し、決勝に進出した。
 2021年9月に九段になり、今大会に初参加した李元榮九段は、1回戦から強敵申旻埈(シン・ミンジュン)九段を破り、その後も朴進率(パク・ジンソル)九段と韓相勳(ハン・サンフン)九段、韓昇周九段を連破し、決勝進出を果たした。
 決勝で戦う申眞諝九段と李元榮九段の対戦成績は2勝2敗。
 3番勝負で行う決勝は4月3日から始まる予定。
 入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、カヌポイント上位24名と前期シードの2名、ラッキングシード4名、主催者シード2名を合わせた本選32名のトーナメント方式で優勝者を決める。
 本大会の主催である東西食品の人気ブランド名の“カヌ”から借りたカヌポイントは、直近2年間の成績によってポイントを決める方式である。持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われる第24期マキシムコーヒー杯入神最強戦は韓国の東西食品と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年3月24日 ]

吳侑珍九段、プロ通算500勝達成!


写真:吳侑珍九段

 吳侑珍(オ・ユジン)九段がプロ通算500勝を達成した。
 2023年3月21日に韓国棋院で行われた第6期竜星戦女子部予選2回戦で、吳侑珍九段が金相仁(キム・サンイン)三段の相手にプロ通算500勝を果たした。
 国内女子棋士の中では朴鋕恩(パク・ジウン)九段、趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段、崔精(チェ・ジョン)九段、金惠敏(キム・へミン)九段に続き、5人目の記録。
 2012年7月にプロに入段した吳侑珍九段は、1か月後に行われた2012女流十段戦で金善美(キム・ソンミ)三段を相手にプロ初勝利を収めた。以後、2015年に曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段に勝利しプロ通算100勝、2020年4月には金多瑛(キム・ダヨン)四段を破って通算400勝を達成した。
 吳侑珍九段は対局後インタビューで「去年の成績があまり良くなくて予想よりは少し遅れてしまったが、それでも意味がある記録なので嬉しい。簡単ではないが、1000勝に向けて頑張っていきたい。」と抱負を語った。
 吳侑珍九段は2016年の第7回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会で初タイトルを獲得し、2022年の第5回呉清源杯世界女流囲碁大会で2回目の世界大会優勝カップを手に入れた。
 国内では女流国手戦で2回、女流棋聖戦で1回優勝している。
 入段10年8か月で500勝を果たした吳侑珍九段は現在500勝299敗、勝率62%を記録している。
 現在韓国棋院最多勝者は1959勝の曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年3月16日 ]

「ラストボス」申眞諝九段の3連勝でZ世代、逆転優勝!


写真:終局後の様子

 申眞諝(シン・ジンソ)九段の活躍でZ世代がハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチで優勝を果たした。
 2023年3月10日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた22-23 ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチの最終局で、Z世代主将の申眞諝九段がM世代主将の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に185手黒中押しで勝利した。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「ほとんど負けていた碁だったので、運が良かった。このような素晴らしい大会を主催してくださったハナ銀行に感謝したい。団体戦だったので、楽しく参加することができた。」と話した。
 韓国では1981年生まれから1996生まれまでをM世代、1997年生まれから2010年生まれまでをZ世代、合わせてMZ世代と呼ばれている。
 ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチは世代別に5人ずつ参加し、連勝対抗戦で優勝チームを決めた。
 まず、M世代の先鋒韓態熙(ハン・テヒ)七段がZ世代の琴沚玗(クム・ジウ)四段、吳侑珍(オ・ユジン)九段、韓相朝(ハン・サンゾ)五段を連破した。Z世代は副将宋知勳(ソン・ジフン)八段が韓態熙七段と崔精(チェ・ジョン)九段に勝利し、反撃を開始したが、M世代の安成浚(アン・ソンジュン)九段に破られ、Z世代には一人だけ残ることとなった。
 しかし、Z世代の主将として現れたのは申眞諝九段。申眞諝九段は最後に3連勝を記録し、Z世代は総合成績5勝4敗で初代優勝カップを手に入れた。
 一方、22-23ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチ参加選手たちは寄付金を集め、囲碁を通じ、社会的貢献をした。 寄付金は毎試合別最終手順に1万ウォン(約1000円)をかけた金額が積み立てられ、優勝チーム名義の寄付金を追加し、最終2188万ウォン(約220万円)を積み立てた。 積み立てられたハナ銀行スーパーマッチの寄付金は、地域社会の貧困家庭のために使われる予定。
 ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチはハナ銀行が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年3月9日 ]

「農心辛ラーメン杯のラストボス」申眞諝九段、39ヵ月連続で韓国1位!


写真:39ヵ月連続王座の申眞諝九段

 2月の1ヵ月間、13勝3敗の成績を記録した申眞諝(シン・ジンソ)九段が3月ランキング1位を占め、39ヵ月連続王座を守り抜いた。
 この期間中、申眞諝九段は第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦最終局に出場し、中国の辜梓豪九段を破って韓国に3年連続優勝カップをもたらした。第41期KBS囲碁王戦決勝では朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に勝利し、大会初の4連覇を達成した。
 朴廷桓九段は2ヵ月連続で2位の座を守り抜いた。 2月だけで20局対局し、2月最多対局者になった朴廷桓九段は、13勝6敗1分けでレーティングポイントを12点獲得、2位の座を守った。
 続いて卞相壹(ビャン・サンイル)九段が3位に、2022クラウンヘテ杯を優勝した申旻埈(シン・ミンジュン)九段が一段階上がって4位、姜東潤(カン・トンユン)九段が一段階下落した5位を記録した。 李東勳(イ・ドンフン)九段は順位変動なしに6位に名前を上げ、金明訓(キム・ミョンフン)九段は2ランク上昇した7位、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段は1ランク下落した8位となった。 安成浚(アン・ソンジュン)九段は3ランク上昇した9位に上がり、10位圏内の再進入に成功し、金志錫(キム・ジソク)九段は10位を維持した。
 10位圏外では金昇珍(キム・スンジン)三段が最も大きな上昇を見せた。 2022-23KB国民銀行フューチャーズリーグで活躍している金昇珍三段は2月に6勝2敗を記録し、レーティングポイントを77点獲得、108位から91位まで上がった。 今年で入段3年目になる金昇珍三段が100位圏内に進出したのは今月が初めて。
 女子棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が14位、金彩瑛(キム・チェヨン)七段が69位、金恩持(キム・ウンジ)五段が8位ほどランクアップした84位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表している。

2023年3月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
 1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10356点)
 2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9947点)
 3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9921点)
 4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9769点)
 5位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9764点)
 6位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9732点)
 7位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9731点)
 8位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9696点)
 9位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9644点)
 10位:金志錫(キム・ジソク)九段(9622点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年3月2日 ]

申眞諝九段、囲碁王戦 史上初の4連覇達成!


写真:表彰式の様子

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がKBS囲碁王戦史上初の4連覇を果たした。(KBSは韓国の国営放送局。)
 2023年2月26日、汝矣島 KBSスタジオで行われた第41期KBS囲碁王戦決勝で、申眞諝九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に283手白5目半勝ち、優勝カップを手に入れた。
 申眞諝九段は38期決勝では申旻埈(シン・ミンジュン)九段、39期決勝では安成浚(アン・ソンジュン)九段に勝利し、前期と今期では朴廷桓九段を連破、大会史上初である4連覇を達成した。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「決勝に上がった事も光栄だが、決勝の相手が朴廷桓九段だったので、より一層準備しました。5回、6回と優勝できるように精進する。」
 第41期囲碁王戦は前期シードが2名(申眞諝九段と朴廷桓九段)、ランキング上位シード5名(卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈九段、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段、安成浚九段と朴鍵昊(パク・ゴンホ)六段)、主催者シードの金彩瑛(キム・チェヨン)七段が合流し、8名トーナメントで優勝者を決めた。
 持ち時間5分、秒読み30秒3回で行われた第41期KBS囲碁王戦はKBSが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年2月23日 ]

農心辛ラーメン杯、今回も最後は申眞諝九段が勝利し、韓国が3連覇達成!


写真:表彰式の様子

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が最終局で勝利し、3年連続で韓国が優勝カップを手にした。
 2023年2月24日、韓国棋院と中国棋院で行われた第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第14局目で、韓国の申眞諝九段が中国の辜梓豪九段に200手白中押しで勝利した。これで申眞諝九段は自分の手で3大会連続、韓国の優勝を決めた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「今年は韓国選手の皆が頑張ってくれたので、去年より楽な状況だったし、最終局には自信があったので、負担はかからなかった。皆で力を合わせて優勝できたので、嬉しい。」と話した。
 最終ラウンドで朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が日本の井山裕太九段と柯洁九段を連破、優勝を目の前にしたが、中国の主将の辜梓豪九段が反撃、朴廷桓九段と卞相壹(ビャン・サンイル)九段に勝利し、優勝国は最終局で決めることになった。
 最終局では申眞諝九段が勝ちを決め、韓国は通算15回目の優勝に成功した。中国が準優勝で日本は3位。
 申眞諝九段は去年と今年の大会を合わせて農心辛ラーメン杯で10連勝を記録している。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年2月16日 ]

朴廷桓九段、入段16年9か月で1000勝達成!


写真:1000勝を達成した朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が国内棋士16番目で通算1000勝を達成した。
 2023年2月3日、汝矣島 KBSスタジオで行われた第41期KBS囲碁王戦の準決勝で安成浚(アン・ソンジュン)九段に227手黒中押しで勝利し、通算1000勝に成功した。
 今回の勝利で通算10回目の囲碁王戦の決勝進出を果たした朴廷桓九段は2月25日に申眞諝(シン・ジンソ)九段と優勝カップを争う。
 今まで囲碁王戦決勝で朴廷桓九段は5回優勝、4回準優勝を記録している。
 權甲龍九段の門下の朴廷桓九段は2006年5月に入段し、5か月後に行われた第17期BCカード杯新人王戦で朴鋕恩(パク・ジウン)六段の相手にプロ初勝利に成功した。以後、2008年11月第14期GSカルテックス杯で金世東(キム・セドン)初段に勝利しプロ通算100勝、2014年11月KB国民銀行囲碁リーグで柳秀沆(リュウ・スハン)三段を破って通算500勝を達成した。
 これまで国内外大会で34回優勝、17回準優勝記録を残している朴廷桓九段は広州アジア競技大会では金メダルを獲得し、2010年12月に韓国最年少(17歳11ヵ月)の入神(九段の別称)となった。
 今年8勝2敗の朴廷桓九段の通算成績は1000勝365敗。勝率は73%である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年2月8日 ]

申旻埈九段、クラウンヘテ杯で初優勝!


写真:優勝者の申旻埈九段

 申旻埈(シン・ミンジュン)九段2022クラウンヘテ杯の優勝カップを手に入れた。
 2023年2月5日、囲碁テレビスタジオで行われた2022クラウンヘテ杯3番勝負の第2局目で申旻埈九段が朴鍵昊(パク・ゴンホ)六段に146手白中押し勝ちを収め、大会初優勝を飾った。
 前日、同じ場所で行われた第1局目でも勝ち星を挙げた申旻埈九段は、総合成績2勝0敗で優勝を決めた。
 優勝インタビューで申旻埈九段は「以前は朴鍵昊六段に勝てることも多かったが、最近朴鍵昊六段が強くなっていたので、難しい決勝戦を予想していました。今回の決勝戦はコンディションが良く、自分の実力を十分発揮できたことが優勝につながったのではないかと思う」と語った。
 一方、前期大会1回戦で申旻埈九段に破られ姿を消した朴鍵昊六段は、今大会も申旻埈九段の壁を越えられず、準優勝となった。
 2022クラウンヘテ杯は25歳以下のプロ棋士91名が参加した予選で28名が本戦に進出した。また、前期優勝者の卞相壹(ビャン・サンイル)九段と後援者シードの申旻埈九段と吳侑珍(オ・ユジン)九段、朴鍵昊六段が合流し、全体で32名が25歳以下の最強者を決めるため優勝を争った。
 2022クラウンヘテ杯はクラウンヘテが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年2月2日 ]

崔精九段、女流棋士初の700勝を達成!


写真:700勝を達成した崔精九段

 女子囲碁の新たな記録を更新している崔精(チェ・ジョン)九段が女子棋士初の700勝を達成した。
 崔精九段は2023年1月28日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2022-2023KB国民銀行囲碁リーグ第2ラウンドの第3試合で金昌勳(キム・チャンフン)六段に205手黒中押し勝ち、プロ通算700勝を果たした。
 対局後インタビューで崔精九段は「大先輩達の記録を超え、女流棋士初の700勝を達成出来て光栄です。女流棋士最多勝に満足せず、早く1000勝にたどり着きたい。」と抱負を語った。
 2010年5月にプロに入段した崔精九段は、半年後に行われた第9回正官庄杯で李多慧(イ・ダヘ)四段を相手にプロ初勝利を収めた。以後、2013年7月に第19期女流国手戦で権孝珍(クォン・ヒョジン)六段に勝利しプロ通算100勝、2020年4月には第25回LG杯で金基範(キム・キボム)三段を破って通算500勝を達成した。去年、2022三星火災杯世界囲碁マスターズ準決勝では卞相壹(ビャン・サンイル)九段を破って675勝を記録、趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段を超えて女流棋士最多勝者になった。
 入段12年9か月で700勝を果たした崔精九段は男子棋士相手には230勝211敗(52%)、女子棋士には470勝94敗(83%)、合わせて700勝305敗、勝率69%を記録している。
 現在韓国棋院最多勝者は1959勝の曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年1月25日 ]

權甲龍九段、享年66歳で他界


写真:權甲龍九段

 權甲龍(クォン·ガプヨン)九段が2023年1月23日、持病で亡くなった。享年66歳。
1975年に入段した權甲龍九段は2021年に国内99番目の入神(九段の別称)になった。
娘の權孝珍(クォン·ヒョジン)七段と共に親子でプロ棋士である故人は1982年に權甲龍囲碁塾を始め、權甲龍囲碁道場、Kiba囲碁などで一生を後学の養成に力を入れた。
1989年、弟子の朴勝文(パク・スンムン)八段が入段した以来、李世乭(イ・セドル)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、白洪淅(ベク・ホンソク)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、尹暎善(ユン・ヨンソン)八段など8人の男女世界チャンピオンと李映九(イ・ヨング)九段、尹畯相(ユン・ジュンサン)九段など50人を超えるプロ棋士を育てた。
門下生達は2003年にはプロ100段、2019年にはプロ300段を達成した。
1993年には囲碁文化賞特別功労賞を受賞した。
遺族には夫人のパク·オクジュ氏と二人の息女がいる。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年1月18日 ]

囲碁リーグ33連勝中の申眞諝九段、同一棋戦連勝新記録を達成!


写真:勝利インタビュー中の申眞諝九段

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が囲碁リーグで33連勝を記録し、国内同一棋戦連勝新記録を達成した。
  2023年1月14日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2022-23KB国民銀行囲碁リーグインタリーグ第1ラウンドのエース決定戦で申眞諝九段が金志錫(キム・ジソク)九段に165手黒中押しで勝利した。
  直前に行われた第3局目でも文敏鍾(ムン・ミンジョン)六段に129手黒中押しで勝利を収めていた申眞諝九段は1日に2勝を追加し、崔精(チェ・ジョン)九段が韓国女子囲碁リーグで記録した31連勝を超えた。
  申眞諝九段の大活躍で所属チームのKixxも囲碁メッカ議政府に3勝2敗で勝利した。
  勝利インタビューで申眞諝九段は「今年からエース決定戦ができて、他のチームの主将と打つ機会が増えたので連勝を伸ばすのはなかなか難しいが、出来るだけ伸ばせるように頑張りたい。」と抱負を語った。
  世界同一棋戦連勝新記録は中国乙級リーグで崔精九段が記録している39連勝で、申眞諝九段が今年その記録を破れるか注目を集めている。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年1月10日 ]

金恩持五段、仲邑菫三段と韓・日天才少女対決で勝利


写真:対局の様子

 15歳の韓国の金恩持(キム・ウンジ)五段が13歳の日本の仲邑菫三段に韓・日天才少女対決で勝利した。
 2023年1月4日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「2023新年特集韓・日天才少女3番勝負」第2局目で金恩持五段が仲邑菫三段に213手黒中押しで勝利し、総合成績2勝0敗で勝利した。
 金恩持五段は前日同じ場所で行われた第1局目で奇跡的な逆転で勝利を収めていた。
 対局後インタビューで金恩持五段は「仲邑菫三段が強いことは知っていたのでプレッシャーは感じず気楽に打つことができた。今年行われるアジア競技大会で良い成績を取るのが目標で、いつもたくさん応援をしてくださるファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたい。」と語った。続いて仲邑菫三段は「2局とも後半戦で問題があったので後半をもっと勉強したい。今年は日本でタイトルを取るのが目標。」と抱負を語った。
 囲碁テレビの新年特集で金恩持五段と仲邑菫三段が対決した「2023新年特集韓・日天才少女3番勝負」は持ち時間30分、秒読み60秒1回で行われ、全ての対局は囲碁テレビで生放送された。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2023年1月3日 ]

「第2の全盛期」の姜東潤九段、通算1000勝達成!


写真:通算1000勝を達成した姜東潤九段

 姜東潤(カン・トンユン)九段が国内棋士15番目の通算1000勝を達成した。
 2023年1月2日に韓国棋院で行われたハナ銀行22-23MZ囲碁スーパーマッチM世代予選決勝で姜東潤九段が金庭賢(キム・ジョンヒョン)八段に204手白中押し勝ち、プロ通算1000回目の勝利を挙げた。
 2002年5月10日に入段した姜東潤九段は金江根(キム・カングン)四段(当時)を相手に初勝利を挙げた。以後、2005年5月に朴志勳(パク・ジフン)初段に勝利し100勝、2012年6月に中国の韓晗五段に勝利して500勝を果たした姜九段は入段20年8か月で国内15人目の1000勝を達成した。
 姜東潤九段は22回富士通杯と第20回LG杯で優勝するなど、世界大会で2回と国内棋戦で7回優勝を果たした。
 特に去年ではYK建機杯で優勝し、14位だった韓国ランキングも4位まで上げ、第二の全盛期を謳歌している。
 局後インタビューで姜東潤九段は「1000勝は意味がある記録であることに間違いないが、特に大きな意識はしてなかった。1500勝、2000勝も出来るようにこれからも頑張る。」と抱負を語った。
 通算1000勝は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段(1959勝)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(1847勝)、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(1752勝)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(1356勝)、李世乭(イ・セドル)九段(1324勝)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(1256勝)、徐能旭(ソ・ヌンウク)九段(1181勝)、趙漢乘(チョ・ハンスン)九段(1125勝)、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(1074勝)睦鎭碩(モク・チンソク)九段(1073勝)、安祚永(アン・ジョヨン)九段(1052勝)、姜勳(カン・フン)九段(1047勝)、金秀壯(キム・スジャン)九段(1047勝)、崔珪昞(チェ・ギュビョン)九段(1006勝)の14名だけが達成している大記録である。
 姜東潤九段は1月3日時点で1000勝484敗を記録している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

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