韓国囲碁ニュース
韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。
囲碁ニュース [ 2025年2月17日 ]
韓国で12番目のプロ棋士夫婦誕生、朴河旼九段と金彩瑛九段!
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朴河旼(パク・ハミン)九段(27歳)と金彩瑛(キム・チェヨン)九段(29歳)が、2025年3月8日にソウル・江南区で結婚式を挙げることが決まった。
二人は棋士先輩後輩の関係で出会い、6年間の交際を経て結婚することになった。
朴河旼九段と金彩瑛九段の夫婦は金榮三(キム・ヨンサム)九段と玄味眞(ヒョン・ミジン)五段【2004年結婚】、李相勳(イ・サンフン)九段と河好貞(ハ・ホジョン)四段【2005年結婚】、朴炳奎(パク・ビョンギュ)九段と金恩善(キム・ウンソン)五段【2011年結婚】、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と尹智熙(ユン・ジヒ)三段【2012年結婚】、尹在雄(ユン・ジェウン)四段と金世實(キム・セシル)三段【2015年結婚】、金鎭薰(キム・ジンフン)五段と金惠臨(キム・ヘリム)三段【2016年結婚】、金大容(キム・デヨン)九段と金秀眞(キム・スジン)六段【2018年結婚】、李映九(イ・ヨング)九段と吳政娥(オ・ジョンア)五段【2018年結婚】、許映皓(ホ・ヨンホ)九段と金伸英(キム・シンヨン)二段【2019年結婚】趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段と朴滄溟(パク・チャンミョン)三段【2021年結婚】趙寅善(チョウ・インソン)四段と李裕眞(イ・ユジン)三段【2024年結婚】に続き、プロ棋士同士の12番目のカップルとなった。
朴河旼九段は2015年に入段し、2019年にクラウンヘテ杯・未来の星など新鋭大会で優勝した。個人通算で3回の優勝と2回の準優勝を記録しており、国内外の大会の本戦にも進出し、活躍を続けている。
金彩瑛九段は、父親である金成來(キム・ソンレ)六段、妹の金多瑛(キム・ダヨン)五段とともに国内初の三父女親子棋士として有名。2011年に入段し、2014年には第19期女流国手戦で初のタイトルを獲得し、2018年には呉清源杯世界女子囲碁大会で優勝し、世界大会で初めての優勝カップを手に入れた。韓国女子ランキングは3位で韓国を代表する女流棋士の一人の金彩瑛九段は、個人通算4回の優勝と6回の準優勝を記録している。
朴河旼九段と金彩瑛九段のカップルは現在、昨年12月に開幕した2024-2025KB国民銀行囲碁リーグに出場中で、リーグが終了する4月に新婚旅行に行く予定だ。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年2月10日 ]
韓国棋院ルール変更で中国囲棋協会と円満な協議
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最近、LG杯で行った「対局ルール」のトラブルで一時停止していた世界囲碁界が正常に戻った。
韓国棋院は2025年2月3日に運営委員会を開いて、問題になったアゲハマ保管ルールを改訂し、その結果を中国囲棋協会に伝えた。
韓国棋院は中国囲棋協会に5日に送った公文書で、アゲハマ保管ルールは維持するが、反則敗北をなくし、ペナルティ強度については後日議論すると伝えた。
ルールの検討には時間が必要であることで、今まで進行している農心辛ラーメン杯、農心白山水杯と間もなく開催予定のソパルコサノル世界最高棋士決定戦は改正前までペナルティを不適用し、ルール違反の時はペナルティなしで審判の注意で大会を進行することにした。
これに対して、中国囲棋協会は「ルールを改訂してくれた韓国棋院に感謝する」と返信し、合理的なルール変更により韓国棋院が主催する世界大会に以前のように中国も参加すると答えた。
両国の円満な協議により、第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第3ラウンドと第2回農心白山水杯世界囲碁シニア最強戦の第2ラウンドは予定通り2月17日から中国上海で行う予定。延期になった第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦も近日中に始まる予定。
これでLG杯から始まった韓国棋院と中国囲棋協会の論争は一段落した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年2月4日 ]
ハナ銀行囲碁スーパーマッチ、全棋士が参加できる一般棋戦に
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国内最大の棋戦である「2025ハナ銀行囲碁スーパーマッチ」は、前回大会まではMZ世代(1981年から2010年生まれ)のみが参加したが、今年からは全棋士が参加できる一般棋戦に変わった。
今大会には189名のプロ棋士が予選に出場し、本戦チケット12枚をかけて、2月3日から2月7日まで熱戦を繰り広げる。
本戦チケットを手にした12名は、前回大会の優勝者である金明訓(キム・ミョンフン)九段と準優勝者の姜東潤(カン・トンユン)九段、韓国ランキング1位と2位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と朴廷桓(パク・ジョンファン)九段とともにトーナメント方式で優勝を争う。
大会は2月から6月にかけて行われ、決勝は3番勝負となる。
優勝賞金は7,500万ウォン(約800万円)で、国内の棋戦では最も高額。
また、昨年好評だった「子供囲碁フェスティバル」は、子供の囲碁普及を目的に今年も開催予定。
大会は、10分の持ち時間に加えて、1手ごとに40秒加算されるフィッシャー方式で行われ、ハナ銀行が主催する。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年1月27日 ]
卞相壹九段、LG杯初優勝
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卞相壹(ビャン・サンイル)九段がLG杯初優勝を果たした。
2024年1月23日、韓国棋院で行われたLG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負の最終局で卞相壹九段が中国の柯潔九段に棄権で勝利した。
今対局は柯潔九段九段の規定違反で対局開始3時間45分頃に中断され(155手目の着手後、柯潔九段が取った石を碁笥のフタの上に置かない)、審判が進行を止めて指摘すると、柯潔九段がそれに反発し、最終的には卞相壹九段の棄権勝ちと判定された。
柯潔九段は前日開かれた第2局目でも同じ理由で2回ほど指摘を受け、反則負けとなった。柯潔九段が対局をあきらめた159手目には卞相壹九段がAI予測勝率99%で大幅にリードしていた。
卞相壹九段は総合成績2勝1敗でLG杯初優勝とともに世界大会2回優勝を記録した。 卞相壹九段は2023年7月、第14回春蘭杯で優勝し、初めて世界大会の優勝カップを手に入れた。
今までLG杯は韓国が14回、中国が12回、日本が2回、中華台北が1回、優勝を記録している。
持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われる第29回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年1月14日 ]
ソパルコサノル杯、世界大会のワイルドカードは中国の柯潔九段!
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国内大会と隔年制で行われるソパルコサノル杯世界最高棋士決定戦の本戦メンバーが全員決まった。
韓国・日本・中国・中華台北の棋士9名が出場する今大会に、韓国は4名が参加する。
国内大会優勝で出場権を得た申眞諝(シン・ジンソ)九段を始め、昨年12月から開かれた国内先発戦で朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と申旻埈(シン・ミンジュン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段が本戦参加チケットを手に入れた。
2枚の本戦参加チケットが与えられた中国は、許嘉陽九段と屠曉宇八段が国内先発戦通過し、日本からは福岡航太朗七段、中華台北からはアジア競技大会金メダリスト許皓鋐九段が参加する。
最後の1枚の本戦チケットは柯潔九段が手に入れた。柯潔九段は国内先発戦で脱落したが、スポンサーに呼ばれて出場する機会を得た。
ソパルコサノル世界最高棋士決定戦は、国内大会と同じく9人のフルリーグで順位を決める。 今大会は2月6日から10日まで第1戦を行い、 第2戦は6月9日から12日まで行われ、リーグ成績1位と2位の決勝3番勝負は10月に行われる予定。
5年間、国内で開かれたソパルコサノル最高棋士決定戦は、今年から規模を拡大し、世界大会と共に隔年制で行われる。 今年の第1回世界大会が終われば、2026年には第6期の国内大会が行われる予定。
第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦株式会社インフォベールが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年1月8日 ]
申眞諝九段と金恩持九段、2025年新年ランキングで男女1位!
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眞諝(シン・ジンソ)九段と金恩持(キム・ウンジ)九段が2025年新年ランキングでそれぞれ男女1位となった。
申眞諝九段は去年67勝13敗、83%の勝率で勝ち星と勝率部分で1位となった。
2025年1月のランキングでも韓国ランキング1位となった申眞諝九段は、2020年1月から61か月間、韓国ランキング1位を守り抜いた。
金恩持九段は崔精(チェ・ジョン)九段を抜いて2024年8月以来、5ヶ月ぶりに女子ランキング1位になった。
全体ランキングでは金恩持九段は9460点で34位、崔精九段は9454点で36位を記録し、女子ランキング1位の争いは今年さらに激しくなりそうだ。
10位圏内では朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段が順位変更なく、2位から5位から席を守った。
姜東潤(カン・トンユン)九段と元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段が順位を入れ替えて6位と7位、李昌錫 (イ・チャンソク) 九段が8位、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段は9位、安成浚(アン・ソンジュン)九段は10位を記録した。
一方、10位圏外では金彩瑛(キム・チェヨン)九段が97位から83位まで順位を上げ、女子ランキング3位となった。
呉侑珍(オ・ユジン)九段は韓国ランキング86位、女子ランキング4位となった。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。
2025年1月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10370点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9967点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9785点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9755点)
5位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9708点)
6位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9699点)
7位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9677点)
8位:李昌錫 (イ・チャンソク) 九段(9656点)
9位:偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段(9650点)
10位:安成浚(アン・ソンジュン)(9637点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2025年1月5日 ]
チェ・ヘグォン君、第1回ブラボーコン全国子供囲碁大会優勝!
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子供囲碁大会史上最大規模で開かれた「第1回ブラボーコン全国子供囲碁大会」でチェ・ヘグォン君が初代チャンピオンになった。
2024年12月29日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「第1回ブラボーコン全国子供囲碁大会」最強部の決勝で、チェ・ヘグォン君がキム・ジュンウォン君を破り、ブラボーコン全国子供囲碁大会で優勝を果たした。
優勝インタビューでチェ・ヘグォン君は、「優勝を目標にしていたので、優勝できて嬉しい。 プロ棋士になって世界大会で優勝したい。」と抱負を語った。
一方、準優勝したキム・ジュンウォンは「決勝対局をしながらわくわくした。 これからもっと頑張って素敵なプロ棋士になりたい」と語った。
子供囲碁普及および活性化のために開催された「第1回ブラボーコン子供囲碁大会」は8月から韓国の各地で大会を行った。5つの地域大会の最強部優勝者とソウル大会本選進出者11人が決勝トーナメントを行い、すべての対局は囲碁テレビで生放送された。
ヘテアイスが主催した「第1回ブラボーコン全国子供囲碁大会」は、5つの地域大会とソウル全国大会に計3000人の子供が参加し、盛況のうちに幕を下ろした。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]