韓国囲碁ニュース
韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。
囲碁ニュース [ 2021年12月23日 ]
卞相壹九段、国手山脈杯を通じて世界大会初優勝!
卞相壹(ビャン・サンイル)九段が天敵の申眞諝(シン・ジンソ)九段を破って国手山脈杯世界プロ最強戦の優勝カップを手に入れた。
2021年12月12日、韓国全羅南道新安郡で行われた第7回全羅南道国手山脈杯世界プロ最強戦で、卞相壹九段は申眞諝九段に173手黒中押し勝ち、世界大会初優勝を飾った。
黒を持った卞相壹は下辺の戦いでポイントを挙げ、その後申眞諝九段の勝負手を上手く封じ、勝利を手に入れた。
今まで6勝22敗で申眞諝九段に押されていた卞相壹九段は、世界大会決勝でリベンジを果たした。
優勝インタビューで卞相壹九段は「世界大会の優勝は初めてなので、凄く嬉しい。来年の世界大会でもよい成績を取りたい。」と抱負を語った。
一方、今大会に日本選手は3名参加し、(許家元九段、河野臨九段、山下敬吾九段)その中で許家元九段が準決勝まで進出したが、優勝者の卞相壹九段に敗退した。
世界プロ最強戦と同時に行われた国内プロトーナメントでは朴永訓(パク・ヨンフン)九段が安成浚(アン・ソンジュン)九段を破り、大会2連覇に成功した。
優勝インタビューで朴永訓九段は「今年全般的に成績は悪かったが、今大会で優勝することが出来て良かった。今回の優勝のきっかけに他の棋戦でもよい成績をとりたい。」と話した。
第7回国手山脈杯国際大会は韓国棋院と全羅南道囲碁協会、全羅南道、康津郡、霊岩郡、新安郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年12月15日 ]
申眞諝九段、KBS囲碁王戦3連覇達成!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を破ってKBS囲碁王戦3連覇を果たした。(KBSは韓国の国営放送局)
2021年12月3日、汝矣島 KBSスタジオで行われた第40期KBS囲碁王戦決勝3番勝負の第2局目で、申眞諝九段が朴廷桓九段に158手白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝を決めた。 申眞諝九段は11月22日に行われた第2局でも237手黒番中押し勝ちで勝利を収めていた。
囲碁王戦の優勝で申眞諝九段は国内棋戦5冠王になった。
今年、決勝戦で4回戦った二人は、申眞諝九段が3回(竜星戦、ソパルコサノル杯、KBS囲碁王戦)、朴廷桓九段が1回(三星火災杯)優勝を記録した。
優勝インタビューで申眞諝九段は「今年、囲碁王戦は開催されないかもしれないと思っていたが、無事始まり、優勝までできたことに感謝している。来年は良い碁で4連覇に挑みたい。」と抱負を語った。
KBSが主催、持ち時間5分、秒読み30秒3回で行われた第40期KBS囲碁王戦は、コロナの影響で予選を開かず、韓国のトップ棋士8名を招待し、8人トーナメントで行われた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年12月8日 ]
韓国は農心辛ラーメン杯の第2ラウンドを衝撃的な全敗で終える
申旻埈(シン・ミンジュン)九段が井山裕太九段に逆転負けし、韓国は農心辛ラーメン杯の第2ラウンドを全敗で終えた。
2021年11月30日、韓国棋院と日本棋院で行われた第23回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第10局目で、韓国の申旻埈九段が日本の井山裕太九段に151手白中押し負けした。
26日から行われた第2ラウンドで韓国は韓国ランキング2位、3位、4位である朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段が出場したが、全員1勝も出来ず姿を消した。韓国は優勝のためには主将の申眞諝(シン・ジンソ)九段が最後に4連勝をするしかないという大ピンチとなった。
一方、日本は井山裕太九段が日本選手初の4連勝を記録し、2ラウンドまで5勝2敗を記録した。中国は2勝3敗、韓国は2勝4敗。
日本勢はまだ井山裕太九段と一力遼九段、余正麒八段の3人が残っていて、7期以来、16年ぶりの優勝を狙う。第2ラウンドが終えるまでに日本選手が3名残っているのは今大会が初めて。中国は羋昱廷九段と柯潔九段、韓国は申眞諝九段が残っている。
第3ラウンドは来年2月21日から始まり、日本の井山裕太九段と中国の羋昱廷九段が対決する。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年11月30日 ]
吳侑珍八段、崔精九段を破って5年ぶりに女流国手戦で優勝!
吳侑珍(オ・ユジン)八段がライバルの崔精(チェ・ジョン)九段を破って5年ぶりに女流国手戦の優勝カップを手に入れた。
2021年11月25日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第26期ハリム杯プロ女流国手戦決勝3番勝負の最終局で、吳侑珍八段が崔精九段に211手、黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で優勝を果たした。
崔精九段に3勝26敗で押されていた吳侑珍八段は、今まで崔精九段と4回当たった決勝戦には全て負けていたが、今回5回目の挑戦で初めて勝利し、プロ通算3回目の優勝に成功した。
優勝インタビューで吳侑珍八段は「優勝は久しぶりで、今までにずっと負けていた相手に勝つことができて嬉しい。最近コンディションが良くて、決勝戦で上手くやれると思っていたのが良い結果に繋がった。来年は2連覇に挑みたい。」と抱負を語った。
今回の優勝で吳侑珍八段は九段に特別昇段した。
一方、崔精九段は大会初の5連覇に挑んだが、吳侑珍八段に破られた。崔精九段が国内女流棋戦の決勝で負けたのは2011年女流棋聖戦の決勝で芮迺偉九段に破られた以来、10年ぶり。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第26期ハリム杯プロ女流国手戦は、韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年11月24日 ]
韓国囲碁リーグ、朴廷桓九段の勝利とともに新しいシーズンスタート!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段の勝利を皮切りに、囲碁リーグの新しいシーズンが始まった。
2021年11月18日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2021-2022年KB国民銀行囲碁リーグ開幕戦で、秀麗な陜川が正官庄天鹿に4勝1敗で勝利した。
朴廷桓九段、金眞輝(キム・ジンヒ)五段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段の順で早くも勝利を決めた秀麗な陜川は、羅玄 (ナ・ヒョン)九段が宋圭相(ソン・ギュウサン)五段に破られたが、チームの末の子朴鐘勳(パク・ジョンフン)五段が正官庄天鹿の副将金明訓(キム・ミョンフン)八段に快勝した。
秀麗な陜川な主将・朴廷桓九段は、洪性志(ホン・ソンジ)九段に2時間20分で勝利し、360勝がかけられた今シーズンの初勝利者となった。局後インタビューで朴廷桓九段は「開幕戦なので凄く緊張していたが、チームの皆がよくやってくれて勝つことができた。」と喜びを伝えた。そして、6年ぶりに囲碁リーグに復帰し、正官庄天鹿の主将の李東勳(イ・ドンフン)九段を破った金眞輝五段は、「半年間研究していた定石が出てきたので、気楽に打つことが出来た。運が良かった。」と話した。
主将の朴廷桓九段を始め、朴永訓九段と羅玄九段で豪華なラインナップを持っている秀麗な陜川は、金眞輝五段と朴鐘勳五段も相手の主将と副将を破るなど、去年よりアップグレードした戦力を見せた。
秀麗な陜川の勝利で始まった2021-2022年KB国民銀行囲碁リーグは、9チームが前半期と後半期に分けて、来年3月まで72試合、360局の正規リーグを行う。上位5チームはポストシーズンに進出し、最終順位を決める。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年11月18日 ]
趙惠連九段と朴滄溟三段が結婚発表!
趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段と朴滄溟(パク・チャンミョン)三段が夫婦になった。
2019年からプロ囲碁アカデミーという囲碁教室を共同運営し、互いに好感を持った2人は、
朴滄溟三段が趙惠連九段に11月7日にプロポーズし、15日に婚姻届を出して正式的に夫婦となった。
朴滄溟三段と趙惠連九段の夫婦は金榮三(キム・ヨンサム)九段と玄味眞(ヒョン・ミジン)五段【2004年結婚】、李相勳(イ・サンフン)九段と河好貞(ハ・ホジョン)四段【2005年結婚】、朴炳奎(パク・ビョンギュ)九段と金恩善(キム・ウンソン)五段【2011年結婚】、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と尹智熙(ユン・ジヒ)三段【2012年結婚】、尹在雄(ユン・ジェウン)四段と金世實(キム・セシル)三段【2015年結婚】、金鎭薰(キム・ジンフン)五段と金惠臨(キム・ヘリム)三段【2016年結婚】、金大容(キム・デヨン)六段と金秀眞(キム・スジン)六段【2018年結婚】、李映九(イ・ヨング)九段と吳政娥(オ・ジョンア)五段【2018年結婚】、許映皓(ホ・ヨンホ)九段と金伸英(キム・シンヨン)二段【2019年結婚】のカップルに続き、プロ棋士同士の10番目のカップルとなった。
韓国を代表する女流棋士の趙惠連九段はプロ通算5回優勝と16回の準優勝を記録している。
趙惠連九段のご主人になった朴滄溟三段は2014年に入段し、入段後8ヶ月で第10期韓国物価情報杯決勝に進出し、最短期間の決勝進出記録を立てた。その後、囲碁中学校で講師を勤め、2019年にはプロ囲碁アカデミーという囲碁教室を開いた。
結婚式は略した二人は、教室が近くにあるソウルの三成洞で新婚生活を始める。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年11月11日 ]
申眞諝九段、柯潔九段を破ってLG杯決勝進出!
申眞諝(シン・ジンソ)九段がLG杯決勝進出に成功した。
2021年11月10日、韓国棋院と中国棋院で行われた第26回LG杯朝鮮日報棋王戦準決勝二日目に、申眞諝九段が中国の柯潔九段に300手白3目半勝ちで勝利した。
韓国ランキング1位の申眞諝九段と中国ランキング1位の柯潔九段の対決は最初から最後まで難しい戦いが続いたが、中盤以降、申眞諝九段の勝負手に対し柯潔九段にミスがあり、申眞諝九段の勝利となった。
局後インタビューで申眞諝九段は「朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に三星火災杯で負けて直ぐにLG杯があったので、日程的に大変かなと思っていたが、わりと手が良く見えて良い結果に繋がった。柯潔九段に勝利したが、決勝の相手の楊鼎新九段も強い棋士なので、決勝までしっかり準備するつもり。」と話した。
申眞諝九段は前日、中国の羋昱廷九段を破って決勝進出を決めた中国の楊鼎新九段と来年2月7日から3番勝負で優勝を争う。
二人の対戦成績は5勝5敗だが、今年行われた3局は全て申眞諝九段が勝利している。
ちなみに申眞諝九段は今年行っている世界大会で外国棋士(日本又は中国)の相手に16戦全勝を記録している。
対局は持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われ、第26回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年11月3日 ]
朴廷桓九段、申眞諝九段を破って三星火災杯初優勝!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が三星火災杯初優勝を果たした。
2021年11月3日、韓国棋院で行われた2021三星火災杯世界囲碁マスターズ決勝3番勝負の最終局で朴廷桓九段が申眞諝(シン・ジンソ)九段に166手白中押しで勝利し、総合成績2勝1敗で優勝した。
朴廷桓九段は1日に行われた第1局目では破られたが、第2局目と最終局で連勝し、逆転優勝に成功した。
優勝直後に行われたインタビューで朴廷桓九段は「最初から優勝は大変だと思っていたし、第1局目まで負けてほとんど諦めていたが、優勝できたのは運が良かった。準々決勝進出者を見たら自分が一番年上だった。優勝できる時間があまり残っていなと思って切実に挑んだのが、良い結果に繋がったと思う。」と語った。
韓国棋士として7年ぶりに三星火災杯で優勝した朴廷桓九段は今回が5日目の世界大会優勝で、通算32回目のタイトル獲得となる。
一方、国内6冠王、世界大会17連勝など無敵の姿を見せていた申眞諝九段は朴廷桓九段に逆転負けし、2年連続で準優勝となった。
2021三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年10月28日 ]
三星杯、申眞諝九段と朴廷桓九段が準決勝進出!
韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が三星火災杯準決勝進出を決めた。
2021年10月26日、韓国棋院と中国棋院で行われた2021三星火災杯世界囲碁マスターズ準々決勝で申眞諝九段と朴廷桓九段がそれぞれ韓国の韓昇周(ハン・スンジュ)八段と中国の謝科九段に勝利した。
一方、李東勳(イ・ドンフン)九段と李昌錫(イ・チャンソク)八段は中国の趙晨宇八段と楊鼎新九段に敗退し、準決勝進出はならなかった。
準々決勝の対局中で一番早く勝利を決めたのは申眞諝九段だった。
申眞諝九段は韓昇周八段に158手白中押しで勝利し、2年連続で準決勝進出。
申眞諝九段が比較的余裕を持って勝利したのに対して、朴廷桓九段は奇跡のような逆転勝ちを収め、7年ぶり4度目の三星火災杯準決勝進出を果たした。
朴廷桓九段は右辺の戦いで失敗し、謝科九段にずっと押されていたがヨセで追い上げ、半目勝負に持ち込んだ。その後、お互いヨセでミスが出たが最終的には306手白2目半勝ちで勝利した。
準々決勝直後に行われた組み合わせでは朴廷桓九段が趙晨宇八段、申眞諝九段が楊鼎新九段と対決することになった。
朴廷桓九段と趙晨宇八段戦は27日、申眞諝九段と楊鼎新九段戦は28日に行われる。
韓国は2014年の金志錫(キム・ジソク)九段の優勝以来6年連続で優勝カップを中国に渡したが、今年は申眞諝九段と朴廷桓九段が準決勝に進出し、優勝の期待が高まっている。
2021三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年10月22日 ]
金志錫九段、柯潔九段を半目で破り、三星杯16強戦に合流
金志錫(キム・ジソク)九段が去年のチャンピオン柯潔九段に勝利した。
2021年10月21日、韓国棋院と日本棋院、中国棋院で行われた2021三星火災杯世界囲碁マスターズ本戦32強戦の二日目に、韓国は7名の参加者中で3名が勝利し、前日勝利した申眞諝(シン・ジンソ)九段など4名と共に全部で7名が16強戦に進出した。
韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は中国の李維清九段に210手白中押し勝ちで勝利し、韓昇周(ハン・スンジュ)八段も日本の山城宏九段に221手黒中押し勝利で16強戦進出に成功した。
2014三星火災杯優勝者の金志錫九段は中国ランキング1位の柯潔九段に250手白半目勝ちで勝利し、最後の16強戦チケットを手に入れた。
一方、一緒に参加した元晟溱(ウォン・ソンジン)九段と尹燦熙(ユン・チャンヒ)九段、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)六段は中国の楊鼎新九段、彭立尭八段、謝科九段に敗退し、曺承亞(チョ・スンア)四段も日本の山下敬吾九段の壁を越えられず姿を消した。
32強戦直後に行われた16強戦の組み合わせで、韓国は全員中国と対決する事になった。
22日に行う16強戦1日目は朴廷桓九段と羋昱廷九段、李東勳(イ・ドンフン)九段と謝科九段、李昌錫(イ・チャンソク)八段と彭立尭八段、韓昇周八段と党毅飛九段が対決する。続いて23日に行う16強戦二日目は、申眞諝(シン・ジンソ)九段と范廷鈺九段、安成浚(アン・ソンジュン)九段と連笑九段、金志錫九段と楊鼎新九段が対決し、残り1局は山下敬吾九段と趙晨宇八段の日・中戦で行われる。
2021三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年10月21日 ]
韓国、朴廷桓九段の登板で農心辛ラーメン杯の第1ラウンドを2勝1敗で終える
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段の勝利で韓国が農心辛ラーメン杯の第1ラウンドを2勝1敗で終えた。
2021年10月14日、韓国棋院と日本棋院で行われた第23回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第4局目で、韓国の朴廷桓九段が日本の許家元九段に182手白中押し勝ちを収めた。
2013年の14回大会から今大会まで10回連続で出場している韓国ランキング2位の朴廷桓九段の第1ラウンド登板は今回が初めて。ほとんどの大会で主将として出場していたが、今年は後ろにいる絶対的エース申眞諝(シン・ジンソ)九段を信じて早く出たようだ。
対局後インタビューで朴廷桓九段は「序盤から相手が厚くて攻める事が難しかったが、後半に相手のミスが出て運良く勝つことができた。早く出たら気楽に打てるかと思っていたが、そうでもなかった。次の相手の范廷鈺九段とは難しい戦いになると思うので、次の対局までしっかり準備する。」と話した。
第2ラウンドは11月26日から始まり、第5局目は朴廷桓九段と中国の范廷鈺九段が対決する。二人の対戦成績は朴廷桓九段が10勝6敗でリードしている。
一方、第1ラウンドではどの国も連勝者が出なかった。優勝者を決める第3ラウンドは来年の2月21日から行う予定。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年10月12日 ]
崔精九段、ドラマのような逆転勝利で女流チームに優勝カップをもたらす!
崔精(チェ・ジョン)九段が李昌鎬(イ・チャンホ)九段に逆転勝利し、女流チームに優勝カップをもたらした。
2021年10月5日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第15期GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦第22局で、女流チームの崔精九段が紳士チームの主将の李昌鎬九段に212手白中押し勝ちで勝利し、女流チームの優勝を決めた。
最近になってから囲碁AIで勉強し始めた紳士チームの主将の李昌鎬九段は、公式手合い11連勝とともにGGオークション杯でも曺承亞(チョ・スンア)四段を金彩瑛(キム・チェヨン)六段が連破したが、女流ランキング1位の崔精九段の壁を越えられなかった。
局後インタビューで崔精九段は「変化が多くて難しい碁だったが、最後には運が良かった。李昌鎬九段と打つことができて嬉しかったし、優勝もできてさらに嬉しい。」と話した。
これで女流チームは12勝10敗で紳士チームを破り、本棋戦の通算戦績も9勝6敗で女流チームがリードすることとなった。
株式会社GGオークションが主催する第15回GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦は、40歳以上の男性棋士と女流棋士(年齢制限なし)が12名ずつでチームを組み、連勝対抗戦で行われた。持ち時間は20分で秒読み60秒5回である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年9月30日 ]
三陟海上ケーブルカー、女子囲碁リーグのチャンピオンに!
三陟海上ケーブルカーが女子囲碁リーグの参加2年目で女子囲碁リーグ統合優勝を果たした。
2021年9月24日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2021NH農協銀行韓国女子囲碁リーグチャンピオン決定戦第2局目で、三陟海上ケーブルカーが去年のチャンピオンの保寧マッドに2勝1敗で勝利し、総合成績2勝0敗で女子囲碁リーグ優勝カップを手に入れた。
第2回戦は三陟海上ケーブルカーの三将の金恩善(キム・ウンソン)五段が保寧マッドの副将の姜多情(ガン・ダジョン)三段に勝利すると、保寧マッドの主将の崔精(チェ・ジョン)九段が三陟海上ケーブルカーの主将の金彩瑛(キム・チェヨン)六段との主将対決で勝利し、同点を記録した。
しかし、最終戦では三陟海上ケーブルカーの副将の趙恵連(チョ・ヘヨン)九段が保寧マッドの三将の朴昭律(パク・ソユル)二段にベテランの力を見せ、三陟海上ケーブルカーが優勝を決めた。
優勝インタビューで主将の金彩瑛六段は「個人的には今シーズンは不振な成績を記録したが、チームのお姉さん達のおかげで優勝することができた。来年はファンの前にもっと良い姿を見せ、自分の力で優勝させたい。」と抱負を語った。
一方、崔精九段はこの日の勝利で個人通算600勝と女子囲碁リーグ通算100勝を記録したが、チームの結果としては優勝を飾ることができなかった。
三陟海上ケーブルカーの優勝で幕を閉じた2021年韓国女子囲碁リーグは農協銀行が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年9月29日 ]
申眞諝九段、春蘭杯で初優勝を果たす!
韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段が春蘭杯で初優勝を果たした。
2021年9月15日、中国棋院と韓国棋院で行われた第13回春蘭杯世界囲碁選手権決勝3番勝負の第2局目で申眞諝九段が中国の唐韋星九段に173手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で勝利した。
申眞諝九段は13日に同じ場所で行われた第1局目でも勝利を収めていた。
春蘭杯の優勝で申眞諝九段は、去年2月に行われた第24回LG杯優勝以来、通算2回目の世界タイトルを手に入れた。
国内棋戦5冠王の申眞諝九段は、今年行われた5回の決勝戦を全て勝利している。
優勝インタビューでは、「決勝戦も大変だったが、ほとんど負けていた準決勝に勝ったのが大きかった。決勝の相手の唐韋星九段も世界大会で3回優勝経験がある強い相手だった。大会を開催して下さった春蘭グループと応援して下さったファンの方々に感謝している。」
一方、準決勝で中国のランキング1位の柯潔九段を破って決勝に進出した中国ランキング25位の唐韋星九段は申眞諝九段に抑えられ、準優勝となった。
持ち時間2時間25分、秒読み60秒5回で行われている第13回春蘭杯世界囲碁選手権は中国の春蘭グループが主催し、優勝賞金は15万ドル(約1,750万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年9月22日 ]
金凡瑞初段、入段111日で利鵬杯優勝!
韓国に大型新人が現れた。
済州道出身の金凡瑞(キム・ボンソ)初段が入段111日で利鵬杯優勝を果たした。
2021年9月8日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第2期利鵬杯新鋭最高位戦決勝で金凡瑞初段が玄釉斌(ヒョン・ユビン)四段に144手白中押しで勝利した。
今年5月の第147回入段大会でプロになった金凡瑞初段は、初参加した今大会で6連勝を記録、入段して早くも優勝カップを手に入れた。
優勝インタビューで金凡瑞初段は「あまり期待していなかったが、優勝までできて凄く嬉しい。1歳上の文敏鍾(ムン・ミンジョン)四段を早く追いたいし、努力して韓国を代表する棋士になりたい。」と抱負を語った。
金凡瑞初段の入段3か月11日での優勝は新鋭棋戦最短記録。総合棋戦最短記録は1972年第4期名人戦で徐奉洙(ソ・ボンス)二段(当時)が記録した1年8か月である。
今回の優勝で金凡瑞初段は二段に特別昇段した。
2018年以降の入段者56名と、2017年より前の入段者の若手8名が参加した第2期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年9月14日 ]
国内では敵がいない申眞諝九段、21か月連続で韓国ランキング1位!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が9月ランキングでも1位を記録、21か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
8月の1か月間、5勝1敗の成績を収めた申眞諝九段は、レーティングポイント19点を獲得、10247点で2位との差をさらに広げた。申眞諝九段は8月7日に幕を閉じた名人戦で卞相壹(ビャン・サンイル)九段に総合成績2勝1敗で勝利し、国内5冠王になった。
国内では無敵の申眞諝九段は、9月13日から始まる春蘭杯決勝で2度目の世界大会優勝に挑む。決勝の相手は中国の唐韋星九段。
2位から4位までは先月と同じく、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段が席を守った。
李東勳(イ・ドンフン)九段が一つ上がって5位、安成浚(アン・ソンジュン)九段は先月より二つ順位が上がって6位を記録した。
他にも5位の元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段が8位に下がるなど、5位から10位までは毎月順位が入れ替わる大混戦状態。
10位圏外では2021三星火災杯世界囲碁マスターズ国内先発戦を通過した韓昇周(ハン・スンジュ)七段と尹燦熙(ユン・チャンヒ)九段、曺承亞(チョ・スンア)四段が順位を大幅に上げた。
韓昇周七段は25位から15位、尹燦熙九段は45位から23位、曺承亞(チョ・スンア)四段は118位から90位まで順位を上げた。
特に、先月12勝1敗の曺承亞(チョ・スンア)四段は初めて100位以内にランクインし、韓国女子ランキング2位になった。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2021年9月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10247点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10010点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9922点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9739点)
5位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9700点)点)
6位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9669点)
7位:金志錫(キム・ジソク)九段(9657点)
8位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9644点)
9位:李昌錫 (イ・チャンソク) 七段(9620点)
10位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9581点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年9月9日 ]
三星火災杯、李昌鎬九段ら9人が国内先発戦通過!
2021年8月25日、韓国棋院で行われた2021三星火災杯世界囲碁マスターズ国内先発戦決勝戦で李昌鎬(イ・チャンホ)九段など9名が本戦チケットを手に入れた。
シニア枠では、李昌鎬九段が劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段に192手白中押し勝ちで勝利し、2年連続で本戦進出に成功した。第2期~4期に三星火災杯3連覇を達成した李昌鎬九段は今回が20回目の本戦出場となる。
一方、女子枠では曺承亞(チョ・スンア)四段が女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段に305手黒中押し勝ち、本戦進出を果たした。
崔精九段に7戦7敗を記録していた曺承亞四段は、初勝利とともに初の世界大会進出を果たした。
7枚の本戦チケットをかけて行われた一般枠では、李東勳(イ・ドンフン)九段、安成浚(アン・ソンジュン)九段、尹燦熙(ユン・チャンヒ)九段、李昌錫(イ・チャンソク)八段、金昇宰(キム・スンジェ)八段、韓昇周(ハン・スンジュ)七段、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)六段など7名が通過した。一般枠に参加した12名のアマ選手達は全員敗退し、プロの高い壁を実感した。
8月19日から行った国内先発戦では一般枠155名、女子枠35名、シニア枠24名など全員で214名が参加した。
9名の先発戦通過者は各国の先発戦通過者・シード者とともに10月20日から行われる本戦で優勝を争う。
今年も三星火災杯は総合予選を実施せず、各国でシードや先発戦で代表を送ることにした。主催国の韓国は先発戦通過者9名以外にも、国家シードの申眞諝(シン・ジンソ)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、金志錫(キム・ジソク)九段など14名が参加する。
前期大会決勝では中国の柯潔九段が韓国の申眞諝九段を破って通算4回目の優勝を果たした。
2021三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年8月27日 ]
崔精九段、IBK企業銀行杯の初代チャンピオンに輝く
崔精(チェ・ジョン)九段がIBK企業銀行杯の初代優勝カップを手に入れた。
2021年8月18日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2021IBK企業銀行杯女子囲碁マスターズ決勝3番勝負の第2局目で、崔精九段が吳政娥(オ・ジョンア)五段に173手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝を果たした。
崔精九段は前日行われた第1局目でも188手白中押し勝ちで勝利を収めていた。
2010年に入段した崔精九段は今回がプロ通算20回目の優勝である。
優勝インタビューで崔精九段は「初代チャンピオンは初めてなので、凄く嬉しい。こんなに良い大会を作ってくださったIBK企業銀行に感謝している。世界大会など今年はまだ大事な対局が残っているので、たくさん活躍したい。」と話した。
来月出産予定で、臨月の体で決勝まで進出した吳政娥五段は崔精九段の壁を越えられず準優勝となった。
IBK企業銀行と韓国棋院は吳政娥五段を配慮して9月予定だった決勝戦を8月に前倒しで行った。
IBK企業銀行が主催した第1期韓国製紙女流棋聖戦は国内女流棋戦の中で最大棋戦となり、優勝賞金は3000万ウォン(約300万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年8月26日 ]
三陟海上ケーブルカー、正規リーグ優勝でチャンピオン決定戦へ!
三陟海上ケーブルカーが正規リーグ1位でチャンピオン決定戦チケットを手に入れた。
2021年8月15日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2021NH農協銀行韓国女子囲碁リーグ第13ラウンドで、三陟海上ケーブルカーがポスコケミカルに2勝1敗で勝利した。
13ラウンドの勝利で正規リーグ10勝3敗を記録した三陟海上ケーブルカーは最終ラウンドの結果とは関係なく、正規リーグ優勝を決めた。
2年前の2019年から女子リーグに参加している三陟海上ケーブルカーは参加2年目で初優勝を果たした。
一方、去年最下位だった西帰浦七十里と去年のチャンピオン保寧マッドも13ラウンドで勝利し、8勝5敗でポストシーズン進出に成功した。
女子リーグが始まった2015年から参加している西帰浦七十里は、今回が2019年の続き2回目、参加2年目の保寧マッドは2年連続でポストシーズンに進出した。
最終ラウンドを残している韓国女子囲碁リーグは最後のポストシーズン進出チケットの行方に注目が集まっている。
まず4位のソウル富光薬品は最終ラウンドで勝利すると他のチームの成績とは関係なくポストシーズンへ進出できる。しかし、5位の順天灣国家庭園と6位の島島麗水は自力でポストシーズンに進出することはできず、ソウル富光薬品が負けたらポストシーズン進出のチャンスが生まれる。
この3チームの運命を決める最終ラウンドは8月26日に一斉に行う。
女子囲碁リーグのチャンピオンを決めるポストシーズンは9月10日から始まる予定。
2021年韓国女子囲碁リーグは農協銀行が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年8月12日 ]
申眞諝九段、名人を獲得し国内5冠王達成
申眞諝(シン・ジンソ)九段が名人戦で優勝し、これで国内棋戦5冠王になった。
2021年8月7日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第44期SG杯韓国日報名人戦決勝3番勝負の最終局で、申眞諝九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段に223手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で優勝した。
5日に同じ場所で行われた第1局では卞相壹九段が208手白中押し勝ち、第2局目では申眞諝九段が220手白中押し勝ちで互いに1勝1敗の成績となり、最終局の結果次第で優勝が決まる展開だった。この優勝で申眞諝九段は歴代9番目の名人になった。
これまで名人戦は通算13回優勝を記録した李昌鎬(イ・チャンホ)九段を始め、曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段(12回)、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(7回)、李世乭(イ・セドル)九段(4回)、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(3回)、趙 南哲(チョ・ナムチョル)九段(3回)、金寅(キム・イン)九段(1回)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(1回)のたった8名だけが名人で優勝を収めている。
優勝インタビューで申眞諝九段は「序盤から難しい碁だったが、相手が中盤の戦いで無理をしたようだったので、勝つことができた。伝統的な名人戦を復活して下さった韓国日報とSGグループに感謝の気持ちを伝えたい。」と話した。
申眞諝九段は本戦1回戦で卞相壹九段に敗退し、敗者復活戦に落ちたが、そのあと6連勝で復活に成功し、優勝まで果たした。
一方、卞相壹九段は今棋戦で2回も申眞諝九段に勝利したが、優勝には届かなかった。
2016年の43期以来、5年ぶりに復活した名人戦はSGグループが主催し、申眞諝九段の優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年8月4日 ]
申眞諝九段、GSカルテックス杯4連覇成功!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段を破って大会史上初の4連覇に成功した。
2021年8月2日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第26期GSカルテックス杯プロ棋戦決勝5番勝負の最終局で申眞諝九段が卞相壹九段に173手黒中押し勝ち、総合成績3勝2敗で勝利した。
優勝インタビューで申眞諝九段は「4連覇を達成できて嬉しい。負けたとしても名勝負ができるように決勝5番勝負に向けてたくさん準備しました。来年には5連覇に挑みたい」と話した。
挑戦方式ではなく、優勝者も本戦1回戦から参加する選手権大会で4連覇という新しい歴史を作った韓国ランキング1位の申眞諝九段は、韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と韓国ランキング3位の卞相壹九段にタイトル戦の決勝で続けて勝利し、圧倒的ナンバーワンの姿を見せている。
一方、第1局目に勝利し、3年ぶりのタイトル獲得に期待を高めた卞相壹九段は、申眞諝九段の壁を越えられず準優勝となった。
GSカルテックス杯決勝5番勝負を終えた二名は、5日から始まる名人戦の決勝でリベンジマッチを行う。
第26期GSカルテックス杯プロ棋戦は毎日経済新聞とGSカルテックスが主催し、本戦全ての対局は囲碁テレビで生放送された。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年7月29日 ]
農心辛ラーメン杯、韓国は最強のメンバーで大会2連覇に挑む
農心辛ラーメン杯に参加する韓国代表4人が決まった。
2021年7月25日、韓国棋院囲碁スタジオで行われた第23回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦国内先発戦の決勝で、韓国ランキング3位の卞相壹(ビャン・サンイル)九段と韓国ランキング4位の申旻埈(シン・ミンジュン)九段が勝利し、韓国代表に選出された。
卞相壹九段は李東勳(イ・ドンフン)九段に172白中押し勝ちで勝利し、2回目の韓国代表になった。申旻埈九段も元晟溱(ウォン・ソンジン)九段に168手白中押し勝ちで勝利、通算4回目の韓国代表になった。
これで韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と前日に本選チケットを手に入れた朴廷桓(パク・ジョンファン)九段など韓国ランキング1位から4位が出場することになった。韓国ランキング上位4名が一緒に出場するのは今回が初めて。
主催者が決めるワイルドカード選手は未定。
韓国国内先発戦では韓国のプロ棋士266名が参加し、一次予選、二次予選、最終予選など3回に分けて行われた。
韓・日・中の代表5名が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の本戦は10月11日に開幕する。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年7月21日 ]
申眞諝九段、朴廷桓九段を破り、名人戦決勝進出!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を破って名人戦決勝進出を決めた。
2021年7月13日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第44期SG杯名人戦敗者復活戦決勝で申眞諝九段が朴廷桓九段に229手黒中押しで勝利した。
これで来月5日から7日まで行われる決勝3番勝負は、勝者組の優勝の卞相壹(ビャン・サンイル)九段と敗者復活戦優勝の申眞諝九段が対決する事になった。申眞諝九段は本戦1回戦で卞相壹九段に破られ、敗者復活戦に進んだが6連勝で復活に成功した。
二人とも名人戦決勝進出は今回が初めて。
一方、先週行われたソパルコサノル杯の決勝で申眞諝九段に破られ、準優勝となった朴廷桓九段は、今回も申眞諝九段の壁を越えられなかった。
申眞諝九段と卞相壹九段は第26期GSカルテックス杯でも共に決勝に進出し、今月の22日から5番勝負で戦う。今回の名人戦と合わせると8番勝負で戦う事になった。
二人の対戦成績は申眞諝九段が17勝3敗で圧倒的にリードしている。しかし、直近の対局のSG杯名人戦本戦1回戦では卞相壹九段が勝利した。
2016年の44期を終えて中断されていた名人戦は今年、5年ぶりに復活した。
持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われている第44期SG杯名人戦はSGグループが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年7月20日 ]
申眞諝九段、朴廷桓九段を破ってソパルコサノル杯2連覇達成!
韓国唯一の挑戦手合いであるソパルコサノル杯で申眞諝(シン・ジンソ)九段が防衛に成功した。
2021年7月13日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第2期ソパルコサノル最高棋士決定戦挑戦手合5番勝負最終局でタイトルホルダーの申眞諝九段が挑戦者の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に246手白中押し勝ち、総合成績3勝2敗でタイトルを守り抜いた。
申眞諝九段は7月5日に行われた第1局目で破られ不安な出だしとなったが、第2局と3局目で連勝、第4局目で同点を許したが、最終局で勝利しタイトルを防衛することが出来た。
優勝インタビューで申眞諝九段は「最終局は要らない手を何手か打ってしまい、中盤まで苦戦したが、勝負手が通じて勝つことができた。内容的には押されていて大変な挑戦手合いでしたが、自分なりには楽しく打つことができた。朴廷桓九段とはまた対局したいし、他の棋戦でも良い姿をファンの皆様に見せたい。」と話した。
韓国のランキング1位と2位の対決で注目を集めたソパルコサノル杯は申眞諝九段の2年連続勝利で幕を閉じた。
持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われたソパルコサノル最高棋士決定戦は、株式会社インフォベールが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年7月13日 ]
「去年のチャンピオン」保寧マッド、前半期を1位で終える
女子囲碁リーグ去年のチャンピオンの保寧マッドが前半期を1位で終えた。
2021年7月4日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2021NH農協銀行韓国女子囲碁リーグの第7ラウンドで保寧マッドが順天灣国家庭園に3勝0敗で勝利した。
保寧マッドは崔精(チェ・ジョン)九段が朴泰姬(パク・テヒ)三段、朴昭律(パク・ソユル)初段が金相仁(キム・サンイン)二段を連破し、チームの勝利を決めた。
続いて姜多情(ガン・ダジョン)三段が順天灣国家庭園のエース吳侑珍(オ・ユジン)七段を破り、保寧マッドは今シーズン2回目のストレート勝利を果たした。
前半期最後のラウンドで勝利を飾った保寧マッドは5勝2敗で三陟海上ケーブルカーと同率を記録したが、個人勝ち星数が三陟海上ケーブルカーより1勝多く、1位になった。
保寧マッドは開幕戦では1勝2敗の不安な出だしとなったが、その後4連勝を記録、去年のチャンピオンらしい姿を見せた。
保寧マッドの絶対的エース崔精九段は7戦全勝、他にも姜多情三段と金京垠(キム・ギョンウン)二段が3勝3敗、朴昭律初段が1勝1敗するなどチームの全員が5割以上の勝率を記録した。
正規リーグの半分が終わった現在、5勝2敗の保寧マッドと三陟海上ケーブルカーが1位と2位を、4勝3敗のソウル富光薬品と浦項ポスコケムテクが3位と4位となった。
続いて3勝4敗の西帰浦七十里と順天灣国家庭園、島島麗水が5位から7位を記録、後半期の成績によりポストシーズン進出を狙える。
一方、去年の準優勝チームの扶安セマングムジャンボリーは1勝6敗の不振な成績となり、ポストシーズン進出が難しくなった。
後半期は7月8日に島島麗水と扶安セマングムジャンボリーの対決から始まる。
2021年韓国女子囲碁リーグは農協銀行が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年7月7日 ]
ソパルコサノル杯、「申工知能」申眞諝九段に朴廷桓が挑戦
ソパルコサノルで韓国ランキング1位、人工知能のように打つことから韓国では「申工知能」と呼ばれている申眞諝(シン・ジンソ)九段に、韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)が挑戦することになった。
チャンピオン申眞諝九段に朴廷桓九段が挑戦する、第2期ソパルコサノル最高棋士決定戦挑戦5番勝負が7月5日から始まる。
朴廷桓九段は6月17日に幕を閉じた本戦リーグで8戦全勝を記録、挑戦権を獲得した。
二人はトップ棋士らしく、2年連続で最高棋士決定戦の決勝で戦うことになった。
去年の決勝では申眞諝九段が朴廷桓九段を3勝0敗で破り、初代チャンピオンになった。
今回の決勝戦は申眞諝九段と朴廷桓九段の7回目の決勝対決で、二人は今まで3勝3敗を記録している。二人の対戦成績は申眞諝九段が18勝17敗でわずかにリードしている。
今回の5番勝負に向けて挑戦者の朴廷桓九段は「申眞諝九段は人工知能に近い。しかし、昨年のように無気力に敗れないように、持っている実力をすべて出し切りたい。」と話した。続いてチャンピオンの申眞諝九段は「朴廷桓九段が上がって来ることは予想していた。囲碁ファンの皆様が楽しめるように良い内容の碁を打ちたい。」と話した。
持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われる挑戦5番勝負は7月5日、6日、8日、12日、13日に行い、午後1時からK-囲碁で生放送される。
韓国の最高の棋士を決める第2期ソパルコサノル最高棋士決定戦は株式会社インフォベールが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年6月28日 ]
キム・ミンソ、アマ女流国手戦2連覇達成!
韓国最大女子アマ大会であるアマ女流国手戦で、14歳のキム・ミンソアマが優勝を果たした。
2021年6月20日、ソウル韓国棋院で行われた第46期ハリム杯全国女流アマ国手戦国手部門決勝戦で、昨年のチャンピオンであるキム・ミンソアマがキム・ヒョンアアマを破って大会2連覇を果たした。
女流アマ最強を決める国手部門は韓国棋院女子院生を含め、45名が参加した。
優勝インタビューでキム・ミンソアマは「昨年に続き、今年も優勝ができて嬉しい。女流国手戦の優勝の勢いでプロ試験でも良い成績を取りたい。」と話した。
国手部準決勝進出者4名は来月から始まる第26期ハリム杯プロ女流国手戦の参加資格が与えられる。
19、20日にかけて行われた今大会はアマチュア女子最強を決める国手部門と一般A~C部門、学生部門、子供部門と今年新設したシニア部門(65歳以上)に分かれ、156名が参加した。
1974年から始まり、韓国の女流大会の中で一番長い歴史を持っている女流アマ国手戦は1日目に各部門準々決勝まで行い、2日目に優勝者を決めた。
第46期ハリム杯全国女流アマ国手戦は韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年6月21日 ]
朴廷桓九段、5月9戦全勝でレーティングポイント1万点再突破!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が4月に続き5月にも全勝を記録、レーティングポイント1万点を再突破した。
4月にソパルコサノル最高棋士決定戦で2連勝を記録した朴廷桓九段は、5月に入っても名人戦と中国甲級リーグ、ソパルコサノル最高棋士決定戦などで9連勝し、レーティングポイント59点を獲得、10045点を記録した。
去年12月の10010点以来、9000点代にとどまっていた朴廷桓九段は、半年ぶりに1万点を再突破、ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段との差を164点まで 縮めた。
5月に5勝2敗を記録した申眞諝九段は18か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
7勝1敗の卞相壹(ビャン・サンイル)九段は先月と同じく3位、中国甲級リーグで5戦全勝を記録し、5月に8勝2敗の成績を上げた金志錫(キム・ジソク)九段が8位から4位まで順位を上げた。
申旻埈(シン・ミンジュン)九段が先月と同じく5位、李東勳(イ・ドンフン)九段と姜東潤(カン・トンユン)九段、安成浚(アン・ソンジュン)九段は先月より二つずつ順位が下がった。
LG杯国内先発戦を通過するなど5月に10勝1敗を記録した「囲碁神」李昌錫 (イ・チャンソク)七段は初めて10位圏内に進出した。
10位圏外では朴進率(パク・ジンソル)九段が29位から17位、許映皓(ホ・ヨンホ)九段が38位から21位までランクを上げた。二人ともLG杯の国内先発戦を通過し、レーティングポイントを貯めた。英才大会で良い成績を記録している文敏鍾(ムン・ミンジョン)四段が、97位から77位まで順位が上がった。
女流棋士中では崔精(チェ・ジョン)九段が32位、呉侑珍(オ・ユジン)七段が96位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2021年6月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10209点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10045点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9863点)
4位:金志錫(キム・ジソク)九段(9718点)
5位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9708点)
6位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9682点)
7位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9662点)
8位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9646点)
9位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9619点)
10位:李昌錫 (イ・チャンソク) 七段(9612点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年6月14日 ]
韓国4名、中国3名、日本1名がLG杯準々決勝進出
元晟溱(ウォン・ソンジン)九段と金志錫(キム・ジソク)九段が中国の壁を越えられず準々決勝進出に失敗した。
2021年6月2日、韓国棋院と日本棋院、そして台湾棋院で行われた第26回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦16強戦の二日目に、元晟溱九段が中国ランキング1位の柯潔九段に330手黒半目負け、金志錫九段は中国ランキング2位の楊鼎新九段に138手黒中押し負けで姿を消した。
元晟溱九段の敗北が惜しかった。36歳で最高齢の参加者の元晟溱九段は、柯潔九段を相手に中盤まで圧倒したが、最後の戦いで大きなミスがあり、逆転負けとなった。
金志錫九段は天敵の楊鼎新九段に力を発揮することができず、完敗した。これで楊鼎新九段との対戦成績は5戦全敗となった。
一方、日本の一力遼九段と中華台北の陳祈睿七段の対決は、日本の一力遼九段が勝利した。日本の棋士が準々決勝に進出したのは2017年の22回大会以来4年ぶり。
これで準々決勝は韓国4名、中国3名、日本1名の対決で行うことになった。
韓国は前日行われた16強戦の一日目に去年のチャンピオンの申旻埈(シン・ミンジュン)九段を含め、韓国ランキング1位~3位の申眞諝(シン・ジンソ)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段など4名が準々決勝進出に成功した。
16強戦の直後に行われた組み合わせでは、申旻埈と楊鼎新九段、朴廷桓九段と柯潔九段、卞相壹と羋昱廷九段の韓・中戦と申眞諝九段と一力遼九段の韓・日戦となった。
準々決勝は11月7日と8日にオンライン対局で行う予定。
対局は持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われ、第26回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年6月4日 ]
LG杯、韓国は4名が24強戦通過
5月30日と31日に行われたLG杯24強戦で金志錫(キム・ジソク)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)八段など4名が勝利し、16強戦に進出に成功した。
2021年5月31日、韓国棋院と日本棋院、そして台湾棋院で行われた第26回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦24強戦の二日目に、韓国は金志錫九段と元晟溱九段、洪性志(ホン・ソンジ)九段が参加し、金志錫九段と元晟溱九段が勝利した。
まず、金志錫九段は日本の伊田篤史八段を相手に完璧な内容を見せ、159手黒中押しで勝利した。
洪性志九段は中華台北の陳祈睿七段に中盤までリードしていたが、最後のヨセで逆転を許し、268手黒1目半負けで姿を消した。
今年の韓国囲碁リーグで全勝を記録した元晟溱九段は、日本の新十段の許家元九段に153手黒中押し勝ちで勝利した。
6月1日から行われる16強戦は、24強戦通過者8名が16強戦シード者8名と準々決勝のチケットをかけて対決する。
二日にかけて行われる16強戦は、6月1日に申眞諝(シン・ジンソ)九段と陶欣然八段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と檀嘯九段、李東勳(イ・ドンフン)九段と羋昱廷九段の韓・中戦と申旻埈(シン・ミンジュン)九段と姜東潤(カン・トンユン)、卞相壹(ビャン・サンイル)九段と金明訓(キム・ミョンフン)八段の韓国棋士同士の対決で行う。
続いて6月2日は金志錫九段と楊鼎新九段、元晟溱九段と柯洁九段の韓・中戦と、日本の一力遼九段と中華台北の陳祈睿七段の対決で行う。
対局は持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われ、第26回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年5月27日 ]
河燦錫国手杯英才VS頂上記念対局、陜川で行われる
「頂上」申眞諝(シン・ジンソ)九段と「最強英才」文敏鍾(ムン・ミンジョン)四段が陜川で対決をした。
第9期河燦錫国手杯英才VS頂上記念対局が2021年5月24日、陜川文化芸術会館で行われた。
英才VS頂上記念対局は、韓国ランキング1位の申眞諝九段と第9期英河燦錫国手杯才囲碁大会優勝者の文敏鍾四段がそれぞれ頂上と英才として参加し、「頂上」申眞諝九段が164手白中押しで勝利した。
二人の記念対局が終了後、第9期英河燦錫国手杯才囲碁大会表彰式が行われた。表彰式で大会を主催したムン・ジュンヒ陜川郡長は「9回目の今大会にも23名が参加し、良く実力を発揮した。今大会を通じて、韓国を超えて世界一の棋士になってほしい」と話した。続いて優勝者の文敏鍾四段は、「申眞諝九段との差を感じた。2年前よりもっと成長した姿を見せたかった」と対局の感想を伝えた。
表彰式後、申眞諝九段の陜川郡広報大使委嘱式が行われた。
第1~3期の英河燦錫国手杯才囲碁大会の優勝者である申眞諝九段は、2019年からは頂上として記念対局に参加している。「陜川は景色が美しいところ。昔、申旻埈(シン・ミンジュン)九段と陜川郡テーマパークで遊びに行ったことを覚えている。陜川郡の広報の役割を果たしたい。」と抱負を語った。
今年で9回目の河燦錫国手杯英才VS頂上記念対局は陜川郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年5月20日 ]
文敏鍾四段、河燦錫国手杯で二度目の優勝!
文敏鍾(ムン・ミンジョン)四段が河燦錫国手杯で優勝し、最強の英才だということを証明した。
2021年5月18日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第9期河燦錫国手杯英才囲碁大会決勝3番勝負の第2局目で、文敏鍾四段が李 沇(イ・ヨン)三段に269手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
文敏鍾四段は前日に同じ場所で行われた第1局目でも295手白2目半勝ち、勝利を収めていた。
優勝インタビューで文敏鍾四段は「たくさんの方々が応援して下さって普段よりもっと力を出せたと思う。決勝の碁の内容はあまり良くなかったが、優勝できて嬉しい」と優勝の感想を伝えた。
2019年第7期に続き、今大会で2度目の優勝に成功した文敏鍾四段は、今年4月に行われた第6期未来の星新鋭最強戦、2020年日本主催の第8回グロービス杯世界囲碁U-20を合わせて新鋭大会だけで通算4回の優勝を果たしている。
一方、入段後初優勝に挑んだ李沇三段は両局ともに優勢の碁を守りきれず準優勝となった。
17歳以下(2003年以後生まれ)の最強者を決める第9期河燦錫国手杯英才囲碁大会は陜川郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年5月12日 ]
李東勳九段など7名がLG杯国内先発戦通過!
LG杯国内先発戦の通過者7名が決まった。
2021年5月6日に行われた第26回LG杯朝鮮日報棋王戦国内先発戦決勝で、李東勳(イ・ドンフン)、姜東潤(カン・トンユン)、洪性志(ホン・ソンジ)、朴進率(パク・ジンソル)、許映皓(ホ・ヨンホ)各九段、金明訓(キム・ミョンフン)八段、李昌錫 (イ・チャンソク)七段の7名が、激しい競争を勝ち抜いて本戦進出に成功した。
朴進率九段と李昌錫七段は今回が初めてのLG杯本戦進出。他には姜東潤九段が第20回LG杯優勝者で今回が14回目の本戦進出、李東勳九段は5回目、金明訓八段は4回目、洪性志九段は3回目の本戦進出である。許映皓九段は今回が4回目の本戦進出で2011年以来、10年ぶりの本戦進出を果たした。
今回の先発戦には韓国棋院のプロ棋士222名とアマチュア先発戦通過者7名など全部で229名が参加した。7名の先発戦通過者は各国の先発戦通過者・シード者とともに5月30日から行われる本戦で優勝を争う。
24強戦で行われる今回のLG杯で主催国の韓国は、先発戦通過者7名以外にも前期大会優勝者の申旻埈(シン・ミンジュン)九段を含めて、申眞諝(シン・ジンソ)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、金志錫(キム・ジソク)九段など12名が本戦に出場する。
中国は前期大会準優勝の柯洁九段を含め楊鼎新九段、謝爾豪九段、羋昱廷九段、檀嘯九段、謝科八段、陶欣然八段の7名が出場する。
日本は一力遼九段と許家元九段、伊田篤史八段の3名、中華台北は陳祈睿七段が本戦に合流する。主催者が決める主催者シードは追って発表する予定。
第26回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年5月6日 ]
安祚永九段、国内棋士12番目の通算1000勝達成!
安祚永(アン・ジョヨン)九段が国内棋士12番目で通算1000勝を達成した。
2021年4月28日、韓国棋院で行われた第26回LG杯朝鮮日報棋王戦国内先発戦2回戦で安祚永九段が金明完(キム・ミョンワン)八段に勝利し、プロ通算1000勝を果たした。
1993年8月に入段した安祚永九段は金宗俊(キム・ジョンジュン)二段に初勝利を挙げた。以後、1996年3月に韓鐵均(ハン・チョルギュン)五段に勝利し100勝、2004年3月に許映皓(ホ・ヨンホ)三段に勝利して500勝を果たした安九段は入段27年8か月で国内12人目の1000勝を達成した。
安祚永九段は1997年の第1期SKガス杯、2004年の第14期BCカード杯などの新鋭棋戦で優勝し、2007年では第2期十段戦を通じて一般棋戦タイトルを手に入れた。他にも三星杯、LG杯、富士通杯など、いろいろな世界大会本戦で成績を収めてきた。
通算1000勝は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段(1955勝)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(1801勝)、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(1716勝)、李世乭(イ・セドル)九段(1324勝)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(1306勝)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(1214勝)、徐能旭(ソ・ヌンウク)九段(1141勝)、睦鎭碩(モク・チンソク)九段(1073勝)、趙漢乘(チョ・ハンスン)九段(1065勝)、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(1025勝)、姜勳(カン・フン)九段の(1019勝)11名が達成している大記録である。
安祚永九段は4月28日時点で1000勝535敗を記録している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年4月22日 ]
徐奉洙九段、18年ぶりにタイトル獲得!
徐奉洙(ソ・ボンス)九段が18年ぶりに優勝カップを手に入れた。
2021年4月14日、K囲碁スタジオで行われた第8期大舟杯プロシニア最強者戦決勝で徐奉洙九段が劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段に233手黒2目半勝ち、優勝を果たした。
2003年の第3期石種杯優勝以来、久しぶりに頂点に立った徐奉洙九段は大舟杯でも二度の準優勝以降、初の優勝カップ獲得に成功した。
序盤の戦いで劉昌赫九段がリードを掴んだが、中盤以降、徐奉洙九段の勝負手が通じ、形勢は細かくなった。その後、逆転と再逆転を繰り返し、最終的には徐奉洙九段が2半目勝ちを収めた。
二人の決勝対決は第4期GS精油杯以来21年ぶりだった。
優勝インタビューで徐奉洙九段は「序盤でつぶされ、劉昌赫九段が分かりやすく打ったら逆転が難しかったと思う。こちらの勝負手に対して最強の対応をして来たことがチャンスを掴むことに繋がり、優勝までできた。」と話した。
徐奉洙九段は今回の優勝で通算30回優勝を達成した。
TMマリンと韓国棋院が主催、持ち時間15分、秒読み40秒3回で行われた第8期大舟杯プロシニア最強者戦は、50歳以上の男性プロ棋士と30歳以上の女性プロ棋士が参加した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年4月19日 ]
文敏鍾三段、玄釉斌四段を破って未来の星初優勝!
文敏鍾(ムン・ミンジョン)三段が未来の星新鋭最強戦で初優勝に成功した。
2021年4月6日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第6期未来の星新鋭最強戦決勝で文敏鍾三段が玄釉斌(ヒョン・ユビン)四段に191手黒中押し勝ち、未来の星の優勝カップを手に入れた。
文敏鍾三段は2019年の第7期河燦錫国手杯英才囲碁大会、2020年の日本主催の第8回グロービス杯世界囲碁U-20に続き、通算3回目の優勝を果たした。
優勝インタビューで文敏鍾三段は「予選から逆転勝利が多かったので、今大会は幸運だったと思う。新鋭棋戦だけではなく、一般の世界大会でも良い成績を取れるように頑張ります」と話した。
優勝した文敏鍾三段は韓国棋院の規定により、四段に特別昇段した。
一方、年齢制限により今年が最後の参加となった玄釉斌四段は準優勝で今大会を卒業することとなった。
持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われた第6期未来の星新鋭最強戦は2002年以降に生まれた韓国棋院プロ棋士32名が参加した。
現在、棋戦が昔と比べて少なくなり、対局回数が少なくなった新鋭達の勉強のために睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われた第6期未来の星新鋭最強戦は、2015年に第1回大会が行われ、今回が6回目となる。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年4月14日 ]
金志錫九段、マキシムコーヒー杯で初優勝!
2021年4月5日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第22期マキシムコーヒー杯入神(九段の別称)最強戦決勝三番勝負の第2局目で金志錫(キム・ジソク)九段が李志賢(イ・ジヒョン)九段に288手白中押し勝ちで勝利し、総合成績2勝0敗で今大会初優勝を果たした。
2014年の第15回大会から8年連続で今大会に参加している金志錫九段は、今年初めて決勝進出に成功し、決勝では去年のチャンピオン李志賢九段を破って個人通算9回目のタイトルを手に入れた。
優勝インタビューで金志錫九段は「第1局に勝利した時でさえ、優勝は難しいと思っていた。いい結果を出せて凄く嬉しいし、自信もついた。この勢いで次の大会も良い成績を残したい。」と話した。
一方、前期大会で優勝し、今年は軍人(海軍)の身分として大会2連覇に挑んだ李志賢九段は金志錫九段の壁を越えられず準優勝となった。
入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、カヌポイント上位24名と前期シードの2名、ラッキングシード4名、主催者シード2名を合わせた本選32名のトーナメント方式で優勝者を決めた。
本大会の主催である東西食品の人気ブランド名の“カヌ”から借りたカヌポイントは、直近2年間の成績によってポイントを決める方式である。
持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われる第22期マキシムコーヒー杯入神最強戦は韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年4月8日 ]
「永遠の国手」金寅九段死去、78歳。
「永遠の国手」金寅(キム・イン)九段が2021年4月4日、持病のため亡くなられた。享年78歳。
韓国囲碁の第1人者だった金寅九段は1966年の第10期国手戦で優勝後、1971年の第15期まで6連覇に成功し、韓国囲碁界では「金国手」と呼ばれていた。
1943年、全羅南道康津生まれの金寅九段は15歳のとき(1958年)に入段。1962年には1年間日本に留学し、木谷實九段の門下生となった。
韓国では通算30回優勝、22回準優勝を記録し、860勝703敗の成績を残した。
1983年、九段に昇段。
金寅九段が1968年に達成した40連勝は、現在までの韓国で最多連勝記録。
2007年から金寅九段が主催した「金寅国際シニア囲碁大会」には毎年世界の各地で囲碁ファン達が参加し、韓国中では一番人気がある囲碁大会になった。
金寅九段は去年、コロナの影響で大会が開けなかった事をもどかしく思っていた。
2006年胃がんの手術を受けた事がある金寅九段は最近になり急に体調が悪化し、4月4日の午前9時にセブランス病院で亡くなった。享年78歳。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年4月2日 ]
セルトリオン、初の囲碁リーグチャンピオン!
正規リーグ1位のセルトリオンが去年のチャンピオンの韓国物価情報を破って、2020-2021KB囲碁リーグチャンピオンになった。
2021年3月28日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2020-2021KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦第3回戦でセルトリオンが韓国物価情報に3勝0敗で勝利し、総合成績2勝1敗で初優勝を果たした。
26日に行われた第1回戦はセルトリオンが3勝1敗で勝利し、27日行われた第2回戦は韓国物価情報が3勝2敗で勝利、優勝は第3回戦で決まる事になった。
第3回戦の第1局目でセルトリオンは主将の申眞諝(シン・ジンソ)九段が朴河旼(パク・ハミン)八段に137手黒中押し勝ちで勝利し、リードを掴んだ。
第2局目もセルトリオンの副将、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段が許映皓(ホ・ヨンホ)九段に196手白中押しで勝利し、優勝を目の前にした。これで元晟溱九段は今年囲碁リーグ17戦全勝の大記録を打ち立てた。
第3局目では姜昇旼(カン・スンミン)七段が韓国物価情報の主将、申旻埈(シン・ミンジュン)九段に141手黒中押し勝ち、チームの優勝を決めた。
優勝インタビューで元晟溱九段は「優勝はしたいと思っていたが、全勝が出来るとは夢にも思わなかった。今年の囲碁リーグは一生忘れられない。」と話した。
一方、正規リーグ2位の韓国物価情報は、プレーオフでポスコケミカルを破って大会2連覇に挑んだがセルトリオンの壁を越えられず準優勝となった。
賞金総額34億ウォン(約3億4000万円)の国内最大棋戦である2020~2021KB国民銀行囲碁リーグはセルトリオンの初優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年3月26日 ]
韓国物価情報、ポスコケミカルを破って囲碁リーグチャンピオン決定戦進出!
去年のチャンピオン、韓国物価情報が囲碁リーグチャンピオン決定戦進出に成功した。
2021年3月20日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2020-2021KB国民銀行囲碁リーグプレーオフ第2回戦で韓国物価情報がポスコケミカルに3勝1敗で勝利した。前日行われた第1回戦でも3勝1敗で勝利を収めていた韓国物価情報は、総合成績2勝0敗で2年連続チャンピオン決定戦進出を果たした。
韓国物価情報は第2回戦で主将の申旻埈(シン・ミンジュン)九段が李昌錫 (イ・チャンソク)七段に破られ、不安な出だしとなったが、姜東潤(カン・トンユン)九段が崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段に逆転勝利し同点を記録、その後、安正己(アン・ジョンギ)六段がポスコケミカルの主将卞相壹(ビャン・サンイル)九段に勝利し、逆転に成功した。
最後は許映皓(ホ・ヨンホ)九段が朴鍵昊(パク・ゴンホ)五段に勝利し、チームの勝利を決めた。
ポスコケミカルの天敵である韓国物価情報はポスコケミカルに現在7連勝を記録している。
終局後行われたインタビューで、韓国物価情報の副将姜東潤九段は「セルトリオンとの勝負が楽しみ。正規リーグでは自分が全部負けてしまい、チームも二回とも負けてしまったが、チャンピオン決定戦では二回とも勝利したい。」と話した。
プレーオフで勝利した韓国物価情報は正規リーグ1位のセルトリオンと、3月26日からチャンピオン決定戦3番勝負で優勝カップを争う。
セルトリオンには韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と正規リーグ14戦全勝の元晟溱(ウォン・ソンジン)九段が所属している。
去年のチャンピオン決定戦では、韓国物価情報がセルトリオンに2勝1敗で勝利し、初優勝を果たした。
賞金総額34億ウォン(約3億4000万円)の国内最大棋戦である2020~2021KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2000万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年3月19日 ]
「KB国民銀行囲碁コンサート、思いの繋がり2021」が大盛況!
「KB国民銀行囲碁コンサート、思いの繋がり2021」が2021年3月13日、KB国民銀行囲碁コンサート特別対局室で行われた。
2500名の囲碁ファン達が参加した囲碁コンサートは午後1時から「囲碁国宝」李昌鎬(イ・チャンホ)九段と囲碁ファン達の対決から始まった。手合い割は4子。
李昌鎬九段は囲碁スタジオ、囲碁ファンは各自の家でオンライン対局にて行われた。
集団知性の着手は個人それぞれが着手すると、30秒後に一番多く選ばれた場所が最終的な着手になる方式で行われた。
対決は終盤まで囲碁ファン達がリードしていたが、李昌鎬九段がヨセの段階で逆転し、254手白中押し勝ちで李昌鎬九段の勝利となった。
局後インタビューで李昌鎬九段は「画面を見ながら囲碁ファンの皆さんと囲碁を打つのが楽しかった。たくさんの方とこのように交流できて嬉しい、良い経験になった。」と話した。
午後4時からは申眞諝(シン・ジンソ)九段と申眞諝ファンチームと崔精(チェ・ジョン)九段と崔精ファンチームのペア碁対決が行われた。
逆転の逆転を重ねたこの対局は申眞諝九段チームが277手黒中押しで勝利した。
局後インタビューで申眞諝九段は「久しぶりに囲碁を楽しく打つことができた。今日参加して下さった囲碁ファンの方々に感謝の気持ちを伝えたい。これからもこのようなイベントは必ず参加したい。」と話した。
続いて崔精九段は「初めての経験でしたが、凄く楽しかったし、囲碁ファンの皆さんの応援に感動を受けた。このようなイベントをまた開いてほしい。」と話した。
「KB国民銀行囲碁コンサート、思いの繋がり2021」はKB国民銀行が主催し、囲碁テレビとYouTubeで放送される予定。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年3月11日 ]
保寧マッド、金浦ウォンボン・ルヘンスを破ってチャンピオンズカップ優勝!
女子囲碁リーグとシニア囲碁リーグの優勝チーム対決で、女子囲碁リーグチャンピオンの保寧マッドがチャンピオンズシップの優勝カップを手に入れた。
2021年3月7日、囲碁テレビスタジオで行われた「デバン建設杯2020シニアvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」三番勝負最終戦で、保寧マッドは崔精(チェ・ジョン)九段と姜多情(ガン・ダジョン)二段の勝利で金浦ウォンボン・ルヘンスを2勝1敗で破り、総合成績2勝1敗でチャンピオンになった。
前日行われた第1回戦に2勝1敗で勝利を収めていた保寧マッドは、7日の午前中に行われた第2局目で同点を許した。しかし、その日午後に行われた最終局で勝利を収め、女子チームの4年連続優勝を果たした。
3戦全勝を記録した主将の崔精九段は優勝インタビューで「久しぶりの対面対局で、シニアの先輩方にいろいろ教えてもらうことができて楽しい時間だった。」と喜びを伝えた。
一方、今年初勝利に挑んだシニアチームは崔精九段の壁を越えられず準優勝となった。
持ち時間20分、秒読み40秒3回で行われた「デバン建設杯2020シニアvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」は、女子囲碁リーグチャンピオンの4年連続優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年3月5日 ]
元晟溱九段、全勝でセルトリオンの正規リーグ優勝を導く
元晟溱(ウォン・ソンジン)九段が正規リーグ14戦全勝に成功し、チームの優勝に大きく貢献した。
2021年2月27日、通合ラウンドで行われた2020-2021KB国民銀行囲碁リーグ14ラウンドでセルトリオンが去年のチャンピオン韓国物価情報に3勝2敗で勝利し、10勝4敗の成績で正規リーグ1位になった。
セルトリオンと韓国物価情報の最終戦は正規リーグ1位を決める大事な一戦だった。
セルトリオンは主将の申眞諝(シン・ジンソ)九段と副将の元晟溱九段、KB囲碁リーグの二軍のようなフューチャーズリーグ琴沚玗(クム・ジウ)二段が勝利、創団2年目で正規リーグ優勝を果たした。
元晟溱九段の14戦全勝は去年の申眞諝九段に続き、今までに2度しかない大記録。今年同じチームになった二人は26勝2敗を記録し、チームの優勝に貢献した。
36歳の年で最高齢の最多勝となった元晟溱九段は終局後のインタビューで「去年は最悪の成績だったのに、今年は全勝までできて感慨深い。全勝と優勝が当時にできたので、嬉しさが2倍。チャンピオン決定戦でも勝利したい」と話した。
一方、同時に行われた最終戦では、ポスコケミカルと秀麗韓陜川が勝利し、ポストシーズンのチケットを手に入れた。
3月17日から始まるポストシーズンの準プレーオフは3位のポスコケミカルと4位の秀麗韓陜川が対決し、勝利したチームはチャンピオン決定戦進出をかけて2位の韓国物価情報と戦う予定。
賞金総額34億ウォン(約3億4000万円)の国内最大棋戦である2020~2021KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2000万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年2月26日 ]
韓国、申眞諝九段の5連勝で農心辛ラーメン杯優勝!
申眞諝(シン・ジンソ)九段の5連勝で、韓国が3年ぶりに農心辛ラーメン杯優勝カップを手に入れた。
2021年2月25日、韓国棋院と中国棋院で行われた第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第13局目で、申眞諝九段が中国の柯潔九段に185手黒中押しで勝利し、韓国の通算13回目の優勝に大きく貢献した。
19回と21回の大会では1勝も出来なかった申眞諝九段は、3回目の参加となる今大会では5連勝し、主将の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が打つこともなく優勝することができた。
優勝インタビューで申眞諝九段は「自分が負けても後ろに朴廷桓九段がいたので、気楽に打ったのが良い結果に繋がった。去年、朴廷桓九段が一人で戦う姿を見て申し訳ない気持ちがあったが、今回の連勝で少し恩返し出来たと思う。来年も朴廷桓九段と一緒に韓国の優勝を目指したい。」と抱負を語った。
韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国13回、中国8回、日本1回である。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年2月18日 ]
李昌錫六段、クラウンヘテ杯を通じて初のタイトル獲得!
李昌錫 (イ・チャンソク)六段がクラウンヘテ杯で優勝し、入段後初めてタイトル獲得に成功した。
2021年2月16日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2020クラウンヘテ杯決勝三番勝負第2局目で、李昌錫六段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)に212手白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
15日に行われた第1局目でも勝利を収めていた李昌錫六段は第2局目でも勝利し、去年準優勝の雪辱を果たした。
優勝インタビューで李昌錫六段は「優勝できて光栄だが、一人の力でできたものではなく、囲碁ファンの皆様、家族、友達の応援のおかげで出来た。これからは世界大会で良い成績を取りたい。」と話した。
同僚棋士たちに「囲碁神」と呼ばれている李昌錫六段は、去年12月から今年2月までに行われた全ての棋戦(四つ)で予選通過に成功し、今年は18勝4敗の成績で勝ち星ランキング1位を記録している。
1年前に40位だった韓国ランキングも11位まで順位をあげた。
クラウンヘテが主催し、25歳以下のプロ棋士93人が参加した2020クラウンヘテ杯は李昌錫六段の優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年2月17日 ]
申旻埈九段、柯潔九段を破ってLG杯優勝!
申旻埈(シン・ミンジュン)九段がLG杯決勝三番勝負最終局で柯潔九段に勝利し、世界大会初優勝を果たした。
2021年2月4日、韓国棋院と中国棋院で行われた第25回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝三番勝負最終局で申旻埈九段が柯潔九段に302手白3目半勝ち、総合成績2勝1敗で逆転優勝に成功した。
1日に行われた第1局目は柯潔九段が184手白中押しで勝利したが、3日の第2局目では申旻埈九段が198手白中押し勝ちし、勝負を最終局まで持ち込むのに成功した。最終局で白を持った申旻埈九段は世界大会8回の優勝記録を持っている柯潔九段を相手に完璧な内容で勝利、囲碁界の新しいスターになった。
優勝インタビューで申旻埈九段は「世界大会初優勝が出来て凄く嬉しい。実力以上に良く打って優勝する事が出来たが、まだまだ実力が足りない。世界大会でまた優勝出来るように努力して行きたい。」と話した。
世界大会決勝で韓国が中国に勝利したのは金志錫(キム・ジソク)九段が2014三星火災杯世界囲碁マスターズ決勝で唐韋星九段を破って優勝した以来6年2か月ぶり。
LG杯優勝カップを手に入れた申旻埈九段は韓国棋士としては15番目の世界大会チャンピオンになった。
一方、LG杯初優勝を狙っていた柯潔九段は申旻埈九段に逆転負けし、準優勝となった。柯潔九段が決勝で韓国棋士に負けたのは今回が初めて。
持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われた第25回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年2月10日 ]
曺薰鉉九段・李昌鎬九段、農心辛ラーメン杯イベント大会で優勝!
曺薰鉉・李昌鎬師弟コンビが農心辛ラーメン杯イベント大会で優勝した。
2021年1月24日に韓国棋院と中国棋院で行われた「囲碁レジェンド国家対抗戦、第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦特別イベント」の第2ラウンド3回戦で韓国は中国に1勝1敗を記録、総合成績6勝2敗で優勝を決めた。
第1ラウンドで4戦全勝を記録した韓国は、22日第2ラウンド1回戦で日本と対決し、曺薰鉉九段が小林光一九段に勝利したが、李昌鎬九段が依田紀基九段に敗退し、1勝1敗を記録した。
23日に日本と中国が対決した第2ラウンド2回戦では中国の聶衛平九段が小林光一九段、常昊九段が依田紀基九段に勝利した。
5勝1敗の韓国と4勝2敗の中国と対決した第2ラウンド最終戦は、李昌鎬九段が常昊九段に敗退したが、曺薰鉉九段が聶衛平九段に勝利した。韓国は曺薰鉉九段が4戦全勝、李昌鎬九段が2勝2敗を記録し、総合成績6勝2敗で優勝を果たした。5勝3敗の中国が準優勝、1勝7敗の日本が3位を記録した。
優勝インタビューで曺薰鉉九段は「2勝を目標していたが全勝し、優勝まで出来て嬉しい。弟子が負けるときは師匠が勝って、師匠が負ける時は弟子が勝てば大丈夫。」と弟子と一緒に参加した感想を伝えた。
韓国で4年間国会議員と活躍した曺薰鉉九段は4年ぶりの復帰後、公式手合いで5連勝を記録している。
第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の特別イベントとして行われた今大会は韓・日・中の囲碁レジェンド6人が参加し、個人勝利数が多い国の順に順位を決めた。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる「囲碁レジェンド国家対抗戦、第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦特別イベント」は株式会社農心と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年1月29日 ]
申眞諝九段、春蘭杯決勝進出で通算500勝達成!
韓国の申眞諝(シン・ジンソ)九段が春蘭杯準決勝の勝利で個人通算500勝を達成した。
2021年1月20日に韓国棋院と中国棋院で行われた第13回春蘭杯世界囲碁選手権準決勝で申眞諝九段が中国の連笑九段に207手黒中押し勝ち、今大会初の決勝進出を果たした。
先週行われた第9回応氏杯世界囲碁選手権で決勝進出を決めた申眞諝九段は、今大会でも中国の許嘉陽八段と范廷鈺九段、連笑九段を連破し、2週連続で世界大会決勝進出に成功した。
反対枠は中国の唐韋星九段が柯潔九段に勝利し、決勝に進出した。
申眞諝九段と唐韋星九段の対戦成績は申眞諝九段が4勝2敗でリードしている。
決勝は3番勝負で行う予定で、日程は未定。
今回の勝利で申眞諝九段は個人通算500勝を達成した。
2012年7月入段し、国内59番目に500勝を達成した申眞諝九段は現在500勝161敗、75%の勝率を記録している。
持ち時間2時間30分、秒読み60秒5回で行われる第13回春蘭杯世界囲碁選手権は中国の春蘭グループが主催し、優勝賞金は15万ドル(約1,650万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年1月21日 ]
申眞諝九段、初参加した応氏杯で決勝進出!
韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段が初出場した応氏杯で決勝進出に成功した。
2021年1月12日に、韓国棋院と中国棋院で行われた第9回応氏杯世界囲碁選手権準決勝3番勝負第2局目で、申眞諝九段が中国の趙晨宇八段に277手白1目半勝ちで勝利した。
10日に行われた第1局目でも勝利を収めていた申眞諝九段は総合成績2勝0敗で決勝に進出した。申眞諝九段の決勝進出で韓国は9回大会連続で決勝進出に成功した。
終局後のインタビューで申眞諝九段は「決勝に進出できて嬉しいが、まだ最後が残っている。決勝までよく準備して必ず優勝したい。」と抱負を語った。
一方、反対枠は中国の謝科八段が日本の一力遼九段を破って決勝進出を果たした。
決勝に対戦する申眞諝九段と謝科八段は2000年生まれの同じ年。二人は2017年李民杯世界新鋭最強戦で1回対戦し、その時は謝科八段が勝利した。
応氏杯の決勝は3番勝負で行う予定で日程は未定。
1988年に中華台北の大富豪、應昌期氏が創設した応氏杯は應昌期氏が作った「応氏ルール」という特別なルールを使用する。応氏ルールはコミが8目で最後のダメも地になるのが特徴である。
2016年で幕を閉じた第8回応氏杯世界囲碁選手権決勝5番勝負では、中国の唐韋星九段が韓国の朴廷桓九段を総合成績3勝2敗で破って優勝した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年1月14日 ]
申眞諝九段、辛丑年新年でも韓国ランキング1位!
申眞諝九段が2021年の初ランキングでも1位を記録、13か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
去年12月の1ヶ月間申眞諝九段は、南海スーパーマッチで2勝、KB国民銀行囲碁リーグで3勝1敗、中国甲級リーグで8勝2敗をするなど、13勝3敗の成績を記録した。先月よりレーティングポイントを18点失ったが、10233点で1位を守った。
2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段はKB国民銀行囲碁リーグで4勝、中国甲級リーグで9勝2敗、南海スーパーマッチで2敗するなど13勝4敗の成績でレーティングポイントを52点獲得し、10010点を記録した。
去年12月にはKB国民銀行囲碁リーグ、中国甲級リーグ、GSカルテックス杯予選が行い、ランキングにも大きな変化があった。
先月4位だった卞相壹(ビャン・サンイル)九段は16勝4敗の成績で1年2か月ぶりに3位に復帰、先月3位だった申旻埈(シン・ミンジュン)九段は4位となった。
先月より三つ上がった金志錫(キム・ジソク)九段が5位、李東勳(イ・ドンフン)九段と姜東潤(カン・トンユン)九段が6位と7位を記録した。先月より一つずつ上がった李志賢(イ・ジヒョン)九段と安成浚(アン・ソンジュン)九段が8位と9位を、先月より三つ下がった李映九(イ・ヨング)九段が10位を記録した。
10位圏外では6月から40勝3敗の成績を記録している沈載益(シム・ジェイク)四段が32位から15位までランクを上げた。女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段は27位、国会議員から勝負師に戻った曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段は78位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
- 1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10233点)
- 2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10010点)
- 3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9757点)
- 4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9731点)
- 5位:金志錫(キム・ジソク)九段(9703点)
- 6位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9678点)
- 7位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9643点)
- 8位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9587点)
- 9位:李志賢(イ・ジヒョン)九段(9552点)
- 10位:李映九(イ・ヨング)九段(9543点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2021年1月7日 ]
韓国棋院が選んだ2020年囲碁界10大ニュース。
1.申眞諝九段、年間勝率記録更新。
申眞諝九段が76勝10敗88.73%の勝率で李昌鎬(イ・チャンホ)九段が1988年に記録した75勝10敗88.24%の記録を32年ぶりに更新した。
申眞諝九段は他にも1年間韓国ランキング1位を守り、韓国棋士の中でナンバーワンとなった。
2.世界大会、オンラインで行う。
今年はコロナで囲碁界にも大きな変化があった。
一部の世界大会は中止になったが、4月のLG杯を始め、いろいろな世界大会がオンラインで再開された。今後もしばらくは世界大会や国際交流はオンラインで行う予定。
3.申眞諝九段、LG杯を通じて世界大会初優勝!
申眞諝九段が2000年以後生まれの棋士中で、一番に世界大会タイトルを獲得した。2020三星火災杯で準優勝を記録した申眞諝九段は今年行う第9回応氏杯には準決勝、第13回春蘭杯には準々決勝に進出している。
4.崔精九段、85か月連続で女流ランキング1位を守り抜く。
今年も女流棋戦は崔精(チェ・ジョン)九段の天下だった。
女流棋戦で7回連続に優勝を果たした崔精九段は女流棋士の相手に34勝3敗を記録した。
5.コロナの中で新しい棋戦が誕生と復活。
コロナで大変の中、国内最大棋戦のソパルコサノル最高棋士決定戦が誕生した。
2016年1月に中断された43年の歴史の名人戦も復活する事が決定、今年の1月に予選を行う。
6.囲碁リーグなど5代リーグ、無事に開催。
KB囲碁リーグ、KBフューチャーズリーグ(KB囲碁リーグの二軍)、KB女子囲碁リーグ、シニア囲碁リーグ、ルーキーリーグ(新人棋士と院生が参加)の5代リーグはコロナに関係なく、無事に開催された。
7.趙恵連九段と文敏鍾三段の活躍。
趙恵連(チョウ・ヘヨン)九段は第7期大舟杯シニア最強者戦で女流棋士として初めて優勝を果たした。文敏鍾三段(ムン・ミンジョン)は日本が主催したグロビス杯で中国の強豪を連破して優勝し、多くの囲碁ファン達に自分の名前を知らせた。
8.人工知能の明と暗
人工知能はプロ棋士から囲碁ファンまで、勉強のために必要な存在となり、人々のレベルアップに大きな貢献をした。しかし、悪用するケースもあり、ネット棋戦の「ORO国手戦」で使用が見つかった金恩持(キム・ウンジ)二段は資格停止1年の懲戒処分となった。
9.コロナでアマチュア大会はほとんど中止
2020年は残念ながらほとんどのアマチュアの大会がコロナの影響で中止になり、アマ囲碁ファンには寂しい1年となった。
アマ大会は大勢の人が同じ場所で集まるため、開催が難しかった。
10.囲碁ユーチューバーの活躍。
2020年はコロナの影響もあり、囲碁ユーチューバーがたくさん増えた。現在ユーチューバーとして活躍しているプロ棋士は20人ほど。サイバーオーロ、タイゼムなど囲碁サイトもユーチューブチャンネルを運営し、新しいマーケティングをしている。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]