韓国囲碁ニュース 2015
韓国の囲碁ニュース・棋戦情報のバックナンバーをご覧になれます。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。
囲碁ニュース [ 2015年12月24日 ]
囲碁、園児の頭脳発達と人格形成の教育に効果的。
韓国棋院が囲碁教育プログラムの効果について研究結果を発表した。
韓国棋院は文化体育観光部と国民体育振興公団の後援で2015年から全国49園の幼稚園、約2740人の園児達を対象に囲碁授業を行っている。
そんな中、幼稚園への囲碁普及につなげるため、囲碁の教育的な効果検証を目的とした研究が今年行われ、児童学の専門家であるキム・バロミ博士(慶熙大學校児童学博士)とキム・ウンハ院長(淸潭幼稚園)主導のもと、15の施設、537人の園児達を対象に実施された。
研究方法は、囲碁教育が始まる3月の事前検査と、ある程度囲碁を学習した11月の事後検査の結果を比較し、効果を立証するというもので、結果によると、囲碁の学習が頭脳発達の助力をする効果があることが立証された。
また、規則の遵守に通じて自己調節能力が向上し、囲碁を習う課程を通じて友達との意思疎通ができるようになり、社交性が向上することが期待できるとのことであった。
韓国棋院は2016年も文化体育観光部と国民体育振興公団の後援で幼稚園での囲碁授業を継続する予定である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年12月17日 ]
国手戦挑戦手合は朴廷桓九段と趙漢乘九段のリターンマッチ!
朴廷桓(パク・ジョンファン)国手の大会2連覇となるのか、趙漢乘(チョ・ハンスン)九段の大会通算4回目の優勝か。
第59期国手戦のタイトルは国手朴廷桓九段と趙漢乘九段で争われることとなった。
挑戦者趙漢乘九段は2015年11月18日に行われた第59期国手戦挑戦者決定戦2局目で李世乭(イ・セドル)九段に勝利し、総合戦績2勝0敗で挑戦権を手に入れた。
趙漢乘九段は本選で金志錫(キム・ジソク)九段、韓尚勲(ハン・サンフン)七段などを倒し、挑戦者決定戦に進出。2011年第55回大会で崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段を破ってタイトルを獲 得し、第57回まで3連覇を果たした実績もある。しかし前期、朴廷桓九段に1勝3敗で敗退しタイトルを失冠した。
一方、韓国ランキング1位を24か月間守っている朴廷桓九段は大会2連覇を狙っている。
国手朴廷桓九段と挑戦者趙漢乘九段のリターンマッチ、第59期国手戦挑戦手合五番勝負第1局は12月5日に行われる予定。
韓国の国内棋戦のうち唯一、挑戦手合の方式で行われている国手戦は一番長い歴史を持っており、東亜新聞社と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年12月11日 ]
第10回国務総理杯世界アマ選手権戦が盛大に行われた。
第10回国務総理杯世界アマ選手権戦が11月22日から27日にソウルのリバーサイドホテルで行われた。
今大会はアジア14か国、ヨーロッパ28か国、アメリカ7か国、オセアニア2か国、アフリカ1か国の計 52か国が出場し、各選手は自国の名誉をかけて対戦した。本戦は23日の午後1時半に徐奉洙(ソ・ボンス)審判委員長の開幕宣言から始まった。
持ち時間40分、秒読み30秒3回、スイスリーグ方式で第6ラウンドまで行われた大会は中国の胡煜淸選手が6戦全勝で優勝を果たした。
局後インタビューで胡煜淸選手は「昨年優勝が出来ず悔しい思いをしましたが、今年優勝を果たすことができて本当に嬉しい。」と話した。
また、韓国のキム・ヒス選手は準優勝、日本の大沢伸一郎選手は5位に終わった。
今年で10周年を迎えた大会では本戦以外にも選手達のために様々なプログラムが行われた。23日には韓国の文化体験、翌日24日にはプロ棋士による指導碁、26日にはソウル観光が行われ、選手達は楽しい時間を過ごした。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年12月3日 ]
朴材根(パク・ジェグン)初段、未来の星新鋭対抗戦の初代優勝者に!
朴材根(パク・ジェグン)初段が初代未来の星となった。
2015年11月20日に囲碁テレビのスタジオで行われた第1期未来の星新鋭対抗戦決勝三番勝負最終局で、朴材根初段が崔宰榮(チェ・ジェヨン)初段に123手黒中押し勝ち、総合戦績2勝1敗で大会の初代 優勝者となった。
朴初段は11月17日に行われた第1局で敗れ、不安な出だしとなったが、第2局、3局ともに中押し勝ちを収めて逆転優勝となった。
優勝後のインタビューで朴初段は「1局目で負けて辛かったが、2局目と3局目を気楽に打てたことが勝利に繋がったと思う。来年の目標は囲碁リーグの選手に選ばれることと、世界大会の本選に進出すること。」と抱負を語った。
本選は14人が7人ずつに分かれてリーグ戦で行われた。
それぞれのリーグを1位で突破した朴初段と崔初段は、今年2月に行われた第135回の入段試験で一緒に入段した同期である。
現在、棋戦が昔と比べて少なくなり、対局回数が少なくなった新鋭達の勉強のために睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われた第1期未来の星新鋭対抗戦は、2013年以後にプロとなった34人の新鋭棋士が参加した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年11月25日 ]
韓国、2年連続LG杯優勝確定!
韓国勢のLG杯2年連続優勝が決まった。
2015年11月18日に韓国カンウォン道 インジェ郡で行われた第20回LG杯準決勝で、姜東潤(カン・トンユン)九段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段がそれぞれ中国の棋士に勝利し決勝に進出した。準 決勝は姜東潤九段と中国ランキング2位の時越九段、朴永訓九段と中国ランキング6位の柁嘉熹九段の対局が行われた。
先に決勝進出を決めたのは姜東潤九段だった。
姜東潤九段は準々決勝で中国ランキング1位の柯潔九段を破って準決勝進出を決めると、第17回大会の優勝者である時越九段に264手黒中押し勝ちで自身初のLG杯決勝進出に成功。2009年富士通杯優勝以来2回目の世界大会優勝に挑むことになった。
姜東潤九段に続き、朴永訓九段も第18回大会の優勝者である柁嘉熹九段に355手黒中押し勝ちで決勝戦に駒を進めた。
世界大会通算4回目の優勝に挑む朴永訓九段であるが、LG杯決勝進出は今回が初めてである。ちなみに昨年は準決勝で敗退している。
対局直後に行われたインタビューで朴永訓九段は「今までLG杯では準決勝で3回負けたが、今回初めて決勝に進出できて本当に嬉しい。先に行われる予定の柯潔九段との夢百合杯準決勝でいい成績を取ることができればLG杯でも気楽に打てそうな気がする。」と話した。朴永訓九段に続き姜東潤九段は「韓国勢の優勝が決まって嬉しいですが、それより大事なのは自分が優勝する事なので、決勝戦も最善を尽くしたい。」と話した。
決勝戦3番勝負は2016年2月1日と3,4日に行う予定で場所は未定。
韓国棋士同士で決勝戦が行われるのは今回が8回目となり、これまでの国・地域別の優勝記録は、韓国8回、中国8回、日本2回、中華台北1回となっている。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年11月19日 ]
Tブロード、韓国囲碁リーグ2連覇達成!
Tブロード(監督:李相勳(イ・サンフン)九段)がKB国民銀行囲碁リーグ2連覇を達成した。
2015年11月12日、囲碁テレビのスタジオで行われた2015年KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦三番勝負の第2回戦4局目で、Tブロードの姜儒澤(ガン・ユテク)七段が新安天日塩の趙漢乘(チョ・ハンスン)九段に288手黒半目勝ちを収め、2回戦のチーム成績3勝1敗となり、1回戦の結果と合わせ、総合戦績2勝0敗で優勝を果たした。
定期リーグ1位のTブロードはチャンピオン決定戦の第1回戦で新安天日塩(監督:李相勳(イ・サンフン)八段)に3勝1敗で勝利した後、2回戦も3勝1敗で破りチャンピオンになった。
Tブロードのエースである朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は、1回戦で睦鎭碩(モク・チンソク)九段、2回戦では申旻埈(シン・ミンジュン)三段を破り、チームのエースとして大活躍を見せた。
一方、新安天日塩のエースの李世乭(イ・セドル)九段は、1回戦では5局目に対局する予定となっていたが、チームが1勝3敗で敗退したため、対局ができずチームの負けを見守ることとなった。また2回戦では朴珉奎(パク・ミンギュ)四段に敗退し、エースとして役目を果たせなかった。
囲碁リーグ2連覇を果たしたTブロードの李相勳監督は「今まで新安天日塩に成績が良くなかったが、今回勝つことが出来て嬉しい。今まで頑張ってくれた選手達に感謝したい。」と話した。
Tブロードは定期リーグで10勝5敗1引き分けの成績で1位となりチャンピオン決定戦に進出。また、10勝6敗で2位となった新安天日塩はプレーオフでCJ E&Mを2勝0敗で破ってチャンピオン決定戦に駒を進めていた。
総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2015年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年11月11日 ]
李世乭(イ・セドル)九段敗退、三星火災杯は中国の優勝確定!
李世乭(イ・セドル)九段が中国ランキング1位の柯潔九段の壁を越えられず、敗退した。
2015年11月4日韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズの準決勝3番勝負第2局で、李世乭九段が柯潔九段に225手白中押し負けを喫し、決勝進出はならなかった。
前日に行われた第1局で布石から失敗し、完敗した李九段は第2局も反撃できず、総合成績0勝2敗で敗退した。
局後インタビューで李九段は「瞬間的に勘違いをして、布石の段階で右辺を10目損してしまい、その後はチャンスがなかった。」と話した。
今大会に国家シードを獲得し本選から出場した柯潔九段は李世乭九段に完勝し、今大会初の決勝進出を果たした。18歳の柯潔九段は、今年1月の百霊杯での世界大会初優勝を皮切りに、LG杯には準々決勝、夢百合杯には準決勝に進出するなど今年の世界大会で22勝2敗の素晴らしい成績を収めている。
柯潔九段は「決勝進出は本当に嬉しい。決勝の相手は誰が上がっても難しいですが、相対成績が互角である時越九段に勝ち上がってほしい。」と話した。
一方、中国棋士同士の対決となったもう一つの枠では、時越九段が唐韋星九段に2勝1敗で勝利し、決勝進出を決めた。
今回、中国棋士同士の決勝戦となった三星火災杯は、これまで韓国が12回、中国が5回、日本が2回、優勝を飾っている。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年11月4日 ]
睦鎭碩(モク・チンソク)九段、国内8人目の通算1000勝達成!
睦鎭碩九段がプロ通算1000勝を達成した。
2015年10月25日に囲碁テレビのスタジオで行われた2015 KB国民銀行囲碁リーグポストシーズンのプレーオフ1回戦で、新安天日塩の睦鎭碩九段がCJ E&Mの姜東潤(カン・トンユン)九段に260手白中押し勝ちで勝利し、プロ入り通算1000勝を達成した。
1994年8月に入段した睦九段は第18回国棋戦の1次予選2回戦で韓相烈(ハン・サンヨル)四段を破ってプロ手合いの初勝利をあげた。
以後、2年1か月で100勝、10年4か月で500勝を果たした睦九段は入段21年2か月で国内8人目の1000勝を達成した。
睦九段はインタビューで「子供から囲碁の道を歩んだことに賞をもらった気持ち。これからも努力し続ける棋士でありたい。」と話した。
通算1000勝は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段(1931勝)李昌鎬(イ・チャンホ)九段(1701勝)徐奉洙(ソ・ボンス)九段(1588勝)劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(1227勝)李世乭(イ・セドル)九段(1160勝)徐能旭(ソ・ヌンウク)九段(1033勝)崔哲 瀚(チェ・チョルハン)九段(1120勝)の7人のみ達成した大記録である。
睦九段は10月26日現在1000勝465敗1分け、勝率68%でプロ通算入賞記録は優勝4回と準優勝10回である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年10月29日 ]
朴鋕恩(パク・ジウン)九段、穹窿山兵聖杯準優勝。
朴鋕恩(パク・ジウン)九段、穹窿山兵聖杯の3回目の優勝ならず。
2015年10月21日に中国の蘇州市穹窿山孫武書院で第6回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会決勝戦が行われ、朴鋕恩九段が於之瑩五段に260手黒中押し負けで準優勝となった。
第1回と第2回大会の優勝者である朴鋕恩九段は本選16強戦で芮迺偉九段を破った後、準々決勝では王晨星五段、準決勝では李赫五段に勝利したが、決勝戦で於之瑩五段に敗退した。
朴鋕恩九段とともに参加した昨年の優勝者である崔精(チェ・ジョン)六段と吳侑珍(オ・ユジン)二段は、それぞれ準決勝と16強戦で於之瑩五段と王晨星五段に敗退、姿を消した。
一方、2013年の第4回大会で準優勝の成績を収めたことのある於之瑩五段は16強戦では台湾の張正平三段、準々決勝では日本の王景怡二段、準決勝では韓国の崔精六段を連続で撃破し、決勝で朴鋕恩九段を破って世界大会初優勝を果たした。
世界唯一の女子個人戦の世界大会である穹窿山兵聖杯は主催国の中国から6人、韓国と日本から3人、ヨーロッパ、台湾、オーストラリア、アメリカから1人ずつの計16人が代表として招待され、トーナメント方式で優勝が争われる大会である。
持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた第6回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会は中国の人民政府と蘇州市が後援した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年10月21日 ]
李世乭(イ・セドル)九段、三星火災杯準決勝進出!
李世乭(イ・セドル)九段が韓国棋士で唯一、三星火災杯準決勝進出となった。
2015年10月8日韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズの準々決勝で、李世乭九段が張涛四段に96手白中押し勝ちを収め大会通算5回目の優勝へ向けて一歩前進した。李九段は2013年の今大会準優勝以来、2年ぶりの準決勝進出。
一方、韓国ランキング1位の朴廷桓九段は本棋戦初優勝に向け、前期の準優勝者である中国の唐韋星九段と対戦したが、188手黒中押し負け、準決勝進出とはならなかった。
また、国際棋戦の準決勝初進出を狙った金東昊(キム・ドンホ)四段と卞相壹(ビャン・サンイル)四段も中国の壁を越えられず、敗退した。
金東昊四段は中国ランキング1位の時越九段に198手黒中押し負けで敗退し、卞相壹四段も中国ランキング2位の柯潔九段に143手白中押し負けで姿を消した。
準々決勝直後に行われた組み合わせの結果、準決勝の3番勝負は李世乭九段vs柯潔九段、唐韋星九段vs時越九段の対決となった。準決勝の3番勝負は11月3日から5日で行われる予定で、全対局はKBSで生放送される。(KBSは韓国の国営放送局)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年10月15日 ]
韓国4、中国4、三星火災杯準々決勝進出!
2015年10月6日に韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズの本選16強戦で、韓国勢はランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段をはじめ、李世乭(イ・セドル)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)四段と金東昊(キム・ドンホ)四段の4人が勝利し、準々決勝に駒を進めた。
しかし、昨年の優勝者である金志錫(キム・ジソク)九段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段、李昌鎬(イ・チャンホ)九段と羅玄 (ナ・ヒョン)六段は中国の壁を越えられず、敗退した。
韓国ランキング1位の朴廷桓九段は中国の周賀璽五段に124手白中押し勝ちを収め、誰よりも早く準々決勝進出を決めた。
大会最多優勝記録(4回)を持っている李世乭九段は16強戦の紅一点である於之莹五段に131手黒中押し勝ち、5回目の優勝に一歩前進した。
金東昊四段は世界大会の一つであるLG杯で優勝経験がある江維杰九段を263手黒中押し勝ちで撃破し、また卞相壹四段も甘思陽四段に240手白中押し勝ちで準々決勝進出に成功した。二人とも世界大会の準々決勝進出は初めて。
一方、大会2連覇に挑戦した金志錫九段は中国ランキング1位の時越九段に183手白中押し負けで敗退し、朴永訓九段も張涛四段に253手白中押しで逆転負けした。
また羅玄六段は中国ランキング2位の柯潔九段に190手黒中押し負け、最後に終局した李昌鎬九段は前期の準優勝者である唐韋星九段に267手白1目半負けとなった。
韓国4名、中国4名が争う第20回三星火災杯世界囲碁マスターズ準々決勝は2015年10月8日に行われる予定。
準々決勝の組み合わせ
朴廷桓九段vs唐韋星九段
李世乭九段vs張涛四段
金東昊四段vs時越九段
卞相壹四段vs柯潔九段
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年10月8日 ]
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段23ヶ月連続で韓国ランキング1位!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が23ヶ月連続で1位を守りぬいた。
朴九段はレーティングポイント9917ポイントに達成し、現在2位の李世乭(イ・セドル)九段とは100点、3位の朴永訓(パク・ヨンフン)九段とは160点差で首位の座を守った。朴九段は9月に行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズの本選32強戦で日本の依田紀基九段と中国の甘思陽四段に勝利するなど、7勝1敗の成績で先月より21点ポイントを上げた。
李世乭九段は先月より4点上げて9817ポイントで3ヶ月連続2位となった。
李九段は第2回夢百合杯世界囲碁オープン戦で唐韋星九段を破って準決勝進出を果たし、また第20回三星火災杯世界囲碁マスターズでは本選16強戦に進出するなど、7勝2敗を記録した。
一方、朴永訓(パク・ヨンフン)九段は先月より二つ上がり3位に順位を上げた。
朴九段は第2回夢百合杯世界囲碁オープン戦で周睿羊九段に勝利し、準決勝進出を果たした後、第20回三星火災杯世界囲碁マスターズでは中国ランキング1位の時越九段を破るなど7勝0敗の好成績を記録した。
10位圏内では1位の朴廷桓九段と2位の李世乭九段の順位変動はなかったが、3位から10位までは皆が入れ替わる結果となった。
10位圏外では朴進率(パク・ジンソル)六段が先月11勝1敗の成績で44位から34位と大きく躍進した。
また、女流棋士ではランキング1位の崔精(チェ・ジョン)六段が80位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2015年10月韓国の棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9917点)
2位:李世乭(イ・セドル)九段(9817点)
3位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9757点)
4位:金志錫(キム・ジソク)九段(9657点)
5位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9648点)
6位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9637点)
7位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9574点)
8位:尹畯相(ユン・ジュンサン)九段(9528点)
9位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9518点)
10位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9517点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年10月1日 ]
GGオークション杯、女流チームが2年連続優勝!
2015年9月22日韓国棋院で行われた第9期GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦の第18局目で、女流国手の朴志娟(パク・ジヨン)四段がシニアチーム主将の劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段に292手で白6目半勝ちを収め、女流チームが通算5回目の優勝を飾った。
朴志娟四段は優勝直後のインタビューで「相手が劉昌赫先生だから勝ちを期待してなかったですが、勝って優勝することが出来て嬉しい。応援してくれたチームのメンバーにありがとうと伝えたい。来年も参加して良い成績を取りたい。」と話した。
昨年に続き2年連続優勝を果たした女流チームは李瑟娥(イ・スルア)三段と新鋭の宋慧領(ソン・ヘリョン)初段、また吳政娥(オ・ジョンア)二段と吳侑珍(オ・ユジン)二段が活躍し、勝利に大きく貢献した。
二番手の対局者である李瑟娥三段が5連勝の大活躍を見せると、宋慧領初段、吳政娥二段、吳侑珍二段も2連勝してあとに続いた。最後は朴志娟四段が勝利し12勝6敗と女流チームの大勝で幕を閉じた。
国内唯一の男女対決となるGGオークション杯は、昨年まで女流チームとシニアチームの通算戦績が4勝4敗だったが、今回女流チームの優勝で女流チームの勝ち越しとなった。
株式会社GGオークションが後援し、韓国棋院が主催するGGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦は、45歳以上の男性棋士と女流棋士(年齢制限なし)が12人ずつチームを組み連勝対抗戦で行われた。持ち時間は15分で秒読み40秒5回。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年9月24日 ]
ソウルの光化門には車の代わりに囲碁!
ソウルの真ん中にある光化門に車の代わりに碁盤が並んでいる一日。
2015年ソウル「車がない日」の囲碁行事が9月20日ソウルの真ん中にある光化門で行われた。
囲碁行事の一つとして行われたプロ棋士多面指導碁には、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、ソウル「車がない日」の広報大使である曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段と金志錫(キム・ジソク)九段、崔精(チェ・ジョン)六段ほか、たくさんのプロ棋士と囲碁ファンを合わせて、1000人を超える人たちが集まった。
朴元淳ソウル市長は「大勢の市民が私たちの自慢である囲碁をソウルの真ん中で楽しんでいることはとても気分が良い。来年はもっと大きなイベントとしてやりたい。」と話し、囲碁ファン達から大きな拍手が沸き起こった。
囲碁行事ではプロ棋士多面指導碁とともにソウル「車がない日」の広報大使のサイン会、韓国現代囲碁70周年写真展示会、囲碁講座などが行われた。また、参加者には自分がプロ棋士と対局した碁盤のセットが参加記念品として提供された。
毎年9月の三週目の日曜日をソウル「車がない日」に定め、さまざまな行事を行うソウル市は今年囲碁以外にも「自転車大行進」、「歩きパレード」などたくさんのイベントを用意し、ソウル市民が楽しんだ。
今年で3回目となったソウル「車がない日」の囲碁行事はソウル市と韓国棋院が主催し、国民銀行と文化体育観光部、国民体育振興公団が後援した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年9月18日 ]
三星火災杯16強は韓・中の8:8対決に!
2015年9月10日、中国北京で行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズの本選32強戦ダブルイリミネーション最終日の対局で、韓国は羅玄 (ナ・ヒョン)六段と卞相壹(ビャン・サンイル)四段、金東昊(キム・ドンホ)四段の3人が勝利し16強戦に進出した。
前日先んじて16強戦進出を決めた昨年の優勝者である金志錫(キム・ジソク)九段と朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、李昌鎬(イ・チャンホ)九段の5人と合わせて、韓国の16強戦の進出者は全員で8人となった。
最終日の対局では羅玄六段が彭立尭五段に211手黒中押し勝ちを収め、初日に負けたリベンジに成功した。また、金東昊四段は中華台北の林君諺六段に294手黒2目半勝ち、卞相壹四段は申旻埈(シン・ミンジュン)三段に170手白中押し勝ちで16強進出を決めた。
一方、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段は中国の女流棋士於之瑩五段に295手白半目負け、許映皓(ホ・ヨンホ)九段と徐奉洙(ソ・ボンス)九段も中国の時越九段と周賀璽五段にそれぞれ敗れて脱落した。
中国は時越九段など5人が勝利し、先日勝利した3人と合わせて韓国と同じく8人が16強に進出した。日本と中華台北は全員姿を消した。
対局直後に行われた16強戦の組み合わせでは、注目の昨年優勝者である金志錫九段は中国ランキング1位の時越九段との対決となった。本選16強戦と準々決勝は10月6日と8日に韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われる予定。
16強戦組み合わせ
金志錫九段(韓国) vs 時越九段(中国)
朴廷桓九段(韓国) vs 周賀璽五段(中国)
朴永訓九段(韓国) vs 張涛四段(中国)
李昌鎬九段(韓国) vs 唐韋星九段(中国)
李世乭九段(韓国) vs 於之瑩五段(中国)
羅玄六段 (韓国) vs 柯潔九段(中国)
金東昊四段(韓国) vs 江維傑九段(中国)
卞相壹四段(韓国) vs 甘思陽四段(中国)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年9月9日 ]
韓国棋院、華城市と協約締結し囲碁の殿堂を設立
韓国棋院と華城市で囲碁の殿堂を設立する協約締結式が行われた。
2015年9月2日韓国棋院で行われた締結式では韓国棋院からはパク・チムン韓国棋院副総裁と梁宰豪(ヤン・ジェホ)韓国棋院事務総長、金孝貞(キム・ヒョジョン)棋士会長が、華城市からはチェ・インソク華城市長と華城市の国会議員と市議員などが参席した。
協約は囲碁の殿堂を設立後韓国棋院が移転し大会を現地開催するなどの内容で、締結式は協約締結、記者会見の順に行われた。
囲碁の殿堂は京畿道華城市石隅洞58番地に設立し、2016年に着工、2018年には竣工する予定。
ここでは対局場を含めて囲碁の研究、教育、文化、放送など囲碁で必要な総合施設が設立する予定。
韓国棋院はこの協約に関して7月23日に行われた大棋士会で、参席者の大多数の賛成で(賛成16人、反対1人)可決している。
華城市は国際テーマパークの開発で注目されている京畿道を代表する首都圏の都市で(ソウルから車で約1時間)最近のアメリカCNNニュースが選んだ10年後の金持ち都市で4位に選ばれている。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年9月2日 ]
羅玄 (ナ・ヒョン)六段 韓・中統合天元戦準優勝。
羅玄 (ナ・ヒョン)六段が韓・中統合天元戦の結果、準優勝となった。
2015年8月27日に中国の同里市で行われた第19回バッカス杯韓・中天元戦三番勝負第2局で韓国の羅玄六段は、中国の陳耀燁九段に177手白中押し負け、通算0勝2敗で敗れた。2日前の25日に行われた第1局目でも162手黒中押し負けを喫していた。
今回の羅玄六段の負けで韓国と中国の通算成績は韓国の9勝10敗となった。
一方、陳耀燁九段は今回の優勝が5回目となり、今大会の最多優勝者になった。
1997年に創設された韓・中天元戦は、毎年韓国と中国で交互に行われ、韓国のバッカス杯天元戦の優勝者と中国の天元戦の優勝者が三番勝負で統合天元を決める大会である。
韓国はこれまで李昌鎬(イ・チャンホ)九段が4回優勝を記録し、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が2回、朴永訓(パク・ヨンフン)九段と元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、高根台(コ・グンテ)九段が1回ずつ優勝している。
韓国のスポーツ朝鮮新聞と中国の新民晩報新聞が共同主催した第19回バッカス杯韓・中天元戦の優勝賞金は10,000$(約120万円)準優勝は5,000$(約60万円)である。
バッカス杯韓・中天元戦の歴代優勝者
1997年 李昌鎬 2-1 常昊2006年 高根台 2-1 古力
1998年 李昌鎬 2-0 常昊2007年 古力 2-0 趙漢乗
1999年 李昌鎬 2-0 常昊2008年 元晟湊 2-0 古力
2000年 李昌鎬 2-0 常昊2009年 陳耀燁 2-1 姜東潤
2001年 常昊 2-0 李世乭2010年 朴廷桓 2-1 陳耀燁
2002年 朴永訓 2-1黄奕中2011年 陳耀燁 2-1 崔哲瀚
2003年 古力 2-0 宋泰坤2012年 陳耀燁 2-1 崔哲瀚
2004年 古力 2-1 崔哲瀚2013年 陳耀燁 2-1 朴永訓
2005年 古力 2-1 崔哲瀚2014年 朴廷桓 2-1 陳耀燁
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年8月28日 ]
朴承華(パク・スンファ)六段・崔精(チェ・ジョン)五段、最強ペア登場
2015年8月18日に忠淸南道牙山市で行われた第5回SG杯ペア碁最強戦決勝で朴承華(パク・スンファ)六段・崔精(チェ・ジョン)五段のペアが崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段・尹智熙(ユン・ジヒ)三段の夫婦ペアに220手白中押し勝ちを収め、優勝を果たした。
予選から出場した朴承華・崔精ペアは予選から優勝まで7連勝を記録した。
また、崔五段は大会史上初の2回目の優勝となった。1回目は2012年の第2回大会で、自身の師匠である劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段とペアを組み優勝を果たしている。
優勝後インタビューで朴承華・崔精ペアは「優勝して嬉しい。お互いの棋風が違うが、それがペア碁ではいい結果となった。来年も出来たら一緒に出場したい。」と話した。
一方、大会史上初となる夫婦ペアでの優勝を狙った崔哲瀚・尹智熙ペアは朴承華・崔精ペアに敗退し準優勝となった。
持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われた第5回SG杯ペア碁最強戦は76チームが参加した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年8月20日 ]
韓国、国手山脈杯で優勝!
韓国が中国を破って国手山脈杯で初優勝を果たした。
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段の3人で組んだ韓国チームが、2015年8月10日に韓国全羅南道新安郡の郡役所内特設対局室で2015年国手山脈杯韓・中団体囲碁対抗戦第3ラウンドに臨んだ。結果は中国の柁嘉熹、羋昱廷、范廷鈺九段を相手に1勝2敗の成績であったが、1~3ラウンドの総合成績で5勝4敗となり、優勝を果たした。
特に、最近公式試合で16戦15勝1敗の素晴らしい成績を記録している朴廷桓九段は今大会でも3戦全勝を記録し、韓国チームの優勝に大きく貢献した。
ちなみに、8日、全羅南道康津郡の国民体育センターで行われた第1ラウンドで韓国チームは1勝2敗と不安な滑り出しであった、翌日9日に全羅南道靈巖郡の木材文化体験場で行われた第2ラウンドで3局全て勝利し、これが優勝の大きな要因となった。
一方、同時に行われたペア碁の大会では韓国・中国・日本の同率優勝となった。
大会期間中には韓国、中国、日本、アメリカ、フランスなど13か国から1000人ほど参加した「国際子供囲碁祭り」も行われ、交流戦とイベント大会を通じ囲碁を楽しんだ。
2015年国手山脈杯国際大会は全羅南道靈巖郡、康津郡、新安郡と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年8月12日 ]
韓国、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段など8人が統合予選通過!
大会創設20周年となる三星火災杯の本選進出者が全員出揃った。
2015年8月5日韓国棋院で行われた第20回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選決勝で韓国は、一般組では崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、許映皓(ホ・ヨンホ)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)四段、金東昊(キム・ドンホ)四段、申旻埈(シン・ミンジュン)三段、シニア組では徐奉洙(ソ・ボンス)九段、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段、女子組では崔精(チェ・ジョン)五段の8人が勝利し、本選に進出した。
韓国勢は去年と比べ統合予選通過者が3人増え、本選シードを含めた15人が本選に出場することになり、大会2連覇に向けて好調な滑り出しとなった。
統合予選決勝のうち、7局の韓・中戦では3勝4敗の劣勢を見せたが、昨年の3勝9敗よりは良い結果となった。
シニア組では決勝2局とも国内棋士達の対決で行われたため、2枚の本選チケットを全て手に入れる事が出来たが、女子組では韓国と中国が1枚ずつ分け合うこととなった。
一方、昨年の大会で11枚の本選チケットを手に入れた中国は今年7枚の獲得に留まった。
統合予選決勝に2人残っていた中華台北は蕭正浩九段と林君諺六段が決勝で勝利し、三星火災杯の大会史上初めて2人の棋士が本選に進出する快挙を成し遂げた。
また2人が統合予選決勝に進出していた日本は、志田達哉七段が入段後初めての国際棋戦本選進出を果たした。
一方、2013年に囲碁の世界化のために新設したワールド組では3年連続でアメリカ代表が優勝し、アメリカ囲碁の強さを見せた。アメリカ選手達で行われた統合予選決勝ではBenjamin Lockhartアマ7段がZhongxia Zaoアマ五段に勝利し国際棋戦で初の本選進出の夢を叶えた。
予選通過者19人は本選シード12人とワイルドカード1人とともに2015年9月8日から中国北京で行われる本選で対決する予定。
本選進出者は次の通り。
<< 韓国(15人)>>
金志錫(キム・ジソク)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(以上前期シード)
李世乭(イ・セドル)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、睦鎭碩(モク・チンソク)九段、羅玄 (ナ・ヒョン)六段(以上国家シード)
崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、許映皓(ホ・ヨンホ)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)四段、金東昊(キム・ドンホ)四段、申旻埈(シン・ミンジュン)三段(以上一般組)
徐奉洙(ソ・ボンス)九段、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(以上シニア組)
崔精(チェ・ジョン)五段(以上女子組)
<< 中国(11人)>>
唐韋星九段、時越九段(以上前期シード)
柯潔九段、古力九段(以上国家シード)
江維傑九段、周賀璽五段、彭立尭五段、甘思陽四段、馬逸超四段、張涛四段(以上一般組)
於之瑩五段(以上女子組)
<< 日本(3人)>>
伊田篤史八段、依田紀基九段(以上国家シード)
志田達哉七段(以上一般組)
<< 中華台北(2人)>>
蕭正浩九段、林君諺六段(以上一般組)
<< アメリカ(1人)>>
Benjamin Lockhartアマ7段(以上ワールド組)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年8月5日 ]
曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段と趙治勲九段が12年ぶりに対決!
韓国現代囲碁70周年を記念して行われた曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段と趙治勲九段の対決は曺九段の勝利で幕を閉じた。
2015年7月26日午後1時から囲碁テレビのスタジオで行われた「伝説の帰還」曺薰鉉―趙治勲特別対局で、曺九段が趙九段に154手白時間切れ勝ちをした。
布石から難しい戦闘が続くなか、趙九段が秒読みで10と読まれると同時に着手してしまい時間切れ負けとなった。
一方、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段と崔明勳(チェ・ミョンフン)九段の共同解説で韓国棋院2階の大会場で行われた公開解説場では抽選で選ばれた200人以上の囲碁ファン達とマスコミが来て12年ぶりに行われた韓国囲碁の英雄達の対決を見守った。
局後、公開解説場に登場した曺九段と趙九段は勝負所の感想を述べた後、インタビューとサイン会で韓国の囲碁ファン達に感謝の気持ちを伝えた。
局後インタビューで趙九段は「曺九段が私より強いから私に勝った。昔より囲碁の勉強はたくさんしているが、勉強した後すぐ忘れてしまい成績は昔より悪くなっている。」と話した。また「昔から曺九段の囲碁の才能が私より100倍高いと思っていた。それを超えるためには100倍努力するしかない」と話し、囲碁ファン達の大きな拍手をもらった。
曺九段はインタビューで「日本留学時代には趙九段に連戦連敗したが、国際大会が出来てリベンジすることが出来た。時間を全部使いながら1局1局最善を尽くしている趙九段には見習うところが多い」と趙九段に賛辞を送った。
韓国現代囲碁70周年記念特別イベントで行われた「伝説の帰還」曺薰鉉―趙治勲特別対局は文化体育観光部と国民体育振興公団が後援した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年7月29日 ]
崔哲瀚九段、閔詳然四段、白讚僖初段が第17回農心辛ラーメン杯韓国代表に!
2015年7月21日に韓国棋院で行われた第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選決勝で崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と閔詳然(ミン・サンヨン)四段、白讚僖(ベク・チャンヒ)初段が勝利し、第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の韓国代表となった。
予選は3組に分かれ行われ、1組では新鋭の白讚僖初段が韓国ランキング2位の金志錫(キム・ジソク)九段に187手黒中押し勝ちを収め、農心杯で初めて韓国代表となった。2013年第132回一般プロ試験で入段した白初段は、今大会では韓国ランキング7位の李東勳(イ・ドンフン)五段に勝つなど6連勝の大活躍で決勝まで進出していた。
2組では韓国ランキング40位の閔詳然四段が韓国ランキング23位の許映皓(ホ・ヨンホ)九段に252手白中押し勝ちで白初段とともに初めて代表権を獲得した。閔四段は予選では韓国ランキング8位の羅玄(ナ・ヒョン)六段に勝つなど6連勝を果たした。
3組では韓国ランキング6位の崔哲瀚九段が韓国ランキング18位の安國鉉(アン・グックヒョン)五段に218手白中押しで勝利し、通算8回目の農心杯の韓国代表となった。
李昌鎬(イ・チャンホ)九段(19勝3敗)に続き、農心杯の本選で2番目に通算勝利数が多い崔九段はこれまで13勝6敗を記録している。
第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の韓国代表は韓国ランキングで選ぶランキングシード1人と国内予選で3人、後援者が選ぶワイルドカードであと1人が決まる。
なお、ランキングシードは韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が選ばれた。今後発表される残る1枠のワイルドカードに注目が集まっている。
韓・中・日の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国11回、中国4回、日本1回である。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年7月22日 ]
崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、国内7人目の通算1000勝達成!
崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段は2015年7月17日に韓国棋院で行われた第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選5回戦で女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)五段に286手黒1目半勝ちを収め、プロ通算1000勝を達成した。
1997年5月に入段した崔九段は第5回韓国通信杯の予選で羅鐘勳(ナ・ジョンフン)七段(当時四段)を破ってプロデビュー初勝利を挙げた。ちなみに、2年11か月でプロ通算100勝、9年9か月で500勝に到達、今回18年2か月をかけて通算1000勝を達成した。
崔九段は対局後のインタビューで「1000勝を達成して嬉しい。光栄な記録だと思うし、今後1500勝も達成したい。」と話した。
崔九段は7月17日現在1000勝438敗2分け、勝率69%でプロ通算入賞記録は優勝16回と準優勝18回である。
通算1000勝は、これまで曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段(1906勝)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(1692勝)、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(1581勝)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(1217勝)、李世乭(イ・セドル)九段(1140勝)、徐能旭(ソ・ヌンウク)九段(1032勝)の6人しか達成したことのない大記録である。
崔九段は20日韓国棋院で行われる第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選6回戦で申眞諝(シン・ジンソ)三段を相手に1001勝目に挑戦する。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年7月15日 ]
安正己(アン・ジョンギ)入段ポイントで入段決定!
韓国棋院院生の安正己(アン・ジョンギ)が夢百合杯64強で勝利し、プロ入段を果たした。
2015年7月7日に中国棋院(北京市)で行われた第2回夢百合杯世界囲碁オープン本選64強で、安正己が中国の胡煜淸アマ八段に262手白中押し勝ちで32強進出とともにプロ入段を決めた。
安は局後インタビューで「緊張をしてしまい、内容は悪かったけれども勝つ事が出来てとても嬉しい。韓国を代表する棋士になりたい。」と抱負を語った。
オープン棋戦ポイントによりアマチュアが特別入段する制度は、2009年7月に行われた第87回韓国棋院理事会で議決されたもので、累積ポイントが100ポイントになると自動的に入段となるシステムである。(例:世界アマ戦優勝40ポイント、世界オープン戦準々決勝進出100点など)
趙寅善(チョウ・インソン)三段と崔顯宰(チェ・ヒョンジェ)初段に続き、本制度による三人目の入段者となった安新初段は、今年4月に行われた第20期LG杯統合予選で5連勝。大会史上初となるアマチュアでの本選進出を決めると、本選1回戦では2013年春蘭杯世界囲碁選手権戦で優勝を果たした陳燿燁九段を破り、大きな注目を集めていた。
LG杯の活躍で20ポイントを獲得し、入段ポイントが95点となった安初段は今回夢百合杯の勝利でさらに20点を獲得、晴れて入段となった。
安初段の入段で韓国棋院のプロ棋士は306人に増えた。(男性253人、女性53人)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年7月8日 ]
韓国のプロ・アマ新鋭達 利民杯1次予選突破できず
韓国のプロ・アマ新鋭、利民杯1次予選通過ならず。
2015年6月23日中国杭州市の中国・杭州棋院で行われた2015利民杯世界星鋭最強戦1次予選の決戦トーナメントで、韓国は残っていた宋知勳(ソン・ジフン)初段と朴鍵昊(パク・ゴンホ)初段が敗退、その結果、参加した韓国選手全員が脱落となった。
宋初段と朴初段は、組別リーグで4勝1敗の成績をとり組2位でリーグを通過したが、決戦トーナメント1回戦で中国の童夢成四段と柯潔九段にそれぞれ敗北した。
韓国は参加した17人中(プロ11人・アマ6人)二人のみ決戦トーナメントに進出したが本選進出は果たせなかった。ちなみに日本と中華台北も本選進出に失敗し、本選への切符8枚はすべて中国が手に入れた。
2015利民杯世界星鋭最強戦2次予選は8月、本選は10月に行う予定。
1995年1月1日以後の出生者が参加できる今大会は予選から1次と2次に分けて16人を選抜し、各国・地域から選ばれたシード選手16人と合わせ本選は32人でトーナメントを行う予定。
持ち時間1時間、秒読み30秒3回で行われる利民杯の優勝賞金は40万元(約790万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年7月1日 ]
韓・中囲碁未来天元戦、韓国準優勝
2015年6月17日中国上海市のグランドセントラルホテルで行われた韓・中囲碁未来天元戦2ラウンドで韓国は1勝4敗と中国チームに負け越し、1ラウンド(3勝2敗)の成績とあわせ4勝6敗で準優勝となった。
16日、同会場で行われた1ラウンドでは、韓国チームの李東勳(イ・ドンフン)五段と申眞諝(シン・ジンソ)三段、申旻埈(シン・ミンジュン)三段がそれぞれ范廷鈺九段、於之瑩五段と柯潔九段をそれぞれ破って順調な出だしを見せた。
しかし、翌日17日に行われた2ラウンドでは申旻埈三段のみの勝利(対戦相手は趙晨宇四段)にとどまり、不振な結果となった。
ちなみに個人成績は申眞諝三段が2勝、李東勳五段と申旻埈三段が1勝1敗、呉侑珍(オ・ユジン)二段と白讚僖(ベク・チャンヒ)初段は2敗という結果だった。
一方、羋昱廷九段、范廷鈺九段、柯洁九段、於之瑩五段、趙晨宇四段など世界戦で優勝経験がある棋士達を中心に優勝を狙った中国チームは、1ラウンドでは2勝と不安な出だしとなったが、2ラウンドで4勝し、優勝となった。
今大会の参加条件は韓・中の二十歳未満の棋士。両国5人ずつのチームを結成し、全10局で優勝チームを決めた。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた韓・中囲碁未来天元戦は東亜製薬と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年6月29日 ]
第59期国手戦本選、準々決勝者が出揃う
2015年6月15日にソウルにある漢江セビッ島で第59期国手戦本選1回戦の8局が一斉に行われた。
大会創設以来59年ぶりに本選の対局が一斉に行われた今大会は、予選通過者11人と前期シード4人【 趙漢乘(チョ・ハンスン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、朴珉奎(パク・ミンギュ)四段 】と主催者推薦シード一人【 崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段 】の合計16人でトーナメント方式によって行われた。
今回の一斉対局で一番早く勝ち名乗りを挙げたのは、李志賢(イ・ジヒョン)四段。
韓国ランキング26位の李四段、同6位の崔哲瀚九段を相手に125手黒中押し勝ちの波乱を起こし、準々決勝に進出した。
続いて、ランキング3位の李世乭(イ・セドル)九段が金秀勇(キム・スヨン)五段に勝利し、準々決勝進出。
その後、ランキング9位の趙漢乘九段が朴珉奎四段を、ランキング2位の金志錫九段は柳珉瀅(リュウ・ミンヒョン)四段を、韓尙勳(ハン・サンフン)七段は金顯燦(キム・ヒョンチャン)三段を、ランキング8位の李東勳(イ・ドンフン)五段は朴ヨンロン二段をそれぞれ破って、準々決勝への切符を手に入れた。
さて今期の本選では、女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)五段が唯一の女流棋士として参加しており注目を集めていたが、安祚永(アン・ジョヨン)九段に126手黒中押し負け、残念ながら準々決勝進出とはならなかった。また、大会通算11回目の優勝を狙う李昌鎬(イ・チャンホ)九段は朴永訓九段を破って4年ぶりに準々決勝に駒を進めた。
準々決勝は金志錫九段vs趙漢乘九段、李世乭九段vs李東勳五段、李昌鎬九段vs韓尙勳七段、安祚永九段vs李志賢四段の対決となり、今年8月に行われる予定。
韓国の棋戦のうち唯一、挑戦手合の方式で行われている国手戦の現在のタイトル保持者は、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段である。
国手戦は韓国で最も長い歴史を持っている棋戦で、東亜新聞社と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年6月17日 ]
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段19ヶ月連続で韓国ランキング1位!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が19ヶ月連続で1位を守りぬいた。
朴九段はレーティングポイント9917ポイントに達成し、現在2位の金志錫(キム・ジソク)九段とは150点、3位の李世乭(イ・セドル)九段とは162点差で首位の座を守った。
朴九段は5月に行われた2015年中国甲級リーグで中国の時越(じえつ)九段と檀嘯(だんしょう)七段に勝利するなど、6勝1敗の成績で先月よりさらに16点ポイントを上げた。
一方、金志錫九段は先月より37点下がり、9767点で19ヶ月連続2位となった。金九段は先月の成績が3勝4敗と振るわなかった。
また李世乭九段は、3勝2敗の成績で先月より8点ほどポイントを下げ、9755点で先月に続き3位に留まった。10位圏内では1位の朴廷桓九段から6位の崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段までは順位の変動はなく、羅玄(ナ・ヒョン)六段と李東勳(イ・ドンフン)五段が入れ替わった。
9位と10位には趙漢乘(チョ・ハンスン)九段と安成浚(アン・ソンジュン)六段が新しく10位圏内に浮上した。趙九段は11勝1敗、安六段は6勝2敗で先月はともに良い成績を記録した。
10位圏外では朴進率(パク・ジンソル)六段が先月5勝1敗の成績で50位から37位と大きく躍進した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を利用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2015年6月韓国の棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9917点)
2位:金志錫(キム・ジソク)九段(9767点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9755点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9662点)
5位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9620点)
6位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9597点)
7位:羅玄 (ナ・ヒョン)六段(9576点)
8位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9539点)
9位:趙漢乘(チョ・ハンスン)九段(9516点)
10位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9491点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年6月12日 ]
韓国がメジオン・同里市杯 韓・中新鋭対抗戦で2年連続勝利!
韓・中新鋭対抗戦で韓国が2年連続で勝利した。
2015年6月2日、3日の二日間、中国の同里市で行われた2015年メジオン・同里市杯韓・中新鋭対抗戦の最終ラウンドで崔精(チェ・ジョン)五段と申眞諝(シン・ジンソ)三段、金眞輝(キム・ジンヒ)二段が出場した韓国チームが中国チーム(趙晨宇四段、廖元赫二段、於之莹五段)に2勝1敗で勝利をおさめ、去年に続き2年連続で勝利した。
韓国チームは1ラウンドで1勝2敗の負けと不安な出だしとなったが、2ラウンドを2勝1敗で勝ち、続く最終ラウンドでも2勝1敗で勝利を収め、総合戦績5勝4敗で逆転勝利に成功した。
今回の韓国チーム勝利の立役者は何と言っても申眞諝三段である。
申三段は1ラウンドで於之莹五段に黒中押し勝ち、2ラウンドと最終ラウンドでは中国新人王の廖元赫二段と趙晨宇四段に続けて白中押し勝ちを収め、参加選手の中で唯一3連勝を飾り、チームに大きく貢献した。
2000年生まれの申三段は第1回英才プロ試験で入段し、この大会は第3期メジオン杯新人王戦で優勝しての出場であった。
韓国チームの崔精五段と金眞輝二段は1勝2敗の成績となった。
一方、中国チームは趙晨宇四段と廖元赫二段が2勝1敗と良い成績を取ったが、於之莹五段が3敗と調子が上がらず、敗北となった。
中国の同里市人民政府と韓国の株式会社メジオンが主催した韓・中新鋭対抗戦は持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年6月3日 ]
全国少年体育大会、囲碁が初めて正式種目として参加!
2015年5月30日から濟州特別自治道で行われる第44回全国少年体育大会に囲碁が初めて正式種目として参加することになった。
韓国の各17の市と道から選手と役員など合わせて1万7,000人が参加する今回の大会は小学部と中学部に分かれて行われる。
全国少年体育大会の競技種目の数は小学部が陸上、水泳、サッカーなど19種目、中学部は小学部の種目にボクシングやレスリングなど16種目が追加された35種目である。
小学部と中学部の両方に追加された囲碁は各チーム3人の団体戦で、小学男子、中学男子、中学女子、小学女子の4部に分けて行われる予定。
囲碁に参加する選手の参加資格は大韓囲碁協会に選手登録をしている、各市、道の選抜戦で選ばれた学生達である。
1月27日行われた大韓体育会の第12回理事会にて、全国少年体育大会の正式種目に囲碁が追加されることが決定された。
また、今年10月に行われる第96回全国体育大会では、昨年と同様にデモンストレーション種目として参加することになっているが、来年から正式種目として参加する予定。
濟州総合競技場など50個の競技場で行われる第44回全国少年体育大会は、大韓体育会が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年5月27日 ]
朴志娟(パク・ジヨン)三段、通算二回目の女流国手タイトルを獲得!
朴志娟(パク・ジヨン)三段が自身通算二回目の女流国手タイトルを獲得した。
2015年5月18日に韓国棋院で行われた第20期プロ女流国手戦決勝3番勝負最終局で、朴志娟三段が金伸英(キム・シンヨン)初段に306手黒半目勝ちを収め、総合戦績2勝1敗で優勝を決めた。
朴三段は5月13日に行われた決勝第1局目で251手白6目半勝ち、第2局目を落としたものの失速することなく最終局で勝利し、3年ぶりに女流国手のタイトルに輝いた。
優勝後のインタビューで朴三段は「初優勝の時より、感慨深く嬉しい。」と話した。
朴三段は本選で權孝珍(クォン・ヒョジン)六段と女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)五段を連破し、準決勝では李映周(イ・ヨンジュ)初段を破っての決勝進出であった。
一方、入段後初の決勝進出を果たし、初優勝を狙った金初段だったが、決勝で朴三段に敗退、惜しくも準優勝となった。
韓国の経済新聞社と東亜製薬が主催した第20期プロ女流国手戦は持ち時間3時間、秒読み60秒5回で行われた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年5月20日 ]
曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段初シニアの統合チャンピオンに即位
曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段がシニア囲碁クラシックの初統合チャンピオンに輝いた。
2015年5月8日に囲碁テレビのスタジオで行われた「2014-2015年シニア囲碁クラシック王中王戦」の決勝で、曺薰鉉九段が徐奉洙(ソ・ボンス)九段に208手白中押し勝ちを収め、優勝した。
優勝後のインタビューで曺九段は「タイトルホルダーになることができて嬉しい、これからも年齢を気にせず最善を尽くして勝負をしたい。」と語った。
曺九段は王中王戦の準々決勝で羅鐘勳(ナ・ジョンフン)七段、準決勝では金日煥(キム・イルファン)九段を連破して決勝進出を決めていた。
50歳以上のプロ棋士達が参加した「2014-2015年シニア囲碁クラシック」は昨年7月から今年3月までに全部で5回大会が行われ、曺薰鉉九段(シニア棋王、国棋、棋聖)、徐奉洙九段(シニア王位)崔珪昞(チェ・キュビョン)九段(シニア国手)など3人の優勝者を輩出した。
大会のクライマックスである「王中王戦」は、それぞれ大会で成績が良い8人が招待され、トーナメント方式にてチャンピオンを決めた。
一方、徐九段はシニア王位戦で優勝してから、シニア棋王戦とシニア国棋戦の決勝で曺九段に敗退、今回リベンジを狙っていたが果たせなかった。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われたシニア囲碁クラシックは韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年5月13日 ]
崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段 マキシムコーヒー杯3回目の優勝!
2015年5月5日に、囲碁テレビのスタジオにて「第16期マキシムコーヒー杯入神最強戦決勝3番勝負」の最終局が行われ、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が洪性志(ホン・ソンジ)九段に265手黒中押し勝ちを収め、総合戦績2勝1敗で逆転優勝を果たした。
崔九段は今回の優勝で第10期と11期に続き、5年ぶり3回目の優勝となった。
カヌポイント3位で本選16強からの出場となった崔九段は本選1回戦で崔珪昞(チェ・キュビョン)九段に勝った後、準々決勝では今大会最多の5回目の優勝を狙った李世乭(イ・セドル)九段を、準決勝では韓国ランキング2位の金志錫(キム・ジソク)九段を破って決勝進出であった。
優勝後のインタビューで崔九段は「先月GSカルテックス杯で負けた辛さが残って大変だったが、妻の応援で優勝出来たと思う。2013年の名人戦以降なかなか優勝が出来なかったが、個人的に好きな棋戦であるマキシムコーヒー杯入神最強戦で優勝を収めることが出来て本当に嬉しい。」と話した。
一方、今年12月に海軍を除隊予定の洪九段は物価情報杯の優勝以来、7年ぶりのタイトルを狙ったが、2局目、3局目と連敗、初戦を制したものの失速し、準優勝となった。
入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、カヌポイント上位20名と前期シードの4名を合わせた本選24名によるトーナメントで決勝進出者を決める。
大会主催社である東西食品の人気ブランド名「カヌ」から借りたカヌポイントは、各棋士の直近2年間の成績によってポイントを決める方式である。
持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われた第16期マキシムコーヒー杯は韓国の東西食品とCJ E&Mが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年5月6日 ]
同い年の朴常鎭(パク・サンジン)と金志明(キム・ジミョン)
英才プロ試験で入段!
2015年4月30日、韓国棋院にて第4回英才プロ試験が実施され、2001年生まれの朴常鎭(パク・サンジン)と金志明(キム・ジミョン)が新初段として入段することが決まった。
朴初段は英才プロ試験本選の4強戦でガン・ウヒョクとキム・ダビンを破って先に入段を決めた。5歳の頃から囲碁を始めた朴初段は小学校3年生から韓国棋院の院生になり、プロ試験前までBクラスで活躍していた。
金初段は午後に行われた敗者復活戦でキム・ダビンに勝ってプロへの切符を手に入れた。
金初段は6歳の頃に囲碁を始め、韓国棋院の院生なったのは小学校6年生の時だった。プロになる前はDクラスで勉強していた。
現在、2人は同じ囲碁道場(韓国の沖岩囲碁道場)に通い、勉強に励んでいる。
2001年1月1日以降に生まれた80人が参加し、4月22日から始まった第4回英才プロ試験は4月24日に16人の本選進出者が決まった。
続いて4月27日から行われた本選は、ダブルイルミネーション方式で行われ、最終的に二人の入段者を決定した。
2012年7月に行われた第1回英才プロ試験では申眞諝(シン・ジンソ)三段と申旻埈(シン・ミンジュン)三段が、2013年の第2回大会では偰玹準(ソル・ヒョンジュン)二段と崔暎讚(チェ・ヨンチャン)初段が、去年行われた第3回大会では朴鎭鍈(パク・ジンヨン)初段と朴種勛(パク・ジョンフン)初段が入段を果たしている。
今回の朴常鎭初段と金志明初段の入段により、韓国棋院に所属するプロ棋士は304人に増えた(男性251人、女性53人)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年4月29日 ]
女流棋士ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)女流名人戦4連覇
女流名人の崔精五段に呉侑珍二段が挑戦した「第16期女流名人戦挑戦手合3番勝負」は、2015年4月23日に慶尚南道陜川郡文化芸術会館で第2局が行われ、崔女流名人が挑戦者呉二段に133手で黒番中押し勝ちを収めた。崔女流名人は、4月20日に行われた第1局でも勝利(白番中押し勝ち)しており、総合戦績2勝0敗のストレートで女流名人4連覇を成し遂げた。
2010年第37回の女流プロ試験で入段した崔五段は入段後、5回の国内女流大会優勝、また女流世界大会の優勝(2014年第5回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権)を果たした韓国女流囲碁の看板スターだ。
終局直後崔五段は「精神面の準備をしたことがいい結果に繋がったと思う。女流名人戦で10回優勝を果たしたゼイ廼偉(ゼイ・ノイ)九段の記録を塗り替えりたい」と抱負を語った。
一方、2012年第41回の女流プロ試験で入段し、初優勝を狙った挑戦者呉二段は予選と本選を合わせて8勝1敗の成績で挑戦手合まで進出したが、崔五段に敗れて準優勝となった。
韓国国内の女流棋戦の中で唯一、挑戦手合の方式で行われている女流名人戦は、これまでゼイ九段(10回)、崔五段(4回)、朴鋕恩(パク・ジウン)九段(1回)、趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(1回)など四人がタイトルを獲得している。
持ち時間1時間、秒読み40秒3回で行われた第16期女流名人戦は韓国の毎日新聞社と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年4月22日 ]
韓国、黄竜士双登杯二回目の優勝!
2015年4月10日に中国江蘇省姜堰市溱湖リゾートホテルで行われた第5回黄竜士双登杯世界女子団体戦第13局目で、韓国チームの崔精(チェ・ジョン)五段が中国チームの於之瑩(よしよう)五段に159手黒中押し勝ち。韓国に本大会2回目の優勝をもたらした。
韓国の初優勝は2013年の第3回大会で、当時も崔五段が最後に3連勝し優勝を決めた実績がある。
韓国チームは今年3月に行われた1回戦で呉政娥(オ・ジョンア)二段が5連勝と順調な滑り出しを見せたが、第6局目で中国チームの宋容慧(そうようけい)五段が呉二段の5連勝を止め、また宋五段自身も5連勝を成し遂げ、優勝争いの行方は分からなくなった。
しかし、韓国の女流棋士ランキング1位である崔五段が宋容慧五段の連勝を止めた後、曹又尹(そうゆういん)五段を連破。中国チーム最後の砦である中国女流棋士ランキング1位の於之瑩五段も倒し、3連勝で韓国チームの優勝を決めた。
今大会は5連勝二人と(韓国の呉政娥、中国の宋容慧)3連勝一人(韓国の崔精)の三人の勝者で幕を閉じた。最終対局の後、崔五段は「韓国選手団の応援が大きな力になってくれて優勝が出来たと思う。誰よりも韓国チームの選手達に感謝している。私が最後に優勝を決めることが出来て嬉しい」と優勝の感想を述べた。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第5回黄竜士双登杯世界女子団体戦は中国の黄竜士研究会が後援し、優勝賞金は45万元(約865万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年4月15日 ]
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段17ヶ月連続で韓国ランキング1位!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が17ヶ月連続で1位を守りぬいた。
3月に1勝0敗を記録した朴九段はレーティングポイント9892ポイントに達成し、現在2位の金志錫(キム・ジソク)九段とは91点、3位の李世乭(イ・セドル)九段とは126点差で首位の座を守った。朴九段は3月16日行われた第34期KBS囲碁王戦で李勇讚(イ・ヨンチャン)七段に勝利し先月より1点上がった。
一方、金志錫九段は1勝2敗と不振な成績で先月より22点下がり、9801点で17ヶ月連続2位となった。
李世乭九段は3戦全勝の成績で先月より6点上がり、9766点で先月に続き3位となった。
10位圏内では1位朴廷桓九段から7位の李東勳(イ・ドンフン)五段までは順位の変動はなく、羅玄(ナ・ヒョン)六段は先月5勝1敗の成績で9位から8位に上がった。
白洪淅(ベク・ホンソク)九段が先月より順位を一つ落とし9位、金昇宰(キム・スンジェ)六段は先月に続き10位となった。
10位圏外では崔精(チェ・ジョン)五段が注目を集めている。崔五段は先月8勝1敗の成績で96位から86位と大きく躍進した。
100位圏内のうち女流棋士は崔五段ただ一人。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を利用し、棋士の成績に応じて点数を定めて、毎月100位まで発表されている。
2015年4月韓国の棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9892点)
2位:金志錫(キム・ジソク)九段(9801点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9766点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9657点)
5位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9640点)
6位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9612点)
7位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9557点)
8位:羅玄 (ナ・ヒョン)六段(9528点)
9位:白洪淅(ベク・ホンソク)九段(9520点)
10位:金昇宰(キム・スンジェ)六段(9496点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年4月8日 ]
睦鎭碩(モク・チンソク)九段GSカルテックス杯頂天に立つ!
35歳の睦鎭碩(モク・チンソク)九段がGSカルテックス杯初優勝を達成した。
2015年4月2日に囲碁テレビのスタジオで行われた第20期GSカルテックス杯決勝五番勝負第4局で、睦鎭碩九段が崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段に260手で白2目半勝ち、総合戦績3勝1敗で逆転優勝を収めた。
睦九段は3月30日に行われた第1局目で236手黒番中押し負けと不安な出だしとなったが、第2局、3局目ともに中押し勝ちを収めてスコアを2-1とリード。続いて第4局も制し、2000年囲碁王戦で優勝して以来、15年ぶりにタイトルを獲得した。
優勝後のインタビューで睦九段は「決勝進出が決まって以後、決勝ではいい内容の囲碁を打つ事だけ考えたのが優勝に繋がったと思う。いつも応援してくれる妻に愛していると感謝の言葉を伝えたい。」と話した。
前回大会で準決勝にとどまった睦九段は今大会で金庭賢(キム・ジョンヒョン)五段と韓国ランキング3位の李世乭(イ・セドル)九段を破って2年連続で準決勝進出を果たすと、準決勝では金明訓(キム・ミョンフン)初段に勝って決勝に進出。
一方、2005年第10期の大会以後、2回目の優勝を狙った崔九段は、去年に金志錫(キム・ジソク)九段に敗れたのに続き、残念ながら準優勝となった。
去年12月から予選が始まり、韓国棋院のプロ棋士256人が参加した第20期GSカルテックス杯は睦九段の優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年4月1日 ]
申眞諝(シン・ジンソ)三段、新人王戦で初タイトル獲得!
申眞諝(シン・ジンソ)三段が第3期メジオン杯新人王戦を優勝して初タイトルを獲得した。
3月26日午後7時に囲碁テレビのスタジオで行われた第3期メジオン杯新人王戦決勝三番勝負の最終局で申三段が金眞輝(キム・ジンヒ)二段に235手黒中押し勝ちを収め、総合戦績2勝1敗で勝利した。
申三段は24日に行われた決勝第1局目を落とし黒星発進となったものの、25日に行われた第2局目で224手白中押し勝ち、続いて第3局目も勝利し優勝を果たした。
申三段は優勝後のインタビューで「新人王戦では縁がなかったけど、今回優勝が出来て嬉しい。今回の優勝を踏み台にして、他の棋戦でもいい成績を取りたい」と抱負を語った。
韓国ランキング28位の申三段は本選では宋慧領(ソン・ヘリョン)初段と黃宰淵(ファン・ゼヨン)三段に勝ち、準決勝では前期の優勝者の卞相壹(ビャン・サンイル)三段を破って決勝進出を果たしている。
2000年生まれの申三段は第1回英才プロ試験で入段、陜川郡で行われた英才大会で三連覇を記録した事がある実力者。
一方、1996年の生まれの金二段は2013年1月第132回一般プロ試験で入段し、本選ではキム・セヒョン韓国棋院院生と宋相勳(ソン・サンフン)初段に勝利、準決勝では李東勳(イ・ドンフン)五段に白半目勝ちで決勝まで上がったが、申三段に負けて準優勝となった。
決勝まで勝ち上がった申三段、金二段は、本年度6月に中国で行われる韓・中新鋭対抗戦に参加する予定である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年3月25日 ]
メジオン杯優勝候補は二人に絞られる
第3期メジオン杯新人王戦の優勝候補が二人に絞られた。
3月17日に囲碁テレビのスタジオで行われた第3期メジオン杯新人王戦準決勝で申眞諝(シン・ジンソ)三段と金眞輝(キム・ジンヒ)二段が決勝に進出した。
新鋭達の熾烈な争いとなった第3期メジオン杯新人王戦の準決勝は卞相壹(ビャン・サンイル)三段と申眞諝三段、李東勳(イ・ドンフン)五段と金眞輝二段の間で行われた。
まず、韓国ランキング28位の申三段が卞三段を230手白中押し勝ちで破り決勝進出を決めた。2000年生まれの申三段は第1回英才プロ試験で入段、陜川郡で行われた英才大会で三連覇を記録し、今回新人王の初タイトルを狙っている。
ちなみに申三段は、準決勝までに宋慧領(ソン・ヘリョン)初段と黃宰淵(ファン・ゼヨン)三段を破っての準決勝進出であった。
一方、韓国ランキング57位の金二段が李五段との激戦を制して、305手白半目勝ちで決勝への切符を手に入れた。1996年の生まれの金二段は2013年1月第132回一般プロ試験で入段し、今大会本選ではキム・セヒョン韓国棋院院生と宋相勳(ソン・サンフン)初段に勝って準決勝に進出した。
申三段と金二段の対戦成績(公式記録)は申三段が1勝0敗でリードしている。また、両棋士ともに新人王戦決勝に進出したのは今回が初めてである。
決勝は3番勝負で、3月24日から26日の日程で行われる予定。
第3期メジオン杯の参加資格は今大会から入段して3年以内のプロ棋士と最年少プロ棋士に変更された。上記のプロ棋士24人と韓国棋院院生5人、計29人が参加したメジオン杯の大会方式は、前期の成績による本選シード3人を除く26人で予選を行い、そのうち13人を選抜。本選はシード3人を合わせた16人がトーナメント方式で決勝進出者を決める。
決勝まで勝ち上がった二人は本年度6月に中国で行われる韓・中新鋭対抗戦に参加する予定である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年3月19日 ]
幼稚園の囲碁教室、頭脳の発達と人格形成の教育の向上を期待
文化体育観光部(日本の文部科学省のような韓国の行政機関)と国民体育振興公団が後援する「2015年幼稚園囲碁教室」が3月3日ソウル特別市西大門区にある自然幼稚園を始め、全国で一斉に囲碁授業がスタートした。
成長期である園児の頭脳発達と人格形成の教育のために韓国棋院から提案された今回の事業には、全国225園の幼稚園から申請があり、その後選定委員団の審査を通じて最終的に49園の幼稚園が選ばれた。
3月10日に囲碁教室を開講したソウル東部幼稚園のチョン・スギョン園長は「前学校で囲碁を教えて囲碁が子供達の集中力と思考力の向上に役立つ事が分かった。今回の幼稚園囲碁教室を通じて子供達の頭脳発達と礼儀作法の向上、また人格形成の教育に繋がる事を期待している。」と話した。
「2015年幼稚園囲碁教室」は園児の発達能力を考慮し6歳を対象として、全国2,740人の園児達に囲碁を教える予定である。
審査に通り囲碁教室が開講される幼稚園には、韓国棋院から囲碁授業に必要な教材と韓国棋院の囲碁指導者を派遣される。
今回の事業は今年の12月末まで行われる方針で、事業の期間中には幼稚園囲碁教室の活性化のための教室探訪イベント、幼稚園を対象とした囲碁大会が実施される予定である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年3月12日 ]
GSカルテックス杯、新鋭とベテラン棋士の対決で決勝進出者を決める
第20期GSカルテックス杯プロ棋戦準決勝は、新鋭とベテラン棋士の対決で行われることとなった。
予選を通過した19人と本選シード5人を合わせた24人のトーナメント方式で優勝者を決めるGSカルテックス杯。本選シードとなった金志錫(キム・ジソク)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、睦鎭碩(モク・チンソク)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(以上、前期準決勝進出者)金世東(キム・セドン)五段(後援社シード)の5人のうち、睦九段と崔九段の2人が準決勝に駒を進めた。
睦九段は金庭賢(キム・ジョンヒョン)五段と韓国ランキング3位の李世乭(イ・セドル)九段を、崔九段は安亨浚(アン・ヒョンジュン)四段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段をそれぞれ破っての準決勝進出となった。
準決勝進出者のうち朴廷桓九段、金志錫九段、李世乭九段や韓国ランキング1位から
3位の棋士達全員が脱落した中で、厳しい予選を勝ち抜いた新鋭、金明訓(キム・ミョンフン)初段と李東勳(イ・ドンフン)五段の活躍が囲碁ファン達の大きな注目を集めている。
温昭珍(オン・ソジン)七段とGSカルテックス杯2連覇の金志錫九段を連破した金初段は、準々決勝で韓国ランキング1位の朴廷桓九段を破り勝ち上がった陳時映(ジン・シヨン)六段を倒して準決勝に進出。また、2月23日に行われた第33期KBS囲碁王戦決勝で優勝を果たした李五段は、本選で吳長煜(オ・ジャンウク)二段と韓態熙(ハン・テヒ)四段に勝利して準決勝への切符を手に入れた。
新鋭とベテラン棋士の対決で行われる第20期GSカルテックス杯準決勝は3月11日午後7時から睦九段と金初段、午後9時から崔九段と李五段の対決で決勝進出者を決める。
2011年第17期の大会から持時間10分、秒読み40秒3回の早碁方式に変更されたこの大会は、本選と決勝のみ囲碁テレビで生放送される。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2015年3月5日 ]
李東勳、KBS囲碁王戦で優勝し初タイトルを獲得!
李東勳(イ・ドンフン)四段が第33期KBS囲碁王戦で優勝し17歳で初タイトルを獲得した。(KBSは韓国の国営放送局)
2月23日汝矣島 KBSスタジオで行われた第33期KBS囲碁王戦決勝3番勝負第2局で、李東勳四段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に187手黒番中押し勝ち、通算成績2勝0敗で優勝した。
李四段は2月6日に行われた第1局でも白番中押し勝ちを収め、2連勝での優勝となった。
1998年2月生まれの李四段は2011年5月院生プロ試験で入段、今までは新人王戦を合わせ3回連続準優勝しているが、今回が初優勝。
終局後、優勝インタビューで李四段は「決勝戦のために精神面の準備もした。もっと熱心に勉強して、国内はもちろん世界戦でもいい成績を取りたい。」と抱負を語った。
李四段は今回の優勝により、五段へ昇段した。
一方、大会通算4回目の優勝を狙った朴九段は去年に続き2年連続決勝戦で敗退。
今大会の優勝、準優勝である李四段と朴九段は本年度の夏に韓国で行う予定の第27回テレビ囲碁アジア選手権戦に韓国代表として参加する。
韓国女子囲碁リーグの統合9ラウンドが行われる。
2015年MDM韓国女子囲碁リーグ統合9ラウンドが2月24日韓国棋院2階大会場で行われた。
統合第9ラウンドでは於之瑩(よしよう、中国棋院)五段【ソウル富鉱タクス】、王晨星(おうしんせい、中国棋院)五段【浦項ポスココムテク】、黒嘉嘉(こくかか、台湾棋院)六段【麟蹄ハヌルネリン】など韓国以外からの選手達の参加で囲碁ファンの注目が集まった。
9ラウンドの第1戦、麟蹄ハヌルネリンが扶安コムソ塩に2勝1敗で勝利した。麟蹄ハヌルネリンの黒嘉嘉六段は扶安コムソ塩の金惠臨(キム・ヘリム)二段に負けたが、朴泰姬(パク・テヒ)初段と吳侑珍(オ・ユジン)初段が李裕眞(イ・ユジン)初段と金惠敏(キム・ヘミン)七段にそれぞれ勝利し2勝1敗でチーム勝利となった。
9ラウンド第2戦では慶州イサグムが宋慧領(ソン・ヘリョン)初段と金侖映(キム・ユンヨン)四段の活躍でソウル富鉱タクスを破った。慶州イサグムは宋慧領初段が1局目の長考対局で勝利、2局目でも金侖映四段が於之瑩五段に勝利した。ソウル富鉱タクスは国内女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)五段が勝利して完封負けを阻止した。
9ラウンド第3戦は釜山三美建設が浦項ポスココムテクに2勝1敗で勝った。朴鋕恩(パク・ジウン)九段が金彩瑛(キム・チェヨン)二段を早碁で破り、朴志娟(パク・ジヨン)三段も王晨星五段に長考対局で勝利、チームを勝利に導いた。
順位 | チーム名 | 試合数 | 勝利 | 敗北 | 勝率 | 個人勝利 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 麟蹄ハヌルネリン | 8 | 5 | 3 | 62.5% | 13 |
2 | 釜山三美建設 | 8 | 4 | 4 | 50% | 14 |
3 | ソウル富鉱タクス | 8 | 4 | 4 | 50% | 12 |
4 | 慶州イサグム | 8 | 4 | 4 | 50% | 12 |
5 | 扶安コムソ塩 | 8 | 4 | 4 | 50% | 11 |
6 | 西帰浦七十里 | 7 | 3 | 5 | 42.9% | 10 |
7 | 浦項ポスココムテク | 7 | 3 | 5 | 42.9% | 9 |
順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数
【補足】
7チームが参加する「2015MDM韓国女子囲碁リーグ」は3人が一チームで3局行われ[長考対局(各1時間、40秒秒読み5回) 1局+早碁(各10分、40秒秒読み5回) 2局]7チームのリーグ戦で1月16日から毎週金~土(午後7時、9時)に対局する。一部の試合は統合ラウンドで行われる。 リーグ上位3チームでプレーオフとチャンピオン決定戦を行い、最終優勝チームを決める。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]