アメリカ囲碁ニュース
アメリカの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
囲碁ニュース [ 2023年12月1日 ]
欧州・北米対抗戦、北米が勝利
欧州囲碁連盟(EGF)と北米囲碁連盟(NAGF)のプロによる対抗戦「Transatlantic Professional Go Team Championship」が9月16、30日、10月7日の3日間に3ラウンドにわたりオンラインで実施された。
結果は以下の通り(太字が勝利)。
9月16日 | 9月30日 | 10月7日 | |||
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欧州 | 北米 | 欧州 | 北米 | 欧州 | 北米 |
アンドリー・クラヴェッツ1p | ライアン・リー4p | アルテム・カチャノフスキー2p | ケヴィン・ヤン1p | アルテム・カチャノフスキー2p | ライアン・リー4p |
スタニスワフ・フレイラック1p | エリック・ルイ2p | アリ・ジャバリン2p | ライアン・リー4p | アリ・ジャバリン2p | エリック・ルイ2p |
パヴォル・リジー2p | ケヴィン・ヤン1p | タンギー・ルカルヴェ1p | マイケル・チェン1p | スタニスワフ・フレイラック1p | アレクサンダー・チー1p |
0 | 3 | 0 | 3 | 2 | 1 |
ライアン・リー4p率いる北米チームが強さを見せ、3-0、3-0で2連勝。欧州チームも第3ラウンドでカチャノフスキー2pとジャバリン2pが気を吐いて勝利をおさめたが、全体では2-1で北米チームが勝利した。北米チームには、北米岩本基金(INAF)から5000ドルの賞金が贈られた。
欧州と北米による対抗戦が行われるのは2019年以来これが2度目。いわゆる農心杯方式で行われた2019年は欧州が勝利している。その後、2021、2022年には対抗戦という形ではなく、両連盟のプロが参加した個人戦が開かれてきた。
「ニューヨーク囲碁サミット」が開催
ステファニー・イン1p、ライアン・リー4p夫妻が率いるニューヨーク碁インスティテュート(NYIG)は10月最終終末にマンハッタンにおいて「2023ニューヨーク囲碁サミット」を開いた。韓国棋院の金志錫9p(2014年三星火災杯優勝者)が飛び入りする豪勢な会となった。
「囲碁サミット」では、約70人が参加した大会に加え、囲碁派生ゲームの紹介、プロとの多面打ち、金9pとリー4pとのパネルディスカッションなどが行われた。
2024年の米国囲碁コングレス、オレゴン州ポートランドにて開催へ
2024年の米国囲碁コングレスが7月13-21日にかけてオレゴン州ポートランドで開催されることとなった。会場はポートランド州立大学で、2008年と同じ会場になる。
囲碁ニュース [ 2023年9月27日 ]
メキシコシティで「バドゥク・フェスティバル」が開催
メキシコシティにおいて9月2日に「バドゥク・フェスティバル」が開かれた。これは韓国文化センターとメキシコシティのラチウタデラ図書館がタイアップして実現したもの。青少年の大会が開かれ、8-21級の28人が参加。成績優秀者には、碁盤と碁石が賞品として授与された。
ラテンアメリカコングレス、ドミニカ共和国で開催へ
第5回となるラテンアメリカ囲碁コングレスが、10月12-16日にドミニカ共和国東部のプンタカナにおいて開かれる。コングレスにおいては、▽第23回イベロアメリカ囲碁選手権、▽第5回ラテンアメリカ青少年選手権、▽第6回イベロアメリカ・ペア碁選手権、▽第3回ラテンアメリカ女流選手権、▽パンダネット主催の第7回ラテンアメリカ・チーム選手権決勝、ブラジル対ペルーが行われる。またプロ棋士によるレクチャー、イベントなども開催される予定。
囲碁ニュース [ 2023年8月7日 ]
US囲碁コングレスが開催:マスターズはハン・ハン5pが連覇
US囲碁コングレスが7月8-16日にかけてオハイオ州ケント州立大学において開催された。新型コロナウイルスの影響も未だに残り、大会中に感染者が発生するなどのハプニングもあったものの、メインのUSオープン大会およびUSマスターズを合わせて300人強が参加するなど盛大な大会となった。
トッププレーヤーが参加する「USマスターズ」選手権においては、ハン・ハン(韓晗)5pが7戦全勝で2連覇を果たした。2位はアラン・フアン7d、3位はシェンダ・タン6d、4位はアルバート・イエン8d、5位はエリック・ルイ2pだった。
シアトル囲碁センター、移転へ
シアトル囲碁センターが移転する。リース契約の満了が理由。シアトル囲碁センターは1995年に開館していた。
囲碁ニュース [ 2023年7月11日 ]
シカゴ・オープン大会、ルイ2pが優勝
シカゴ・オープン大会が5月27-28日にかけての週末に開催された。プロから初心者に至るまで、109人が参加する大きな大会となった。
8回戦の結果、北米囲碁連盟(NAGF)のプロであるエリック・ルイ2pと中国出身のウー・イファン7dが7勝1敗で並んだが、規定によりルイ2pが優勝を果たした。
米国コングレス、始まる
7月8日から米国囲碁コングレスがオハイオ州クリーブランドで始まった。15日まで行われる。8日の開幕式においては、米国囲碁協会(AGA)がトーマス・シアン氏に米国囲碁コミュニティに対する長年の功績をたたえ、エドワード・ラスカー賞を贈った。
シアン氏はロチェスター大学において光エレクトロニクス、超電導の分野で教授を務める傍ら、長年にわたりAGAの国際関係担当副会長を務めたほか、2008年には国際囲碁連盟の副会長、国際マインドスポーツ協会の事務総長を務めた。このほか、世界ペア碁協会の理事も務めている。
アンディ・オークンAGA前会長は、「トーマスの貢献は幅広く、静かなものだった」と述べ、応昌期財団との関係を通じて、米国囲碁コングレスで用いられてきた盤石や、多額の補助金を獲得した功績を賞賛した。
囲碁ニュース [ 2023年4月17日 ]
ミッドウェスト・オープン選手権が開催
第3回目となるミッドウェスト・オープン選手権が3月25-26日、オハイオ州コロンバスにおいて開催された。ようやくコロナ禍の制限が終わりを迎える中、15級から8段に至るまで、30人が参加した。
オハイオ州などミッドウェスト地方では、デヴィン・フレーズさんを中心とするプレーヤーが積極的に囲碁コミュニティを盛り上げており、米国の東岸、西岸に続く囲碁の第3の一大拠点となりつつある。今年のコングレスもオハイオ州で開催される。
囲碁ニュース [ 2023年3月20日 ]
2023年米国囲碁コングレス、オハイオ州で開催へ
2023年の米国囲碁コングレスは、7月8-16日にかけて開催されることとなった。会場は、オハイオ州クリーブランド近郊のケント州立大学。
囲碁ニュース [ 2023年2月5日 ]
カナダ・トロントで「Tronto Go Spectacular」が開催
2022年12月28-30日にかけて、カナダ・トロントの日系文化会館において「Toronto Go Spectacular」大会が開かれた。同大会は北米囲碁連盟(NAGF)が開催。約200人が集まる大きな大会となった。
同大会においては、第1回北米プロ選手権に加え、青少年大会、オープン大会、級位者向け大会なども開かれた。
北米プロ選手権には、ライアン・リー3p、アレクサンダー・チー1p、ヘンリー・ユー2p、アンディ・リウ1pの4人が参加。決勝3番勝負はリー3pとユー2pの対局となり、リー3pが2勝1敗で優勝。4pへの昇段を決めた。
米国囲碁協会(AGA)のカルサ会長は、「非常に素晴らしい大会だった。カナダ囲碁協会(CGA)の間での更なる協力を検討していきたい」と述べた。またCGAのセドウィック会長は、「北米の囲碁イベントをカナダで実施するのは長年のプロジェクトだった。スタープレーヤーが参加する大会を開くことができて非常に嬉しい」と語った。
ヤン1p、中国・北米若手プロトーナメントに優勝
2022年12月11-15日にかけて、中国・北米若手プロトーナメントがオンラインで開かれた。この大会は、中国囲棋協会が「2022年若手囲棋フォーラム」の一環で開いたもので、いずれも16歳未満の北米プロ2人、中国プロ2人が参加した。
1回戦では、北米プロのケヴィン・ヤン1pとアレクサンダー・チー1pが、中国の楊皓哲1p、鄧佑嘉1pをそれぞれ破って決勝に進んだ。決勝では、ヤン1pがチー1pに勝ち優勝を果たした。
北米オンラインリーグ、開催へ
北米囲碁連盟(NAGF)が、試験的な試みとして「北米オンラインリーグ」を実施する。1-2月の第1回リーグにおける参加者上限は96人。米国囲碁協会(AGA)、カナダ囲碁協会(CGA)のメンバーが参加できる。レベルごとに6人のグループに分けられ、2か月にわたり互先の総当たりリーグを実施する。第1回シーズンを通じて、使用されるソフトを試験、今後の改善につなげる。第2回となる3-4月のシーズンでは、米国、カナダに加え、メキシコにも拡大する。
現在、カナダおよびマサチューセッツ州において同様のオンラインリーグが開催されており、これを北米全体に拡大する形となる。