アメリカ囲碁ニュース
アメリカの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
囲碁ニュース [ 2021年9月15日 ]
サンディエゴで対面式の大会が開催
サンディエゴ囲碁クラブは8月29日、対面式の囲碁トーナメントを開催した。南カリフォルニアで対面式の大会が開かれるのは、1年強ぶりとなる。大会には42人が参加。その半分は子供達だったという。参加にあたっては、大人はワクチン接種を済ませていること、また対局中のマスク着用が求められた上、ソーシャルディスタンスを守った上で対局が行われた。
また大会には、サンディエゴなどで囲碁スクールを運営する中国出身のハイ・リー5p、やはり中国出身で最近米国に移住したハン・ハン5pが自らの生徒たちの打ちぶりを見に訪れた。
囲碁ニュース [ 2021年9月2日 ]
北米プロ入段手合、延期に
8月16-21日にかけてワシントンDCにおいて開催が予定されていた北米プロ入段手合が延期となった。北米囲碁連盟(NAGF)が発表した。ワシントンDC周辺におけるデルタ株の急速な蔓延が理由。新たな日程は今のところ未定となっている。米国囲碁協会(AGA)のアンディ・オークン会長は、「特に参加を予定していたプレーヤーにとっては失望が大きいと思うが、選手、その家族、そしてスタッフの安全を最優先した」とコメントした。
囲碁ニュース [ 2021年8月10日 ]
アメリカe-コングレス、500人を集める
7月17-25日にオンライン形式で行われたアメリカ囲碁コングレス(e-コングレス)は、合計で500人超を集め、昨年に続く成功を収めた。コングレスにおいては、オープン大会、パンダネット主催の米国囲碁協会(AGA)シティリーグ、ペア碁、9路盤、早碁といった大会に加え、歌の作曲・作詞コンテスト、写真コンテスト、詰碁チャレンジなど様々なサイドイベントも開かれた。
パンダネット主催のAGAシティリーグにおいては、ニューヨーク・チーム(ライアン・リー3p、ハンチェン・ツァン1p、ステファニー・イン1p)が3連覇を果たした。2位はCanwaバンクーバー・チーム(ヘンリー・ユー2p、ビル・リン8d、ブレイディ・ツァン7d)だった。
北米囲碁連盟、プロ入段手合を開催へ
北米囲碁連盟(NAGF)は8月16-21日にかけてプロ入段手合を開催する。手合はワシントンDCのナショナル囲碁センターにおいて対面式で行われる。10人がまず2つのリーグに分かれて対局。その後、準決勝と決勝をそれぞれ3番勝負で行う。優勝者が入段の上、賞金2000ドルを獲得する。NAGFの李夏辰・常務理事は、「パンデミックの中で入段手合を準備するのは大変困難でしたが、新たな入段者を認定できることをとても喜んでいます」とコメント。また今後毎年一回入段手合を開くと発表した。
なお、米国で入段手合が開催されるのは2015年以来となる。これまで、AGAの入段手合を通じてアンディ・リウ、ガンシェン・シ(2012年)、カルヴィン・スン(2013年)、ライアン・リー(2014年)、エリック・ルイ(2015年)の各選手がプロとなっている。今回は、NAGFが開く初めての入段手合となる。
囲碁ニュース [ 2021年7月10日 ]
米各地で対面式の碁会が再開
6月後半以降、米国各地で対面式の碁会が再開しつつある。
シアトル囲碁センターは15か月ぶりに火曜日と土曜日の碁会を再開した。初回の会には、それぞれ10人を超える人々が集まった。
ワクチン接種を受けたプレーヤーのみが参加でき、ドリンクを飲む以外はマスク着用、といったルールを守ることが求められる。風通しをよくするためにすべての窓を開放しているそうで、責任者のブライアン・アレンさんは「天候に恵まれた6月はこれで大丈夫だが、ワクチン接種が進んで新型コロナのリスクが大幅に削減され、11月には窓を閉められるといいのだが…」と語っている。
このほか、ワシントンDCのナショナル囲碁センターも水曜日夜の碁会を再開。同センターのグルジート・カルサ責任者は「皆の微笑む顔、そして新旧の友達が大好きなゲームを楽しむ姿を見るのは本当に素晴らしかった」と語った。
米Eコングレスの登録が開始
7月17-25日にかけてオンラインで開催される米Eコングレスの登録が開始された(https://www.gocongress.org/)。
メインのオープントーナメントのほか、パンダネット主催のAGAシティ・リーグ決勝、ペア碁大会、早碁、9路盤大会、2桁級のプレーヤー向け大会などが開かれる予定。
イベロアメリカ囲碁連盟、中国囲棋協会と戦略的協力合意を締結
中南米各国の囲碁協会を束ねたイベロアメリカ囲碁連盟は、中国囲棋協会と戦略的協力合意を締結した。4月27日に、署名式がオンラインで行われた。合意の期間は3年間。ラテンアメリカにおける囲碁の発展促進に加え、中国とラテンアメリカとの囲碁を通じた交流を深めることを目指す。具体的には、▽中国から、ラテンアメリカ各国に囲碁に必要な設備・電子機器を供給する。▽囲碁を通じた文化的交流、▽ラテンアメリカ囲碁コングレスへのプロのオンライン・オンサイトでの参加などを通じた中国囲棋協会の支援。▽「ラテンアメリカ囲棋チャンピオンシップ・サーキット」の開催支援。ラテンアメリカの4か国以上が参加。各国のチャンピオンがサーキット決勝ステージを争う。今年は、アルゼンチン、コロンビア、キューバ、ドミニカ共和国、メキシコがサーキットに参加する。▽ラテンアメリカ、中国間のチーム対抗戦。青少年、女性、混合ダブルス、オープンの4カテゴリーからなる。▽ラテンアメリカの青少年ならびに女性向けの大会、トレーニング、交流プログラム。▽ラテンアメリカの才能あるプレーヤーのトレーニングプログラム。ラテンアメリカ囲碁コングレス中に、プレーヤー、トレーナー、レフリー養成講座を開く。
囲碁ニュース [ 2021年5月20日 ]
北米プロシステム、昇段規定が改定:二人が昇段
北米囲碁連盟(NAGF)は、プロ昇段規定を改定すると発表した。 NAGFに所属するプロは、国際囲碁連盟(IGF)、NAGF、欧州囲碁連盟(EGF)などが開催する公式大会において、プロ相手の対局で勝利することで点数を獲得する。大会は、その水準に従って3クラスに分類されており、それによって獲得できる点数も異なる。規定で定められた点数に達すると昇段できる。
今回のシステムは遡及的に適用され、その結果としてライアン・リー・プロは3pに、エリック・ルイ・プロは2pへと昇段した。リー3pはかつて国際大会で中国の陳耀燁9pを破った実績がある。
なお、現在NAGFのプロは、リー3p、ルイ2pのほかアンディ・リウ1p、ガンシェン・シ1p、カルヴィン・スン1pの合計5人。
囲碁ニュース [ 2021年2月25日 ]
米国囲碁コングレス、2021年もオンライン開催へ
米国囲碁協会(AGA)は、2021年の囲碁コングレスを7月17-24日にかけてオンライン開催(「Eコングレス」)すると発表した。オンライン開催は2年連続となる。Eコングレスにおいては、メイン大会であるオープン大会のほか、早碁、9路盤、ペア碁、二桁級向けの大会、若者向けの大会、パンダネット主催のシティリーグなどの大会が複数のサーバーを活用して実施される。
オンライン開催の理由についてAGAは、新型コロナウイルス禍が継続する中、プレーヤーにとって最も安全な方法と考えたと説明している。なお、2020年のEコングレスは登録人数900人を超える成功を収めている。
囲碁ニュース [ 2021年2月10日 ]
米国囲碁協会とカナダ囲碁協会、北米囲碁協会を設立
米国囲碁協会(AGA)とカナダ囲碁協会(CGA)は、北米囲碁協会(NAGF)の設立を発表した。欧州囲碁連盟や中南米のイベロアメリカ囲碁連盟のように、国を超えた地域的な協力を後押しする組織となる。両協会が運営してきたプロシステムを受け継ぎ、その発展を目指すほか、北米における囲碁大会組織の支援などを任務とする。
公式サイトはこちら(https://nagofed.org/)。