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10月 思い出の一局

第2回華頂茶業杯世界女子団体選手権 王晨星五段との対局を思い出の一局としてご紹介していただきました。

女流棋士の思い出の一局では、担当の女流棋士の印象に残っている一局をご紹介します。対局当時の状況や気持ちを振り返っていただき、その当時の思いを皆さまにお伝えします。 続きを読む

華の女流棋士 思い出の一局

向井千瑛五段 思い出の一局


向井千瑛五段
プロフィール詳細
2013年4月28日 第2回華頂茶業杯世界女子団体選手権
黒番:向井千瑛五段  白番:王晨星五段
130手完 黒1目半勝ち

棋譜の拡大版は こちら

指導棋士プロフィール

向井千瑛五段
昭和62年12月24日生。東京都出身。
平成16年入段、19年二段、21年三段、22年四段、24年五段。
平成18年、第19期女流名人戦本戦入り。
平成19年、第20期女流名人戦本戦入り。
平成20年、第11期女流棋聖戦挑戦者。
平成22年、第22期女流名人戦挑戦者。
平成23年、第23期女流名人戦挑戦者、第59回NHK杯初出場、第30期女流本因坊戦挑戦者。
平成24年、第24期女流名人戦挑戦者。
平成25年第32期女流本因坊戦で謝依旻女流本因坊を3-2で破り初タイトル獲得。
杉本明八段は夫。

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思い出の一局 棋譜

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私の思い出の一局は第2回華頂茶業杯世界女子団体選手権 王晨星さんとの一局です。
この大会は日本、中国、韓国、台湾から各国女子3人チームで争う団体戦です。
謝さん、奥田さんとチームを組み戦いました。
チーム成績1勝1敗でむかえた最終戦は中国チームとの一戦でした。中国チームに勝利すれば優勝の可能性もあり、とても気合いを入れて対局しました。
私の先番です。
初盤は慎重な立ち上がりで、少し白が打ちやすそうに思います。
黒65とそった手がとても印象に残っています。
つづく黒69の切りを狙っているのですが、右下一帯の白石を厚みではなく攻めの対象として見ているのです。
黒87とはねることができ、中央が厚くなった事と、黒91から右上の白を攻めることができ、主導権を握れたように思います。
黒127まで右辺がまとまり、少し黒が良さそうです。
この後、非常に難しいヨセ勝負があり、お互いミスもあり、形勢が二転三転としましたが、最後はなんとか勝つことができました。
チームも2勝1敗で中国チームに勝利し、勝ち数の差で3位となりましたが、思い出深い大会となりました。

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