5月 思い出の一局
第一回プロ棋士ペア碁夫婦杯での思い出をご紹介していただきました。
女流棋士の思い出の一局では、担当の女流棋士の印象に残っている一局をご紹介します。対局当時の状況や気持ちを振り返っていただき、その当時の思いを皆さまにお伝えします。 続きを読む
鈴木歩六段 思い出の一局
- 2014年11月22日
日本棋院90周年記念夫婦棋士トーナメント戦決勝 - 黒番:三村芳織二段・三村智保九段
白番:鈴木歩六段・林漢傑七段
白中押勝
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指導棋士プロフィール
昨年、第一回プロ棋士ペア碁夫婦杯が行われ、私は林漢傑七段と組んで出場しました。
1,2回戦をなんとか勝ち抜き、いよいよ決勝戦へ。
決勝のお相手は三村芳織二段・三村智保九段ペア。
事前に何局かペア碁の練習をしていたので、落ち着いて打つように心がけました。
しかし対局開始早々に、私の打った34手目が問題手で(その右にオサえるべきでした)
苦しくなってしまい、中盤まで我慢の展開が続きました。
三村智保九段の91手目が鋭い一着で、対して林漢傑七段の92手目が苦心の一手で、悪いながらもまだまだ難しい形勢です。
黒は129手目あたりからの一連が少し硬かったようで、上辺が白厚くなっては形勢が接近しました。
149手目から際どい攻防ですが、170と中央にまわることができて、形勢が好転したようです。
最後は形勢悪しとみて大石をとりにいきましたが、実際はすでに地合いで少し残りそうな形勢だったようです。
内容的には苦しい時間が多かったですが、夫婦で優勝することができ、とてもいい思い出となりました。