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2月 女流棋士囲碁相談室

知念かおり女流棋聖へのご相談

毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む

あなたのお悩み囲碁相談室

今月のご相談 其の一

始めまして、よろしくお願いいたします。
2級までは順調に来たのですが、ここ数年その辺りをうろうろするだけで、なかなか上へ進めません。(勉強不足は承知してますが、今回は少し横へ置いておいて)
原因の一つが、いまだに「地の感覚」が掴めない事に有ると自覚しています。
「相手の場所がやたらと広く見え」という具合で、詰碁が好きでよく解いたりしたのが災い(?)したのか、とにかく相手の囲いには打ち込む、切れるところは切っておけと言う喧嘩碁になってしまいます。反省して、地の碁にしようと思うと8割くらいは負けてしまいます。(この弱点を知られるとヤバイ!!)
地の感覚、特に序盤での「ここは地にさせても、こちらの方が大きい」と言う感覚。
本を読むと、なるほどと思うのですが、自分のものには成らず、実戦ではさっぱりの状況です。
この感覚を養うには、どういった事を心がけると良いのでしょうか?
万年2級に、良いアドバイスをお願いします。

愛知県 松尾さんからのご質問

松尾さん、初めまして。
さっそくですが、松尾さんは2級からなかなか上達できないとの事。でも、詰碁が好きだなんて、珍しいですよね。(私は苦手)
強くなれない原因の一つが、「地の感覚」。松尾さんに限らず、どんなに強くなっても難しい課題ですよね。
基本的に、ケンカ碁になっても、打ちたい手を打つ。とても素敵なことだと思うんですね。でも、勝ちたいですよね。私が碁を習い始めてからの勉強方法の1つが、プロの碁を毎日ならべること。最初は石を置くだけだったのが、いい手だなぁとか、どうしてここに打ったんだろう?と考えるようになってきて…。自然に強くなったような気がします。
あとは、対局中の心がけとして、広い所から打つこと、自分の石が多いところで戦うこと、碁盤の全体を見ること、かな。(私も忘れてしまいがち)
大丈夫、大丈夫。強くなれますよ!!

今月のご相談 其の二

知念先生、初めまして。
小学生の子どもに囲碁を教えているのですが,次の点で悩んでおります。
1.普段、13路盤で対局していますが、やはり19路盤の方がよいのでしょうか。
2.定石をどのように教えたらよいのか迷っております。例えば、定石だけをたくさん教えた方がよいのか。それとも,実戦の中で自然に修得させたほうがよいのか。
3.平均して、子どもはどのくらいでアマ初段になれるのものでしょうか。
以上について、ご指導をよろしくお願いします。

鹿児島県 窪田さんからのご質問

窪田さん、初めまして。
子供達に囲碁を教えているとの事、楽しいこと、大変なこと、たくさんあるのでしょうね。
私も近い将来、子供達の囲碁相談室を開きたいと思っているんですよ。お互い頑張りましょう。
さて、質問の方ですが、13路盤より19路盤のほうがいいかという問題。子供達が13路盤で楽しく打っていれば、全く問題ないと思います。
ある程度の実力がついて物足りなくなった時に19路盤にすればいいのでは?
次に定石をどう教えたらよいのか。私自身、定石の勉強をあまりしなかったんですね。自然に身につくと思いますよ。
いろんな手があるということ、自由な発想を大切にしては?
最後に、どれぐらいで初段になれるか、という質問。
個人差があると思うのですが、私の場合は1年ぐらいかかりました。囲碁が好きで、どれくらいの時間をかけているかで変わってくると思います。
窪田さんの一生懸命さがきっと子供達にも伝わっていると思うので楽しみですね。私も、子供達の笑顔が元気の素です。

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