小林泉美女流名人へのご相談

パンダネット３級格で打っています。
中盤までは、何時も自分なりの形勢判断でやや良いのではないか？　と思って打っているのですが、最終的には、ヨセを含み負けてしまいます。
優勢だと思っている碁を勝ちきるための、考え方がありましたら、教えていただきたい。
（中盤までの判断が、あるいは、自分の判断ミスなのかもしれませんが）

千葉県　町井さんからのご相談

勝ち碁を勝ちきるというのは碁で一番難しいことだと思います。私の対局も考えてみるとほとんどが逆転勝ちで…　良い碁をそのまま勝てることなんてほとんどありません。
プロの場合、序盤で｢得をした｣というのは２目とか３目の世界だそうです。ですから、布石でいくらリードしても中盤の戦いやヨセが下手では勝ちきるのは難しいといえるでしょう。
私もどちらかと言うと楽観派ですので、自分が良いと思っていることが多いのですが(笑)そういう時こそ、気持ちを引き締めて｢難しい局面｣であると思うことにしています。実際難しいのですからあたりまえなんですけどね。
形勢が10目、20目良くなれば、｢勝つことのできる手｣というのが盤上にいくつも存在するかもしれませんが、｢最善の一手｣というのはいつも一つです。
どんなに形勢が良くなっても最善を求めていける精神状態で打てたら…　きっと緩んで負けたりとか…　そういう事はなくなるんでしょうね。
私なりの、アドバイスですが…　お役に立てたら嬉しいです！
優勢な碁は全部勝てるように…　頑張ってくださいね♪

始めまして、お願いします。
先番と後手番との勝率が極端に違います。
先番ですと３段でも勝ち越せますが、後手番だと初段もきついです。
あせりだと自分では思っているのですが治りません。
何か治療法は？　御願いします。

三重県　矢野さんからのご相談

私は特に最初から地を稼いでいく棋風ですので、一手少ない白は序盤からはっきりと薄みが出てしまいます。この棋風は白番ではあまり得策ではないようです。
矢野さんは｢焦りが原因｣と思っていらっしゃるということですが、実は私もそう思っています。
妙に白番を意識するあまりうまくいかないことがよくあります(女流本因坊戦の碁なんかまさにその悪い例でした！)。
ですから、これからは白で打っているときも黒番のような気持ちでゆったりとした気持ちで打ってみるというのはいかがでしょうか？
互先でしたらコミもあるわけですし…　ゆっくりとした局面に持っていければ成功というくらいの気持ちで臨むのがベストだと思います。
矢野さんのお悩みはそのまま私自身の悩みでもありますので、お互い克服できるように頑張りましょうね！