●10日目…実戦例/19路盤
[2]実戦の心得・ロボット対局を
◇ 実戦の心得
1 たくさん打つ
・ たくさん打つことが、上達の近道です。
・ 「千局初段」といって、千回打てば初段になるくらい、打てば打つほど強くなります。
2 考えて打つ
・ たくさん打つことは大切ですが、よく考えながら打つようにしましょう。
・ 考えて打てば、失敗したときも理由が分かりますし、打っただけ身につきます。
・ 「千局初段」といって、千回打てば初段になるくらい、打てば打つほど強くなります。
3 打った後で見直す
・ 打ちっ放しにしないで、うまくいったところも、思うようにいかなかったところも、よく見直すようにしましょう。
・ 自分でじっくり考えるのもいいですし、打った相手と相談するのも役に立ちます。もちろん、打つときには黙って一人で考えなければなりませんが、終わった後はお互いの疑問点を、一緒に考えるのがいい勉強になります。
・ プロでも対局の後、二人で研究します。それで、対局中に疑問だったことが解決することもあるのです。
4 本を読む
・ 実戦は上達の近道ですが、同時に本を読んで正しい知識を得ることは、長い目で自分の蓄えになります。また、パソコンを利用して、いろいろな情報を得るのも役に立つはずです。
・ 実戦の「経験」と、本などの「知識」の蓄えが、両翼となって上達を保証してくれるでしょう。
5 仲間を増やす
・ 相手が変われば、違った打ち方をしてくるでしょう。それは大変いいことなのです。
・ 違うタイプの人と、いろいろな碁を打つことが、自分の経験値を上げてくれます。
・ 実戦の相手が多いほど、自分の碁の幅も広がりますから、積極的に仲間を増やしましょう。
6 相手を大切に
・ 初めのころは、碁の相手を探すのが大変かもしれません。実際に碁を知っている人がいたら、臆せず対局を申し込みましょう。
・ たくさんの相手がいるほど、自分の上達を助けてくれることになりますから、碁の仲間を大切にしましょう。碁は勝ち負けがすべてではありません。お互いに楽しい時間を過ごせるように、マナーを守って気持ちよく打ちましょう。
7 自分のペースで
・ 碁は学校の勉強とは違います。いつまでに、何を覚えなければならないというわけではありません。一年後にどのくらい強くなっているべきだとか、そういう決まった基準があるわけでもないのです。
・ 時間のある人も、忙しい人もいるでしょう。自分の余裕のある時間を有効に使って、自分のペースで勉強しましょう。無理をしても長続きしなければ、もったいないですから、焦らず慌てず碁を楽しんでください。
8 碁は集中力
・ 時間を掛けるほど、上達に近づくはずですが、碁に接する気持ちの持ちようで、上達のスピードも変わります。
・ 対局中は、自分が打つ次の一手に集中して、考えながら打ちましょう。よく考えて打てば、後で振り返るときに、自分が打った手の意味を思い出せるようになります。そうすると、うまくいかなかった原因も分かりますし、反省点が将来に生きてきます。
9 一定の期間は碁に触れる
・ 薄く長くより、短期間でも集中して碁に触れるのが、上達には有効です。何でもそうですが、1カ月に1時間ずつ1年間12時間勉強するより、毎日1時間ずつ10日間連続でやる方が、上達は早いのです。
・ 実際の対局で碁に集中するのも大切ですが、一定期間集中して碁に触れることも効果的です。10日連続は無理でも、あまり間を開けずに勉強しましょう。対局も、週末に3局ずつ、3カ月続ければ、相当上達するはずです。
10 長く楽しむコツ
・ 何でも無理をするのはいけません。これから碁が好きになっても、いろいろな事情で、しばらく碁から離れなければならないこともあるでしょう。そういうときは無理をしてはいけません。また、碁を楽しめる機会も戻ってくるでしょう。
・ あるいは、ひどい相手にコテンパンにやっつけられて、もう二度と碁を打ちたくないと思うことだって、ないわけではありません。そんなときは、スパッと碁から離れても構わないのです。そんなふうに碁を遠ざけても、そのうちまた、碁が打ちたくなるものです。碁の魅力は奥が深いのです。無理をしないで、自分のペースでやるのが、碁を長く楽しむコツでもあります。
◇ ロボット対局を
・ もう、十分実戦対局ができますから、身近に碁を打つ人がいれば、ぜひ対局を申し込んでください。「碁を覚えたばかりです。今度教えてください」と言えば、碁の好きな人はみな、相好を崩してよろこびます。
・ もし、そういう相手が見つからない人は、コンピューターソフトを相手に打つのがいいでしょう。ロボット対局というわけですが、初心者のうちはけっこう手強いです。9路盤から始めるのが、手軽でいいでしょう。
・ 上達していくすぐロボットを追い抜いてしまうでしょうが、そうなったら、インターネットの対局もありあます。自分の強さに合った相手がたくさんいますから、いつでも対局相手に巡り合えます。実際に面と向かって打つよりも、割と気楽に打てるのも、インターネット対局のいいところです。
・ 碁を打つ相手を増やして、楽しい趣味として育ててください。
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