パンダネット 囲碁入門

1日目…囲碁の紹介 - [5]黒地と白地の見分け方(境界線の説明)

囲碁を覚えましょう。ルールは簡単ですから、すぐ始められます。このテキストでは、毎日少しずつコツを覚えて、10日で独り立ちできるように構成しました。まったく囲碁を知らない方も、気楽に取り組んでください。少しご存知の方は、さらに理解を深めるように、復習のつもりでご覧ください

●1日目…囲碁の紹介


[5]黒地と白地の見分け方(境界線の説明)

黒石と白石の境界線を理解するために、いくつか図を見ていただきましょう。まず33図の黒石と白石の境界線はお分かりですね。AとBが黒地で、CとDが白地です。地の大きさも比べておきましょう。黒のAのところが15目で、Bが9目ですから、15+9=24目の黒地です。白のCが12目でDが8目で、12+8=20目の白地です。24-20=4ですから、黒地が4目多いことになります。

33図

34図はもう少し複雑な形をしています。黒の地は三カ所あります。Aが13目、Bが2目、Cが8目ですから、13+2+8=23目です。白の地は二カ所で、Dが10目で、Eが11目ですから、10+11=21目です。23-21=2で、黒地が2目勝っています。

34図

【実戦例①】では実戦で、最後の地を確定していただきましょう。35図で黒が打つ番です。AとBのところは黒の地が確定しています。CとDは白地です。まだ決まっていないのはどこでしょうか。

35図

36図 黒1が1目の手です。これで×印のところは、白の地にはなりません。黒の地にもなりませんから、どちらにとっても価値のない地点です。aの地点もどちらが打っても、地が作れませんから、ここも価値がありません。

36図

37図 では、白の打つ番だとしたらどうでしょうか。白1に打てば、×印のところが白の1目の地になります。白からは自分の地面を1目増やし、黒からは相手の地を1目減らすという点でお互いに大事なところでした。

37図

【実戦例②】38図もまだ終わっていません。黒の打つ番で、考えてください。黒1と打てば、白2の守りが必要です。これで白の地を1目減らしたことがお分かりでしょうか。あとはどこも打つところは残っていませんから、これで終わりになります。

38図

39図 では、白番で考えてください。白1と打って、白の地を1目増やすことができます。黒と白の境界線を確定して、碁を終わらせましょう。

39図

【実戦例③】40図はどうでしょうか。まず黒番で考えてください。黒1が自分の地を1目増やす手です。他は打つところがありません。これで「終局」です。

40図

41図 白番ではどうでしょう。白1と打てば、黒2と打たせて、黒の地を1目減らすことができます。40図と比べて、1目違うことがお分かりでしょう。「終局」間際には、こういう手が残っています。自分の番のときは、忘れずに打っておきましょう。

41図


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