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7月 思い出の一局

NHK杯での対局の思い出をご紹介していただきました。

女流棋士の思い出の一局では、担当の女流棋士の印象に残っている一局をご紹介します。対局当時の状況や気持ちを振り返っていただき、その当時の思いを皆さまにお伝えします。 続きを読む

華の女流棋士 思い出の一局

万波佳奈四段 思い出の一局


万波佳奈四段
プロフィール詳細
54回 NHK杯戦 1回戦
黒番:万波佳奈女流棋聖  白番:神田英九段

棋譜の拡大版は こちら

指導棋士プロフィール

万波佳奈四段
昭和58年6月16日生。兵庫県。
大枝雄介九段門下。
平成12年入段、13年二段。16年三段、19年四段。
16年、第7期女流棋聖戦で知念かおり女流棋聖を2勝1敗で下し初タイトル。
18年、第9期女流棋聖戦で知念かおり女流棋聖を2-1で下し女流棋聖位奪取。
19年、第5回正官庄杯世界女子囲碁選手権に日本代表選手として出場し3連勝。
22年、第4回大和証券杯ネット囲碁レディース優勝。
女流棋士 万波奈穂は実妹。

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思い出の一局 棋譜

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NHK杯に二回目に出場したときの碁です。
もう九年も前になることに自分でもびっくりしました。

久しぶりに並べ返しましたが、自分でものびのび打てているなあと思いました。
序盤から中盤への攻めて攻めていくところ、そして中盤以降の緩みがちになるところなど、
まさに自分の棋風そのものが出ています。

対局中、最後は自分が半目勝っているのか、負けているのか、計算ができずわかりませんでした。
そのため249手目で一目でも得をしようとがんばりすぎ、あっけなく右下隅を手にされ、私の投了となりました。神田先生は計算ができておられ、そのため248手目ツケと手をつけてこられました。
終局後は超一流の先生の勝敗への鋭さをしみじみと感じ、今でもその思いは胸に残っています。

うまく言えませんが、私にとって「勝負」というものを痛烈に感じた一局です。

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