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7月 思い出の一局

実妹の万波奈緒二段(当時)と対局した2011年女流名人戦予選を思い出の一局としてご紹介していただきました。

女流棋士の思い出の一局では、担当の女流棋士の印象に残っている一局をご紹介します。対局当時の状況や気持ちを振り返っていただき、その当時の思いを皆さまにお伝えします。 続きを読む

華の女流棋士 思い出の一局

万波佳奈四段 思い出の一局


万波佳奈四段
プロフィール詳細
2011年7月7日 第24期 女流名人戦予選A
黒番:万波佳奈四段 白番:万波奈緒二段

棋譜の拡大版は こちら

指導棋士プロフィール

万波佳奈四段
昭和58年6月16日生。兵庫県。
大枝雄介九段門下。
平成12年入段、13年二段。16年三段、19年四段。
16年、第7期女流棋聖戦で知念かおり女流棋聖を2勝1敗で下し初タイトル。
18年、第9期女流棋聖戦で知念かおり女流棋聖を2-1で下し女流棋聖位奪取。
19年、第5回正官庄杯世界女子囲碁選手権に日本代表選手として出場し3連勝。
22年、第4回大和証券杯ネット囲碁レディース優勝。
女流棋士 万波奈穂は実妹。

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思い出の一局 棋譜

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「思い出の一局」と伺って、いろんな対局が頭をよぎったのですが、 一番最初に出てきたのが妹の奈穂との対局でした。
これまで妹とは公式戦で二局対局し、一勝一敗。今回ご紹介するのは、その中の私が負けた碁です。

勝てば女流名人リーグ入りという大事な対局。
どうやら私は「リーグ入り」ということよりも「姉として負けるわけにいかない!」とそちらのほうに意識が向いていたようです。だいぶ肩に力が入っていたわけですが、内容も力が入りすぎな一局でした。

私の黒番。序盤、上辺での黒31の打ちこみがまさにそれ。
白34と肩をツカれて、ハタと困りました。黒35のコスミはすでに形がよれていますよね。
さらに黒37もなんだか力を溜め過ぎです。対する妹は白46とおおらかに封鎖し、のびのびした雰囲気です。

このあとも私の力任せの攻めも、妹に華麗にかわされ、完敗となりました。

奈穂と対局できるのは本当にうれしかったのですが、私の精神面のもろさが出た内容にしばらくは後悔ばかりでした。
この対局から3年経っているのですが、私たち姉妹の会話にこの対局のことは出てきません(笑)
妹も気を使っているのかしら。

姉として妹の活躍は本当にうれしいですし、また手合に復帰しましたら、 ぜひ奈穂と対局できるようがんばっていきたいです!

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