12月 女流棋士囲碁相談室
青葉かおり四段へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
囲碁の面白さ、魅力とは、どのようなものだと思われますか？
自分の考えを深められる事だと思います。
囲碁は始めたての方でも名人クラスの打ち手でも其々のレベルに応じた楽しみ方が出来ます。自分に合った作戦プランを練り、実際に盤上で試して、その良し悪しを知ることが出来るからです。欠陥のあるプランは相手を利することになり、良い結果を得られません。ただし、お相手には非常に喜ばれるので、囲碁の「お・も・て・な・し」と言われます。
おおきく
もちこんで
てが
なく
しぬ
というわけで、囲碁を打つことで自分の足りない部分を知り、考えを深めることにより、囲碁の腕が上がるだけでなく自分の成長も実感できます。これは何にも変え難い喜びがあると思います。
今月のご相談 其の二
囲碁の棋士になっていなかったら、
どのような仕事をされていたと思いますか（就きたかったですか）？
工学部を出て、研究員か建築家になっていたと思います。
小さい頃から、時計を分解して組み立てたり、ボール紙で家を作ったりして遊ぶのが好きでした。しかも、小学3年生のときのクリスマスプレゼントは、何と、ラジオ自作キットでした・・。我が家のサンタさんは両親だと確信した瞬間でした。
ちなみにトランプやオセロなどのゲームも大好きで、それを見ていた父親が囲碁棋士への道を考えたようです。
