9月 女流棋士囲碁相談室
井澤秋乃四段へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
囲碁の面白さ、魅力とは、どのようなものだと思われますか？
ゲーム性としては、決まり事が限りなく少なく自由なことと、自分の構想を持って打ち進めるなかで成功したり失敗したりすることで一喜一憂できることでしょうか。
囲碁は手談とも言いますが、国籍や年齢、棋力が違ってもハンデをつけてしまえばどこでも誰とでも楽しめるのも囲碁の魅力の一つだと思います。
先日、子供大会の審判をしたのですが、その大会は日本だけでなく中国や台湾の子供たちも参加できるものでした。
無差別クラスで対戦していた日本と中国の子の対局が熱戦で私も傍で見ていてレベルが高いなあと感心していたのですが、驚いたのは終局後です！
勝った中国の子が勝負どころだった所まで石を戻し、こうやったらどうだったかと黒石で示していました。すると日本の子も白石で応対し、そこから延々と無言で検討を続けていたのです。
言葉が通じなくても囲碁で通じるものがあるんですね！
まさに囲碁は手談だなあと嬉しく思った光景でした。
私も微力ながら一人でも多くの人に囲碁を知ってもらい、楽しんでもらえるように、活動していきたいと思っています。
今月のご相談 其の二
囲碁の棋士になっていなかったら、
どのような仕事をされていたと思いますか（就きたかったですか）？
もし棋士でなかったらファッション関係の仕事に就きたいです。
特にデザイナーがいいですね！
自分のデザインする洋服を綺麗なモデルさんがカッコよく着こなし、街で若い女性なんかがコーディネートしてくれてたりすると、想像するだけで楽しいです^ ^
やはり何もないところから自分で構想をたてて創造する仕事という点では囲碁と共通するんでしょうね。
大阪にいるときは百貨店まで自転車で１０分という好立地に住んでいたこともあり、週の半分くらいウィンドウショッピングをしていました。（実際買うのは何日？？って感じですが＾＾；）
ファッション誌を見るのも好きですし、タレントさんの私服のセンスに憧れたりで、そういうものが趣味であったりします♪
けれど、こう書いてしまうと私自身オシャレな人と思われちゃいそうですが・・・
趣味は趣味（笑）
囲碁の世界に入れてよかったです。
