囲碁ゲームサロン パンダネット

学習

10月 女流棋士囲碁相談室

向井千瑛四段へのご相談

毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む

あなたのお悩み囲碁相談室

今月のご相談 其の一

向井さん、初めまして。
宜しくお願い致します。
囲碁を始めて一年になりますが、まだ15級でネット碁を打っています。(恥ずかしい!)
勢力を張るのが好きで、布石には自信があるのですが、中盤以降になると石がダンゴ状態になり、一手差で大石を取られて負けることが、最近急に増えました。
ロボット相手に9路盤では、完勝できるようになりました。今は13路盤で毎日激戦(?)を繰り広げています。
13路盤で打つ時に、19路盤の練習となる中盤の打ち方がありましたら教えてください。
宜しくお願いします。

森さんからのご相談

森さん、はじめまして。ご相談ありがとうございます。
囲碁を始めて1年で15級。すごいです!!
13路盤で対戦されるのは短時間にたくさん打つことができて、良い勉強法ですね。ただ9路盤と13路盤では碁のスケールが全然違うように、13路盤と19路盤ではかなり大げさな言い方をすると、違うゲーム!?と思ってしまうほど、布石や中盤などの考え方が変わってきます。
定石や手筋などの石の形、また終盤~ヨセなどの答えが出る分野では参考になることがたくさんあるかと思いますが、中盤の打ち方となると、う~ん難しいですね。
中盤以降になると石がダンゴになってしまうということは、自分の勢力の中に相手が入ってきたときなど、自分の石と相手の石がくっついてきたときにどうするかですね。
まず自分の石と周りの石の関係を確認しましょう。
まわりに味方(自分の石)がたくさんいるときは、どんどん戦ってください。取られてしまう時もあると思いますが、めげずに戦ってください(笑)。かならず大石がとれる日が来るはずです!!
逆に相手の石が多い場所では戦いを控えて、自分の強い石と連絡してください。もし強い石と連絡できなさそうなときは、その石を生きるか、そこは諦めてしまうかの展開にしましょう。
相手の石をすべて取りに行くのではなくて、『自分の有利な時だけ戦う』ことを心がけるとよいかなと思います。

今月のご相談 其の二

初めまして、よろしくお願いします。
69歳のシルバーです。
いっとき、瞬間的に2級まで昇級したんですが、今では4級の尻尾です。皆さんが勉強されて追い抜かれているんだと思いますが、大変悔しいです。
確かに長考力や熟慮が不足してきている(年と共に)のも一因かと思われますが、せめて3級の頭くらいになりたいです。
どんな勉強法があるか、是非、是非、ご教授お願い致します。 これからも益々のご活躍祈念いたします。

冨田さんからのご相談

冨田さん初めまして。ご相談ありがとうございます。
まず棋力が落ちることはありません。長考力や熟慮が不足しているとありますが、対局するたびに培われているものがあります。それは「経験」です。
たとえば良く愛用する布石があるとします。その布石を実践するたびに、良い流れにするにはこんな感じに打つのがよいかななどの感覚があると思います。
ですから以前の冨田さんより今の冨田さんの方が強いはずです。自信を持ってくださいね。

『おススメの勉強方法』
(1)棋譜並べで
冨田さんの好きな棋士、また好きな布石の碁など、どんな碁でもよいです。全部並べなくても大丈夫です。最初は50手まで、クリアできたら70手までなど目標を決めて並べてみてください。
(2)詰め碁
簡単な詰め碁で大丈夫です。どんどん解いてみてください。分からなかったら答えを見てOKです。ただ、ポイントですが1回で終わりにしないで繰り返し挑戦してみてください。理想は答えを覚えてしまうくらいです。読む力が身に付きます。

私ごとですが、私は昔から詰め碁が大好きで院生時代などは詰め碁ばかりしていました。勉強の比重的に「詰め碁8:棋譜並べ2」ぐらいだったように思います。
これだけ偏った勉強法でも強くなれたのは、詰め碁が楽しくて楽しくて夢中で取り組んでいたからだと思います。
楽しいと感じることをするのが、棋力UPの近道だと思います。

華の女流棋士 思い出の一局トップへ戻る