今月のご相談 其の一
パンダネット初段で碁を打っているのですが、最近友人から碁を教えて欲しいといわれて、俄か先生になっています。
友人は少しだけ碁を打ったことがあり、おそらく6級くらいだと思います。しかし、布石がある程度終わり、中盤に入るとどこに打ってよいのかが分からなくなるようです。
友人にはどのように囲碁を教えてあげればよいのでしょうか?
また、鈴木先生は指導碁などされる時にどのような点をこころがけてらっしゃいますか?
亀山さんからのご相談
亀山さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
ご友人に碁を教えられているそうで、素晴らしいことですね。
碁を覚えたてのかたで、中盤以降どう打てばいいのかわからないという方は確かに多いです。
以下が私の教え方です。
(1) まずは双方の弱い石を探す。
弱い石があると、攻撃対象にされるので自分の弱点をしっかり補強する。
また相手に弱い石がある場合は、攻めながら自分の地が増えるような展開を目指す。
(2) 次に双方の発展性のある場所(大きな地ができそうな所)を探す。
自分の発展性のある場所を広げるように打つ。あるいは相手の発展性のある場所を消すように打つ。
特に模様の碁ではあっという間に大きな地ができることがあるので、発展性のある場所は気にかけておいたほうがいいです。
(3) 1と2がなくなった場合は、地道に地を増やす手 (あるいは相手の地を減らす手)を打つ。
といったところでしょうか。
碁によって打ち方もさまざまなので、対局を通じて少しずつ感覚をつかんでいただけたら嬉しいです。
ご友人と一緒にぜひ碁を楽しんでくださいね^^
今月のご相談 其の二
囲碁には『傍目八目』という言葉がありますが、年に数回、地元の囲碁大会で打つ時に痛感する言葉です。プロの棋士でも『傍目八目』は感じますか?
また、『傍目八目』を少しでもなくすには、何を心がければいいでしょうか?
斉藤さんからのご相談
斉藤さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
「傍目八目」はプロ棋士同士の対局でもたまにあります。
対局中はどうしても熱中してしまうため、局面を客観的に見ることが難しいようです。
私自身の対局でも、簡単な手に気がつかず局後に指摘されて「あっ!」ということもあります^^;
傍目八目をなくすために私が心がけていることは・・・
対局中に局面が難解になってきたら、一旦席を立って飲み物を買いに行き、頭をクールダウンさせたりします。
席に戻って改めて局面を見ると、新たな発見がある時も多いです。
また、熱中している時に心の中で「落ち着こう」と思うだけでも効果があるように思います。
斉藤さんも対局中に思い出したら、ぜひこの方法を試してみてくださいね^^