5月 女流棋士囲碁相談室
鈴木歩女流最強位へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
こんにちは。私は現在7級前後をウロウロしています。そんな私は接近戦を苦手にしています。8級や9級の方々との対局でも、布石の途中からすぐ接近戦を仕掛けてくる接近戦好みの方との対局では、戦績はあまりよくありません。接近戦好みの方々との対局を有利に進めるコツ、例えば接近戦そのものに強くなるべきか、いなし方をおぼえるべきかなどアドバイスをいただきたくよろしくお願いいたします。
埼玉県 飯野さんからのご相談
飯野さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
接近戦はヨミの力が必要なので、どのように打てばいいか難しいですよね。
相手が接近戦を仕掛けてきた時、いなすように打つのも作戦のひとつです。
ただ、相手の言い分を通さないように上手くかわすには、非常に高度な技術が必要な気がします。
なので接近戦には、やはり真っ向勝負をすることをおすすめします。
その場合、ヨミの力がとても大切になってきますので、日頃から詰碁の本や実戦など鍛えられるのが一番いいかと思います。
ヨミの力は訓練することで必ず上達しますので、ぜひ接近戦に強くなっていただきたいです(^^)
今月のご相談 其の二
鈴木先生、こんにちは。プロ同士の勝負では、お互いに何手先も読み合いをしているとききます。いったい皆さん何手ほど先まで読んでいるものなのでしょうか?どうかよろしくお願いいたします。
三重県 牧石さんからのご相談
藍沢さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
何手先まで読んでいるかは、一概にはいえないのですが・・・。
次の一手を考えている時、いくつか選択肢があります。
そのさらに次の一手もいくつか選択肢があり、さらにその先も・・・といった感じで選択肢が枝分かれしているので、その全てを読むとしたら数十手は読んでいることになります。
ただ、選択肢の中には読まなくても感覚的に「この手はないな」とわかるものもあるので、局面によりけり、といったところでしょうか。
アマチュアの方でも、ヨミの力を鍛えれば数十手は読めるようになると思いますよ(^^)