今月のご相談 其の一
こんにちは、私は、パンダネットで囲碁を始めてから約3年になります。まだ級位者ですが、最近、上達のスピードが若干遅くなってきたような気がしています。よく、詰碁が上達の早道と言われるようですが、確か、鈴木歩三段は、幼少の頃から趣味は詰碁と言うほどにとても詰碁を好まれているとお聞きしたことがありますが、私はどうも詰碁はすぐに飽きてしまい、つい対局をしてしまいがちです。そこでお聞きしたいのですが、詰碁が好きになるコツとかがあれば教えていただけないでしょうか。あと、なぜ詰碁を解くことにより上達が早まるのでしょうか。対局との割合も含めて教えてください。よろしくお願いします。
千葉県 中村さんからのご相談
中村さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
確かに詰碁は上達の早道の一つだと思います。というのも、実戦(特に中盤やヨセ)では自分のヨミに基づいて着手を決めるからです。数手先まで想定して自分なりの最善手を見つけるためには、やはり読む力が必要です。特に中盤の勝負所では、一手一手が勝敗に直結し、「より正確に読めた方が勝つ」といっても過言ではありません。
そこで詰碁を楽しく解くコツですが、自分の棋力より簡単な詰碁をたくさんこなすのがいいと思います。やはり、難しい問題を解けずに長時間考えるのはつまらないですものね。
例えば1問5分までと決めて、わからなければ答えを見て筋を記憶するのも一つの手です。同じ詰碁集を何度も繰り返し解いて、筋を記憶することも、実戦で役に立つでしょう。それでも飽きてしまうようであれば、対局の合間に10分だけとか電車に乗っている間だけとか、数回に分けて少しずつ詰碁の時間をつくるのもいいと思います。
詰碁は上達に欠かせない要素なので、飽きないようにコツコツとがんばって下さいね♪
今月のご相談 其の二
鈴木歩先生はじめまして。パンダネットでは10級で対局しています。対局が終わった後、どこが悪かったのかを相手と話しますが、話し終えても、結局どこが悪かったのかがわからないまま終わってしまいます。対局のポイントを理解するにはどうしたらよいでしょうか。
徳島県 武田さんからのご相談
武田さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
終局後の検討はとても大切です。その際、勝負のポイントがわかりづらいとのことですが、確かに勝着・敗着を探し出すのは難しいことですよね。
勝負のポイントを探すコツとしては、形勢が傾いたと思われる場面の直前に、悪手がひそんでいることが多いので、その周辺の数手を徹底的に検討するのがいいと思います。相手の方と一緒にいくつか想定図を作ってみると、どの手が悪くて、どこに打てばよかったのかがわかるのではないでしょうか。
もしその碁を観戦している方がいれば、その方に意見を聞いてみるのもいいですね。第三者は当事者が気づかない良い着想を持っていることがありますので、参考になると思います。
それでもポイントがわからない時だってあるかもしれませんが、そういう時はあまり煮詰めず、次の碁に気持ちを切り替えて、ぜひ対局を楽しんでいただきたいな、と思います♪