9月 女流棋士囲碁相談室
井澤秋乃三段へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
私は63歳、碁会所では5段で打っています。パンダネットに入ればすこしは強くなると思っていますが、なかなかそうは行きません。後から棋譜を見ると、なんとへまな手を打っています。対局中にこれに気が付けば1目は強くなると思いますが、何か着実に正しい手を打つ方法は無いでしょうか? さらにチョンボ又はこれに近い手をなくす方法は無いでしょうか?
大阪府 大田垣さんからのご相談
大田垣さん、ご質問ありがとうございます。
自分の打った碁を見直して反省されているとの事、すばらしいですね!
「着実に正しい手を打つ方法」とは?
私もそんな題名の本があったら即、購買したいです^^…
私の場合ですが、対局が終わると、まず一人で並べて自分なりにどこが悪かったかを反省します。
その後、他の棋士にその碁を見てもらい、検討します。
そうすると、自分では気づかなかった手、感覚などが発見できて、「本当の答え」が見つかる気がするのです。
碁会所のお仲間と検討してみてはいかがでしょうか?
チョンボ… 私もつい先日、やってしまいました。
私の場合は形勢が良くなって、フッと集中力が途切れてしまった時に出てしまいます。
アマチュアの方同士の対局を見ていると、ポンポンと早打ちで打ち合っている時に、"チョンボ"や"うっかり"が出ている気がします。
最後まで集中して打つことを心がけてみてはいかがでしょうか。
これからも情熱を持ち続けてがんばって下さい!!
今月のご相談 其の二
自分は14級ですが、囲碁のルールを覚えたのはかなり昔のことで、主にテレビ観戦や棋書を楽しむことで30数年過ごしてきました。
最近、パンダネットに入会して、遅ればせながら実戦対局を楽しんでおります。
しかし、これまで「教科書的な」知識ばかり触れてきたので「非力」の悲しさでしょうか、力碁にねじ伏せられることが多々あります。へたに定石形を打とうものなら「変化」されてメロメロにやられてしまうのです。
そこで質問なのですが、「石取り碁」、「力碁」を勝ち抜く戦闘力を身に着けるにはどのような勉強が有効なのでしょうか? 世に多々普及している棋書でたしなめてある「スジ悪」「俗筋」など気にせずにガンガン襲い掛かるのがよいのか、それともハメ手(!)の研究に勤しむのが良いのか、あるいはひたすら忍従の日々を耐え抜くべきなのか、ご教示いただければ幸いです。
アマ級位者の素朴な相談ですがなにとぞよろしくお願いします。
福岡市 宮本さんからのご相談
宮本さん、ご質問ありがとうございます。
囲碁の楽しさは、やはり一番は実戦です!
パンダネット入会、大賛成です^^
ただ、お相手は実戦慣れしている方ばかり。今はメロメロにされても仕方ありません。
勉強法としては、やはり、詰め碁や手筋の問題をするのが一番だと思います。
同じ問題を何度もくり返し、答えを覚えるくらいまでやりましょう!
ハメ手の研究はオススメしません。
囲碁は勉強しても即効性がないので、少しの時間は"忍従の日々"が続くかもしれませんが、実戦プラス問題集で絶対強くなれますよ!
相手をメロメロにできる日を楽しみに^^
がんばって下さい。