8月 女流棋士囲碁相談室
知念かおり女流本因坊・女流棋聖へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
かおり先生にお子様がいると聞いてお便りいたします。私にも三歳の子供がおり、私も囲碁が大好きで、毎日パンダネットで楽しんでおります。この度パンダネットさんよりカラー碁盤を頂き、いざ子供に教えようと思いはじめたところこれが難しいのです。教え方のコツあるいは年齢がはやすぎるのではなど、アドバイスを頂けたらと思いお便りさせていただきました。よろしくお願いします。
東京都 小峰さんからのご相談
小峰さん、こんにちは。
お便りいただきありがとうございます。
3歳のお子さんに囲碁を教えるなんて、とても素敵なことですね。
実は私も子供達に囲碁を教えている真最中!
しかし余計な感情が入ってしまうのか、教えることの難しさを実感しています。
3歳という年齢が早すぎるとは思いませんよ。
ただ、子供があきない程度の時間(私も30分はもちません)で楽しくすること。
その子によって接し方は違ってくるとは思いますが、子供に質問されない限り、できるだけ口を出さないようにしています。子供の力で発見できるようにヒントを出したり、できた時には思いっきりほめるようにしています。
小峰さんのお子さんが、囲碁を通していろんな世界が広がったり、たくさんのお友達ができたり、これから楽しみですね。
囲碁が一生の宝物になってくれたらって心から思います。
また嬉しいお便りお待ちしていますね。
今月のご相談 其の二
対局中に相手にいい手を打たれてしまうといつも気が動転してその結果自滅してしまいます。この流れを変えたいと思っていますが中々上手くはいきません。このような時、まずはどうやって気持ちを入れ替えればよいでしょうか?
埼玉県 杉田さんからのご相談
杉田さん、こんにちは。
お便りいただきありがとうございます。
相手にいい手を打たれた時、気が動転してしまうという気持ち、よく分かります。私自身よくあることですし、囲碁が強い弱いに関係なく、誰もが直面することかもしれないですね。
私が心がけていることになりますが、参考になれば嬉しく思います。
相手がいい手を打ったと思うと同時に、きっとそれまでに打った自分の手を後悔することが多いと思うんですね。振り返るのは対局後にたくさんできるので、できるだけ、今、この局面での最善手を考えるようにしたらいかがでしょうか。
あとは、常に全局を見渡す習慣をつけるだけでも違ってくるかもしれません。
きっとうまくいきますよ。
それでは、これからも囲碁の時間を大切に楽しく対局できますように!!