8月 女流棋士囲碁相談室
知念かおり三段へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
棋力三段です。最近、白番で打つ機会が多くなりました。どうしても、序盤から地で負けているようであせります。白番の打ち方、考え方をご指導下さい。
石川県 村田 様より
村田さん、こんにちは。 お便りありがとうございます。
白番の打ち方、考え方についてですが、私自身、村田さん同様、白番に苦手意識がずっとあったのですよ。ひどい時期は、白が当たると「負けたな」と思うほど。それが変わってきたのは3年ほど前の師匠の「白の方が内容いいんじゃない?」の一言。単純な私は嬉しくなってしまい、いい意味で自信がついたように思います。
村田さんもまず苦手意識から、なくしてみてはいかがでしょうか? あせりがなくなるだけでも、いい結果につながると思いますよ。あとは黒についていけばいいぐらいの気持ちで大らかにかまえることかな。私にとっての課題でもあります。村田さんからの嬉しい報告待ってますね。
今月のご相談 其の二
強い人は終わった碁の手順を簡単に並べていきますが、そのコツや習得方法を教えて下さい。
神奈川県 駕篭島 様より
駕篭島さん、こんにちは。 お便りありがとうございます。
ところで、駕篭島さんの棋力はどれくらいなのでしょうか?
一局の碁をつくるのにお互いの想いがありますよね。相手と自分の打つ手を考えたり、なぜここに打ったのかという理由が必ずあると思うんですね。棋力に関係なく、一手一手に意味があって流れがあると思うので、ある程度の力がついてくれば自然に身についてくると思います。自分が対局された碁をふり返るのはとても勉強になると思うので、覚えている範囲でもいいので棋譜をつけてみてはいかがでしょうか? そのうち駕篭島さんの対局された棋譜を拝見できることを楽しみにしていますね。