7月 女流棋士囲碁相談室
佃亜紀子四段へのご相談
毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む
今月のご相談 其の一
指導碁ですと形が良いとほめていただけますが、同じようなレベルの方で筋の悪い打ち方にはいつも負けてしまいます。
そのような時は自分も同じように俗手を打つようになってしまいます。
あまり勝ち負けにはこだわりませんが、このような時はどうすればよろしいでしょうか?
福井県 上野さんからのご質問
同じレベルの方との対局で相手の無理な俗手を咎められないという事ですね? それは相手に読み負けしている可能性がありますね。。。
上野さんは指導碁を受けていらっしゃるので、指導碁での打ち方を普段より攻撃的に変えてみる事をお勧めします。
置碁では当然黒の石数が白よりも少ない為、戦いになれば優位に立てます(特に序盤で白に弱い石があれば、もっと効果的)。まずは味方の多い置碁で戦いや込み入った競り合いの練習をして自信をつけて下さい。
戦いをすると読みが鍛えられます。そうなれば、もう相手の俗手は怖くなくなるはずです。 上野さんは指導碁できれいな形を身に付けられていますし、指導碁は自分の悪手、弱点がすぐ分かるので上達は早そうですね。
あとはこのままがんばって下さい。ある時からグーンと一気に上達するはずですよ!
今月のご相談 其の二
6歳の娘に、囲碁が出来るようになって私と遊んでくれたら良いと思いますが、どのようにしたら興味を持つようになるか、佃さんの子供の頃の経験をふまえてお答え頂けないでしょうか。
沖縄県 玉城さんからのご質問
私もちょうど6歳の時に囲碁を始めたのです。父が姉と私に教えてくれましたが、どういう風に覚えていったのかは忘れました。
当時はピアノ、書道そして囲碁と3つの習い事をしていました。近所の碁会所に子供囲碁教室があった事もあって、友達と一緒に囲碁を楽しくワイワイとしていました。(ちなみに書道とピアノは1年くらいでリタイヤです。。。)
まず9路盤セットを買ってきてアタリだけを教えてください。そしてたくさん石を取らしてあげましょう。
女の子なので「アタリの形(1個の石を取り囲んだ形)はお花の形に似ているから、お花を碁盤にたくさん作りましょう」なんて教え方も喜んでくれるかも。。
陣地とかはまだ6歳だから理解するには大変かもしれませんので、その辺は何も説明しない方がいいででょう。。
たくさん石を取った方が勝ちにするなどでもいいですし。いかがでしょうか。
今は子供囲碁ブームですので、全国至る所で、囲碁のイベントや碁会所の中にも子供の教室があるので、お友達作りながら囲碁をされるのもいいですね!