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9月 女流棋士囲碁相談室

矢代久美子四段へのご相談

毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む

あなたのお悩み囲碁相談室

今月のご相談 其の一

矢代さんこんにちは、週刊碁などでご活躍見せてもらっています。
私は今四段くらいで毎回打っていますがここ1年位棋力が停滞気味です。
2年くらい前は級位者だったことを考えれば上出来かもしれませんが、若いうち(今26歳)に強くなっておきたいという思いからこの壁を早く脱出したいと思っています。
今は棋譜を並べたり、詰碁をしているくらいですがなかなか思うようにいきません(そこがまた面白いのですが)。
そこで教えてほしいのですが棋譜を並べる時は一手一手自分が打っている気持ちで考えながら並べた方がいいのでしょうか?
また院生の時矢代さんはどんな勉強をしていましたか?
最後にこれからもどんどん活躍してください(タイトル取ってくださいね)。

大阪府 橘さんからのご質問

橘さんこんにちは。ご質問ありがとうございます。
さて、「棋譜の並べ方」という、すごく高尚な質問をいただき、少し動揺が走る私。
最近碁を並べていない気がします。…勉強しなくては。
と、自分の話ではなくて回答ですね。
碁を並べながら自分が打っているつもりで並べる、というのは、すばらしくいい方法です。
一手一手考えながら並べることができたら、すぐに上達すると思います。
院生時代、私も人並みには碁を並べました。でも、そんなに真面目にはやってなかった(笑)。
ひどいときは一局5分くらいで終了してしまう。
というのは、わからないからです。どれがいい手で何が悪い手で、私は何を信じたらいいの? という感じ。
でも、ひたすら並べていると、なんとなく形が身につくような気がします。
橘さんは今壁に突き当たっているということですが、自分を信じて勉強を続けていれば、絶対に強くなると思いますよ。
あとは、自分より強い人に、碁を見てもらうといいかもしれませんね。
お互いにがんばりましょう。

今月のご相談 其の二

矢代さんこんにちは。
私はパンダネットで初段格で打っています。
布石はだいたい良いと思うんですが、中盤にはいって、戦いをしかけたり、しかけられたりすると力負けしてしまって気がついたら、大石に目がなくて死んでしまっているという状況が多々あります。
戦いに強くなって、布石で築いた優勢を、終盤まで維持するにはどうしたらよいのでしょうか。

宮城県 三浦さんからのご質問

三浦さんこんにちは。すごくわかりやすい質問ですね。
状況が手に取るようにわかって、思わず感情移入してしまいました。
私もこういうことよくあります。(終わってる碁を…)などと心の中で言いたくなってしまいますよね。
でも、中盤で一歩間違うと、すぐに敗勢を築きあげてしまいます。
戦いに強くなる方法。それは難しいですね。
ひたすら実戦を積むか、詰め碁をやるくらいしか、私にも思いつきません。
でも、三浦さんの場合は、詰め碁の勉強をしたら、すごく効果が表れそうな気がします。
簡単な問題をたくさんやって、石の生き死にの楽しさを味わってみてください。
あとはパンダで実戦を積めば、もう完璧ですね(笑)。

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