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4月 女流棋士囲碁相談室

加藤朋子女流鶴聖へのご相談

毎月月初に更新される「女流棋士囲碁相談室」、月々担当する華の女流棋士が、最近の出来事などの近況のお手紙とともに質問に回答していただきます。 続きを読む

あなたのお悩み囲碁相談室

今月のご相談 其の一

「消し」がへたで、消しにいった石が重くなり苦戦あるいは逆転されることがしばしばです。
消しのパターンなどもあるようですが、なかなかその様なパターンの認識とタイミングが難しく、最後はしゃもの喧嘩になってしまいます。
私は外科医なので、切って切って切りまくる傾向があるようです。
そして、自分が死んでしまいます…。
布石はまあまあ?と思っているのですが、消しが上手になる何か良い知恵はあるいは絶対的なパターンを教えてください。

鹿児島県 高尾さんからのご質問

「消し方」は確かにタイミングが、難しいと思います。
私自身も、いつのまにか重くなって眼がない!ということがよくあります。
局面にもよるので、絶対的なパターンは、申し上げにくいのですが…。
私の場合、模様などは消す目安として相手の石と石の線を結んだ真中をまず基本にそれから、もう一歩踏みこむべきかを考えます。
その後の、サバキ、シノギは、それこそ切って切って切りまくる力強さがあっていいと思います。
シノギながらたえず反撃もしている証拠なので、たとえ死んでしまっても、そのほうが絶対に伸びて行かれると思います。
恐れず、思い切り打ってください。

今月のご相談 其の二

1. 布石がよく分かりません上達方法をお教えいただきたいのですが?
急場、大場どのようなところに目をつけたら良いのか、考え方を教えてください。

2. 大局観を養うのにはどういった勉強が良いでしょうか
因みに私は現在五段格で打っております。

長野県 竹内さんからのご質問

1. については私も布石は下手なのですが…。
碁は、よほど力の差がない限り勝負は、布石では決まらないと思っていますので、実戦を積んで(それこそパンダネットで!)いろいろ試してみるのはどうでしょう。
三連星、中国流、秀策流など、自分の得意な布石のパターンを見つけてしまうのもいいと思います。
大場は、「見合いの感覚で」急場は、「石の強弱」に気をつけてそこを中心に考えるとよいと思います。
白番のときは、コミがあるなら、じっくりと、やきもちを焼かず、あせらず、といった感じでしょうか。
それもまた、難しいですよね。気がつくと地がない!!ということ私もよくあります…。

2. については実戦で鍛えるのが一番ですが、あとはプロの棋譜を並べながら目や感覚を養うという感じがよいのではないでしょうか。
自分の好きな先生の碁を並べると楽しいと思います。
自分のスタイルを見つけ、自分のものに出来るといいですね。頑張ってください

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