学習
[4]一線のヨセ
碁盤の一番端の一線には、特殊な働きがあります。よく理解しておかないと、互いの地の境界線を決めるときに、思わぬ損をしますから注意しましょう。1図
2図、まず黒番では、黒1と黒地を増やしながら、白を減らします。白2には黒3と連絡することを忘れてはいけません。黒3を忘れると大変です。5図
6図、黒1と打つのは同じです。白2に黒3と連絡した後、ここで白は注意が必要です。7図
8図、黒1と切られると、白△が取られてしまいます。白2と逃げても、黒3でいけません。これでは、せっかく作った白地が消えてしまいます。8図
9図、では、白番ならどうでしょう。白1には黒2と止めます。白3が必要ですが、黒はこのまま放っておいて大丈夫です。黒△の存在が、黒の手抜きを可能にしています。この後、(次の図へ)9図
10図、白1と切っても、黒2で自分が取られてしまいます。黒△に石があれば、黒は手抜きできるのです。10図
11図、上辺の境界線がテーマです。これも黒番と白番の両方考えてください。どちらも癖のある形をしていますから、油断はできません。11図
12図、まず黒番です。黒1に白2と止めます。黒3と連絡することを忘れてはいけません。白4も必要です。白4を打たないと、(次の図へ)16図
17図、黒番なら、黒1と打ちます。ここで白は注意が必要です。似たような形でも、微妙な差が大きな違いを生みます。17図
18図、白1は失敗です。次に黒の「手筋」が飛んでくるでしょう。18図
19図、黒1と切られて、白が困っています。白2と一線の黒を取れば、黒3で白△二子が取られてしまいます。続いて、19図
20図、白1と連絡しても、黒2で全部取られです。白3、白5と隅に逃げても、黒4、黒6で白は全滅です。白1で、(次の図へ)24図
25図、黒1までしか入れませんから、白2と止めることができます。黒3の連絡が必要ですから、白4と打てば、×印の地点が1目の地になります。25図
8日目…手筋とコツ