囲碁は自分の陣地を広げて、相手よりたくさん作った方が勝ちになるゲームです。自分の陣地を「地(じ)」と言って、碁盤の上の19×19路の線の交差点の一つ一つを、何目の地と数えます。この自分の地を互いに増やし合うのと同時に、相手の地を減らしていきます。自分の地を10目増やすのと、相手の地を10目減らすのは同じ価値があるからです。そこで、さまざまな争いが起こり、複雑なゲーム性が生まれるのです。少しずつ、ゲームのコツを覚えていきましょう。
[1]9路盤と19路盤
碁盤は、縦19×横19の19路盤が基本です。
1図の大きさが正規のサイズです。碁盤の角の方を「隅」と言います。隅っこにある印象ですね。ここは意外に隅に置けない肝心な場所なのです。それはおいおい分かっていただけると思います。端の方の真ん中を「辺」で、真ん中が「中央」です。
1図
2図を見ていただきましょう。中央は一つですからそのままですが、隅と辺は場所によって呼び方が変わります。右上の隅は「右上隅(みぎうわすみ)」と呼び、左下の隅は「左下隅(ひだりしたすみ)」です。辺もそれぞれ場所によって呼び方が変わり、上の辺を「上辺(じょうへん)」、右の辺を「右辺」と呼びます。
2図
初めは9×9の9路盤で勉強するのが分かりやすいでしょう。3図が9路盤です。19路盤に比べてだいぶ小さいですから、考える場所が限られて、入門には便利です。19路盤に比べて狭い分、互いの石がすぐ接触するようになります。黒の1手目を黒1と示し、次の白の手を白2と示しますが、実戦では4手目の白4で黒1の石に接触したりします。黒5、白6と石がくっついて、すぐ激しくなるのも9路盤の特徴の一つです。
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2日目…地を広げる
[1] 9路盤と19路盤
[2] 9路盤模範対局
[3] 初めの10手
[4] 布石の考え方
[5] 効率のいい打ち方
[6] 自分の地を増やす
[7] 相手の地を減らす
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