学習
2図
3図のように打つのも自由ですが、これはプロや強い人は絶対に打たないやり方です。その理由はだんだんお分かりになるでしょうが、簡単に少しだけお教えしておきましょう。この中で一番不自然なのは、白4の石です。こういう端っこのところは、ふつうは価値が小さいので、早い段階で打つことはほとんどありません。また、黒9もおかしな手です。黒3と黒7があるのに、すぐ黒9とくっつけて打つのは効率が悪いのです。今は意味が完全には分からないかもしれませんが、心配はいりません。だんだんに理解できてくるはずです。今のうちは、「打ち始めのころは、端っこには打たない方がいい」「同じところに石を並べるのは効率が悪い」ということを、何となく感じていただければ十分です。3図
【応用】4図を見ていただきましょう。黒と白のどちらがいい打ち方でしょうか。詳しい理屈はまだ必要ありません。感覚的に見ていただきましょう。黒は1~9までゆったりとした雰囲気に思えませんか。それに対して、白は端っこの方に偏っているでしょう。囲碁はゆったりのびのびしていることが大切ですから、黒の方がいい打ち方なのです。黒は黒1、黒3、黒5と黒石があちこちを占めて、碁盤を自由に使っています。しかし、白は白2から白10まで、同じようなところに偏っていて、さらに端っこの方ばかり打っています。窮屈そうでのびのびしていない感じがするでしょう。何となく、そんな感じがすれば十分です。囲碁は感覚で覚えていくことも多いですから、「へー、そうなんだ。何となく分かるような気がする」と感じていただければ、今は十分だと思います。4図
基本は19×19路の碁盤ですが、入門や初心者のうちは、9×9路の碁盤が分かりやすいでしょう。このテキストでも、主に9路盤で説明します。5図
6図のように、それまでの石を数字を外した黒丸白丸で示します。それから、次の打つ手を黒1、白2と加えます。こうすると、数字が長くならなくて、見やすくなるでしょう。こういう工夫には、最初のころは戸惑うかもしれませんが、勉強するうちに自然に慣れますから心配はいりません。6図
1日目…囲碁の紹介