パンダネット囲碁講座

< 講座テキスト >

白江治彦八段
第4回
「盤端の成功」
今回のテーマは「盤端の成功」です。

【テーマ図】
盤端とは盤の端っこのことです。意外と力を発揮するのです。
黒二子は白石を取らないと助かりません。



ここで次の黒の手を考えてみましょう。候補は三つあります。
まず、Aのオリキリ。
次に、Bのアタリ。
最後に、Cのホウリ込み。

さて皆さんはどのように打ちますか?



正解はAです。白の二子を切る手と、ホウリ込んで取る手を見合いにしています。
そして、黒の手数を一手のばしてもいます。


白2と守った時に、手数がのびている効果で黒3と切ることができます。
白10まで隅を活きてくれば黒11あたりから攻めが残ります。



Bのハネはツガれてなにもありません。


Cのホウリ込みはちょっと格好よさそうですが、手数がのびてないので黒5の切りが成立しません。


黒が両ガカリして白17まで進みました。
白15は失敗で、白17の一路下にマガるのが正着でした。



ここで次の黒の手を考えてみましょう。候補は三つあります。
まず、Aのトビ。
次に、Bのキリ。
最後に、Cのサガリ。

さて皆さんはどのように打ちますか?



正解はCです。白2に黒3が利くのでゲタでとれます。


Aのトビだと白2にツナがれて後が続きません。



Bのキリは正解図と違い、白6に打たれてしまうのでダメがつまっていて失敗です。
布石などでは一線や二線に打つのは悪手ですが、接近戦では力を発揮するのです。

次回は「盤端の威力」をお送りします。お楽しみに。
[ ← 講座テキスト一覧のページへ戻る ]


[ ↑このページの先頭へ ]

[ パンダネット トップページへ ]



囲碁の株式会社パンダネット Copyright© PANDANET Inc. All right reserved.